閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

Untimely Flowering

2006-10-31 09:24:24 | 日々

アジサイのしげみに水色がちらっと見えたので、
なんだろう?と思ったら、季節はずれの花が咲いていた。
直径が6~7センチでとても小さいけれど、
ちゃんとアジサイの花です。

少し前にはプラムの花もちらほら咲いていました。
ピンクの小さい桜がたくさん咲いているおうちもあります。
10月末にしてはずいぶん暖かいせいか、畑の虫もまだ元気で、
ほうれん草や青梗菜はほとんどぼろぼろの穴だらけ。
今年のオシロイバナやホウセンカのこぼれ種から
たくさん芽が出てにょきにょき伸びています。
ねえ、まさかこれから咲くつもりではないよね?
これで急に寒くなったらみんな風邪ひいちゃうよ?

本日のタイトルはSIONのアルバムから拝借。
ちょっと、かなり、すごく個性的な声の歌い手なので、
あえてどなたにもおすすめしませんが、
勝手に『波のパラダイス』のアコーディオン弾きの
イメージモデル(のひとり)にさせていただきました。
このアルバムでは最後から2番目に入っている
「ろくでもない明日にしたくなければ」がしみじみ好き。

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ぶくぶく

2006-10-30 13:21:45 | 日々

2階に駆け上がってきた珊瑚の様子が変です。
カニさんみたいに、口のまわりが白い泡だらけ。
首を振って泡を飛ばしながら、そこらをうろうろしています。
あわわわ、さんちゃん、どうしたっ?!

とっさに頭に浮かぶのは「ヘビに噛まれた?」ということ。
マムシとかヤマカガシとか毒のあるのもいますから。
とりあえずつかまえ、ティッシュで泡を拭いてみる。
さわっても痛がらないので、外傷はないらしい。
身体はちゃんと動く。眼の光もOK。
しかし、なんだろう、まだ口から泡がぶくぶくと…。

さんちゃん自身も、どうしたらいいかわからないみたい。
押入れにもぐりこもうとしたり、窓に飛び上がったり、
とにかくこの状況からなんとか逃れたいという感じです。
洗面所にかかえていって、口のまわりを洗ってやりました。
もちろん、おとなしくはしていません。蹴る、もがく、蹴る。
「くちゅくちゅぺっ、してごらん」って言っても、
うがいというのができないから、不便だなあ、猫は。

ちょっと前に外の草むらでしきりとガサゴソしていました。
どうやら何かマズイものを捕ったのだね。
毒のある虫とか、何かひどい味のするものとか。
トガリネズミをかぷっと噛んでしまったのかも。
あれは他の動物にはすごく嫌なにおいがするそうだから。
吐き気がないので、飲み込んではいないようです。
それなら、たぶん、大丈夫、だと思う。

5分ほどたったら、やっと泡が出なくなりました。
さんちゃん、まだ首を振りながら、よたよたした足取りで
Kの部屋に入っていきます。
(よたよたはべつに問題ありません。この猫は、
ジャック・スパロウ船長みたいな妙な千鳥足が癖なので)
ついていったら、ベッドにあがって、まるくなりました。
「ボク、疲れた。寝る…」とのこと。

しばらくして見に行ったら、いつもこの時間帯に陽のあたる
ベッドの毛布の上で、真鈴、ちゃけ、こだまも一緒くたに
ぐにゃぐにゃにのびて眠りこけていました。
ふつう具合の悪い猫のそばには他の猫は寄りつかないから、
これはもう、ぜんぜんなんともない、ということですね。
やれやれ。人騒がせな三太郎くん。
口に入れちゃいけないものは、ちゃんと覚えておくんだよ。

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ミュージカル公式サイト

2006-10-28 09:28:48 | サンゴロウ&テール

前にお知らせした黒ねこサンゴロウのミュージカル
「君のいた夏」の公式サイトができました。 →こちらです

日時や会場、内容など、詳しいことは全部ここでわかります。
運営スタッフはまだ公募中みたいです。
お近くで興味のある方は、いかがですか?

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修理

2006-10-27 09:24:03 | 日々

家電製品が故障して、メーカー修理を頼んだら、
来てくれたのが若い女の人だったので、ちょっとびっくり。
長い髪をアップにした、にこにこと明るいおねえさんです。
オーバーオールの作業着がかっこいい。
てきぱきと、慣れた手つきで、あっというまに直してくれました。
重いものではないし、部品を丸ごと交換するだけなので、
「覚えちゃえばわりと簡単なんですよ」とのこと。

うちの猫はみんな人見知りをするけれど、
珊瑚は「きれいなおねえさん」が大好きなので、
興味しんしん、おそるおそる、のぞきにきます。
「わあ、猫ちゃん、何匹いるんですか? かわいーっ!」
猫の好きな人でよかったね、さんちゃん。

まえに別のものが故障したとき、修理に来たおじさんに、
「ああっ、猫います? うわー…」と言われました。
ひどい猫アレルギーなんだって。犬もだめだって。
修理してる間じゅう、ぐしゅぐしゅとすごく辛そうで、
それでもがんばってなんとか直してくれたんですが、
次に故障したときは、迷わず買い換えました。
だって、おじさんにまた来てもらうのは、気の毒で。
それ以来、そのメーカーのものは買っていません…。

