閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

実の月

2024-11-09 18:08:10 | 日々

ガマズミ。晩秋になると透明感が出てくる。

 

タカサゴユリのシードポッド。

 

風に飛ぶ薄い種子が数百個つまっている。

 

センリョウがもう赤くなっていた。お正月までもつかしら。

 

これは、えーと、なんだっけ。カラタチバナ?

 

シイの実。スダジイ(たぶん)。
酔猫さんに「炒ったら食べられますか」と聞かれたので、食べられますよと答えたものの、知識として知っているだけで、じつは食べたことがない。拾ってきて、試しに3つほど炒ってみた。

 

殻に縦に割れ目ができるまで炒ったら、少し冷ましてから(熱いので!)殻をむく。
松の実みたいなものを想像したが、油分はなく、ほんのり甘みがある。どんぐりというくらいだから、栗に近いものだ。
小さいわりに殻がしっかりしているので、むくのがちょっと大変。ぎんなん割りのペンチを試してみたら、小さすぎてうまくひっかからず。



こちらは食べられないどんぐり。
葉っぱはたまたま近くにあっただけで、違う木の葉かもしれない。

 

気温が下がったので、おひざの取り合い。ふと見るとクレだったり…

 

コマだったり。
夜中は交互に布団に入ってくる。コマはあったまりすぎると、ずるずると這い出てきて、枕を占領して寝ている。

中途で止まっていた衣替えがようやく完了した。11月に入ってというのは記録的な遅さ。不要な衣類を大きいごみ袋一杯つめこんで捨てる。靴も捨てる。いつか着るかも、リサイクルして何かに使えるかもと、ぐずぐずとっておくのをやめた。捨ててしまえば未練も何もなくなる。終活の極意ですね。
ストーブの焚き始めもそろそろ…という時期だけれど、まだいまひとつ実感がない。地面の乾くときがないので、小枝拾いも落ち葉掃きもはかどらない。
まだ咲き続けているトレニアを半分抜いて、ビオラを16株植える。ささやかな庭仕事。マリアさんにいただいたオランダのチューリップの球根を植えようとして、うっかり去年の釣鐘水仙を掘り返してしまった。ごめんごめん。

本日の「いいね!」

Needle Felt Artist Brings Old Brushes Back To Life By Adding Cute Felted Animals

リアルなフェルトの動物たちに、古いブラシがいい雰囲気を添えています。
イギリスで活動するフェルト作家 The Gentleman Felter(Simon Brown) の作品。

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ホトトギスなど

2024-10-27 22:49:16 | 日々

グ・モーニン。
早朝はお天気よさそうだったが、しだいに雲が隙間なく重なってきて、からりと晴れない。気温も10月末にしてはずいぶん生暖かい。
冬鳥のジョウビタキがやってきた。まだ姿は見ていないけれど(Mによれば♂ジョビ太くん)、早速あちこちで「ピッ!ピッ!」と、縄張り宣言に忙しい。

 

鳥ではないほうの、ホトトギス。
夏の終わりごろ、このあたり一帯のホトトギスは、猛暑で傷んだのか、虫に食われたのか、どれもこれも葉が落ちて茎ばかりになってしまった。
特に好きな花というわけではないけれど、秋を感じさせてくれる花の一つが見られないのは残念…と思っていたところ、暑さが落ち着いてきたら、枯れたように見えていた茎から新しい葉とつぼみが同時に出てきて、たちまち花盛りとなったのには驚いた。


茎の数も、1本の茎につく花の数も、前年より多い。色も明るくてきれいだ。

 

ガマズミ。

 

いつまでもぱらぱら咲き続けているデュランタに、蜜をもとめて立ち寄る虫。それを狙って張り込み中のカマキリさん。お見事なカモフラージュ。

 

この時期になるとウェブアートも大作が目立つ。
ぼんやり歩いている閑猫は簡単にひっかかるけれど、アーティストにとってはこんな獲物は迷惑でしかない。

 

