閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

花曇り

2013-03-31 11:13:03 | 日々


ソメイヨシノの花が少ないと、近隣の人はみな言っているそうだ。
どうもこれは鳥のせいだけではないらしい。
昨夏の、ちょうど花芽ができる時期の天候が悪かったらしい。
・・と言われても、どんなお天気だったかサッパリ思い出せないが。
ソメイヨシノは園芸種で、すべて原木のクローンだ。
実生でふえる山桜より弱いところがあるのかもしれない。
20数年住んでいて初めてのこと。
そこそこ長く生きれば、50年、100年に一度の珍しい事象にも出会う。
できるだけ「珍しい・良いこと」にだけ出会いたいものですが。

 

散り始めた山桜と、ようやく5分咲きの山桜のあいだに立ってみる。

 

 

畑の紅芯大根の花。1列の中で1本だけ特にピンクが濃い。

 

あけびの花が、今年はたくさんついていた。

 

これからの方針を模索中であります。

 

本日のにゃんこ。

よそ猫ワラビー(ワラホシ改め)がちょいちょいやってくるので、
警備隊は気が抜けない。
この踏み段は、さんちゃんの見張り場のひとつ。
東側の川を越えてくる敵をいち早く察知することができる。
(・・って、熟睡してちゃだめだよね)

このあいだも夜に家の前でうなりあいのケンカをしていた。
相手は白っぽいので暗がりでもボンヤリ姿が見えるが、
さんちゃんはまったく見えない。
たいていのよそ猫は人が出ていくと逃げるものだが、
ワラビーはあんまり逃げないのだ。どこぞの飼い猫だろうか。

 

本日のゲスト。

これはワラビーではありません。
鹿を撮ろうとして逃げられた瞬間。
じっとしているときはじーっとしているのですが、
動くと早いのなんのって。
しかも、すぐ木の後ろに隠れちゃってピント合わないし!

 

「はい、それが何か?」

 

本日の「いいね!」

携帯基地局をカモフラージュ。

Fake Plastic Trees

木にすれば気にならない、ということで。
日本でも、もっと何か考えてほしいです。

 

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白い羊の雲

2013-03-30 11:39:24 | 日々


ほわほわした雲を見かけると、ついついのんびりしてしまい、
ちょっとのつもりが1時間くらいはすぐにたってしまう。
どこかで何かがわたくしの時間を食べているのではないだろうか。
きみですか、羊?

 

枯れ草の中にぽちぽちとハルリンドウ。

 

タチツボじゃないほうの、色の濃いスミレを見ィつけた。

 

スミレが咲けば、ツクシもね。

 

スノードロップ、じゃない、スノーフレーク。
一度間違えて覚えてしまうと、なかなか修正できず。
フレーク、フレーク。

 

もみじの新芽も開きます。

 

深夜に「桜月見」をしようとベランダに出たら、
玄関のあたりから、鹿が2頭、あわてふためいて逃げていった。
重量感のあるひづめの音で、声を立てなかったから、鹿だと思う。
でも、例によって、姿は見えなかったので、違うかもしれない。

鹿じゃないとしたら何か。
こういう想像を夜中の1時過ぎにするのはあまりよろしくない。
昔の「ゴーストバスターズ」という映画に出てきた怖い狛犬みたいな奴。
いや、ちょっと、あれはやめよう。
布団かぶって寝てしまおう。



月ランプ、春の新作、いかがでしょう。

 

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「わたしおてつだいねこ」朗読

2013-03-29 16:14:50 | お知らせ(いろいろ)

童話『わたしおてつだいねこ』(金の星社)がラジオで朗読されます。

2013年3月31日(日)・4月7日(日) 午前9時45分~9時59分
CBCラジオ「ことばのおもちゃばこ」
前編・後編に分けての放送だそうです。
名古屋地方のかたは、おひまがあったら聴いてみてくださいませ。

http://hicbc.com/radio/omochabako/

 

 

わたしおてつだいねこ

竹下文子/作
鈴木まもる/絵

金の星社(2002年)
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お花見・その3

2013-03-29 15:59:44 | 日々


春のやよいの あけぼのに 四方(よも)の山べを 見わたせば
花盛りかも しら雲の かからぬ峰こそ なかりけれ

山桜は、早く咲いたものから順にほろほろと散り始めた。
本日は散る花を観賞いたしましょう。

 

