閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

絵本のつくりかた・サンドイッチ篇

2006-12-24 10:02:21 | 絵本のつくりかた

昨夜の夕食はサンドイッチでした。
どちらかというと夜は和食が多いので、珍しいことです。
じつはこれ、取材というか、実習のための献立。

6月ごろからMと考えていた「サンドイッチの絵本」の案が
ようやくめでたく難関を突破しました(ぱちぱちぱち)。
もう紙をパネル張りして下描きも始めているのですが、
念のため、いっぺん作ってみましょう、ということで。

絵本に描く予定の材料をひととおりそろえ、
同じ手順でやってみました。
道具とか切り方とか、すべて絵に描くことを頭において
「ここはマッシャー? フォークでいいか?」
「トマトは横に輪切りね。チーズは三角のほうが」
「うーん、この色が微妙なんだよなあ」などなど、
ひとつひとつ確認しながら、ようやく完成。
見た目には、まずまず予定どおりの出来ばえです。
ところが。

試食した全員の一致した意見…
「これでは食べにくい!」

いやあ、実際にやってみてよかった。
たしかに、思ってたよりずっと食べにくいんです。
べつにお料理本じゃないんだけど、この絵本を見て
「これ作って!」っていう子がいるかもしれないでしょ。
せっかく作って不評だったら申し訳ないですから。

終盤の3場面ほどを、いそいで手直ししなきゃなりません。
どこをどうしたらいいか、食べながら、考えながら、相談。
食べ終わるころには打開策がまとまる。
ふう。すっかりお仕事ゴハンになっちゃった。
(ちなみに、もう一品はポトフ。鶏手羽元でだしをとって、
かぶ、にんじん、キャベツ、玉ねぎ、ウインナソーセージ)

食後、Mはさっそくダミーを抱えてアトリエに逆戻りです。
パネルに張ってあるのは、いつもと違うフランスの紙。
これは、先に別の絵本を描くつもりで張ってあったのを
そのまま流用しただけ、だそうで、
「紙はまあべつになんでもいいんだよ」と
わりといいかげんそうなことを言ってるMです。

コメント
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