昨春に出した絵本『みんなで!どうろこうじ』ですが、
出版社あてに「これの大型絵本はないか」
というお問い合せがありました。
なんと、道路工事関係の会社におつとめの方からでした。
公共工事の是非がいろいろと問われている中、
現場で工事を進めるにあたっては、
地域とのコミュニケーションが欠かせない要素。
そのひとつとして、幼稚園や小学校へ行って
子どもたちに工事のお話をすることがあるそうです。
説明方法にいつも悩まされていたけれど、
『みんなで!どうろこうじ』を見て、
この絵本を使えればすごく伝えやすいと思った。
大型絵本になったものがあれば
説明会で使いたいのだが・・とのこと。
「非常に忠実に描かれておりびっくり」って。
専門家にほめられました。
うれしいです。
子どもの絵本にしてはマニアックすぎたかな、
という反省も、じつはちょっぴりあったのですが・・
やっぱり、ちゃんとつくって、よかった。
(なにしろ全部ひらがなでやらなきゃならないので、
「アスファルトにゅうざい」の説明なんか、
ものすごーく難しかったですよ)
その方は、息子さんの通っていた保育園で
幅1メートルくらいの大型絵本というのがあることを知り、
それで思いついて問い合わせてこられたのだそうです。
このシリーズは、どれもぎっしりこまかく描きこんであるため、
広い場所での集団読み聞かせにはちと不向きかも・・。
(絵本をつくる際に、いわゆる「遠目がきく」という要素を、
わたしはあまり重要だと考えていません。それは、
「絵本は、おうちで、ひとりで、じっくり、何度も見たい」
というきわめて個人的な好みによるものです)
残念ながら、大型化の予定はまだないらしいのですが、
そういう目的のためなら、拡大するなり投影するなり、
なんとかして、使っていただけるといいな・・
と思っているところです。
(そして、シリーズ次作の企画も、ひっそり進行中。
次は何が出るか。おたのしみに)
そうそう、もうひとつ、うれしいこと。
東京の荒川区が主催している「第3回柳田邦男絵本大賞」で、
『せんろはつづく』の感想文を書かれた方(2歳の坊やのお母様)が
一般の部の大賞にえらばれました。
おめでとうございます。
読んでくださってありがとう!
(大型絵本もあります→こちら)