あじさいの葉でかくれんぼしたり・・

 

たんぽぽの花にとまってみたり・・

 

くもさんちのお客になったり・・

 

車のフロントガラスにも着陸。

 

山桜は種類が多いうえに、交雑しやすい。
若葉の色の赤みが濃いものから、緑のものまで、さまざまだ。
上の写真の木は中間くらいで、幹の色もやや薄い。

これは葉の赤が目立つ、いかにも山桜らしい山桜。
葉の出るタイミングも木によって少しずつ違う。
花と葉のバランスと色味が移り変わっていくのを長く観賞できる。


一方、家の周囲のソメイヨシノは、今年は花がまばらで見ごたえがない。
花桃も、例年の3割くらいしか咲かず、なんだか寂しい眺めだ。
ちょっと離れた場所ではふつうに咲いていたりするから、
原因は気候だけではないような気がする。
春先にウソの群れが何日も居座って、せっせとつぼみを食べていた。
そのせいだろうか。
濡れ衣だったら気の毒だけれど。
例年は花の数が異常に多すぎるのだ、と言えなくもない。
ぱらぱらと枝ごとに白い提灯をぶらさげたような咲き方も、
それはそれで可愛い。

 

おぼろ月夜・・というよりはゴシックムーン。

 

本日のにゃんこ。

花冷えや仲むつまじい猫と猫

こうやって前足でかかえて寝るのがマドちゃんの癖です。
人の膝で寝るときも、必ずどこかに前足をかけており、
ちょっとどかそうとすると「いやん、いやん」と
哀れっぽい細い声を出してしがみつくから困るのだ。
多少あつかましいくらい人なつこく、同情をひくコツも心得ている。
したたかさと無邪気さを兼ね備えている。
こういう奴を世渡り上手というのだろうな。

 

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お花見・その2

2013-03-28 16:35:03 | 日々


本日は、れんげ畑に来ております。

どこにもピント合ってない気がする・・がんばれ、ニコ。

 

カラフルなお花もちらほらと。
そして、むこうの桜並木のほうを眺めれば・・


 

おやあ? あれは、いつかどこかで見たような・・

 

そうです、あの「案山牛」です!(笑

 

おじさんは、のんびり花見モード。
お散歩わんこもビックリ。

この牛、秋の台風で壊れちゃったかな?と思っていたら、
冬じゅうどこかにしまってあったのですね。
すっかり人気者になり、みんなにぽこぽこ叩かれていました。

 

あちらには、リヤカーをひくおじいさんとおばあさん。
車輪が土にはまって動かないようで。

 

「大丈夫ですか」と、見かねて手伝う人も。

 

「どーもどーも、助かりました」
「ありがとねー」

・・いえ、じつは、このおふたりも案山子さんですの。
とっても良く出来てるんだけど、牛ほどは注目されておらず。
たぶん、気づかれてない、と思う・・(笑

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お花見

2013-03-27 12:56:16 | 日々


山をちょっと越えたあたりの川にお花見に行きました。
満開の、散りはじめる前の桜。
ずうっとずうっと遠くまで咲いています。




春休みでも、平日の昼間なので、ほとんど人はいません。
(ピークの休日でも、1本おきに1グループ程度、という感じ・・)
お年寄りや赤ちゃん連れのご夫婦などが、遠くにちらほら見えるだけ。
いいねえ。まったくのどかなところだねえ。

お弁当を食べていると、目の前の川の中の石に、
茶色の鳥が飛んできてとまった、と思ったら、
ぱしゃりと水に飛び込みました。
あ、カワガラスだ。
実物はまだ見たことがなかったので、嬉しい。
カラスといっても、カラスのなかまではありません。
水にもぐって川底の水生昆虫などをとる渓流の鳥です。
ぱしゃっ、ぱしゃっと、せわしなく水に入ったり出たり。
そのうち、すーっと水面低く飛んで、ふいに見えなくなりました。
ははぁん、と思って、そーっと行ってみたら、
苔でできたシフォンケーキみたいな巣がありました。


板を置いてあるだけ、みたいな小さい橋もある。
幅が狭いので、渡るのはちょっと怖い。

 

どんなにたくさんあっても静かだ、桜の花は。

 