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パンジー

2006-10-26 08:12:25 | 日々

だいぶ遅れていた花壇の植え替えをしました。
あまりガーデニングには凝らないほう。
というより、周囲の山の草木の勢いがつよすぎるので、
ひ弱な園芸種を無理して植えても続かないのです。

居間から見える庭はほとんど放置状態で、四季折々、
自然に生えてくるものたちを鑑賞するという方針。
今は水仙の芽がいっぱい出ています。
ただ、玄関前の花壇だけは、見るからに「花壇」なので、
雑草を生やしておくといかにもずぼらな住人のようで…。

とっくに咲き終わったコスモスとブルーサルビアを片付けて、
ノースボールとパンジーを8株ずつ植えました
どちらも秋冬の定番です。丈夫で、霜にも強いし、
たまに少し降るくらいの雪なら埋もれても平気で、
春までずーっと長く咲いていてくれます。

パンジーは毎年たくさん新しい品種が出るみたい。
去年きれいだと思った空色のが、今年はもうありません。
ピンク系、赤系、青系と適当に選んで買ってきて、
あとで札の説明をよく見たら、

*いちごショート
赤いいちごののったショートケーキをイメージさせる花色
(白・クリーム色と赤のコンビネーション)

*アップルタルト
焼きりんごをイメージさせる花色
(赤に黄色を混ぜた暖かみのある色合い)

*ブルーフラッシュ
ケーキにブルーベリーソースがかかったようなイメージ
(白または薄黄色の色合いから縁にいくにつれて
だんだんブルーに変化する美しい花色)

…ということで、そう思って眺めると、ほんとに
とってもお菓子みたいな花なのでした。
ちょっと調べたら、同じシリーズで「プリン」もあるみたい。
ちゃんとカラメルソースもかかってる!
こんど売ってたら買ってこようっと。

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ハメルンの笛吹き

2006-10-25 08:26:17 | 日々

デッドゾーンの話のつづき。

これだけはいばって言えますが
わたしは音痴ではありません。
(ただし歌がうまいかどうかはまったく別の問題…)
そして、これもいばって言っちゃいますが
かなり重度の方向音痴です。

「そうですかあ? そんなふうに見えませんけど。
ちなみに新宿駅はあっちですよ」
「あ、はい」
「ほんとにわかんないんですね。いまの嘘です。ははは」
…という意地悪な方もいらっしゃいました。

進行方向の前と後ろ。
自分の右手と左手。
自宅にいるときの東西南北。
それくらいはわかります。
問題は、その基準点が移動するとき。
たとえばデパートの東から入って南から出ると、
早くも「ここはどこ?」状態。
地下鉄の階段を2度曲がって上がると、迷子。
そんなややこしいことをしなくても、
AからBへ行くのを、逆にBからAへ行こうとすると、
ほーら、ね。もうわからない。
タクシーで行こうとしても、どっち向きのタクシーに
乗ればいいのか、それすらわからない。

バッグにコンパスを入れていたこともあります。
どっちが「北」かわかっても、どっちに行けばいいかは
結局わからなかったので、やめました。
(地下鉄駅でコンパスにらんでるのも怪しいし…)
わたしの方向感覚はすっぽりデッドゾーンの中。

方向音痴でも運転免許がとれるとは知りませんでした。
Kが保育園に行ってたころ、車に乗せて、
「道がわかんない」とぶつぶつ言いながら走っていたら、
「そこをこうと曲がってアッチ行けば行けるじゃあ」と
地元の言葉ですらすらと教えてくれたことがあります。
「Kちゃん、どうしてわかるのよ?」
「おかあは、どうしてわかんないんだよ?」
ええ、遺伝しなくてよかったです。

方向音痴にはひとつだけ「致命的な」良い点があります。
道案内ができない。
ということは、ハメルンの笛吹きみたいに、人々を
間違った方向に導いてしまうおそれもたぶんないわけで。

みなさま、どうぞご安心を…。

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霧の朝

2006-10-23 08:57:06 | 日々

昨夜の雨はやんだけれど、霧が深い。
ポケと一緒にキデラさんの別荘までのぼっていくと、
のぼるにつれてどんどん霧が濃くなり、
見下ろすと、うちの緑色の屋根がぼうっとかすんでいる。

あちこちの木の枝に、くもの巣がたくさん、
それこそ何十も何百も銀色に光っている。
いつも透明なのに、一面に霧の粒がついて
その姿をあらわしてしまっている。

  〈くもの巣は、草むらを通るとき耳にひっかかるから
   好きじゃないが、ぜんぜんなかったら、
   ちょっと寂しいかもしれない〉

秋のこの時期、くもの巣は一番大きく、数も多くなり、
いたるところに結界が張りめぐらされていて、
はらってもはらっても一晩で元に戻ってしまう。
歩くときはよほど気をつけないと。
トプは耳にひっかかると言うけれど、
ポケは足が短く、地面すれすれを歩いているので
たいていのくもの巣にはひっかからずうらやましい。

