閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

眠り野

2007-10-31 10:45:56 | お知らせ(いろいろ)

「青い羊の丘」#6。
ニュータイプ・ロマンス秋号。

毎号、届いた掲載誌をひらいてみるまで、
どんな絵がついているかわからない。
(いや、じつは本当に載ってるかどうかもわからないという)
このドキドキがたまりません。
うわぁ、いちばん好きな夕暮れの空の色だ…。

主人公が男の子なので、
意識的に「木苺通信」より元気な感じに書いていますが、
今回はすこししっとりしたお話です。
秋ですから。
つぎは12月20日発売の冬号。
がんばれ担当Gさん。

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とがりねずみ

2007-10-30 11:02:38 | 日々

朝、台所をあけると、いつも真っ先にさんちゃんが駆け込み、
いきおいよく小テーブルに飛び乗ります。
ここがさんちゃんの大好きな「ゴハン待ち」の定位置。
が、きょうはなぜかテーブルに乗らず、
隅の棚のところへ行って下段に鼻先を突っ込んでいる。

はて? と置いてある物をいくつか動かしてみたら、
さささっと小さい黒い影が…
すばやく床を横切り、冷蔵庫の下へ消えました。

あらまあ、おねずさんだ。
家の中にはいないはずの、とがりねずみです。
ということは、昨夜ドアを閉めた時点ですでに
台所にいたわけで、誰が持ち込んだのだろう?

冷蔵庫の裏に逃げ込まれたら、どうしようもありません。
さんちゃんはひとまずゴハンを食べてから、
流しと冷蔵庫のすきまに向かって座りこみを始めました。
この子は真鈴ほど機敏ではないのですが、
根気よく待ち伏せするタイプです。

やれやれ。これは長期戦かなあ。
前にも、さんちゃんが本棚の裏に追い込んだ奴を
捕獲するのに3時間もかかったっけ。
とがりねずみは地表付近で暮らしていて、
木登りなんかはしない動物ですが、
本棚と壁との狭いすきまをトンネルのように利用して
垂直移動もして逃げ回るので非常にてこずったのでした。

待ち伏せにずっとつきあっているわけにもいかず、
しばらくほうっておいて、お昼ごろ。
さんちゃん、あきらめたのか、
いつものテーブルに戻ってゴハン待ち態勢です。
「まだ残ってるじゃない」と猫皿を見たら、
あれえ?
真ん中にちょこんと、とがりねずみさん。
夢中になってキャットフードを食べておりました。

お皿を持ち上げても気がつかないみたいなので、
そのままそーっと外へ。
草むらに降ろしてやろうとしても、まだ気がつかない。
キャットフードがよっぽどおいしかったのね。
「おいおい」と背中をつついてやったら、
ようやく逃げていきました。

もぐらや、とがりねずみは、おいしくないらしく、
猫は遊びでとってくることはあっても、けっして食べません。
でも、とがりねずみのほうは、たえず餌を食べていないと
半日くらいでも餓死してしまうそうです。
(「ぼくだって半日食べないと餓死する」とさんちゃんは主張しますが、
そんなことは絶対ないんだよー)

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雲のコレクター

2007-10-28 22:56:00 | 日々

「園芸熱」と同じで、たまに「写真熱」にかかります。

父の使っていたリコーフレックスという昔のカメラで
モノクロ写真を撮っていた時期なんかもありました。
その次は一眼レフで、植物のクローズアップなどを。
ちょうど「木苺通信」を連載していたころです。
(連載時の写真はほとんどがフォトギャラリーからの
借り物だったのですが、一枚だけ自分で撮ったのがありました。
単行本では採用してもらえなくて残念…)

今回はお手軽デジタルで、空と雲に凝っています。
このあいだ外で猫を撮っていたときに、
空いちめんに光るうろこ雲がひろがっていて、
カラスザンショウの木を手前にいれて逆光で撮ってみたら、
異国のような不思議な写真になりました。
あ、こういうふうに撮れるんだ!とうれしくなり、 
それですっかり味をしめて…。