芝生に生えた謎キノコ。
昔ほどいろいろなキノコは見られなくなったけれど、たまにこんなのが出てきて目を楽しませてくれる。

 

横から見たところ。
キノコは食べるのも好きですが、ふつうに売られている栽培物のシメジ、マイタケ、エノキタケ、ナメコくらいあれば満足で、あとは観賞するほうが好き。
食べ(られ)ないキノコは採らないのがマナー。傘が開いて胞子を落として自然に朽ちて消えるまで、なるべく手を触れずそのままにしておく。




こちらは正真正銘のシイタケ。(これは食べるよ)

 

本日の収穫。

山芋のむかご。
大きいのや小さいの、色も形もさまざま。大きいのを見つけるとちょっと嬉しかったりする。大きいといったって2センチくらいだけれど。
山芋(いわゆるジネンジョ)を掘るには相当な体力と根気が要るが、むかごを集めるのは指先の仕事で、足元に気をつけさえすれば良い。きっと大昔から、こういうことは子どもや老人が担っていたのだろう。
山芋っぽいハート形の葉のつる植物はたくさんあり、からんでいる場所にはたいてい何種類か混ざっているので、正確に判別するのは難しい。
根のほうは似て非なるもの(苦くて食えない)があるそうだが、むかごはどれを採ってもむかごで、キノコのように「似てるけど毒」というのもないので気が楽だ。
(…というのは、閑猫の行動範囲内に限った話なので、念のため、信じないでください)

散歩中にむかごをみつけると、ついつい手が出てしまう。ぽろぽろと採って3つ4つ左手に持ち、もっとないかなとそのあたりを見ていたら、手の中がなんとなくぬるぬるする感じがする。てのひらを開いてみたら、むかごのひとつが、よっこらしょとツノを出していた。
なんと…よく似た色と大きさのカタツムリちゃんでした!
あぶない、あぶない。エスカルゴの炊きこみご飯になるとこだったわ。

 

本日のにゃんズ。

ピロシキっぽいコマティキ。

 

真後ろから見るとほぼ黒猫。

 

前は黒白だよ。

 

本日の「いいね!」

スーパーリアル刺繍きのこ

英国のテキスタイルアーティスト Amanda Cobbett の作品。

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10月の雲

2024-10-23 17:06:22 | 日々

朝の雲か夕方の雲か、自分で見ればわかるけれど、どっちでもいいように思う。

 

 

雨のあと。谷間からゆっくり霧が上がってくる。
この谷の上流は、新しい道路建設のための残土処理場になり、すでにとんでもない高さまでぎっちり土が詰まっているが、ダンプカーの往来はまだまだ止まる様子がない。
わが家を含めこのあたりの住民は、多かれ少なかれみな道路の恩恵をこうむっているので、誰も異議をとなえない。

そういえば、夏にその道路を走っていたら、電光掲示板(というのよね?)にみょうな文言が表示されていた。
「今月は道路ふれあい月間です」
これだけでは何のことやらさっぱりわからない。みんな時速80キロ以上で走っているから、一瞬で読みとれる文字数はこれくらいが限度だろう。でも、一瞬「…は?」と思うだけで通りすぎるのだったら、表示する意味がない。
気になるので帰って調べたら、ちゃんと国土交通省がやっているのでした。
「道路を利用する国民の方々に、道路とふれあい、道路の役割や重要性を改めて認識していただき、道路を常に広く、美しく、安全に利用していただくため、道路の愛護活動や道路の正しい利用の啓発等の各種活動を特に推進する」云々、と。
具体的には、標語を募集したり、各地で道路清掃をしたり、するらしい。
道路と「ふれあう」という感覚が、閑猫的には理解しづらく、落ち着かないんですけど。

