閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

ダニーボーイ

2006-07-31 08:52:21 | 日々

(虫が苦手な方はとばしてくださいな)

昔から猫にノミはつきものです。
とくに、うちみたいに自由に外へ遊びに行く猫の場合、
どこかからお持ち帰りしてきちゃう、ということもあります。
猫から猫へ、うつります。ヒトにも来ます。
うっかりしてると、室内でふえます。
ケムリの出る殺虫剤でもなかなか完全に退治できません。

江戸時代には「猫のノミとり」という商売もあったとか。
いまは背中につけるだけで1ヶ月有効というお薬があります。
でもこれ、うちの猫は、みんな大嫌い。
パッケージを覚えたらしく、持って近づいただけで逃げる。
「このお薬、人間にも効きますか?」
あるとき獣医さんにたずねたら、
「だめです。だめだめ。ぜっ・たい・に・使わないでください」
いやに厳しく念をおされてしまいました。
そんなもの、猫につけて、本当に大丈夫なのか?

さて、今年もとっくにそういうシーズンなのですが、
不思議なことに、まだノミは1匹も見かけません。
そのかわりに…ダニです。
それも、なぜか、さんちゃんが「運び屋」。
2ミリくらいのが、あっちにもこっちにも(ゾクゾクッ)。
この子、いったいどこで遊んでくるんだろう。
野山にいるダニで、住宅に生息するのとは別モノですが、
ぴょんぴょん跳ねないからノミよりましか、っていうと、
ヒトがかまれると治りにくくてはるかに厄介なのです。

自然がいっぱいで、いいですねー、ってよく言われます。
ええ、ダニもムカデもブヨも蟻も蜂も蛇もいっぱい…
なあんてことは言わず、にっこりしていよう。


ところで、ここのアクセス状況ということろを見たら、
昨日の閲覧数が100をこえていました。これって、
一般的にはたいしたことじゃないのかもしれないけど、
わたしはお友達が少ないので、100!すごい!と思います。
とりとめのない話におつきあいくださって、ありがとう。

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お仕事モード・つづき

2006-07-30 09:18:45 | 日々

…で、今はどうなっているかというと。
じつは、お仕事は一時OFFで、プライベートな〈翻訳モード〉。
アメリカの鳥類学者Alexander Skutch 先生の書いた本を
蟻がおせんべいをかじるようにちびちびと読んでいるところ。
しかし5日たってもまだ12ページめです。
全部で300ページ近くあるというのに。

スカッチ先生はとってもロマンチストなおじいさんで、
鳥が好きで可愛くてしょうがないという気持ちがあふれてて、
学術書でもどことなくほほえましいのですが、
なにしろ内容が外国の鳥のことばっかりなので、
日本語訳がほとんど出ないのです。
出ない、だろうなあ。
専門用語だらけの原書をがんばって読了したあとで
じょうずな訳書が出たらがっくりですよ。

特に英語ができるとか好きとかいうのではなくて、
(単語は覚えないし、喋るほうもぜんぜんだめ)
たぶん「文字」が好きなんでしょう。
お菓子やワインのラベルでも何でも、文字が並んでいて、
なんて書いてあるのかわからない、となると、
もう、気になって、読みたくてたまらないわけです。

ロシア語もアラビア語もハングルもルーン文字も
インダス文字もヒエログリフもみんな気になる。
シャーロック・ホームズの「踊る人形」とか大好きだし。
…もしかしたら暗号解読マニアなのかも。

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「名前の猫」

2006-07-29 11:45:55 | お知らせ(いろいろ)

…というおはなしを書きました。
季刊誌「飛ぶ教室」2006年夏号(光村図書)。
話はすごく短いのですが、大野八生さんのイラストがきれいです。

じつはこれ、いろいろと複雑な事情で、10数年間にわたり
出版社の棚に置きっぱなしになってたもので…
(あ、こんなこと書いちゃって、いいのかな?)
原稿用紙に手書きの原稿がまだ残ってたのは、びっくりでした。
でも、さすがにそのままじゃなく、全面的に書き直してありますので。


<追記>

「名前の猫」は『風町通信』(ポプラ文庫ピュアフル 2017年刊)に収録されました。

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お仕事モード

2006-07-29 08:54:23 | 日々

夏・冬の切り替えスイッチがないかわりに、
お仕事モードの切り替えは、何種類か、あります。
自分では器用な人間だと思ってないのですが、
けっこういろんなタイプのものを書き分けているため、
多重人格という噂もあります。

お仕事モードにそれぞれ名前をつけるなら、
〈サニーサイド〉〈トワイライトゾーン〉〈ダークサイド〉
という感じになるのかなあ。
〈サニーサイド〉には幼年童話と絵本の大半が入ります。
青い羊や木苺谷は〈トワイライト〉です。
サンゴロウとドルフィン関係は、サニーとダークの間にあって、
別の独立したカテゴリになっています。
〈ダークサイド〉は現在のところ未完の長いものをとりあえず
ほうりこんでおく冷凍倉庫と化しているらしい。

あ、最近この〈閑猫モード〉というのも加わりました。
でもこれは、毎日ごはんを炊くとかお茶をいれるとか、
まあそんなことに近いわけで…ぜんぜんお仕事じゃないですね。

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何曜日?

