閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

サンゴロウ限定セット入荷します!

2015-03-27 14:34:14 | サンゴロウ&テール

サンゴロウ限定セットが再入荷します!のお知らせです。 

入荷予定日 3月30日(月)ごろ
ご購入は→楽天ブックス 黒ねこサンゴロウの冒険(全10巻)【特典付き】

限定セット(箱入り・ポストカード付き)の取り扱いは楽天ブックスのみです。
ラストチャンスです。数が限られますので、どうぞお早目に。 

<3月31日追記>

楽天ブックスの限定セット、早くも売り切れとなりました!
お求めくださった皆さま、ありがとうございました。 


<サンゴロウ限定セット お知らせ追加>

先月のリサーチで手をあげてくださった方で、
今回、楽天で間に合わず買えなかった!という方、
あるいは、フェアの終了後に知った!という方、
もしいらっしゃいましたら、この記事右下のCommentから、
メールアドレスを記入のうえ、ご連絡ください。
「閑猫枠」での購入方法がありますので、折り返しお返事さしあげます。
あやしい闇取引、ではありませんので、ご心配なく^^

コメントは非公開設定にしてあります。
お客さまのコメントは反映されず、数にもカウントされません。
閑猫のレスのみ表示します。
アドレス書いていただかないと返信ができませんのでお願いします。
(アドレスは「URL」欄ではなく、「コメント」欄に書いてくださいね。
ただし、コメント欄が「アドレスだけ」だと投稿できないらしいので、
日本語も何か少し入れておいてください)

ここ以外の記事のコメント機能は通常オフにしてあり使えません。
パソコンからの方は左メニューにある「メッセージを送る」も
ご利用ください。

「ガイドブックだけ」はまだ在庫あるので差し上げます。
ご希望の方は、おなじくコメントか、メッセージ、メール、
その他なんらかの手段で、送付先ご住所お名前をお知らせください。


<2016年月15日追記>

上記「閑猫枠」も完売いたしました。
ご購入くださったみなさま、ありがとうございました!
この記事のコメントは閉じさせていただきます。
今後のご連絡等には、<お問合せ窓口>をご利用ください。 
 

 


 
「ポストカードだけ」別売りをご希望の方、
いまのところ具体的な予定はなく、もうしわけありません。
出版社で作るには、ポストカードブックのような書籍の体裁にしないと
流通がむずかしいのではないかと思います。
あれは本としてもカードとしても中途半端なものだしなあ・・。

20周年記念で、いつになく営業活動も積極的にしてきましたが、
もうこれで全部おわりです。
みなさま、おつきあいいただきありがとうございました。
楽しかった。
30周年に、またやりましょう。(←本気?)

 

 

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春の工作

2015-03-27 10:20:43 | 日々

小さいハルリンドウに・・

 

小さいスミレ。地上3センチメートルの春。
このスミレのあたりは、すごく鹿っぽいところなので、
踏まれそうだな。

 

 

キブシの花も。
ふつうは頭上に垂れ下って咲いているので、
なかなかこんなふうに「横から」は見られない。
(いっしょうけんめい斜面にのぼって撮った!)

 

遠目にはこんな感じ。すだれのようです。

 

閑猫、春休みの工作。


玄関に置いてある郵便受けがだいぶ古くなったので、
新しいのを作りました。
といっても、板は電ノコでビャーッと切ってもらったので、
わたしは釘打ってペイント塗っただけですが(笑)。
だいたい、こういうものの設計図が描けない人。
板の厚みを計算に入れるのが苦手で、考えようとしても
思考が停止してしまうのです。
お裁縫でも型紙起こせないし、地図も描けないので、
何かそのあたりの能力がすっぽり欠落していると思う。



うちは仕事柄、大きめの郵便物がよく来るので、
A4対応サイズにしてあります。 
内側には葉書ポケットも。
このあたりは郵便ポストが遠いので、差し出す郵便物は、
ここに入れておくと配達の人が持っていってくれるのです。

