閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

支店

2025-03-05 10:08:24 | 日々

冷たい雨の日。
ヤマガラさん代表が、2階まで陳情に来ました。



ゴハン足りないの!

庭の餌台は、窓を開けて20と3歩(←数えた!)の距離。しかし、通路が狭いので、片手に傘、片手に餌容器を持つと歩きにくく、たいていびしょ濡れになってしまう。
考えて、急遽2階のベランダに、臨時の「支店」を出すことにした。
ここも雨があたるとはいえ、窓から2歩という便利さ。
雨が降っていれば猫はベランダに出ない、という前提ではあるけれど、万一を考えて「外側」に、ありあわせの古いざるを紐でくくって、なんとか…




できた! と思ったら、もう来た!

最初は上の手すりにとまって、3秒ほど首をかしげながら周囲をうかがっていたけれど、2回目からはどんどんダイレクトに来る。
場所や容器が変わっても、まったく警戒する様子はない。というより、採餌と警戒はつねにワンセットであり、生きることすべてがいつも命がけ、ともいえる。
危険か安全かを、いかに素早く見極めるかが、ときには運命を分ける。鳥の寿命がヒトの10分の1(以下)だとすれば、この子らの時間は、ヒトから見れば10倍速の早送りのように流れているんだろう。

とにかく急ごしらえなので、まったく「映え」ませんが(笑)
雨がやんだら、もうちょっとましなものを作りましょう。
いや、その前に春になるかな。


<3月6日追記>


そして、新バージョン!
さまざまな容器を検討した結果、ひまわりの種が底からこぼれ落ちないのは、やっぱり台所用品のこれしかなく、「映え」ないことは変わりませんが…材料費220円だもの(笑)
大きい洗濯ばさみでとめてあるのは、いちいち紐を結んだりほどいたりせず、ぱぱっと付け外しできるようにです。必要は発明の母なり。


本日の「いいね!」

「お菓子を食べれば」って、実際はマリー・アントワネットの言葉ではないらしいんですが…言ったことにされちゃうというのもインフルエンサーの宿命か。

ついでに、こちらも。(真面目な記事よ)

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ふきのとう

2025-03-02 22:20:16 | 日々

4月下旬並みの暖かさだとか。
ふきのとう、みーつけた。
これは雄花。先に咲くのはたいてい雄花ばかり。



本日の収穫。
右は、咲きすぎ。こうなると、花粉が入って味が落ちるし、茎が伸びてぱふぱふしてくる。
左のも、食べるにはちょっと遅いくらいだけど、まあいいでしょう。

ここ数年、ふきのとうがあまり出なくなり、保護のため見るだけにしていたけれど、今年はわりとたくさんある。
通り道で踏まれそうなのから選んで、6個ほど採れたので…



ふきのとう味噌をこしらえました。

ふきのとうは、ほんとは天ぷらが美味しい。たらの芽でも何でも、たいていの山菜は天ぷらにすると苦味がやわらいで食べやすくなる。
しかし、本日はあいにくMがお留守。ふきのとうは採ってすぐ揚げないと、アクで黒くなりやすい。採らずにおくと、この陽気ではどんどんお花になってしまい、どっちみち明日までもたない。
ということで、とりあえず保存の効くものにしました。
ふきのとう味噌は、苦すぎてもだめだけど、苦味を抜きすぎると台無しで、ほどよい「ほろにが」で止めるのが難しい。年に1回くらいしか作らないから、毎年コツを忘れてしまう。
炊き立てごはんにのせて食べたい。

***
ところで、前回(2月28日)に書いた「水菜と何かのハイブリッド」の話のつづき。
こういう雑種がまた種をつけるときりがないので、花咲く前に抜いてしまうことにした。捨てる前に、ふと葉っぱをちぎって噛んでみたところ、意外に苦味も癖もなく、ばさばさした見かけによらず筋っぽさもない。
もしかしたら食べられるのでは?と(いちおうアブラナ科の植物に有毒のものはなかったはず…)、ちょうどお野菜が何でも高いときなので、ためしに一束持ち帰り、ざく切りにして炒め、あり合わせの油揚と煮つけてみた。
お味はやっぱり水菜に似て、食感は小松菜のようでもあり。美味しい!と感嘆符がつくほどではないけれど、まあまあ普通におかずとして利用可能であることがわかった。
見た目だけで「悪いとこ取り」なんて決めつけてはいけませんね。
しかし、こういうナンダカ菜(と命名)は気まぐれなので、ほっといて来年も同じのが生えるとは限らない。それに、勝手なハイブリッドばかりが元気で、いっしょうけんめい植えたものたちはサッパリ、というのも、なんだかなあ。



