閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

ツルボなど

2024-09-20 18:14:22 | 日々

グ・モーーニン。つかのまの朝焼け。

 

ツルボ。
もうずーっと前からここにいて、ヒガンバナが咲く頃にひっそり咲いている。
背丈も低く色も淡いので、花が終わったあとに気づいてシマッタと思うことも多く、今年は久しぶりに会えました。

 

図鑑ではヒアシンスの隣にのっていて、よくよく見ると、なるほどと思う。
下から順に咲き上がっていくところも似ている。

掘ってみたことはないけれど、地中には小さい鱗茎があって、でんぷん質を含み、むかし飢饉のときには煮たり餅にして食べた…とか。
しかし草丈が30センチもないのだから、可食部分だって知れている。相当たくさんあつめなければ食べた気がしないだろいう。
ヒガンバナでもドングリでも、手間ひまかけて毒や渋を抜けば食べられるというけれど、「食べられる」と「食べる」の間には距離がある。多少手間がかかっても、栃餅のように美味しければ、飢饉でなくても人は食べるだろうし、積極的に栽培や加工をして、いまでも食べているだろう。
食料がいよいよ底をつき、もうだめだというときに、土を掘って小さな球根を集めてきて、砕いたりすりつぶしたりさらしたり濾したり煮たり乾燥させたり搗いたり…という気力や体力はあんまり残っていないんじゃないかと思う。労働で消費するエネルギーを考えれば、コスパがあまりにも悪すぎる。

昔はわたしも山菜料理の本をたよりに、このへんのいろんな植物(キノコは除く)を試してみたけれど、大半が「食べられる」の域を出ず、いざというときにはこれを食べよう!と思えるようなものはなかった。
いま、ずいぶん久しぶりにその古い本をぱらぱらめくっていたら、ツルボの食べ方は載っていなかったけれど、「カラスウリのそぼろあんかけ」なんていうのが出てきて、ひえぇ…と驚いたところ。

ツリフネソウ。
秋の花もほぼ出揃ったが、気温が下がらない!
午後、車の温度計を見たら36℃だった。この数字はこれまで記憶にない。峠のてっぺんでやっと29℃、ひんやりといえる気温ではなく、下ってきたらたちまち34℃に。
今年の猛暑の、これが最後の悪あがき、でありますように。

 

えーと、たしか、ほら、あのへんに…

 

あったあった。鬼くるみ。
この(鬼のように硬い)くるみを割るための道具を前に買ったのだけど、それをどこにしまったか、思い出せないまま数年たってしまった。
実の殻は硬いが、成長の早い材は柔らかい。

 

キンカンの花が咲いている。
柑橘類の花はいい香りだ。いつまでも木のそばにいたくなる。
(いたら蚊にいっぱい刺されました…)

 

おやおや? キンカンにもアゲハベビーちゃんが。

 

ビアフランカレモンのアゲハっ子は、すでに終齢ちゃん。
柑橘類なら何でも良い、というわけではなく、生まれたときから食べ慣れた種類でないと食べない、という話をきいた。
レモンを食べ尽くしたから、隣のキンカンにお引越し…ということはないらしい。
もしかしたら、レモン育ちの子は、アゲハになるとレモンの木に産卵しに戻ってくる、のかな?
(苦手と言いつつ、次から次へといろいろ気になるンです)

 

本日のにゃんズ。


 

手を取り合って~♪ではなくて(笑)、寝返りしたらたまたまこうなったのよ。

まあ、だいたい仲は悪くないのですが、先日、デッキで本気の取っ組み合いになり、クレのほうが珍しく強気で積極的にとびかかっていき、コマちゃんかなり圧倒されまして…耳ひっかかれたりして、あとちょっとしょんぼりしている。
一緒にゴハンのときなど、今までどおり年長のクレを立てつつ、コマもいじけないようにと気を使うので、なかなか難しいです。

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コスモスなど

2024-09-18 22:37:26 | 日々

コスモスとアサガオは難しい。
ということを、毎年書いているような気がする。
昨年のこぼれ種から芽生えたコスモスを集めて花壇に植え替え、台風で倒れないよう支柱を立てるなどして面倒を見てきたのだが、いまや2メートルを越す背の高さで、茎がやたらと太い。風に揺れる楚々としたイメージがどこにもない。揺れる前にばったり倒れるだろう。倒れることを想定してか、茎のあちこちから根を出して待っている。たくましすぎて可愛げがない。
そもそも「楚々としたイメージ」なんていうのが、こちらの一方的な思い込みかもしれないけれど、遠目にきれいに見える他所のコスモスも、近寄って見ればこうなのかしら。
(というようなことも、たしか前に書きましたよねえ。スミマセン…)