前のは白だったので、気分を変えようとピンクにしてみました。
ペイント、もうちょっとグレイっぽい色かと思ったら、
意外としっかりピンクだったなあ。
「女子大生のお部屋みたい」って、Mが。
いやいやいや、女子大生、山ん中、住まない!
ていうか、このへん、見渡す限り、女子大どころか
女子高すらありませんので。

じつは、蝶番をつけるとき失敗して・・
「よし、できた!」と思ったら、ふたが閉まらないじゃないですか。
で、つけ直したら、閉まるけど、水平以上に開かない状態。
これじゃだめだと、またつけ直したら、今度は閉まるし開くけど、
合わせ目に隙間ができて雨が心配。
結局、Mにつっかえる部分を削ってもらい、やっと完成。
この問題をあらかじめ回避するにはどうしたらいいか、
という根本的なことがまるでわかっていないので、
次回(何年後?)もまったく同じ失敗をしそうな予感。
やっぱり巣箱のほうが簡単。 

そうそう、このまえ作った巣箱のほうは、
ヤマガラ、シジュウカラが巣作りを始めているようです。


 

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本日のゲスト・その2

2015-03-25 19:50:52 | 日々

夜、台所の換気扇の外側で何かゴソゴソ音がする・・
とMが言うので、出てみたら、

 

 

プロパンガスのボンベと壁のすきまに、この子が。

ハクビシンですが、昨日のよりあきらかに小さく、子どもっぽい。
小さめの猫くらいです。
あ、もしかしたら、昨日のがお母さんで、はぐれちゃったのかな?
ハクビシンが1回に産む数は2~3頭ということなので、
まだ他にもいるかもしれないですね。
焦げ茶のシッポがほわんほわんで、見た目にはけっこう可愛いんだけど、
近づくと猛烈にうなって威嚇してます。
さすが野生動物。
ま、ほっとくしかないか。お母さん、お迎えにきてください。

 

 

 

 

さんちゃんが気にして上から見ている。
いじめちゃだめよー。

(2時間くらいあとには、もういなくなっていました。
置いといたみかんも消えていました)

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本日のゲスト

2015-03-24 22:07:31 | 日々

はて、何か、あのへんに、もそもそと・・

 

歩いて行くのは猫じゃなく・・

 

 

ハクビシン君ですね。
くっきり白い鼻筋に、ピンクの鼻先。
夏みかんを食い荒らしているのは、きみか。 

夜行性だと思っていたら、明るい時間帯も活動するらしい。
人を見ても、そうあわてて逃げる様子もなく、
野良猫みたいに、ちろちろとこちらをうかがいながら、
草むらにもぐっていきました。
時刻は午前10時半ごろ、家のすぐ近くです。 

 

先日の海藻の名前をW先生に教えていただいたので、再掲。
 

 

黒っぽい装飾的なのがネジモクで、

 

赤いのがマクサ。
マクサは寒天にするテングサの一種だそうです。

そういえば、子どものころ、桃太郎など昔話の絵本で、
「お宝どっさり」というシーンの絵に描かれていた赤い珊瑚の枝を、
海藻かヒトデみたいな(柔らかい)ものだと思っていた。
ということを、マクサを見ていたら急に思い出した。
くるくる巻いた白無地の反物みたいなものも、
何だか理解できてなかったんじゃないかなあ。
いまどきの桃太郎は鬼ヶ島から何を持ち帰るんだろう。
金貨・・ではまるで海賊だ。
それとも、鬼があやまって、おしまい、ですか? 

 

本日の「いいね!」


世界の美しすぎる地下鉄の駅10選

ここまでとは言わないが、もうちょっと何か考えてほしい日本の地下鉄。
いや、もうだいぶ長いこと地下鉄乗ってない気が・・。 

 

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ほどける・その2

2015-03-23 16:03:01 | 日々

もっと下がって、上を見よう。
本日のお供はニコ。

(最近、gooブログって、縦長の画像をアップしても
横になってしまうことがよくあるんですが、なぜでしょうかね。
上の画像も、昨日はどうやっても縦にできなかったのです)

 

これは横で正しいのよ。

 

 