どうしてもよけて通れない場合、網の真ん中には触らないで、
支えの糸を片側3本くらいはずして網をたたみ、
ちょっとごめんよ、と言って通らせてもらう。
気がつかずうっかりひっかかってしまったときは、
帽子のつばにあたった瞬間にわかるから、あわてず
「スロー巻き戻し」のようにそーっと後ろに下がる。
というふうに、くもの巣の扱いはすっかりうまくなりました。

タデ、ミゾソバ、ホトトギス(鳥ではなく植物のほう)、
ミズヒキ、ノコンギク(ヨメナかな?)、ツユクサ、
アキノタムラソウ、ツリフネソウ、ナギナタコウジュ。
秋の野の花の色が濡れて濃い。

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デッドゾーン

2006-10-21 09:54:16 | 日々

スティーブン・キングは、これと、『シャイニング』と
『刑務所のリタ・ヘイワース』あたりがやや好みだけど、
ほかのはちょっと、苦手、かもしれない。

デッドゾーンって、あると思うんです。
頭の中の、アクセス不能になってるファイル。
わたしの場合、人名に関して、たしかにあるみたい。
「テラダさん」がどうしてもどうしても思い出せず、
いつも「オグラさん…じゃなくて…ほらあの奥さんが
フランス人の人、誰だっけ」って言わなきゃならない。
「シマクラさん」のことを話そうとすると、
なぜか必ず「アケシロさん」が出てくる。
(ええ、ここにこうして書くにもずいぶん手間どりました)

「シマクラさんだよね、シマクラさん、シマクラさん」って、
何度確認しても、30分たつとシマクラさんは消えちゃって、
「アケシロさん」にすり替わってしまうのです。
記憶回路に欠陥があるとしか思えません。

そのかわり、『デッドゾーン』のジョニー・スミスみたいに
予知能力とか霊感とか…ないんだな、そういうのは。
とりあえず、テラダさんとシマクラさんに道でばったり
出会わないことを祈るだけ。

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ひとりおでかけ

2006-10-20 09:30:56 | 日々

1泊2日、ひとりで東京は約4ヵ月ぶりくらい。
見たかった映画をひとつ見て、街をふわふわ歩く。
知らなかった楽しいお店を2つ発見。
本屋さんと雑貨屋さんでこまごまお買物。
ひさしぶりに降りた駅は見違えるようにきれいになった。
ペルーのミュージシャンが路上ライブをやっていて、
圧倒的にパワフルな声が流れてくる。
別の駅では日本の人がジャズの演奏をしている。
ときどき異国を歩いているような気分。
夜は美味しい御飯をいただいて、
魅力的なお仕事もひとついただいてきました。
ノーギャラでもやりたいようなお仕事!

翌朝、ゆっくり起きて、上野に美術展を見に行く。
高校生くらいの男の子がおおぜい来ているけど、
美術系の学生なのか、みんなマナーがいい。
とてもすてきなバイオリン弾きさんの絵があったので、
その部屋にすわりこんでしばらく見ていた。
高さが2メートルもあるから盗み出すのは難しい。
でも、いつかこの人のことを書こうと思う。

帰りの電車に乗る前に、思いついて、靴を買う。
柔らかい革がくしゅくしゅっとなっているショートブーツ。
ふうん、今こういうのが流行っているの?
「これはけっこうレアデザインですね」と店員さん。
数学と世界史とファッションにはさっぱり疎いわたし。
でも、とっても軽くて歩きやすい。
このブーツをはいて、またおでかけしたいです。

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テスト

2006-10-17 10:15:06 | 日々

「カバンが重いよー」と言ってKが帰ってきました。
中間テストが間近なので教科書を持ち帰ったのだそうです。
…ということは、ふだんはぜんぶ学校に置きっぱなし!?

わたしが学生のころはね…なんて話は聞き飽きたでしょうが、
教科書を置いてくるなんて考えられませんでしたよ。
予習も宿題もどっさりあったから、辞書まで持ち帰らないと。
その上に、部活のギターとか(クラシックのほうです)、
大きいスケッチブックとか、お弁当とか傘とか持って、
毎日電車通学していました。
それに、土曜だって休みじゃなかったんだよ。

中間テストは3日間ですが、選択コースの関係で、
Kが受けるテストは4教科だけ。
1日にまとめて、あと2日休みにしてくれるといいのにね。
数学がないのが、とってもうらやましい。
わたしも文系だったけど受験に数学あったし、
大学に入って一安心と思ったら、微積分(だっけ?)と
統計学なんかが必修になってて、ほんとがっかりでした。

さて、昨夜は「ウィーン体制の成立から崩壊まで」という
Kの講義を聴かされ(…習った記憶がカケラもない!)、
眠ったら夢に『夢降るラビットタウン』の勾玉博士が出てきて
なぜかビスマルクと名乗るのでありました。
ああ、わたし、世界史も苦手だ…。

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