さらに、ぽつぽつ咲き始めたのを見ると、どうやらすべて「白」らしい。
えー、昨年は白とピンク半々じゃなかったっけ?
白も決してわるくはないけれど…白ばっかりでは、ねえ。


コスモスのつぼみ、水玉つき。
葉が細いので、朝は露がきらきらしてきれいだ。
きれいなものは長もちしない。日が昇るとあっというまに蒸発してしまう。

露がまだ乾かぬうちに、トレニアにやってくるヒメクロホウジャク。
(あ、上の写真にはうつってませんのでご安心を)

ホウジャクは「蜂雀」で、蜂でも雀でもなく、昼行性の蛾のなかま。
なにしろ羽ばたきがものすごく速く、ホバリングして蜜を吸いつつ、びゅんっ! びゅんっ!と花から花へ移動するので、このカメラではまったく捉えられない。
昆虫マニアが何でもかんでも網でつかまえようとするのは、持ち帰って標本にするためだと思っていたけれど、そうか、とりあえず網に入れなければ、じっくり見ることができないわけですね。
<追記>
ヒメクロホウジャクではなくてホシホウジャクかもしれない。どうも見分けがつかない。幼虫の食べる草は違うけれど、どれもこのあたりにはふんだんに生えているものだ。ホシヒメホウジャクというのもいるらしい。ひょっとしたら3種類が飛んでいるのかも?
虫さん部門にはあまり深入りしたくないものの、お名前だけは知りたい閑猫。

 

本日のゲスト。
(このごろ虫系多くてすみません)

 

外に干したバスマットを取り込みに出たら、このお方が所有権を主張していた。
マットも似たような緑なので、保護色だ!と思ったのか、それとも洗濯ばさみが気に入ったのか。

 

夕方なのでマット片付けちゃった。ごめんねー。

 

本日のクレ坊。

Mが出かける前に冷蔵庫に置いてったメモ。
「ナニカイテンノ?」

 

クレちゃんは、ちょっと前から歯が1本ぐらぐらしていたのですが、あまりの暑さにお医者さん行きを先延ばししているうちに、自然にぽろんと抜け落ちて…。
ゴハンが食べやすくなったので食欲も増し、ふっくらごきげんにしております。


おまけ。

昨夜は中秋の名月。
ときおり薄い雲がかかり、木の影もちょっぴり怪奇風味。


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紫式部など

2024-09-16 11:41:40 | 日々

思わず漢字で書いてしまったけど、大河ドラマではありません。ムラサキシキブの実。
近くの木を剪定して日あたりが改善されたからか、今年はつやつやの実がぎっしりついている。

時代劇を見るとよく思うのだけど、平安時代の貴族って、ほんとに毎日ああいうお雛様みたいな衣装で暮らしていたのかしら。家具といっても文机と火鉢くらいしか置いてないがらんとした(撮影用のセットみたいな)板の間で。
当時の写真などもちろんないから、文字で書き記されたものや絵巻などを参考にした…としても、それらにフィクションもデフォルメも誇張も省略も願望もまったく入っていないと、誰が言い切れるでしょう。 
歌会などのイベントのときは、前々から準備をして精一杯着飾っただろうと、それは想像できる。でも日常は違うはず。いずれにせよ、色味は全体にもっとおさえめに、布は柔らかく着心地の良いものにしていただかないと、見ているだけで肩がこる。(って、見ているわけじゃありませんが!)
もしも未来の人が、遺跡から発掘されたアニメビデオか何かを解析して、千年前の地球の女子はみんなプリキュアみたいな恰好をしていたんだ!と信じているとしたら、それは誤解だよって、教えてあげたくなるでしょ。
いや、べつに誤解でも、いいか。
千年後にもまだ地球に人が住んでるかどうか。そっちのほうが問題だ。

 

露草に、露。

 

彼岸花にも、露。

 

日陰にたくさん咲いているタマアジサイ。
小さい花でも蜜があるのか、しきりとハナアブが来ている。



つぼみは丸くてかわいい。

 

ヌスビトハギ。
花がこまかくて撮りあぐねているうちに実になっちゃったわ。

 