サンシュユの花。

宮崎の民謡「ひえつき節」の出だしに、
「庭のサンシュウの木に 鳴る鈴かけて」というのは、
サンシュユ(山茱萸)ではなくて山椒の木だけれど、
この花を見るたびに、なんとなく、ひえつき節が頭の中で自動再生する。
ふと調べたら、2番以降の歌詞はじつにさまざまなバリエーションがあり、
しかもそれがすごく長い、ということがわかった。
稗搗きはえんえんと続く単純労働だから、飽きて嫌にならないように、
物語性のある長い歌が必要だったのかもしれない。
わたしは那須の大八と鶴富が出てくるのが好きだなあ。
こういうロマンティックな歌詞がついていることから、
稗搗きが女性たちの共同作業だったことも想像できる。
ひとりでは、たぶん、歌わないですからね。

そういえば、このあいだ、たまたま明治の文献を見ていて、
「線香の作り方」に興味をもった。
杉の青い枝葉を干して、粉にして、練り固める。
と、書けば簡単だけど、どうやって粉にすると思います?
いまだったら粉砕機にいれてガーッとやればすむだろうけど、
機械化以前、電気もない時代には、何もかも人力だ。
むしろの上に並べ、連枷というヌンチャクみたいな棒で、
ひたすら叩いてはふるい、ふるっては叩き、粉になるまで叩き続ける。
そのときも何か歌をうたったかどうかはわからないけれど、
ただ「燃やして煙が出るだけのもの」を作るために、
これほどの手間と労力を惜しまない、人間ってすごい。 

(その「煙が出るもの」は、「食べられるもの」と交換できる、
すなわち商品価値を持つわけで、そうじゃなかったら、
みんなそれぞれ自分の食料の調達だけでせいいっぱいで、
他のことを考えているひまはない。昔話の猿蟹ではないけれど、
とりかえっこという技を覚えたところから、人類の文化は
飛躍的に発達していった・・というのは「閑猫論」ですが!)

 

 

写真ではサンシュユと似たように見える、こちらはアブラチャン。
油瀝青と書く。そんな重たいイメージはどこにもない木です。 

 

 

そしてお待ちかねのヒュウガミズキ。 
(酔猫さん! 咲いてますよ!)

 

 

黄水仙のうち、これは小型の品種。
20センチくらいの丈で咲くので、控えめで可愛らしい。 

 

 

 

 

 

 お待ちかねっていえば、この子たちも・・

 

 

ぽかぽか春のひなたを満喫中。
見分けがつかないとよく言われますが、上が真鈴で、
下がさんちゃんです。
さんちゃんが敷いている枯れ草は、鳥の巣博士が
ワークショップに使うために刈ってきたものの残りらしい。
真鈴は、さっそくカナヘビの「初物」をうれしそうに・・
とってこなくていいのっ! 

 

本日の「いいね!」


最高のジャンプ (動画)

きゃーーーーっ!

 

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ほどける

2015-03-22 10:33:45 | 日々

紫モクレン。
つぼみがほどけ始めると早い。
あれよあれよという間に開いていく。 

 

 

花が大きいので写真にはうまくおさまりません。

 

 

いや、自分が下がればいいのか(笑
りこちゃんがお供だと、何にでも接近しすぎる癖があるんですね。 

 

モクレンの木は成長が早い。
(紫より白モクレンのほうが早く伸びて、高くなる)
ボリュームのある花は、遠目にもすぐわかり、けっして見逃すことがない。
ただし、大量の花びら、大量の枯れ葉が落ちるので、
庭に植えるとなかなか厄介な木かもしれない。

白モクレンのほうは、庭に影が落ちる枝だけ選んで切った結果、
失敗してアシンメトリーの変な樹形になってしまった。
左右非対称でも自然にそうなったものなら釣り合いがとれているが、
この木はあきらかにバランスを欠いており、視界に入るたびに
気持ちがざわざわするので、なるべくそちらを見ないようにしている。
そうでなくても、花は高いところにあり、いつだって逆光で
シルエットになってしまうのです。



プラムのつぼみ。水玉をひとり占め。

 

 

ひとつだけ咲いていました。

 

 

 