カメラはもう何年も前に買ったものですが、
今ごろやっと思うように扱えるようになってきました。
(新しいのを持つと軽すぎて落としそうになる…)
気に入ったのをポストカードにプリントして使ったり、
あとはせいぜいパソの壁紙にするくらいなので、
そんなに高解像度のカメラは要らないし。

撮ったのをすぐ見られるし、下手でもフィルム無駄にならないし、
自分でトリミングもできるし、いっぱい撮ってもかさばらない。
いいなあ、デジタルって。
(でも「デジカメ」という言葉はなんとなく品がなくて嫌だ)

空を撮りはじめると、いつもいつも空が気になります。
これからの季節、きれいな夕焼け雲を撮りたいなあ。
それに飛行機雲も。
買い物に出かけるときも必ずカメラを持っていこう。
晴れるといいなあ。

空ばかり見ていて首が疲れると、
こんどは下を向いて、足元に落ちた枯葉を撮ってみたり。
(ほんとは月なんかも撮りたいのですが、
こればかりは普通のカメラでは無理ですね…)

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絵本のつくりかた・お寿司篇

2007-10-25 20:20:09 | 絵本のつくりかた

Mは「お寿司」の絵を描いています。
トロとかイカとかコハダとかイクラとか鉄火巻きとか。
いわゆる江戸前の、にぎり寿司ですね。
それがたくさんたくさんたくさん出てきます。
いろんな種類のネタを描きわけるのは難しいそうです。

「誰だ、お寿司の絵本なんて考えたのは!」
「だって、お寿司、好きでしょ?」
「好きだけど…食べるのと描くのは違うんだよー」

前にも書きましたが、サンドイッチの絵本の企画を出したときに、
会議で「お寿司にしたら」って意見があったんだそうです。
そのときは、えええ、なんだそりゃ? と思ったものですが、
サンドイッチを軌道にのせたあとで、よおし、それなら
お寿司もやろうじゃないの、という気になりまして。
半分冗談で提出したダミーが予想外にあっさり会議を通過。
「たこ焼きにしたら」なんて意見が出なくてよかった。

今回はサンドイッチと同じシリーズではありません。
画風もがらっと変わります。
(Mは本来テキストしだいで絵の変わる人です。
過去にも、紙に布を貼ったり、石膏を流したり、
いろんなことをやっていて面白かったです)
話は思いきりフザケている。
絵はきわめてシュール、しかもきわめて格調高い。
そして主役は大量のお寿司。
なんなんでしょう、この絵本は。

わたしはにぎり寿司が好きというわけではありません。
基本的に酢飯は好きですが、生魚があんまり。
というか、生の魚=ごちそう=よろこぶ、という感覚がないわけ。
ペンギンじゃないんだから(笑)。

もともと九州生まれの関西育ちなので、
お寿司っていえば太巻き、あなご、ばってら、でしょう。
遠足のお弁当は、ばらずし、おいなりさん、でしょう。
だいたい、にぎりって、生モノの危うさに加えて、
形状そのものも不安定で食べにくいと思いません?
ひと口には大きいし、半分にすると崩れちゃうし。
うーん、やっぱりきちっと押すか巻くかして欲しい。
ワサビはつけるなら自分で好きなようにつけたい。
できればもうちょっと野菜も入ってるほうが。

…なんて言ってるような人間が、どうしてわざわざ
「にぎり寿司の絵本」をつくろうと思うのか。
そこのところがこの絵本の非常に重要なポイントなんですが、
残念ながら詳しいことはまだ公表できないので、
きょうは、ここまで。

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本棚バトン

2007-10-23 09:17:27 | 日々

…というのを桜さんからいただいたので、さっそく。

○部屋にある本棚の数

いまいるこの部屋(7畳くらい)に限っていえば
…大小とりまぜて5つ。
えええ、5つもあったっけ?
いちばん小さい棚はコミックスが40冊ほど詰まっています。
あと階下にも2つ半ほど。

○今読んでいる本

「カラスはどれほど賢いか? 都市鳥の適応戦略 」(中公文庫)

○最後に買った本

今読んでいる本が最後に買った本です。
そのひとつ前は
「世界の楽器百科図鑑 楽器の起源と発展」(東洋書林)
古本でも高かった~。

○よく読む、または思い入れのある5冊

トルーマン・カポーティを古い順に(「冷血」をとばして)5冊。
「よく読む」と「思い入れのある」は必ずしも一致しません。
思い入れがありすぎてめったに読めない本も多いです。