…という話をここに書こうと思いつつ忘れているうちに、こんどはこんなのが。
「今月は不正軽油撲滅強化月間です」
軽油を「撲滅」するという考えが、またまた違和感あって落ち着かない。油って、なぐったくらいでは消滅しないんじゃないかなあ。かえって被害が広がって収拾つかなくなりそう。
で、実はうちの車は(いまどき珍しく!)軽油で走ってるんですが、そもそも軽油に正しいのと正しくないのがあるの?
月替わりでこういう変な掲示があると、運転者は気が散って困る。来月はいったい何でしょうか。

 

コスモス。1本だけ赤が混じって、まあまあ良い感じになった。

 

赤いミズヒキにからむヤブマメの白と紫。
夏が暑かったからか、ヤブマメはかなりパワーアップしている。

カラスウリ四姉妹も仲良く赤くなりました。

 

収穫その1。秋みょうが。
「秋みょうが」という品種があるわけではないらしい。
みょうがは、ほったらかしでも毎年そこそこ採れていたけれど、今年の夏はほとんど採れなかった。植えっぱなしで根がこみあってくると花芽は出なくなるという。
大規模な植え替えは体力的に無理なので、どうするかなあと思いつつ、ふと根元をのぞいたら、いまごろこんな立派なのがたくさん出ていたのです。
みょうがは夏の冷たい麺類や冷奴にこそ欲しいもの、あまり日持ちしないので、一度にたくさん採れても困るわけで…。
とりあえずエプロンのポケットに入るだけ採ってきた(のが上の写真です)。3日後に見たら、もうひとつもなかった。
(生で冷凍がきくとあとから知ったので、あのときぜんぶ採っておけばよかった!)


収穫、その2。晩生の山栗。
山桜と同様に、山の栗も1本ずつ性格が違い、早生や晩生、粒が大きいのや小さいの、丸いのや三角の、イガ離れが良いのや悪いの、いろいろある。
今年の栗シーズンももうおしまいだなと思っていると、またばらばら落ちている。外に出るたびに10個くらいは拾ってしまう。
ときどき誰か(動物)が噛み割って食べたあとの皮が散らばっている。柵をして猪は入れないようになっているから、隙間をくぐれる子どもの猪か、もしかしたらアナグマかもしれない。

園芸種にはとても及ばないけれど、野生の栗としては大きいほうだ。

 

本日のゲスト。(足あります!)

カナヘビさん。

 

すぐそばにいた半分くらいのちっちゃい子。親子かな?

 

そして本日のにゃんズ。

なんと! 珍しいツーショット。
クレ坊が先に寝ているところに、コマ吉があとから来て、そろりそろりとくっついた。
ほらねー、コマちゃんが耳噛んだりしなければ仲良くできるんだよ。
(でも10分ほどで「み~」「ぎ~」ドタバタと…笑)

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秋明菊など

2024-10-08 22:16:18 | 日々

夏の半ばまでは、まずまず元気だったシュウメイギク。
つぼみが上がってきたと思ったら、急にばたばたと枯れてしまい、がっかりだった。咲く時期にしては暑すぎたのだろうか。
クチナシのしげみにもぐりこんで陽射しを避けていた2本だけがひっそりと花をつけているのをみつけた。

一昨日の夕方の雲と…

 

今朝の雲。

 

これは、いつだっけ。

 

 

ほおずきの天然レース。

 

 

 

モミジガサの花。沢沿いの杉林。
鹿がうろついていたときは、こういうものは真っ先に食われてしまい、花も葉も見かけることはなかった。それでも絶滅することはなく、鹿が入ってこなくなると、いつのまにかちゃんと復活していた。
大食いの鹿でも、根まで残らず掘り起こして食べることはしない。だから、広い範囲を年サイクルで周回していれば、また芽生えてきたものが食べられる。その習性が植物と草食動物の共存を可能にしている。
(問題は、その「広い範囲」の大部分が、いまは人間の都合でスギとヒノキに埋めつくされていることで、密集した常緑針葉樹の山は一年中暗く、下草が生えないから、鹿にとっては不毛の地だ。食事をするには明るい林の縁から里のほうに出てこなければならず、そこでどうしても人間の暮らしと衝突することになる。これは猪や熊も同じ)
今年も鹿の声を聞く季節になった。遠くの山でピョオーと鳴いているだけなら、秋の風物詩といってもいい。