新聞の折りこみちらしが、毎日たくさん入るけれど、ほとんど見ない。
スーパーの特売も健康食品もユニクロも自動車も要らない。
バスツアーも通信教育もスマートホンも光ナントカも興味がない。
たまに電車の時刻表や、市のごみ収集のスケジュール表が入るので、
それだけ気をつけて抜き出してとっておく。

捨てようとしたちらしの中に、とりわけカラフルな色の写真があった。
園芸店の通販カタログだ。
花もあれば、庭木もあるし、野菜や果物ものっている。

「ひと口めで踊りだし、ふた口食べたら止まらない!
そんな情熱的なおいしさのミニトマト」

ヘンなキャッチコピーについひっかかり、中を見る。
バイオテクノロジーの進歩で、園芸界は大変にぎやかになっているようだ。
子どもが描く絵のデイジーやチューリップ・・もうそんな時代ではないらしい。
これまでになかった色、かたち、聞き慣れない名前。
花は八重に派手に。実はひたすら甘く大きく。 

「食感はスイカ、味はメロン」
「驚異の収穫量! すさまじい生命力」(これはカボチャ)
「ありそうでなかったネギとニラの交配種」
「このキンカン、タネがない!?」
「このトマトを傑作といわず何というのでしょう」
「世界最大級!桃より大きいすもも」

中で、「え?」と思ったのは、バイオチェリーと名付けられた果実。
色はプルーンのような紫で、形はプルーンより丸く、中はオレンジ色。
「サクランボと西洋スモモの属間交配種」と書いてある。
属間交配、できちゃうのか。
というところで、思い出すのが、星新一のショートショート。

博士が新種の果物をつくった。
ぶどうとメロンの交配種である。
メロンのように大きな実が、ぶどうのようにたくさんなる
・・という計画であったが、そうはうまくいかなかった。
種から大切に育てた「新種」は、ぶどうのように小さな実が、
メロンのように1個しかならなかったのだ。

記憶だけで書いたので間違ってたらすみません。
この話を、わたしは小さいときに読んで、とても気に入ったのだった。
なぜかというと、その当時、ぶどうは小さいものだったからだ。
巨峰やピオーネといった大粒の品種はまだできていなかった。
マスカットは高級品で、ふつうは黒いベリーA、甲州ぶどう、
デラウエアという赤い小粒のぶどう、そして、種があった。
ジベレリン処理で種なしぶどうを作る技術はすでにあったけれど、
種ありぶどうもまだまだ多かった。

ひとつひとつ皮と種を出さなければならないぶどうは、
幼児には非常に食べにくい果物だと思う。
なにしろ周囲の大人たちが、「種を飲むと盲腸になるよ」とか、
「頭からぶどうの木が生えるよ」とか、いろいろおどすものだから、
うっかり飲みこまないように気を使わねばならず、
閑猫ちゃんにとって、ぶどうは美味しいけど疲れるものだった。

だから、「メロンのように大きいぶどう」というのは
(なぜか閑猫ちゃんの頭の中では、あくまでも「メロン」ではなく、
「ぶどう」なのです)
子ども心にも素晴らしいアイデアのように思えたし、
博士の実験が失敗に終わっても、その素晴らしさは消えない。
欲張っては駄目だね、人の知恵なんて浅はかなものだね、と、
そんなことは、あとからついてくるおまけにすぎない。
ぶどうとメロン、大きさの違うものを左右に置き、
最後にさっと入れ替えることでシンメトリーの構図が作られる。
記憶に残るのは、この完璧なバランス、そして満足感。
小さな器にきちっと詰めて、余りもせず不足もなく、
納得させよろこばせてくれる星新一の職人芸。 

 

 

ヒサカキの花。
黒い実のほうは見慣れていたけれど、花に気づいたのは初めて。
枝の下側に並ぶので、花数は多いのに、ちっとも目立たない。 

 


 

 

これもヒサカキ、かな? 葉っぱはそっくりで、花が赤紫。

 

 

まだちょっと寒そうだね。 

 

 

本日のゲスト

毎年、すみれの花咲くころ、池にしばし滞在されるお客さま。
この時期以外にはめったにお見かけしませんが、
どこでどうしておられるのやら。

 