サワガニさん。雨のあとは、あちこちでよく出会う。
右のはさみが大きいのは男の子なんだって。(知らなかった)

 

イヌビワの実。これから熟して黒くなるところ。

 

本日の収穫。

ポケットがいっぱいになってしまったので、ピーマンはまたあとで採りに行かなきゃ。

本日のコマちゃん。

おててをよーくきれいにしてから、

 

ねましょう。

 

本日の「いいね」(…じゃないけど)

「社内で英語禁止」徹底のAIスタートアップが解散

いまだにスタートアップとベンチャー企業の違いがわからん閑猫は、「雲鯖」より「雲上倉庫」と呼びたいですが。
文明開化の明治時代や、「敵国語」が禁止された戦時中のことを考えれば、すべて日本語だってやれなくはないはず。海外で通じない「和製英語」よりはましなのでは。

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彼岸花など

2024-09-13 23:14:13 | 日々

南の空にもくもくとわき上がる積乱雲。なにか大爆発でもしたような、ただならぬ光景。
ここからまっすぐ南へ15kmほど行くと海に出る。これは地図上でのことで、実際にまっすぐ行ける道はないのだけれど、その波打ち際に立って眺めたら、この雲はどんなふうに見えるのだろう。
おなじ形で、はるか水平線上にある、のかな。
どこまで行っても雲には追いつかない。それなのに、旅客機は軽く雲の上を飛んでしまう。
垂直には近くて、水平には遠い雲。

 

ヒガンバナ。最初の1本。他はまだみんなつぼみ。
この1本だけ、なぜ咲いてるのか…という以前に、いったいどこから来たのか。
相変わらずヒガンバナの移動能力は謎であります。

 

白いのは赤より2週間も早く咲き始めている。

 

そしてこちらも鮮やかな赤。
緑のピーマンのレシピ検索にもいいかげん飽きた頃、完熟赤ピーマンが採れ始める。
これがトウガラシならさぞかし辛いでしょう。枝で赤くなったピーマンは甘いのよ。
ざるに山盛り採れても、中はからっぽだから、それほどの量にはならない。20個ほど刻んでマリネにしました。
(ピーマンって、フランス語だったんだ。知らなかった)


ゲンノショウコ。

 

アップにすると、美人さん。

 

昨日の終齢2号ちゃん。昨日はいたのに、きょうはいない。
そういえば1号ちゃんも、ここ数日見ていない。もうサナギになったのかも。

クロアゲハが来て、何か探すように、はたはたとレモンの木をめぐりはじめた。あ、産卵だ。
羽ばたきをとめることなく、葉の裏に、ちょんちょんと。所要時間は1秒か2秒くらい。とても早い。たちまち数か所に産み終えて去っていく。
たしかここだったなーと、トランプの神経衰弱みたいに、葉っぱを裏返したら…

あった~。薄黄色の小さい小さい真珠のような粒。

 

レモンの木、全体はこんな感じです。てっぺんには背伸びしても手が届かない。
畑のほうに植えた別のレモン(ビアフランカ種)にも、アゲハっ子1匹発見。こっちはまだ小さい木だから、あんまりおおぜいは養えないよ~。



この夏の異常な暑さで、いたんだ木が多い。
アジサイは葉が焼けて黒い斑になり、ヤマアジサイのいくつかと、特にアナベルはダメージが大きかった。
西洋系は、いったん葉が落ちてしまったあと、めきめきと新芽を出して復活したものもある。でもこの新芽、来年花が咲くのかどうか。
桜の落葉が早いのはいつものことだが、例年ならクリスマス近くまで黄金色の葉が残っているコナラが、すでにごっそり葉を落としている。黄葉もせず、緑から灰色になった枯れ葉が、道端に積もり、乾いて砕ける。暑さのせい、ナラ枯れ病のせい、両方かも。

またジュレを作ろうと期待していたカリンは、今年は実がひとつもない。キンカンなども全体に精彩がない中で、レモンは意外と暑さに強いことがわかった。
もうこれからは「暑さに強い」ということが、ありとあらゆる分野で最大の長所となるでしょう。
がんばれレモン。いつか1個でもみのってくれたら嬉しい。

本日のにゃんズ。

国境あり。

 

国境なし。いずれも適正ディスタンス。

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露草など

2024-09-11 11:54:20 | 日々

動植物の名は、図鑑などではカタカナで書くことに決まっているそうだが、ツユクサは、漢字で露草と書くのが似合う。
ひとつの文字の中にいろんな情報がきっちり詰まっている漢字というのは素晴らしい発明だ。