きらきらピンク猫柳ちゃん。




お山のカラスは、今年もらぶらぶ。



去年と同じペアかな。まったく見分けがつかないけれど。



夕暮れ、ほそいほそい月と、一番星。



直径15センチの円にぴったりおさまっている。



コンパクトに収納できて場所をとりません。



出かけるMが置いてったメモ。
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ヴェロニカ・ペルシカ

2025-02-28 22:05:23 | 日々

歩く子に両手さし出す犬ふぐり 虚子

春いちばんに足元に咲く小さな明るい青。
本名があんまりだからと、別名の「星の瞳」で呼ぶ人も。しかし、そちらはまたずいぶん綺麗すぎて、逆にちょっと口に出しにくいような…(笑)

ちなみに、一般にベロニカの名で知られる園芸植物(ルリトラノオ)は、一見これとは似ても似つかない穂状に咲く花ですが、ひとつひとつの花をよーく見れば、なるほど、です。




ホトケノザのメアリーちゃんと並んでみた。
周囲にはヒメオドリコソウ、ハコベ、タネツケバナなど、いつものお友達がそろいました。




ようやく咲いたクロッカス。例年より1週間は遅い。
毎年トップに咲くはずの黄色が、今年はなぜか見当たらず、二番手の薄紫から。



梅は良い香り。



河津桜は…相変わらず、ぱらぱら咲き。
つぼみは枝にたくさん見えるけれど、早く咲きすぎた花は散ってしまい、あとに緑の葉っぱが出始めている。こうして「いつまで待っても満開にならない」という謎の桜。
観光名所では、ようやく五分咲きで「見ごろ宣言」ができ、みなさんほっとしていることでしょう。




年々野生化していく甘夏も、この季節の景色としてはいいもの。



えーっと、キミは、だれだ?
毎年、アブラナ科の「新種」が勝手に登場する畑のまわり。水菜と何かの「良いとこ」じゃなく「悪いとこ取り」みたいなハイブリッド。 




そして、ブロッコリー! いまだにピンポン玉大のが1個だけって、どういうことだ?
(期待はしてなかったけどね…)



昨日の夕方の空と、



本日の夕方の空。
どちらも同じ方角、ほぼ同じ時刻。



コマ吉の特技「お手々ないない」。


本日の「いいね!」

7年建設が進まなかったダム、ビーバーが一夜で…?

ビーバーの能力もびっくりだけど、それを素直に認めた人間も偉いです。
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春まであとすこし

2025-02-25 14:13:04 | 日々

昨日、当地では珍しく雪が舞い、つかのまの「雪景色」を眺めることができましたが、たちまち溶けて…




今朝は、一面の霜。
小鳥さん用の水飲みがカチカチに凍っていたので、新しい水を汲んであげようとしたら、庭のホースも端から端まで凍っていました。



霜は、シダの葉のがいちばんきれいだと思う。



アシタバ。もう新芽がちらっとのぞいている。



朽ちた切り株に生えた苔みたいな霜。



桜草のつぼみも、さむさむ!



ルッコラ畑、急速解凍中。
朝日があたると、みるみる溶けていく。お日さまは偉大なり。

冬野菜がどれもあまりよく出来なかった中で、ルッコラだけはずっと元気で、わさわさと茂っている。耐寒性があり、霜くらいはものともしない。
まいたのは「ルッコラスプラウト」の種。1袋買えばずいぶんたくさん入っている。スプラウト時代から間引きがてら摘んで食べ、大きくなったら、毎回必要なだけぽきぽき採ってきて、いまは茎がちょっと固くなってきたので、緑の葉っぱの部分だけちぎって食べている。