 

本日のクレ坊。

珍しく西向きの出窓にいます。

 



本日の「なるほど」。

科学が証明 「手書き」の絶大なメリット、「脳全体が活性化する」

学生時代、試験勉強をするのに、わたしは「手で書いて覚える」タイプだったから、これはすごく納得できる。子どもには早くからタブレットなど持たせず、文字も絵もできるだけ昔ながらの筆記具で書かせるべきだと思う。学習も遊びもすべてピッピッと「押すだけ」では何も育たない。
なにしろ学校を出てしまうと、文字を手で書く機会なんてほんとうに少ないのだ。今月からは郵便料金も上がり、手紙を書く人もさらに減りそうな気がする。
これからは、ささやかな個人の脳など使わなくていいように、かしこいAI君がちゃんとやってくれるようになるのかしら。

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金木犀など

2024-10-03 11:49:34 | 日々

いつも香りで先に気づくキンモクセイ。
一昨日はまだつぼみで目立たなかったけれど、きょうはぽちぽち咲いています。

 

ヒガンバナもまだ咲いている。
ひなたにわいわいと群れているのより、やや日陰で木洩れ日のさすところに1本だけすっと立っているのがきれいだと思う。
でもその「1本だけ」が、来年、再来年と倍々に増えていって、じきにぎゅうぎゅうになってしまうのでね。
花壇の土にいっぱい混ざっていたヒガンバナの根を退治するのに3年もかかったのだが、もういいかなと油断したところにこっそり咲いたこの1本、どうしたものかと思案中。
(たぶん考えてる間に増える)

 

ムクロジの天然葉脈標本。とても薄くて壊れやすい。

 

人工的に作る方法もあるけれど、さまざまな自然条件が重なってできたきれいなものを見るのが好き。

 

ユーパトリウム(西洋フジバカマ)の花に今年もやってきたのが…

 

イシガケチョウ。
ユーパトリウムとアシタバの花がお気に入りで、朝日があたり始める頃、その2つの間をふわふわ行ったり来たりしている。
どうやらすっかりこの地に定着したらしく、昨日は同時に2匹見た。
破れているようで破れてない、どっちが前だかわかりにくいデザイン。
(えーと、左下が頭ですね)

 

長いことぽつぽつと咲き続けているレインリリー。
何種類か混合で植えたはずだけど、結局このピンクだけが残った。

 

赤く熟した山椒の実。
この実の皮を乾燥させてすりつぶしたものが粉山椒なので、人が口にすればたいそう辛い(怖くて試せない!)けれど、小鳥たちにはお気に入りのおやつ。

 

本日のにゃんズ。

影だけバケネコ。

 

バッタ待ち。

 

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珍客

2024-09-28 20:33:28 | 日々



朝食前、玄関先でMが「カメラ、カメラ!」と叫ぶので、ナニゴトかと思ったら、ドアの外のポストの横に、この子が丸まっていたのです。
なんと、ムササビちゃん!

 

コーナーにすわりこんで、シッポを頭にかぶり、ここで寝ていたような…?
近くにクレちゃんがいたので、もしかしたら追いかけられ、隠れていたのかも…?

ここは高い山ではないですが、ムササビが生息していても不思議ではない環境。しかし、なにしろ夜行性の動物なので、この38年間一度も見たことがなく、近くにいることさえ知りませんでした。

そういえば、この30分ほど前、わたしが2階にいたときに、庭のほうから「きゅいーきゅいー」と鳥のような声が聞こえ、なんだろうかと窓からのぞいてみたけれど、それらしい鳥は見あたらなかった。あれはこの子が鳴いたのかな。
それにしても、いったいどこから来たのか、そして、なぜうちの玄関に??