○バトンを渡す5人

どなたか持っていってくださいな。
(そういえばリレーの選手になった記憶がないなあ。
最近の運動会は「全員リレー」とかいってみんな走るんですね)

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ほうれん草と水菜のサラダ

2007-10-19 08:15:00 | 日々

2日連続で食卓にのせました。
昨日はかりかりの玄米フレークとドレッシングをかけて。
今日は細切りチーズと一緒に。
畑から間引いてきた小さい菜っ葉です。
昨日より今日のほうが1センチくらい伸びていました。

レシピは簡単。
畑からとってくる。
よくよく洗う。
よくよく水を切る。
それだけのサラダ。

とるときに1本ずつ見て、
根や虫食いの葉はその場で捨ててくるのがコツ。
あとで選り分ければいいやなんて泥つきで持って帰ると
台所でよけいに手間がかかるので。
ほっそり柔らかいほうれん草は、
葉っぱを2枚持って抜けばちぎれない。
そんなちょっとしたコツをみつけてひとり悦に入っている。

秋の夕方の空はきれいです。
夜はびっくりするほど近くで鹿が鳴くことがあります。
メインは秋鮭のソテー、それに牡蠣とキノコのチャウダー。
あったかいものが美味しい。


delta16vさんへ。
メールありがとうございました。
「お友達が桂浜でペンギンをつかまえた話」
興味深く読ませていただきました。
20年ほど前というと、時期的にも一致しますね。
残念ながら、わたしの知っているペンギン脱走事件は
東海地方の某水族館で、高知ではないのですが…
あ、もしかして、「逃げた11羽のうちの方向音痴の1羽」が、
南米の海岸と間違えて高知に上陸してしまった、とか?
同じ太平洋側ですし、可能性ありますよ、ね?

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12番目のペンギン

2007-10-17 20:34:24 | 日々

ペンギンの話のつづき。

これはもう20年くらい前のことになりますが、
とある海辺の小さな水族館から
ペンギンが集団脱走する、という事件がありました。

新しく買い入れたばかりのペンギンが、その夜のうちに、
おそらくちょっぴり低すぎた囲いを越え、次々と逃げ出して…

気づいた飼育係が懸命にボートを漕いで追いかけましたが
ペンギンたちは海をまっすぐ南へ向かって泳いでいき、
とうとう1羽もつかまえることはできませんでした。

この事件を、わたしは地方紙の記事で読みました。
それをどうして今までおぼえているかというと、
(無理と知りつつ手漕ぎボートで追いかけた飼育係さんが
非常にけなげで印象的だったせいもありますけど)
じつはこのとき1羽だけ「逃げ遅れたペンギン」がいたからです。

正確には忘れましたが、買い入れたのが12羽で、
そのうち11羽が逃げた、というような話だったと思います。

その12番目のペンギンのことが、いまだに気になるのですよ。
おっとりした性格で、もたもたしてるうちに見つかっちゃった、とか…
逆に、責任感の強いリーダーで、仲間を先に逃がして、とか…
賢い奴で、水族館のほうが暮らしやすいと判断して残った、とか…
いずれにせよ、ひとりぼっちでは寂しいだろうな。

そして、逃げおおせた11羽の仲間たちは、
無事に故郷のペルーだかチリだかの海岸に辿り着けたのでしょうか。

水族館では、事件後、囲いを直してペンギンを補充したらしく、
いまでは繁殖もしているようで、いっぱいいます。
その中には「12番目のペンギン」の子孫もいるかもしれません。

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ペンギン風呂

2007-10-15 09:06:42 | 日々

このごろお風呂場がペンギンに占領されています。

動物園のおみやげにもらった
「ペンギン12種詰め合わせセット」。
海○堂のフィギュアほど精巧ではないけれど
まずまず良く出来ている。
地球上のペンギンは全部で18種いるらしいのですが、
このセットは12種で14羽。
これをタイルのふちにずらりと並べてあるのです。