いまはどうなっているか知らないけれど、むかしむかし半世紀ちかく前、わたしが最初の本を出した当時の児童図書には、国語教科書にならった表記のルールがあって、そのひとつが「日本語はひらがな、外来語はカタカナで書く」というものだった。
動物園でいえば、ぞう、きりん、らくだ、かば…はひらがな。カンガルー、ゴリラ、ペンギン…はカタカナ。
このように分かれていればあまり気にならないけれど、ランダムに混ざると落ち着かない。ぞう、カンガルー、きりん、ゴリラ…と交互にするのもわざとらしい。
原稿にキリンをカタカナで書いていたわたしは納得がいかず、「きりんって日本語なんですか?」とたずねた覚えがある。
「擬音語はカタカナ、擬態語はひらがな」というのもあったかな。雷のゴロゴロはカタカナで、ぴかぴかはひらがな。雨のザアザアはカタカナで、びしょびしょはひらがな。
適当に書いておけば編集者さんが直してくださるけれど、わたしは「適当」ができない性分で、一字一句たりとも他人にさわられるのが嫌なので、前もって回避すべく神経をぴりぴり(擬態語?)尖らせ、ひどく疲れた。
デビューしたての学生で、さあこれからというときだったけれど、もしもそこが「教科書」の支配する世界で、好きな言葉を好きな文字で書けないような世界なら、自分の居場所はないと思った。
さいわい、そこがいちばんルールの厳しい出版社(のひとつ)だった。やがて他にもっとゆるやかなところもあることがわかったし、こちらも少しずつ慣れてぴりぴりしなくなり、絶望する前に折り合いをつけるという技も学んで、現在に至るわけです。
いや、でも、まだまだ修行が足りんと思うこともある。この歳になっても。

ツユクサ。つゆくさ。露草。
そのときどきの気分や周囲の景色にふさわしい表記を選んで書ける嬉しさ。

 

この夏はゴーヤをたくさん食べました。
炒める、茹でる、煮る…「揚げる」はまだしていない。
ツナ缶(ノンオイル)を入れて炒め煮にして、冷蔵庫で一晩おいたのが好き。それをまた卵とじにするのも好き。


まだたくさん花が咲いている。

 

あっちもこっちもトレニア領だ。

 

また2日間ほど見失ってしまった終齢ちゃん、今朝は、いました。
昼間は日ざしを避けてどこかに隠れているのかな。

 

そして別の枝には、終齢ちゃん2号を発見!

 

また夏がぶり返し(…って言います?)、連日じりじりと暑い。お日さまの角度が変わって室内にさしこむようになったので余計に暑い。それでもまだ太陽を「さま」付けで呼んでいる。極端な寒暖に振り回されながらも、お日さまを敬い慕って暮らしている小さな生物のわたしたち。

 

影がちょっとだけ秋だよ。

 

 

 

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秋、かな?

2024-09-05 21:09:30 | 日々

ぐずぐずしていた台風がようやく去って、ひさしぶりに空気が軽くなった。洗濯物もぱりっと乾く。
セミはまだがんばっているけれど、夜はひんやり涼しい。

 

猫ものびのび気持ちよさそう。

 



台風に備えてデッキの椅子を飛ばないようにたたんでおいたけれど、雨が何日も降っただけで、風はあまり吹かなかった。
この椅子に座る人間はほとんどわたしだけなのだが、なぜか猫たちはこれがお気に入りで、出してやるとさっさと下に入ってくつろいでいる。椅子といえば上に座るものだという常識は猫にはない。日よけとしてはじゅうぶんなサイズだし、下のバーはあごをのせるのにちょうど良い。
(…ということで、「並んであごのせ寝」の現場をコッソリ撮ろうとしたら、ふたりとも起きてしまったのよ)

 