 

すこし身体がほどけてきたところ。
でも、まぶしいのか、ビックリして動けないのか、近づいても逃げようとしません。(おかげでゆっくり写真とれた)
大きさは猫よりだいぶ小さく、リスよりちょっと大きいくらいかな。全体の半分以上がシッポという感じ。

ずっと見ていたかったけど、猫がいるところでは心配なので、そーっとダンボールを伏せて捕獲し、近くの山に連れて行きました。
ふたをあけても、しばらくじっとしていたけれど、急にハッと目がさめたように、いかにもムササビらしく手足をひろげて地面にジャンプ! すぐ木に登るかと思ったら登らず、下草の生えた斜面をひょいひょいとすばやくのぼっていって、姿を消しました。
インスタグラムに動画あります。(あわてていたので、一番ムササビらしいポーズを撮りそこなった!) 

いやあ、かわいかったなあ。
放す前にちょっとだけさわったMは、「すっごくふわふわで柔らかかった!」と言っていました。 

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9月の雲

2024-09-27 22:56:47 | 日々

 

 

 

 

 

 

カレハナ(アナベル)

 

ノササゲ(キツネササゲ)の花。
3枚ずつつく葉の形と模様に特徴があるけれど、なかなか花と一緒には写らない。近くに見えるのはヤマツツジの葉。

 

日光浴の好きなコマ吉と、

 

新聞浴の好きなクレ坊。


本日の「なるほど」

列島に執拗つきまとい 台風に接近禁止命令

自然災害を笑い話にすることは良いとは思えませんが、閑猫の注目ポイントは以下の2点。
・「さまざまな偽名を使い分け」ていたのか。その解釈は目からウロコ。
・「雨禁獄」は、鎌倉時代の説話集『古事談』にある話だそうです。
(詳細を知りたくて国会図書館のデジタルコレクションから探しあてたところ、該当部分はわずか2行しかないのだった)

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ツルボなど

2024-09-20 18:14:22 | 日々

グ・モーーニン。つかのまの朝焼け。

 

ツルボ。
もうずーっと前からここにいて、ヒガンバナが咲く頃にひっそり咲いている。
背丈も低く色も淡いので、花が終わったあとに気づいてシマッタと思うことも多く、今年は久しぶりに会えました。

 

図鑑ではヒアシンスの隣にのっていて、よくよく見ると、なるほどと思う。
下から順に咲き上がっていくところも似ている。

掘ってみたことはないけれど、地中には小さい鱗茎があって、でんぷん質を含み、むかし飢饉のときには煮たり餅にして食べた…とか。
しかし草丈が30センチもないのだから、可食部分だって知れている。相当たくさんあつめなければ食べた気がしないだろいう。
ヒガンバナでもドングリでも、手間ひまかけて毒や渋を抜けば食べられるというけれど、「食べられる」と「食べる」の間には距離がある。多少手間がかかっても、栃餅のように美味しければ、飢饉でなくても人は食べるだろうし、積極的に栽培や加工をして、いまでも食べているだろう。
食料がいよいよ底をつき、もうだめだというときに、土を掘って小さな球根を集めてきて、砕いたりすりつぶしたりさらしたり濾したり煮たり乾燥させたり搗いたり…という気力や体力はあんまり残っていないんじゃないかと思う。労働で消費するエネルギーを考えれば、コスパがあまりにも悪すぎる。

昔はわたしも山菜料理の本をたよりに、このへんのいろんな植物(キノコは除く)を試してみたけれど、大半が「食べられる」の域を出ず、いざというときにはこれを食べよう!と思えるようなものはなかった。
いま、ずいぶん久しぶりにその古い本をぱらぱらめくっていたら、ツルボの食べ方は載っていなかったけれど、「カラスウリのそぼろあんかけ」なんていうのが出てきて、ひえぇ…と驚いたところ。

