閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

冬眠バトン

2007-11-30 09:00:28 | 日々

Mのところにきた某雑誌のアンケートです。
面白かったので勝手に拝借。

○冬眠するなら、どこで、どんな形でしたいですか?

ヤマネさんの木の洞で、一緒にまるくなって寝よう。
クマの穴はいびきがうるさそうだから遠慮します。

○冬眠するとき持っていきたいもの3つと、その理由。

お気に入りの低反発枕。
お気に入りの音楽。
お気に入りの猫。

枕は眠るため。
音楽は眠るまでに聴くため。
猫は、万一途中で怖い夢みちゃったときなんかに、
猫をさわれば安心してまた眠れるので必要です。
(ヤマネさんちに猫を持ち込んでもよければ…)

○で、「冬眠」したいですか? したくないですか?

ほんとは「夏眠」のほうが切実にしたいのです。
冬は、そうね、クリスマスが終わってから、
バレンタインデーまで眠る、とか。

○バトンを渡す人

まずは先日の「本棚バトン」のみなさま、いかがでしょう?

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「光のカケラ」のかけら

2007-11-28 11:44:09 | サンゴロウ&テール

いただいたメールのお返事。まとめてですみません。

Fluoriteさん
>「あなたの心は読めない」という場面がありましたが、
>もしかしたら全てわかった上でうそを言ったのかもしれないなと

うーん、読みが深い!
じつは作者そこまで考えていませんでしたが、
なるほど、そうかもしれない。そうだったらいいなと思います。
(Fluoriteさんは、10年前、サンゴロウ10巻を
リュックにいれてMの展覧会にきてくださった方ですね)

Yuiさん
>このシリーズの登場人物には「ひとり」のひとが多い気がします。
>皆いつも自分の居場所を探している感じで。

ああ、そういえば、ほんとに。
だから「犬」じゃなくて「猫」の世界なのかも。
家族がいるのはゴンさんだけみたいですもんね。

Ayakaさん
>設定資料集が見てみたいです。マリン号の内装とか、
>うみねこ島や三日月島のマップとか、各キャラの裏設定とか…。

それはわたしも見てみたい! とくにキャラの裏設定(笑)。
ひとつバラしておきますと、テール(の名前と髪型)は
ある架空の野球チームから借りてきました。
最初のころ「栄光の4番」とか言ってるのはそのなごりです。

Keiさん
>アイツは彼だろうと思っていたのですが、
>あのひとがあのひとのことだとは思いませんでした。

ふふふ、そうでしょう。
途中で急に思いついて改名することに。
でも、前シリーズから読んでいない方には
たぶん事情がわからないんじゃないかと思います。
ごめんなさいです。


おまけの裏話。
ヒナコさんのイラストが端っこに2つ連続で入っているのは、
「出番がなくて寂しい」という画家の強い希望で…。

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ナンキンハゼ

2007-11-27 09:47:29 | 日々

秋の紅葉の中でも、大好きな木のひとつ。

名前のとおり、日本に自生する木ではありません。
お隣の別荘のご主人が植えたものが
うちのすぐ裏にあって、きれいに色づいた葉っぱを
裏庭にたくさん降らせてくれます。
独特な柄の長い菱形の葉っぱ、その1枚ずつが
緑から黄、オレンジ、深い赤へのさまざまなグラデーション。

この木がいつ植えられたのか知りませんでした。
珍しい落ち葉に「あれっ?」と見あげて気づいたのは
別荘のご主人が亡くなった翌年でした。
きっとわたしたちのために内緒で植えてくれたのでしょう。
ミモザも、いろんな種類のアジサイも、みんなそうです。
定年退職して、社長さんから「庭師」になって、
数年のあいだにたくさんたくさん木を植えて、
季節ごとの楽しみをみんなに残していってくれました。

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絵本のつくりかた・お寿司篇その2

2007-11-23 10:19:31 | 絵本のつくりかた

Mの描いていた「お寿司の絵本」の原画が
ほぼできあがりました。

いやあ、これは…ふふふ、すごく面白いぞー。

ふたりしてそう言っております。
自画自賛です。
でも今までの経験からいうと、
「自分ですごく面白いものは、他の人にもけっこう面白い」
という法則が成り立つのですよ。