本日の「いいね!」


寝相の悪い赤ちゃんに困る猫 (動画)

あ~(笑)
子守りもたいへん。

 

 

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ぽかぽか

2015-03-18 00:03:36 | 日々

急に気温が上昇し、いろんな花が、待ってましたとばかりに
わっと咲き出した。 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪柳は、あの細い細い小枝のどこに花を隠していたんだろう。

 

 

ふだんはブルーシートなど絶対に撮らないけど、
これくらいなら許す。

 

 

 

あまりの暖かさに、パピルス池のカメキチくんも目覚めました。
おはよう。よく寝たね。
背中に泥をたっぷりのせたまま、ぼーっと日光浴。
冬のあいだに、また一回り大きくなった、ような気が。

 

 


踏切で電車が通過するのを待ちながら、ふと車の外に目をやると、
もとは喫茶店だったらしい建物の、道路に面した窓の中で、
猫が2匹くつろいでいた。
親子か、きょうだいか、よく似た柄の色違いだ。
日あたり抜群の窓ぎわで、1匹はグルーミングに余念がない。
もう1匹は、完全にひっくり返り、伸びきった姿勢で熟睡している。
窓ガラスのすぐ内側なので、水族館みたいに、外から丸見えなのだ。
おなかのヒョウみたいな斑点が可愛い。
ときおりちょっと薄目を開けるけど、もう眠くて眠くて・・
睡魔に勝てません、という感じで、くうすう、寝息まで聞こえそう。
まったくしょうがないね、猫は。
踏切が開くまで、Mとふたり、笑って見ていた。 

 

 

先日、W先生にいただいた大量のワカメ、の中に混ざっていた
ワカメじゃないもの。先生、これは何ですか。

その1 

 

その2



 

 

本日の「いいね!」

猫のための音楽

うちの猫どもに試したところ、特に目立つ反応はしませんでしたが・・
いちおう耳だけはそっち向いて聴いてました。
小鳥かねずみのような、ちゅちゅっという音が気になるみたい。 

(でも、記事の最後にある「ワタボウシタマリンはメタリカを聴くと
おとなしくなる」というのは、ヘヴィメタが好きなんじゃなくて、
怖くてかたまっちゃったんじゃないでしょうか?) 

 

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「酒天童子」

2015-03-16 23:09:01 | お知らせ(新刊)

新刊です。
『酒天童子』(偕成社 2015年3月発売)
春にふさわしく、ほろ酔い桜色で登場!

昨年、いや、一昨年の秋頃からか、ときおりごそごそと
何かつぶやいていた「古典妖怪系」のおしごとが、これです。 

源頼光と四天王。
一条戻り橋の鬼。土蜘蛛。盗賊鬼同丸。大江山の酒天童子。
本でいえば、今昔物語とか、御伽草子とか。
まあ、そんなあたりのお話。

「作」でも「文」でもなく「著」という珍しい表記になっているのは、
完全な創作というわけではないけれど、「現代語訳」でもない、
という微妙なところなので。 

わたしは基本的に「あとがき」というものを書きませんが、
今回は解説も兼ねたあとがきを、かなりがんばって書いたので、
(長いです。これでも半分くらい削った!)
詳しいことは、そちらをごらんくださいませ。


・・以下、舞台裏。

本になるまでに、5年くらいかかりました。
その内訳はというと・・やる気になるまでに3年。
何をやるかを決めるのに3か月。
資料集めと準備体操に3か月。
原稿ができるまでに3か月。
その推敲と校正に3か月。 
その間に数週間から数か月単位の「待ち時間」があって、計5年。

高校生のとき、古文は好きな科目でしたが、
読書傾向は海外文学に大きく偏っており、
教科書以外で読んだのは「紫式部日記」と「更級日記」だけ。
あとは、小倉百人一首のうすっぺらな解説本1冊と、
橋本治の「窯変源氏物語」(の「明石」まで)しか持っておらず。
能、歌舞伎、文楽、狂言、それぞれ一度は観た、けど、忘れた。
そういうヒトのところに古典のお仕事がまわってくるというのが、
そもそも謎であります。