すこし昔の英国の小説を読むと、上品なお茶の時間に「クレソンのサンドイッチ」が出たりするけれど、クレソンのかわりに辛味のないルッコラなら、子どもにも食べやすいかもしれない。卵、ハム、チーズ、何にでも合う。茎を除いてパンにはさむと、手品のようにたくさん入ってしまうのです。
そういえば年末くらいから、レタスを一度も買わない。ルッコラのほうが、風味も栄養も優っている…ような気がするので。

***
夕方、東の山から、ウグイスの初音。
だけど、「ホー」抜きで、「ホケキョ…ケキョ…ホケキョ」と小声で鳴いているのが、なんとなくあやしい。
きみは本当にウグイスかい?

***
きょうは久しぶりに鹿の姿を見た。柵の向こう側だ。
「ピョッ!」という警戒音に続いて、どさばさと複数の足音がしたので、沢の奥をのぞいたら、群れの最後尾だろうか、ほっそりした若そうな鹿が一頭、立ち止まってこちらを振り返っていた。
さらに3歩近づいたら、おしりの白い毛をぽんぽんとボールのようにはずませて、かろやかに逃げていった。
ちゃんと棲み分けができていて、ヒト側に被害を及ぼすことさえなければ、鹿でも猪でも、動物はみんな可愛い。
しかし、がんばって柵をつくって、物理的に阻止するしかないのが現状。




うちの可愛い猫は、寝ております。



こっちも。
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何の日

2025-02-23 18:04:33 | 日々

昨日の夕焼けと、



今朝の…雪? あられ?



車の屋根がうっすら白い。



2月22日の「猫の日」は、同時に「忍者の日」「おでんの日」「カツカレーの日」「スニーカーの日」などなど、でもあった。
翌23日は、天皇誕生日で、「富士山の日」(これは静岡と山梨限定かな?)、他にも「ふろしきの日」「天ぷらの日」「チーズ鱈の日」なんてのもあるみたいで、調べればいくらでも出てくるので驚く。
全国あちこちで、盛大な祝賀行事から、ささやかな内輪の集まりまで、名前だけで実体のないものも含めて、多種多様なイベントが行われたり、行われなかったり、したことでしょう。

1年365日、「〇〇の日」になっていない日は一日もない。
考えてみれば、そういうことをわざわざ決めなくたって、すべての日が、世界のどこかで、誰かのお祝いの日だったり、大切な記念日だったりするんだな。
良い一日を。




ビワの花。葉っぱの容器に盛りつけたポップコーンのよう。

ビワは、ウメやツバキと同じく鳥媒花のひとつで、蜜を吸いにくる鳥が花粉を運んで受粉を助けているそうだ。
この木は、窓から見えない場所にあるため、メジロやヒヨドリの来訪はまだ確認できていない。ときどき猫がデッキからそっちを見て「はッ!」と姿勢を低くして尻尾をぴくぴくやっているから、そんなときは来ているのかもしれない。



年末に咲いたものは、花から実へのゆっくりした変化の途上にある。
今年こそ収穫を!と期待する気持ちと、でもどうせ全部カラスに取られるんだよね…というあきらめが、半々というより、もう3対7くらい。




きれいな竜のかたちの雲をみつけたので、急いでカメラを取って戻ってきたら、もうこれしか残っていなかった。その間、20秒足らず。逃げ足の速い奴。




おとうさんの肩にも乗れるようになりました。(ただし、飛び乗るんじゃなくて、乗せてもらうんだけどね)
自分の肩にいるとよくわからないんだけれど、こうして見ると想像以上にがっつり爪を立ててるのでビックリする。普段着がすぐぼろぼろになるわけだ。


本日の「あるある」

犬や猫と添い寝する飼い主の止むに止まれぬ睡眠事情

寒い朝、よし!起きるぞ!と意を決したとたんに、クレ坊がゴロゴロいいながらやってきて、嬉しそうに布団にもぐりこんでくるので、起きるに起きられなくなるのが悩ましいです。
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2.22

2025-02-22 11:22:22 | 日々

グ・モーニン。
そうだ、猫の日だ! とぎりぎりで思い出した。
一時は大いに盛り上がった猫商品やイベント的なものも、やや落ち着いてきたのかなと思うけれど、それはわたしが知らないだけ、でしょう。たぶん。
書店さんでは、今年も猫関連の絵本を並べてくださっています。ありがたいことです。