いっぱい出てくるにぎり寿司が、
生っぽいリアルさじゃなくて、
「グリコのおまけ」みたいに可愛らしく、
でもおいしそうなのでした。

来週、出版社にお渡しします。
順調にいけば春には本になって見ていただけるでしょう。

 

復刊ドットコムに「おてつだいねこのホットケーキ」を
リクエストくださった方へ。
あれはかつて小学館から出た板紙の絵本
(書店の入り口で回転式ラックに入ってるような)で、
16ページしかなくて、なんと絵がアニメなのです。
3冊セットでおつかい篇と洗濯篇もありました。
「おつかい」は後に「おてつだいねこのこもりうた」(金の星社)に
そっくり取り入れてしまいました。
まあ珍しいといえば珍しい絵本でしたが、
そんな絵本が出るに至った経緯がどうも思い出せず…。

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夢の話

2007-11-22 11:23:38 | 日々

前の前の総理大臣がホームレスみたいになって
国会議事堂の裏の掘っ立て小屋に住んでいる。
…という夢をみました。

ふだんは夢を書き留めたりしないのですが、
あまりにも珍しい夢だったので書いておこう。
いわゆる有名人(名前も顔もよく知っているけど
実際には会ったことがない人)が夢に出てきたなんて
初めてじゃないかしら?

ぶわぶわした古畳が敷いてあって、
ふすまのかわりに板がたてかけてあって、
そこを出ると廊下があって、ごちゃごちゃした台所も見える。
廊下はずーっと行くと会議場につながっているらしい。
前・前総理はドテラを着てこたつに入ったりしている。
裏の窓を開けるとそこは巨大なゴミの山。
何かヒモをひっぱると、ゴミの一角がどどーっと崩れて
深い穴の底に落ち込んでいく。
それが現在のお仕事というか日課になっているらしい。

「ここはむかし工事の人たちが寝泊りした場所なんだ」と
前・前総理は寝起きのぼさぼさ頭で言う。
口調はきわめて穏やかでやさしい。
国会の裏にはそういう歴史があったんだなあ、と
わたしは感心して聞いている。
(すみません、これは夢の話です。
実在の人物とは一切関係がありませんので!)

ちなみに、わたしの持っている夢辞典によると、
「総理大臣」は「いつか出世することになる」で、
「ゴミ」は「利益を手にする暗示」っていうんですけど。
ほんとかなあ。


ポストカードをすでにお申し込みいただいた方で、
返信がこない!とか、カードが届かない!という方がいらっしゃいましたら
お手数ですがもう一度メールくださいませ。

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ぬいもの

2007-11-17 23:30:06 | 日々

久しぶりにお裁縫をしました。
グールドのベートーヴェンを聴きながら。

昔はミシンも手縫いもこまめにしていました。
高校のときは制服がなかったので、
自分で縫ったチェックのプリーツスカートで通学していました。
インド綿のテーブルクロスを、パズルのように工夫して
夏のお出かけ着に仕立てたこともあったっけ。
子どもがうまれたとき、布おむつは何十枚も手で縫ったし、
小さいうちはパジャマなんかも山ほど縫いました。

でも最近は「とれたボタンつけ」以外には
めったにお裁縫箱を出さなくなっていたので。

さて、きょうわたしが縫ったものは…
なんていえばいいんでしょうね、これは。

生成りのキャンバス地を2つ折にして3つ折にして、
つまり6枚重ねにした幅30センチ長さ70センチの長方形。
その短辺のほうにそれぞれ持ち手が縫いつけてある。
(持ち手は古ジーンズのベルト部分を利用)

こんなものはまずどこにも売っていないし、
たいていのお家にはないので想像しにくいと思いますが、
我が家の冬には欠かせない「ストーブの薪運び」であります。

居間のストーブの横に薪を入れる木箱が置いてあり、
なくなると窓の外の薪置き場から運び入れるのですが、
これが長さも太さもばらばら、しかもけっこう重く、
手で持つと一度に2~3本しか持てないし、
途中に樹皮や木屑が散らばるのでお掃除が面倒。
それでわたしが考案したのが、これ。
横長にひろげ、その上に薪を縦に並べ、
左右からくるむようによいしょと持ち上げて運びます。
ふろしきと同じで融通のきくところが、とても便利。