タロット占いもできる地質学者。


ハゼランの花と実。ピント難しい。日暮れが早くなった。

本日のゲスト。

玄関の網戸に、サワガニさん。
横歩きのまま、かなりのスピードで、どんどんどんどん上へのぼっていく。サワガニのこんな行動は見たことがない。
手が届かない高さになる寸前に「ちょいとお待ち」とレスキューして、下に置いてやったのだが、余計なお世話といわんばかりに、くるっと向きを変え、大あわてで戻ってきて、またのぼり始めた。
網戸のてっぺんにいったい何があるのか。のぼりつめたその先にはサワガニの楽園があると信じているのだろうか。
そんなにのぼりたいなら好きにさせておくべきかもしれないけれど、てっぺんから落ちたりしたら下はタイル張りなので下手をすると命にかかわる。ふたたび余計なお世話をし、こんどは庭のむこう端まで持って行ってリリースしてきた。
その後、戻ってきた様子はないようなので、やっぱり何かの間違い(誤作動?)だったのかもしれない。
サワガニの楽園って、どんなところなんだろう。
しっとり湿った苔っぽいイメージが浮かぶけれど、そこから先はよくわからない。きっと、きれいな水がさらさら流れていて、あちらこちらに居心地のいい穴や隙間があり、1匹ずつ好みの場所に落ち着いて、静かに幸せに暮らしているのでしょう。


(以下、虫キライ姫はスルーしてね)


レモンの木のアゲハっ子。
いちばん大きかった子が、朝からどこにも見あたらない。心配で一日じゅう何度も見に行っていたが、夕方ふと見たら、木の根元近くにいるじゃないですか。なんと、きれいな緑色の終齢ちゃんに変身して!
おみごとなカモフラージュ。いると思って見なければ絶対見つけられない。

絵本の「はらぺこあおむし」は、いろんな果物に穴をあけながら先へ先へと食べ進んでいくけれど、この子はお行儀がよくて、1枚の葉をていねいに葉柄のぎりぎりまで食べてから移動し、あちこちつまみ食いはしない。レモンのほうも盛んに新芽を出す時期なので、ぱっと見にはさほど「食い荒らされている」ようには見えない。
親のクロアゲハは、まだたまに庭にやってくる。レモンの木のまわりをはたはたとめぐって、ふいっと飛び去る。この木にはもうたくさんいるようだから、卵は他に産みましょう…とか、こっちの木は葉っぱが少ないから先が心配だ…などということを、本能的に判断するのだろうか。それとも、行き当たりばったり、出たとこ勝負、数打ちゃ当たる式でやっているのかしら。
…などと、こっちで勝手にいろいろ考えてもしかたがないけれど、余計なことまであれこれと思いわずらう習性のヒトとしては、あっさり本能におまかせの生き物たちが不思議で、たぶんちょっとだけうらやましかったりするのだろう。

 

昼間はじゅうぶん暑いけれど、夕方のこの雲は、もう秋、だよねえ。

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2024-09-01 22:30:26 | 日々

ちらりとのぞいた青空に、だまされてはいけない。台風は熱低に変わりながら居座っているらしい。まだ雨は降るのです。

 

あちこち水たまりばかりで、ころがる場所がないなあ。

 

少し大きくなったか、ちびバッタ。

 

 

レモンの葉っぱの上に、なにかいるよ。

 

アゲハの幼虫さんだ。
この木のまわりではたはたしていたのは、クロアゲハかモンキアゲハだと思うけど、この子はどっちだろう。
よく見ると、これより一回り小さいのや、二回り小さいのが、あちこちに。

 

背丈は2メートルくらい、幹もしっかりしてきたレモンの木。まだ実がなるどころか花も咲かないけれど、小さい子たちを養ってくれています。

この木の2メートルほど横に、おなじレモンっぽい実生苗(?)の小さいのを見つけた。種まいた覚えはないけれど。レモンってそんなに雑草みたいにあっちこっち生えるものなの?
(ほんとにレモンかどうかは実がなってみないとわからないという、気の長い話)

 

夕方、東の空に、虹が出た。
山の中で虹を見るのはわりと珍しい。
雲の切れ間にすこしのぞいたかと思うと、するすると左へ伸びて大きいアーチになった。でもすぐに右から灰色の雲に消されていく。
虹といえば雨上がりというイメージだけれど、そうはいかない。このあと空全体が変な黄色に変わり、ふたたび雨となる。

 

本日の…おまけ。

パンダ座りからの…

 

ばんざーい!