それにしても、猫本って多いなあ。べつに猫じゃなくても何でもいいようなものまで猫になっている。
わたしは『世界の終わりに柴犬と』という漫画が面白くて、しばらくはまっていましたが、なるほど、犬は犬種によって、見た目から性格まで、別の動物かと思うくらい違ったりするから、「猫の日」みたいに「犬の日」としてひとまとめにするのは難しいんだろうな。犬を連れて行けない犬の日イベントなんてありえないしね。




さて、猫の日にちなんで、まずは猫柳ちゃん。




最近のいただきものから、猫コーヒー。
(他にもあったのですが、撮るまえに食べちゃった。ごめんね)



そして、これも(ほぼすべて)いただきもの、猫付箋いろいろ。
いまよく見たら、いっこだけホワイトタイガーが混ざってました。





野良猫っぽいクレ先生と…




こっちも野良猫っぽいコマ吉。
コマは、こともあろうに猫の日に、いかにも猫らしいワルイことをして、おとうさんに「バカタレッ」とおこられたので、マイナス20ポイント、謹慎中でございます。




わさび農家さんにいただいた、新鮮なわさびの茎。
このままではただの葉っぱだけど、正しく下ごしらえをして甘酢に漬けると、だんだんわさびの香りと辛味が出てくるのが、不思議。
わたしは甘酢より醤油に漬けたのが好きで、ごはんにちょびっとだけのせると美味しい。さらに削り節をかければ、閑猫風の猫まんま。


本日の「いいね!」

猫まんまで街おこし 富士市

猫の日にちなんで、9軒の飲食店がそれぞれ工夫をこらした「ごちそう猫まんま」を提供。
いや、そもそも「猫まんま」の定義がよくわかりませんが(笑)
期間限定、数量も限定とのことで、全店制覇はなかなか厳しいかも。
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2025-02-21 22:27:51 | 日々


拾った羽。長さ約50ミリ。
白いふわふわに、先端だけ薄い黄色。
アオバト。たぶん胸のあたりの羽。


これさえ見ればアオバトとわかるレモンイエロー。なのに、どうしてもこの色が写らないのです。

***
小学5年生まで住んでいた集合住宅は、12世帯のほとんどに子どもがいたから、節分の夜は、豆まきの「鬼は外!」の声が、あちこちから聞こえてきた。そして朝になると、庭に散らばった豆をめあてに、鳩の群れがやってきて、たちまち食べつくしていく。
そんなことを思い出し、ちょうど節分にまきそびれた炒り豆が一袋あったので、アオバトさんにと裏庭にまいてやった。

そういえば、あのころは鳩を飼っている人がよくいた。いわゆる伝書鳩だが、訓練などしている様子はなく、10羽ほどの群れになって近所を自由に飛び回っていた。
庭はそんな鳩たちの立ち寄り場所のひとつだったので、ときどき抜けたばかりのきれいな羽が落ちている。見つけると嬉しくて拾ってくるけれど、使いみちはなく、いつも何本か筆立てにさしてあった。
だから、いまもハトの羽だけは見てすぐわかる。大きさ、形、硬さ、根元にまとわりついているふわふわの綿毛。
生まれてから、たぶん10歳くらいまでに、日常的に目にしたもの、耳にしたもの、触れたものというのは、感覚の奥底にしまいこまれ、それが役に立つ立たないにかかわらず、一生忘れないのではないかと思う。
前にも書いたけれど、当時うちではカナリアを何羽も飼っていたから、カナリアの羽も拾えばきっとわかる。残念ながら、そんな機会はまずありそうにないですが。



ひい、ふう、みい、ふんわり猫柳。



山桜のてっぺん近くでさえずるホオジロ。
「一筆啓上」とはいかず、「イッピキ?」とか「チョッピリチョ!」とか言っている。

裏山のほうでウグイスらしき声が聞こえるので、おやと耳をすますと、途中から明らかにウグイスではない感じになっていく。物真似の上手なモズか、ガビチョウかな。

杉林の中から、姿は見せずに、ピョオーピョオーと口笛を吹く鳥。聞きなれない声なので何だろうと思うが、合間にジャージャーとだみ声が入るので、すぐカケスだとわかる。
(未知の口笛鳥と、カケスと、両方いる可能性もゼロではないけど!)