2006-07-28 09:00:26 | 日々

きょうは何年何月何日の何曜日ですか?」
認知症かどうかを診断するお医者さんが、必ず聞くそうです。
聞かれたら困るなあ。わたし、わからない。

西暦何年、というのは、書く機会が多いので、わかります。
平成何年、になると、かなりあやしい。
何月、はだいたい間違えません。
何日の何曜日、これが自信ない。
Kが学校に行ってれば、ウィークデーはお弁当を作るし、
少なくとも土日との区別はつきます。
夏休みになったら、完全にお手上げ。

わたしもMも、どちらも自由業で、わが家は年中無休、
ともいえるし、毎日が日曜日、ともいえるわけですが。
日付を書かねばならない書類が出てくるたびに
「何日?」と顔を見合わせ、「さあ」と首をかしげるだけ。

というわけで「26日の水曜日」にスーパーに行ってしまいました。
この店は火曜と水曜が特売日です。
さらに、6のつく日は60歳以上の人が割引なので、
おじいちゃんおばあちゃんたちでいっぱいになります。
わたしは混雑した駐車場に車を入れることができないため
6・火・水はぜったい避けようといつも思ってるのに!
(あ、でもね、運転は上手なんですよ、まっすぐ走るのは…)


銀さんへ。メールとリンクありがとうございます。
とってもたくさん本を読んでいらっしゃるんですね。
その少女マンガの題名は…わたしも思い出せない…。

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陽あたりが良すぎて

2006-07-27 08:51:07 | 日々

…なんて、ぜいたくすぎる悩みですよね。
そもそも、家を建てるとき、南向きの大きな窓をたくさん、と
注文したのは、自分たちなのに。

冬は温室状態で快適。お陽さまがあれば暖房はいりません。
しかし。
本棚の本も、壁の絵も、あっというまに日焼けしてしまう。
それに。
夏は暑い、ですよ、当然。
山間部とはいえ、亜熱帯的な気候の土地。
お陽さまが、遠慮なく攻め込んでくる。

わたしの仕事机は南南西向きの2階の窓際にあります。
そこしか置くところがありません。
以前は、夏になると北側の部屋に避難していましたが、
いまはそこをKが占拠して難民キャンプみたいになってるからです。
ベランダに日除けをつけ、遮光カーテンをひき、
それでも右側からセミの声と共にじわじわじわと熱気が迫る。
階下に移動しようにも、パソコンのコードがやっかいだし、
それにこれ無線LANじゃないし。

昔の少女マンガで、ヒロインが童話作家というのが
あったんですよ。きれいなお部屋で、ひらひらした衣装で、
ソファにすわってペンを片手に小首をかしげ、
「そうだわ、次のストーリーは…」っていうような場面を
なぜだか覚えています。
机の下にもぐって、こんがらがったコードをほどいていると、
なぜだかいつもそれを思い出します。


にゃあさん、みてくださってありがとうございます。
にゃあさんちの日記の猫ちゃんの写真が可愛いなあ。
うちはみんな写真うつりが悪くって。(いや、撮り方が…)

あやめ草さん、リンクありがとうございます。
上京レポも「ドッペルさん」も楽しかったです。

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絵本のつくりかた・その3

2006-07-26 08:49:19 | 絵本のつくりかた

提出してあったもうひとつのほうのダミーです。
わたしにしては文章多めな、ややクラシックな珍しい絵本。
こちらは問題なく、しかも異例の早さでGOサインが出ました。
よかったー! 
最初に文章を書いてから、ここまで約2年半かかっています。
お湯を入れて3分でできるわけではありません。

GOサインが出たので、検討中の他の絵本はおいといて、
この絵を先に描いてもらうことになりました。
本文の絵だけで15枚。あと、表紙、扉、裏表紙、奥付ページ、
カバーの折り返しや背にも絵が入るから、ぜんぶで19枚くらい。
ふつうは、リキテックスというアクリル水彩をつかって、
(筆はテンとかタヌキとか、そういうケモノの毛でできています)
パネルに張った画用紙に描くことが多いのですが、
「今回は板に描こうかなあ」とM。
ああ、それ、面白いかも!