前のがぼろぼろになって夏に捨ててしまったので、
今年は新調したわけです。
用途が用途なので、針目が不ぞろいでも曲がっていても
ぜんぜん問題ありません。
ただひたすら丈夫に、丈夫に!
(だって使用中に破れたら、薪が足の上に落ちますから)
しかしちょっと厚くしすぎた。針が折れそうだった。指が痛い…。


 月曜日は お洗濯
 火曜日は アイロンかけ
 水曜日は お裁縫
 木曜日は 庭仕事
 金曜日は お買い物
 土曜日は お掃除とパン焼き
 日曜日は お客さま

わたしが小さいころ読んでもらった
「エプロンカレンダー」というお話に出てくる
クリッパーステップおばあさんの一週間。
おばあさんは7色のエプロンを持っていて、
青はお洗濯、黄色はアイロンかけと
順番に使ってカレンダーがわりにしていたのですが、
ある日、子犬のピクシーがいたずらをして
重ねてあるエプロンをひっくり返したので、
曜日が一日ずれてしまい…

作者はルーシー・エルダーという人。
いかにも「古き良きアメリカ」という雰囲気で、
今でも好きなお話です。

水曜日はお裁縫。
そういえば、きょうは土曜日。

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小春日和

2007-11-15 08:09:20 | 日々

猫は外から帰ってくるたびに
小さい草の種をいっぱいくっつけてきます。
そのまま膝にのって「とってェ~」という真鈴ちゃん。
はいはい、ばあやがきれいにしてさしあげましょう。

庭の草もみじを少し片付けました。
(えーと、つまり、雑草を抜いたということです…)
その陰で水仙の葉がのびていました。
ゲートのそばで草に埋もれていた西洋ひいらぎを救出。
今年も赤い実のつく様子がないのは
夏に日陰すぎるせいだろうか?
ごめんよー、なかなか手が回らなくて。

去年、売れ残りの鉢植えを買ってきたスプレー菊は、
地植えしたら去年より背が高く枝も少なく、
でも花の色は去年より鮮やか。
これの正しい仕立て方を調べておかなくちゃ。

さんちゃんが出てきて、ひなたでひっくりかえって
くにゃくにゃしてこちらの気をひきます。
カメラを向けるとあっち向いて毛づくろいに忙しいふり。
昼間のひなたで黒猫を撮るのは難しい。
毛がぎらっと光ってしまってあまり可愛い写真になりません。
こっちも撮ってるふりしながら遊びました。


本日のタイトル。
英語ではインディアンサマー。
このインディアンって「インド」のことなのか、
それとも北米先住民のことなのか。
前者だとしたら小春どころじゃなく猛暑の感じだし、
後者だとしたら…何故?
調べてみると諸説あるみたいでよくわかりませんが、
後者の「神様が冬眠前に煙草を一服しているところ」
という伝説が面白かったです。

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ナイトキャップ

2007-11-14 08:55:06 | 日々

お酒は飲みませんが、
ナイトキャップと称するものを常備しています。
寝る前におふとんで読む本。
早く眠くなってすんなり眠れる本のこと。

面白すぎると寝ないで読んでしまうから駄目。
とくにテンポの良いサスペンスや推理は駄目。
だけどつまらないのも駄目。
もちろんホラーは除外。
(このへんは子どもに読んであげる
「おやすみなさいの絵本」の条件とほとんど同じですね)
お気に入り本の再読のことが多いかな。

翻訳は、読み慣れたもの以外は避けたほうが無難。
変な訳文だと「原文では何て書いてあるんだろう?」
なんて気になりだして眠れないから。

で、ナイトキャップに最適だと思うのは洋書です。
だいたい2ページくらいで眠くなっちゃう。
洋書って「ななめ読み」がなかなかできませんから、
じっくり1語ずつ1行ずつ目で追っていくと、
じきに自分でどこ見てるかわからなくなって、ぱたっ。