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ひらく

2013-03-26 09:51:21 | 日々


白木蓮はすっかり開ききり、散り始める。
朝起きて窓を開けると、庭じゅう白いカードをばらまいたようになっていた。

 

 

ひらく、のびる、ひかる。
いつも変化し、動いている。それが生きているということ。

 

畑の雑草盛り合わせ。
カレンジュラ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ハコベ、
それにえーっとヴェロニカ・ペルシカさん(←まだ言ってる・・笑)
ちょっとうつってないけどタネツケバナにミツバツチグリ。
あと何だっけ。カラスノエンドウとポピーの花はこれから。

 

そうこうしているうちに日が暮れて、
お山の上にぽこんと月が出るのでありました。

 

「うわーい、お月さま、こっちへおいで~」「おいで~」
みんなの人気者ですね。

 

本日のゲスト。

誰だい、毎晩アサツキをかじっていくのは。

 

あたくしですが、何か?

ネギ系のものは食べない動物が圧倒的に多い。
犬猫をはじめ、人が飼っているペットのほとんどは、
長ネギ、玉ネギ、ニラなど与えてはいけないというのが常識だ。
鹿は水仙などはさすがに食べないけれど、アサツキは大好物で、
毎年、見渡す限り短く刈り込まれている。
こんな「薬味」ばっかり食べて、鹿はよく平気だなあ。
それとも、山奥で蕎麦屋でも経営してるのかしらん。

 

本日のおまけ。

あまりに面白かったので、音夢鈴さんちからシェア。

ミッション・インポッシブル栗鼠 (動画)

トム・クルーズってリスだったのね。やっぱり。(違うって;

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ニコ

2013-03-24 17:02:28 | 日々

縁あって我が家にやってきたカメラを「ニコ」と呼ぶことにする。
ボディもストラップも革ケースも真っ白で、まだ新品同様に見える。
このあいだ亡くなった人の持ち物だった。
ちょうど1年前にカメラを買い、3か月後に旅行に出かけ、それが最後の旅になった。
メモリーカードには、そのときの写真が450枚あまり残されたままだ。

独り暮らしをしていた大きな家を訪ねると、あるじは普段着のまま
ちょっと近所に散歩にでも行ったかのように、室内はほどよく散らかり、
大きな冷蔵庫には上から下まで食材がぎっしり詰まっていた。
明日死ぬなんて夢にも思わず、野菜を買い魚を買い肉を冷凍し、
その日の朝も好きなパンを切りコーヒーをいれていたのだ。
庭には秋に植えたチューリップが芽を出し、桜もつぼみを持っていた。

そう親しいつきあいというわけではなかったし、
かれこれ20年以上会っていなかった。
生前にかわした会話の量はごくわずかだろう。
でも冷蔵庫の扉を開けると、その人がここで生きていたという事実が、
卵やバターやヨーグルトやジュースの形をしてこまごまと並び、
その静けさと冷たさが、あるじの不在を訴えていた。
そうか、ぜんぶ置いていっちゃったんだ。
人ってこんなふうにあっけなくいなくなるんだ。
悲しいというのとはすこし違う気持ち。
水がどんなものかは水に手を入れてみればわかる・・
そんな感じのわかり方をした。

初めてニコを連れて外に出る。
コンパクトなカメラに慣れているので、ずいぶん大きく、掌にずしりと重い。
ためしに畑の菜の花などにレンズを向けてみるけれど、ニコは戸惑っている。
そんなものは撮ったことがないらしい。
わたしのほうもこの子をどう扱ったらいいのかわからない。
とりあえず、メーカーのサイトから取扱説明書をダウンロードして、
それから、もう少し使いやすいケースを探すことにした。

隣町の花が咲いたら見に行こう。
故人が好きだった店のケーキでも買って帰りましょう。

 

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エナガ

2013-03-23 14:41:33 | 日々


生き物はみなそれぞれ可愛いと思うけれど、
鳥の中でもとくべつ可愛いのはエナガだ。
小さくて、ふんわり軽くて、おしゃべりで、遊び好き。
群れになって、ツッチャー、ツッチャーと鳴き交わしながら、
よく庭の木にもぱらぱらと飛んで来る。
しかし動きが速いので、写真にうつったためしがない。

たまたま、奇跡といっていいくらいの偶然で、
玄関の前の桜の木に2羽やってきて、すぐには飛び去らず、
ちょうど手元にズームレンズもあり、隠れる場所もあったので、
どうにか撮ることができました。