逃げ足速い2月。
とりごえまりさんのカレンダーも、ふと気がつくと、リッキ君の出番はあと1週間だけ。




風もなくお天気のいい日、クレが玄関前で機嫌よくころがっているところへ、宅急便のお兄さんが、荷物を抱えて小走りでやってきた。
クレ坊のことだから、すっとんで逃げると思いきや、なんとそのまんま。ちょっと顔を上げて見ていただけ。
ドアチャイムの音と、家に入ってくる人に対しては、非常に警戒心が強く、お客様がいるあいだは絶対家に帰ってこないという、極端な人見知り猫なのに。
クロネコのトラックはわりとよく来るけれど、人は同じというわけではないし、どうして平気だったのか、いつも平気なのか、郵便とか他社の配達だったらどうなのか…いろいろ謎です。

一方、コマ吉は相変わらず。先日は工務店の人が階下のストーブの煙突の取り換えに来て、みんなでがちゃがちゃやっていたのに、何事もないように足元を通り抜け、ひたすらゴハンの催促をしていた。これもまあ謎といえば謎ですね。


本日の「いいね!」

ゴジラin佐賀 ダムアートプロジェクト

ケルヒャーかっこいいの一語に尽きる。
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白梅・ちら雪

2025-02-18 11:16:08 | 日々

ぽちぽち咲き始め。
昨年は梅の実がほとんど採れなかったので、今年は採れるといいなあ。



椎茸も春子(はるご)が出始めたので、大きくなるのを楽しみに待っていたけれど、また急に寒くなってしまい、ちっちゃいまま天然干し椎茸になりそうな雰囲気。
そういえば昨年の秋冬もほぼ同じ状況で、あまり収穫できなかった。どうも運が悪い。とはいえ、うちでは原木をもらってきて放置しているだけだから、こんなものなのかも。
椎茸の栽培は「駒打ち」といって、コナラの丸太にドリルで穴をあけ、種菌のチップを打ち込んで作るのですが、明治時代まではこの技術がなかったので、丸太にナタで傷をつけ、そこに菌糸が飛んでくるのを待つという、たいへん気まぐれかつ気の長いものだったそうです。



こらこら、そこでツメとぐなッ。

***
ヤマガラたちの催促が激しいので、おかわりを出しに行き、戻ってくると、デッキの上がり口の黒い塗料の上に、ちら、ちらと極小の白いものが落ちてくる。
ストーブの灰にしても小さすぎるので、よくよく見たら、とてもこまかい雪でした。
はるか遠くから風に飛ばされてきたような…降雪のうちには入らないくらいの、ほんの数分間の雪。気づいたのは、ヤマガラさんのおかげ。

わたしが生まれた朝は、その地方でも珍しい雪だった。祖母が産院に駆けつけようとして、積もった雪が下駄の歯にはさまって難儀をした…という話を、わたしは小さいころから何度も聞かされたので、ほとんど自分で見た景色のように記憶している。(絵本にも使ったし、たぶんここにも何度か書いたかも…)
今年90歳になった母からの手紙にも、やっぱりそのことが書かれていました。




本日のいただきもの。Mから。
ネパールの猫さんかな? シッカリしたいいお顔をしています。



そして、息子からは、これが。
「アタゴオルっぽいよね」と…ますむら作品を全巻読破した元鉱物マニア
ならではのチョイス。




これ、砂糖菓子なんです。もったいなくてなかなか食べられそうにないけれど(笑)




北国はふたたび大雪だとか。みなさま気をつけておすごしください。
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フライング

2025-02-12 21:34:29 | 日々

銀猫ちゃん! まだちょっと早い!