毎日お湯につかりながら見ているので、
ほとんど名前をおぼえてしまいました。

一番小さいコガタペンギン。
一番大きいコウテイペンギン。
二番目に大きいオウサマペンギン。
これは間違えません。

つっぱり頭のイワトビペンギン、
ラテン系伊達男のマカロニペンギン、
それにシュレーターペンギンは、
頭の派手な飾り羽で見分けがつきます。

アデリーペンギンはキャラクターでおなじみだし、
ジェンツーペンギン、アゴヒゲペンギンも
特徴がはっきりしていておぼえやすい。

問題は、マゼランペンギンと、
フンボルトペンギンと、ケープペンギン。
実際には生息地が違ったりするのですが、
フィギュアで3つ並べると…似てるんですよ。
似てるけど、少しずつ違う。さてどこが違うでしょう?
という「間違い探し」クイズみたいなの。
えーと、どれが誰だっけ?…と毎回考えこんで、
ついつい長湯をしてしまいます。
こういうのは小さい子どものほうがすぐおぼえそうですね。

ペンギンが100羽くらいいる水族館があって、
そこの飼育係さんは1羽ずつちゃんと見分けられる、
という話をまえに聞いたことがあります。
(たしかその人はペンギン係になる前は
別の動物園でゴリラを担当していたとか…)
1羽ずつ名前がついているのかな。
それとも番号で「ペンギン1号」「ペンギン2号」と呼ぶのかしら。

毎朝、飼育係さんは100羽のペンギンの出席をとり、
呼ばれたペンギンはハイッと元気に右のツバサをあげる
…という光景を、わたしは勝手に想像してしまうんですけど。

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金木犀

2007-10-14 10:33:29 | 日々

先週の日曜日に始まって、
しばらくはどこへ行ってもこの香りの中でした。
当たり年というのか、どの木も見事にびっしりと花をつけて、
車で走っていても「あ、ここにも、あそこにも」と気づくほど。

うちの金木犀は、並んだ八重桜と枝がぶつかるようになり、
思いきって強い剪定をしたため、今年は咲きません。
でもお隣りの土地にとても大きな木が2本と
少し小さいの(といっても庭木にしては大きい)が1本あって、
その香りがたっぷりと部屋の中まで流れてきました。

さんごさんの日記にあった桂花醤
(金木犀の花のシロップ漬)ってどんなのかしらと
レシピを調べてみました。
咲いた花をボウルいっぱいあつめて、
砂糖、レモン果汁、白ワインで煮詰める、のだそうです。
真っ白い杏仁豆腐にかけるときれいで美味しそう。

これだけ大きな木があるから、
ボウルいっぱいくらい花はとれる、と思ったけれど、
煮ているあいだに香りに飽き飽きしてしまいそうで…
やっぱり保存するのはやめておこう。
また来年のこの季節に会えるのをたのしみに。

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10月の花のメモ

2007-10-13 10:06:26 | 日々

ピンクのタデ、赤いミズヒキ、紫ピンクのツリフネソウ、
うす紫のノコンギク、コスモス、黄花コスモス。
まだ咲き残っているオシロイバナ、野生化した白いハナトラノオ、
それに年中気まぐれに咲いているチェリーセージ、などなど、
雑然と混ざって「百花繚乱」という感じの庭。

畑には、レタス、キャベツ、ブロッコリ、カリフラワーの苗。
(今年は「芽キャベツ」と間違えてないよね?)
大根、ほうれん草、小かぶ、アスパラ菜、水菜、青梗菜。
今年は「おでん大根」という品種の大根がある。
まだ小さい葉っぱが数枚出ているだけなのに、
早くおでんが食べたい!と思ってしまう。
そういう季節。

外に出ると、きまって黒猫2匹がいそいそとついてきて、
そのへんの木にばりばりと駆け上ってみせたり、
かわるがわる草むらで待ち伏せごっこをしたり。
とても楽しそう。

さんちゃんは、ほっぺの傷もほとんどふさがりまして
(直径3センチほどハゲてますが)
つやつやぽってりと肥え太ってきたので、
若旦那につけられたあだ名が…「黒毛和猫」。
(なんだ、「お十夜孫兵衛」じゃないのか)

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