ツリフネソウ。
秋の花もほぼ出揃ったが、気温が下がらない!
午後、車の温度計を見たら36℃だった。この数字はこれまで記憶にない。峠のてっぺんでやっと29℃、ひんやりといえる気温ではなく、下ってきたらたちまち34℃に。
今年の猛暑の、これが最後の悪あがき、でありますように。

 

えーと、たしか、ほら、あのへんに…

 

あったあった。鬼くるみ。
この(鬼のように硬い)くるみを割るための道具を前に買ったのだけど、それをどこにしまったか、思い出せないまま数年たってしまった。
いまさらみつかっても、割るにはもう握力が足りないし、それ以前に、急斜面のやぶの中でくるみを探すのは危険すぎる。こうして見上げるだけで拾った気分になりましょう。
くるみの実の殻は硬いが、成長の早い材は柔らかい。

 

キンカンの花が咲いている。
柑橘類の花はいい香りだ。いつまでも木のそばにいたくなる。
(いたら蚊にいっぱい刺されました…)

 

おやおや? キンカンにもアゲハベビーちゃんが。

 

ビアフランカレモンのアゲハっ子は、すでに終齢ちゃん。
柑橘類なら何でも良い、というわけではなく、生まれたときから食べ慣れた種類でないと食べない、という話をきいた。
レモンを食べ尽くしたから、隣のキンカンにお引越し…ということはないらしい。
もしかしたら、レモン育ちの子は、アゲハになるとレモンの木に産卵しに戻ってくる、のかな?
(苦手と言いつつ、次から次へといろいろ気になるンです)

 

本日のにゃんズ。


 

手を取り合って~♪ではなくて(笑)、寝返りしたらたまたまこうなったのよ。

まあ、だいたい仲は悪くないのですが、先日、デッキで本気の取っ組み合いになり、クレのほうが珍しく強気で積極的にとびかかっていき、コマちゃんかなり圧倒されまして…耳ひっかかれたりして、あとちょっとしょんぼりしている。
一緒にゴハンのときなど、今までどおり年長のクレを立てつつ、コマもいじけないようにと気を使うので、なかなか難しいです。

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コスモスなど

2024-09-18 22:37:26 | 日々

コスモスとアサガオは難しい。
ということを、毎年書いているような気がする。
昨年のこぼれ種から芽生えたコスモスを集めて花壇に植え替え、台風で倒れないよう支柱を立てるなどして面倒を見てきたのだが、いまや2メートルを越す背の高さで、茎がやたらと太い。風に揺れる楚々としたイメージがどこにもない。揺れる前にばったり倒れるだろう。倒れることを想定してか、茎のあちこちから根を出して待っている。たくましすぎて可愛げがない。
そもそも「楚々としたイメージ」なんていうのが、こちらの一方的な思い込みかもしれないけれど、遠目にきれいに見える他所のコスモスも、近寄って見ればこうなのかしら。
(というようなことも、たしか前に書きましたよねえ。スミマセン…)

さらに、ぽつぽつ咲き始めたのを見ると、どうやらすべて「白」らしい。
えー、昨年は白とピンク半々じゃなかったっけ?
白も決してわるくはないけれど…白ばっかりでは、ねえ。


コスモスのつぼみ、水玉つき。
葉が細いので、朝は露がきらきらしてきれいだ。
きれいなものは長もちしない。日が昇るとあっというまに蒸発してしまう。

露がまだ乾かぬうちに、トレニアにやってくるヒメクロホウジャク。
(あ、上の写真にはうつってませんのでご安心を)

ホウジャクは「蜂雀」で、蜂でも雀でもなく、昼行性の蛾のなかま。
なにしろ羽ばたきがものすごく速く、ホバリングして蜜を吸いつつ、びゅんっ! びゅんっ!と花から花へ移動するので、このカメラではまったく捉えられない。
昆虫マニアが何でもかんでも網でつかまえようとするのは、持ち帰って標本にするためだと思っていたけれど、そうか、とりあえず網に入れなければ、じっくり見ることができないわけですね。
<追記>
ヒメクロホウジャクではなくてホシホウジャクかもしれない。どうも見分けがつかない。幼虫の食べる草は違うけれど、どれもこのあたりにはふんだんに生えているものだ。ホシヒメホウジャクというのもいるらしい。ひょっとしたら3種類が飛んでいるのかも?
虫さん部門にはあまり深入りしたくないものの、お名前だけは知りたい閑猫。