Mは行動が早い人なので、さっそく町へ行って
ベニヤ板を買ってきました。画材というか、建材ですね、これ。
電ノコで画用紙サイズに切り分け、表面にサンドペーパーをかける、
という作業を、いまアトリエでやっています。

絵を描きはじめたら、長くても数ヶ月、かな。
ダミーの段階で、もう構想は固まっているので、あとは
いっきに描いていきます。朝から夜までずーっと描いています。
実際の過程はツルのハタオリ…ではないけれど、
詳しく見ることはできません。
わたしはふだんめったにアトリエに入らないし。
正式に見せてもらえるのは、全部完成してから、です。

絵ができたら、ふたたびネームを検討するのですが…
それまでしばらくわたしは出番がありません。
たのしみにたのしみに待っていればいいだけ。
うれしいなあ。
コトバがカタチになっていく。

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飛騨の飛騨牛

2006-07-25 08:36:19 | 日々

…と、銚子産いわし。
今夜のおかず、ではありません。
先日買ってきた「季節限定」キャットフードです。
駿河湾の桜えび、っていうのは、春に買いました。
広島の牡蠣とどこやらのサンマ、っていうのもあったなあ。
猫は喜び、食べますが…すぐ飽きます。
どれでも、おんなじ。食べる、飽きる、この繰り返し。
だから銘柄は買うたびに変えないとだめ。

うちの猫は、ドライフードが主食、缶詰がおかず。
既製品におまかせしてるのは、簡単だから…
それと、猫が「小型肉食獣」だから。
ヒトは雑食動物なので、ヒト用の食材と感覚で猫のごはんを
作ってあげるのは、意外に難しいことなのです。

ロフティングの「ドリトル先生」シリーズに、
ネコ肉屋(cat's meat man)のマシュー・マグという
なかなか忘れがたい脇役が登場します。
毎日、荷車をひいてやってきて、猫を呼び集め、餌を配る…
昔のロンドンには、そういう職業があったんですね。
日本だと猫には魚だけど、英国だからお肉。たぶん馬肉。
もちろん、飼い主がお金を払って契約してる家の猫だけで、
そうでない猫はもらえないのです。
マシューは無教養な男で、あやしい前歴もあるという設定だけど、
どれがどこの家の猫かぜんぶ覚えてるんだから、偉いと思う。
(しかし、ロフティングは犬派の人だったらしく、
ドリトル先生に猫の活躍する話はあまりないみたい)

スーパーの売り場へ行くと、笑ってしまうほどいろいろ並んでいます。
デンタルケアとか毛玉対策とか高齢猫用とかタウリンとかカテキンとか。
ささみとか舌平目とか紅鮭とか焼津のまぐろとかチーズとかしらすとか。
ほんとにそういう味なのかどうか、気になるけど、
食べてみたことのある飼い主って、めったにいないと思う。
それなのに、つい「味」で選んでしまう、キャットフードの謎。

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夏を乗り切る必須アイテム

2006-07-24 11:48:30 | 日々

…青じそ。関東では、大葉、ともいう。
毎年、種をまかなくても、あちこちに勝手に生えてきます。
15センチくらいに伸びたら、適当に間隔をあけて植え替えます。
ほかの野菜と違って、少し日陰のほうがよくできるので、
いまは桜の木の下が青じそ畑になっています。
あとはまったく世話いらず。きれいな緑の葉を摘んでくるだけ。

素麺や冷奴の薬味にしたり、きゅうりやチーズに巻いたり、
チャーハンやスパゲティにもどっさり入れます。
摘みたてなので買ったものほどアクがありません。
葉っぱのまま、おしょうゆを数滴、白いご飯にくるりと巻いて
…毎日5枚くらい、むしゃむしゃと、食べています。
暑さプラス湿気でアレルギー症状が出やすいたちなので、
青じその抗菌成分を身体が必要としてるのかも。

夏も後半になると、小さい小さいバッタが無数に畑ではねまわり、
葉っぱがしだいに穴だらけのレース模様になっていきます。
ホワイトリカーで作る青じそ酒は、のどが痛いときのうがい薬。
やがて出てくる花穂はてんぷらに。
それから、青い実をとって塩漬けにしたり。
種が固くなってきたら、畑で立ち枯れるにまかせ、また来年。

そう、「また来年」っていうのが、いいのかな。
花が咲いて実になって種ができて、また芽が出て。
人の手なんか借りないでも、自分でちゃんとやっていくんだ。
そういう自然のサイクルにしっかり組み込まれているものって、
頼れる感じ。栄養も濃い。そんな気がします。

ふあふあさん、ブログでご紹介くださりありがとうございます。
雨はだいじょうぶですか? 早くお洗濯物が干せますように!

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ねむりねこ

2006-07-23 09:29:22 | 日々

黒猫さんちゃんには、いくつか特技がありますが、
おもしろいのは「瞬間寝」というワザです。
では、さっそく、ためしてみましょう。

さんちゃんが、ひまそうな顔で近くにいるときをねらって、
さっとつかまえ、膝の上に抱っこします。
かなり大きな猫なので、膝からはみ出しますが、
かまわず、ぎゅっとボールのようにまるめてしまいます。
そのまま待つこと20~30秒。そっとのぞいてみると、
…ほら、できた。すでに熟睡状態。

猫歴23年、膝に乗る猫も、あまり乗らない猫もいましたが、
こんなに素直に寝ちゃう猫って、はじめてですよ。
ただし、あんまり長くやってると、重みで足が痺れます。

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