うちの河津桜は、年明けからずっとこんな感じで、ぽつりぽつり。
全体に例年より10日から2週間くらい遅い気がする。梅もまだ咲かない。
妙に暖かい日があるかと思うと、また冷え込んだり、寒暖差が落ち着かないので、植物も用心して様子をみているのかもしれない。

隣町の有名な河津桜並木は、2月に入ると「桜まつり」と称して屋台が並んだりするのだが、肝心の桜はようやく二分咲きになるかならないかというところで、川沿いの道は寒々としている。(もともと「暖かいから咲く」わけではなく、「寒いうちに咲く」品種なのですが…)
こういう年もあれば、早々と咲き終えて後半は葉桜になってしまう年もあり、「まつり」と言うならちゃんと咲いてからやればよさそうなものだが、何か月も前からポスターを作って、ツアーを企画して…と人間の都合を優先するから、どうしてもこうなる。天候に左右される観光業って大変だなあと、毎年思う。

シジュウカラかヤマガラか、「ツピツピツ」の声が聞こえる。ホオジロも高い枝で「チョッピリチョ」と。どちらもまだ試し鳴き。
夜から雨になった。春一番ももうすぐと天気予報で言っている。




コマ吉くんとパチ子ちゃん。
インパチエンスの花が見ごろになったので、鉢を階下に移動した。空いた場所で、こんどは宿根バーベナ(先日うっかりチョキンと切ってしまった)のさし芽に挑戦中。



ご機嫌クレちゃん。



いててててッ! (爪が刺さってます)


本日の「いいね!」

Codex Rotundus

15世紀にフランドルで作られた携帯用祈祷書。珍しい円形で、彩色画を含む全266ページは、ラテン語とフランス語で書かれているそうです。
骨董の趣味は特にないけれど、こういう古くて美しいものを見るとほっとする。

古いといえば、ディケンズの『デイヴィッド・コパフィールド』の文庫版をようやく手に入れて読み始めた。初版が1850年というから、日本でいえば江戸末期。ブロンテ姉妹の『ジェーン・エア』や『嵐が丘』と同時代の作品だ。
郵便はある。電話はまだない。電灯もない。移動は徒歩か、馬車。
ろうそくやランプの明かりで、ペンとインクで綴られた物語というのが、非常に落ち着く。全4巻、ゆっくり読みましょう。
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寒波

2025-02-09 11:27:45 | 日々

朝の短い時間だけ2階の天井にあらわれる謎の黒猫。
その正体は…



窓のモビール。
紙でできているのですが、もうずいぶん長いことうちにいます。



こっちは…背後霊か??



背中が重いからやめろよー。



枯葉をそっとかきわけてみたら、水仙(テタテト)の芽がぎっしり出ていた。春はそこまで来ています。

先週の木曜の朝、台所の給湯器のリモコンの画面に、見慣れないマークが表示されていて、よくよく目を近づけて見たら、1センチもないくらいのちっちゃな雪だるまの形をしていた。初めて見るものだったので、「ねえ、これ、なんだろう」とMに言いながら、もう一度見たら、すでに消えていた。
目の錯覚か、それともゴーストか? と思ったけれど、念のためマニュアルをひっぱり出して調べたら、凍結防止機能が自動で働いてますというサインなのだった。
この家に住んで6年になるけれど、給湯器にそんな機能があることさえ知らなかった。最強寒波のピークだったらしい。

金曜に車で通った峠が、土曜には積雪でチェーン規制になっていたそうだ。
山の中の一本道なので、迂回するととんでもなく時間がかかるし、どっちみち迂回した先も峠で雪の可能性が高い。方向音痴のヘタレドライバーなので、病院の予約があるときは、とてもはらはらする。雪国の人からみれば「なぁんだ」っていうような話でしょうが。
大雪に見舞われている地域のみなさま、どうかご無事で。

本日のゲスト。



庭にきたジョビ子ちゃん。うしろのノイバラの実を食べにきたところ。(ガラス越しでボケボケですが、やっと撮れたので…)
赤い実は、いつもナンテンが真っ先になくなり、他のものはなかなか減る様子がないけれど、年明けからしばらくたつと、いつのまにか消えている。ノイバラも残りわずか。あとは地面のヤブコウジだけになった。
ヤマガラたちは、ひまわりの種2カップをたちまち食べつくす。枝で「おかわり」を待っている子の数がいつもより多く見える。シジュウカラも2羽ほど混じっているらしい。
このあいだは花壇で「落ち葉返し」のシロハラさんも見かけました。




コマ吉は、かぼちゃハウスが気に入ったらしく、ときどき自分で入って寝ております。




クレちゃんは、眠そうなときにそーっと後ろから押してあげると、しばらくは(義理で?)おとなしく入っているけど、自分からはあまり入らず。

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