 

本日のゲスト。
(このごろ虫系多くてすみません)

 

外に干したバスマットを取り込みに出たら、このお方が所有権を主張していた。
マットも似たような緑なので、保護色だ!と思ったのか、それとも洗濯ばさみが気に入ったのか。

 

夕方なのでマット片付けちゃった。ごめんねー。

 

本日のクレ坊。

Mが出かける前に冷蔵庫に置いてったメモ。
「ナニカイテンノ?」

 

クレちゃんは、ちょっと前から歯が1本ぐらぐらしていたのですが、あまりの暑さにお医者さん行きを先延ばししているうちに、自然にぽろんと抜け落ちて…。
ゴハンが食べやすくなったので食欲も増し、ふっくらごきげんにしております。


おまけ。

昨夜は中秋の名月。
ときおり薄い雲がかかり、木の影もちょっぴり怪奇風味。


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紫式部など

2024-09-16 11:41:40 | 日々

思わず漢字で書いてしまったけど、大河ドラマではありません。ムラサキシキブの実。
近くの木を剪定して日あたりが改善されたからか、今年はつやつやの実がぎっしりついている。

時代劇を見るとよく思うのだけど、平安時代の貴族って、ほんとに毎日ああいうお雛様みたいな衣装で暮らしていたのかしら。家具といっても文机と火鉢くらいしか置いてないがらんとした(撮影用のセットみたいな)板の間で。
当時の写真などもちろんないから、文字で書き記されたものや絵巻などを参考にした…としても、それらにフィクションもデフォルメも誇張も省略も願望もまったく入っていないと、誰が言い切れるでしょう。 
歌会などのイベントのときは、前々から準備をして精一杯着飾っただろうと、それは想像できる。でも日常は違うはず。いずれにせよ、色味は全体にもっとおさえめに、布は柔らかく着心地の良いものにしていただかないと、見ているだけで肩がこる。(って、見ているわけじゃありませんが!)
もしも未来の人が、遺跡から発掘されたアニメビデオか何かを解析して、千年前の地球の女子はみんなプリキュアみたいな恰好をしていたんだ!と信じているとしたら、それは誤解だよって、教えてあげたくなるでしょ。
いや、べつに誤解でも、いいか。
千年後にもまだ地球に人が住んでるかどうか。そっちのほうが問題だ。

 

露草に、露。

 

彼岸花にも、露。

 

日陰にたくさん咲いているタマアジサイ。
小さい花でも蜜があるのか、しきりとハナアブが来ている。



つぼみは丸くてかわいい。

 

ヌスビトハギ。
花がこまかくて撮りあぐねているうちに実になっちゃったわ。

 

サワガニさん。雨のあとは、あちこちでよく出会う。
右のはさみが大きいのは男の子なんだって。(知らなかった)

 

イヌビワの実。これから熟して黒くなるところ。

 

本日の収穫。

ポケットがいっぱいになってしまったので、ピーマンはまたあとで採りに行かなきゃ。

本日のコマちゃん。

おててをよーくきれいにしてから、

 

ねましょう。

 

本日の「いいね」(…じゃないけど)

「社内で英語禁止」徹底のAIスタートアップが解散

いまだにスタートアップとベンチャー企業の違いがわからん閑猫は、「雲鯖」より「雲上倉庫」と呼びたいですが。
文明開化の明治時代や、「敵国語」が禁止された戦時中のことを考えれば、すべて日本語だってやれなくはないはず。海外で通じない「和製英語」よりはましなのでは。

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