 

右の子は何やら巣材集めの真最中。
クモの糸か綿か繭のようなものをいっしょうけんめいほぐしている。

 



左の子は見張り役かな? ときどき手伝っているけれど、
あまり役に立ってないような・・(笑)

 

これから巣作りするペアだろうか。
わたしにはエナガはみんな「女の子」に見えてしまう。

 

 

 

こちらはカワラヒワ。
オリーブグリーンに黄色のマークと、薄ピンクのくちばしが目印。


それから、姿は見えないけれど、ウグイス。
ピアノ練習曲を繰り返すように、いっしょうけんめい鳴いている。
三連符がちょっと難しいらしく、つっかえているところも微笑ましい。

 

 

 

月と遊ぶにも良い季節となりました。

 

お花見しながら、お月見もいかが、と。

 

 

ややや?? なんじゃこりゃ(・・笑)

 

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花咲く・その4

2013-03-22 16:58:16 | 日々

ちらちらと、ほろほろと、咲き始めた桜。
今年はなぜか染井吉野より山桜が先。

 

 

花の下には花の影がゆれている。

 

レンギョウに・・

 

ハナズオウ。

 

プラムの花。

 

桃の花も、早よ咲きたいと待っている。

 

ユキヤナギはあっというまに「大盛り」に。

 

ユキヤナギの根元は、さんちゃんのお昼寝場所。
目が合ったら、甘えてうにゅーっと爪が出る。

 

先日、雨の夜に、階下で寝ていたマドリが
とつぜん「身の毛のよだつような」おたけびをあげたので、
「何? 何が出た?」と窓の外を見ると、大きな白茶の猫がいて、
ぱっと逃げた。猫穴から入ろうとしていたらしい。
久々のよそ猫登場である。

白地にところどころ薄い茶色で、縞や境目ははっきりせず、
泡立てミルクの上にキャラメルソースがにじんだような、
全体にうすぼんやりした印象の毛色。
逆三角形の小さめの顔に、やや吊り目。
あの顔は、見覚えがある。
下のおばあちゃんちの猫の子孫に違いない。

「下のおばあちゃんち」は歩いて数分下ったところにある。
かやぶき屋根にトタンをかぶせた古い農家だ。
わたしたちが引っ越してきた当初、老夫婦が住んでいて、
よく野菜や漬物をもらった。畑仕事を教わったり、
暮れのおもちつきを一緒にしたりもした。
うちの子どもにとっては第三の祖父母の家みたいなものだった。

その家では、納屋のお米をねずみに荒らされないようにと
猫を飼っていた。いや、雇っていた、というのに近いかもしれない。
残り物を与えるくらいで、猫っ可愛がりするでもなく、、
猫は勝手に障子の破れ目から出入りし、食べ物を盗み、
人を見ると逃げ、勝手に子を産み、勝手にいなくなった。
一族みんな似たような色で、似たような貧相な顔で、
どこで見てもすぐわかった。

腰がうんと曲がっていたおばあちゃんは、
晩年は目もかなり悪くなり、移動販売の魚屋から買った魚を
ちょっとそこらに置いては見失い、猫にとられてしまうこともあった。
ある年の秋に、小さい田んぼの稲刈りを済ませ、
久しぶりに訪ねてきていた息子をバス停まで見送り、
やれやれとお風呂に入って、心臓発作で亡くなった。

その後、おじいさんも息子の家にひきとられていき、
家はもう15年近く、空き家のままになっている。
猫の顔を見たら、おばあちゃんのことを思い出した。
お彼岸のぼたもちはどっしりと甘くしっかりと大きく、
お寿司には食紅を入れすぎて真っ赤なでんぶと、
甘辛く煮つけた丸ごとの椎茸がのっていたっけ・・。

あの猫は、おばあちゃんちの屋号で呼ぶことにしよう。
よそ猫・ワラホシ。
だけど、マドちゃんがいる限り、一歩もうちには入れないから、
あきらめたほうがいいよ。

そうですよっ! まったく!
ボクんちに勝手に入ろうなんて、
とんでもない礼儀知らずな奴ですよ。
ぜーったい許しませんからね。
今度来たら、メッタメタのギッタギタだぜっ。 
ぶんぶんっ。(←太いシッポを振っております)

 

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