 

はい、よくできました。
(オソマツデシタ~)

 

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二百十日の前の日

2024-08-30 14:25:24 | 日々

かれこれ1週間以上、雨が降っている。台風がゆっくりゆっくりやってくるからだ。
ときおりかっと晴れたかと思えば、またバラバラと降ってくる。
どちらを向いても数百メートル先は霧の中で、まったく見通しがきかない。わたしは天気予報士でも占い師でもないので、何も見通さなくたっていいんだけれど、その包囲網がぐっと狭まり、画像処理で背景を消去したみたいな変な景色になってくると、その向こう側は本当に何もないんじゃないかという漠然としたSF的不安にとらわれる。
雨が小やみになると、すかさず蝉が鳴き始める。命短し恋せよ男子。しっかり鳴いておくんだよ。

 



明日は二百十日だと、カレンダーに書いてある。前日のきょうは二百九日…とは言わないのか。
夏目漱石の「二百十日」という小説を子どもの頃に読んだ。
「ビールはござりませんばってん、恵比寿ならござります」
覚えているのは宿の女中さんのこのせりふだけだが、いまでもYEBIS のロゴを目にするたびに思い出し、「エビスナラゴザリマス」と胸のうちで呟く。
丸いお盆に乗ったあまり冷えてなさそうなビール(もちろん瓶、栓抜きも)には、ざわざわと吹く湿った強い風と、一面に倒れ伏した刈り入れ前の田んぼのイメージがついてくる。田んぼのほうは漱石でなく、他のところから来たものかもしれない。フォーク使いの下手な人のスパゲッティみたいに、台風は過去現在いろんなものを巻き込みながら、じわじわと北上を続けている。



サルトリイバラ。

 

水玉か植物レンズが、微妙なところ。

 

本日の収穫(?)

また、かじられました。今回はカラスではない。

 

皮だけうすーくきれいにかじってある。このぎざぎざの具合からみて、かなり小さい歯の持ち主らしい。
それにしても、なぜいつも「皮だけ」なんだろうね?

①ナスは皮んとこが美味しい。
②中身を食べる前に必ず邪魔が入る。
③食べてみたが思ったよりまずかったのでやめた。
④食べてみたが途中で飽きた。
⑤食べたのではなく、歯を磨いただけ。
⑥食べたのではなく、文字またはアートの一種である。

 

「また雨だねえ」「雨だねえ」

 

「寝るしかないね」

 

「寝るしかないね」

はてさて、クレコマの「晴れへの扉」はいずこに。
まだしばらく続きそうなこの悪天候。みなさまのところに被害がありませんように。どうか安全におすごしください。

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夏クレ

2024-08-28 16:50:01 | 日々

「おててだらりん」がブーム。

 

「だらりん」のバリエーション。

 

おくつろぎモードと…

 

ぱっちりモード。
目だけでなく全身が緊張するので、別猫に見える。

 

わざわざ外のバケツでお水のむ。

 

ひまそうにころがっていたので…

 

いろいろのせられました。落ち葉柄のボストンバッグ?

 

どこでもころがりほうだい。

 

朝刊ジャックもブーム。

 

シアワセなひととき。

 

しかし、平和な朝の時間はみじかい。

 

「ねー、これなァに? ねーねー、なにやってんの?」
(きみたち、ぐしゃぐしゃバトルは読んだあとでやってくれ)

もうひとつ、膝にパンダ座りで抱っこして、おなかさすさす、バンザーイ…というのも最近のブーム。
これをしばらくやってると、目がとろ~んとして寝ちゃうのがカワイイんですけど、リラックスしすぎてぐにゃぐにゃなので、手を離すと垂れ落ちてしまい、ぜんぜん写真が撮れないのでした。

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夏コマ

2024-08-22 14:50:46 | 日々

猫画像がたまってしまったので、まとめて。
(夏クレ篇はまたのちほど)

 

ぎりぎり日陰。

 

こっちも残りわずか。

 

やっぱり日陰といえばここだ。

 

日よけだけでなく、鏡にもなるし。

 

 

 



ときどき木も生えるし。

コマもクレも、夏は車の下が好きで、ほとんど自分たちのおうちのように思っている。
ヒトが車で出かけようとすると、クレはドアを開ける最初の音ですぐ逃げるが、コマやは開いたドアから中をのぞいたりして、興味しんしん。目を離した隙にするりと乗り込みそうな感じで油断ならない。
エンジンをかければさすがに安全な場所まで離れるけれど、うらめしそうな顔で見送っている。
帰ってきたら、2匹そろって倉庫の階段のところで待っていて、「遅~い」「どこ行ってたのよォ」と…言うわけではないが、非難の視線をひしひしと感じる。
走ってきた車はすぐにはエンジンが冷えないから、しばらく「おうち」として使えない、んだってさ。


 

 

初代茶トラ、ジャム太くんと…

 

2代目茶トラ、コマ吉。

 

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