「Breakfast at Tiffany's」を、
もう何度目だか読んでいるのですが、
2ページで、ぱたっ、を繰り返しているので、
いつまでたっても30ページから先へ進まず。
でも、この言葉の世界に浸っていられるのは心地よい。
日本語だとぜったいこんなにゆっくりは読めませんから。
この本の最後には「A Christmas Memory」という
大好きな短編が入っているので、
クリスマス頃にはそこまでたどりつきたいと思います。

ペーパーバックを読むのに便利なページホルダーなるものを
このあいだみつけて買ってきました。
本来は楽譜をおさえるための道具ですね。
ペーパーバックって、手を離すとぱくっと閉じちゃって、
いつもおさえつけておくのは疲れるのですが、
この4本歯の櫛みたいなものではさむと読みやすいし、
すごく強力なしおりにもなるし。
楽譜と違ってページの横にはさんで使っています。

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そろそろ

2007-11-12 09:47:16 | 日々

11月にしては暖かい日が続いていましたが、
昨夜は「この冬一番の冷え込み」となりました。
暖房をいれるか、もう一枚着るか、迷うところ。
先週、早めに薪ストーブの「試し焚き」をしました。
本格的に寒くなってから不具合がみつかると困るので。

一昨年の冬は、とつぜんストーブが壊れまして。
それも寒の最中だったので、大あわて。
薪ストーブというのはぶあつい鋳物でできていて、
それ自体はきわめてシンプルで頑丈なんですが、
直火のあたる部分はどうしても少しずつ劣化します。
このときは、いきなり「がこん!」と大きな音がして
二重になった内側の天井部分が落下し、
使用不能になってしまったのでした。

そこらで普通に売っているものではないし、
買ったとしても重くて重くて…150キロくらいあるので、
男の人が四人がかりでないと動かせません。
(これから、とくに退職後の生活で、購入をお考えの方は、
「安定した薪の調達ルート」とともに
「いざというとき人手を集められるかどうか」まで
念のため考えておくことをおすすめします)

新品のストーブは「慣らし」という手順が必要で、
ほんとは数日かけて少しずつ焚かないといけないのです。
しかもその間、表面の塗料が焼けてすごいにおいと煙が出る。
つまり、焚いても窓は全開、というトホホな状態で…。

さあ、今年は大丈夫かな。
煙も漏れないようだし、薪もよく乾いているし。

外から帰ってきた真鈴が「あ!」と目をまんまるにして、
「これ知ってる! えーと、えーと、なんだっけ?
前にもあったよね。あったかいんだよね」
近寄りながら、もうひとりでに喉がごろごろ鳴っちゃってます。
「大きくてあったかいもの」はすべて猫にとって「おかあさん」ですね。
そして猫の好きなものは、わたしも好き。
(いや、マタタビとか、カマキリさんとかは除いて…)


ダヴィンチ12月号「眺めて楽しい犬猫BOOK25冊」というページで
絵本「ハコちゃんのはこ」を紹介していただきました。
その右上には、以前ここでも書いた駅長猫たまちゃんの本、
左のほうには話題の「ねこ鍋」の本、
他にもいろんな犬猫本がのっていて、あっちこっち気になります。
うちに実物猫が4匹もいて、自分でも猫本をたくさん書いているのに、
よそのまでみんな可愛くて、まったく困るなあ、猫は。

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絵本のつくりかた・津軽

2007-11-11 10:54:49 | 絵本のつくりかた

Mが北国の取材から帰ってきました。

じつは先方とずーっと連絡がとれなくて、
このまま待ってて雪が降ると行きにくくなるので、
いいや、とにかく行っちゃえ、ということで
「アポなし強行突撃取材」みたいになってしまったのですが、
結果としてはそれがばっちり大成功だったようで…
りんご畑で収穫のお手伝いをしてきたそうですよ。
ついでに津軽三味線のライブも聴けたって。
おみやげのりんごと、アップルカスタードパイが、
ものすごーく美味しかったです。

これは「新たな絵本プロジェクト」の2つ目。
ストーリーはこの夏わたしが書きました。
珍しく「実話をもとにした」話です。
でもノンフィクションではないから、登場人物は
やっぱりわたしの頭の中の世界の住人。
今回はMの確認とイメージづくりのための取材でした。
お寿司の絵本の、次になるのかな?
たのしみです。

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