子どものころ、かるたの「坊主めくり」でお姫さまの札が出ると
うれしかった記憶から、なんとなく、お姫さま物がいいな、と、
その程度の動機で、室町物語をあさっていたとき、
ふと目についたのが、「土蜘蛛草紙」でした。
(その前に「稲生物怪録」などを読んでいたせいで、
妖怪アンテナが立ったままになっていたのね) 

主人公の武将、源頼光が、家来の渡辺綱とふたりで、
あやしい古屋敷に巣くう妖怪を退治するお話。
その第一段。
頼光が、綱を庭に待たせ、あたりに気を配りながら、
ひとりで廃屋に近づいていくシーン。

「つなをばとヾめおきて頼光は左右をかへり見る」

その一行がパスワードだったかのように、かちっとスイッチが入り、
歯車が回転し、舞台にライトがあたり、人物が動きだす。
あ、これなら書ける、と、思いました。
どうしてそう確信したのか、まったくわかりません。
まあ、そこが素人の怖いとこっていうか。
基礎知識もないのにパソコン作れるような気がして
とことこ秋葉原にパーツ買いに行っちゃう人、みたいな。

ビジュアル資料が、錦絵とか歌舞伎絵とか、これまた未知の領域。
当時の美意識って、どうしても現代の感覚とは隔たりがありすぎ、
うーん、ちょっとね、好みじゃないんだな、と呟いていたところ、
月岡芳年の「月下弄笛図」にめぐり会い、いきなり目がさめました。
いまや笹竜胆(清和源氏の家紋)をちらっと見かけただけでも
心ときめくようになってしまったからおそろしい。

装画とイラストは平沢下戸さん。一目惚れでお願いしました。
お忙しそうだったので、引き受けていただけなかった場合は、
反魂の術で芳年を呼び出すしかないか、と思っていたところ、
めちゃくちゃかっこいいのが届き、ヤッタ!と小躍りいたしました。
現代だったら、この人たち、武士じゃなくロックバンドでもいけそう。
頼光と四天王、略して「ライコーズ」で、いかが。 

というわけで、「古典=まじめなクラシック」を期待された方や、
古文の勉強になると思われた方には、大変申し訳ありません。
どうもクラシックというより「ゴシックメタル」っぽい気が・・(笑)
気軽にお楽しみいただければ何よりです。

なお、あとがきの最後に「参考文献」としてあげたものは、
「おもな」参考文献の「ごく一部」です。
池田亀鑑『平安朝の生活と文学』(ちくま学芸文庫)と、
国会図書館近代デジタルライブラリーには
特にお世話になったことを、付け加えておきます。  

 


<追記(おまけ)>

あとがきにも少し書きましたが、古典で読んでみたいという方に、
おもな原話はこちらです。

「鬼の腕」
・平家物語 剣の巻(百二十句本)
・謡曲「羅生門」
・太平記 巻32
・前太平記 巻17

「土蜘蛛」
・土蜘蛛草子
・平家物語 剣巻
・謡曲「土蜘蛛」(「葛城山」)
・前太平記 巻17

「鬼同丸」
・古今著聞集 巻9
・前太平記 巻21

「酒天童子」
・御伽草子「酒呑童子」(渋川本)
・謡曲「大江山」
・長唄「大江山」
・前太平記 巻19
・「大江山絵詞」(香取本)
・「大江山千丈ケ獄酒呑童子由来」(鬼茶屋本)
・室町物語集「伊吹童子」

「狐を射る」
・今昔物語集 巻25

上記の他に、各話に挿入したエピソードの原話がありますが、
(晴明が瓜を占う話=「古今著聞集」巻7、とか)
ここに書くと長くなるので、知りたい方はご遠慮なくお問合せ下さいませ。


<また追記>

「鬼の腕」は、綱が女装して待ち伏せる宇多の森バージョン、
肝試しに行く羅生門バージョンもあり、どれにするか悩みましたが、
他の話との兼ね合いもあって結局こうなったわけです。 

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いいね特集

2015-03-15 20:46:37 | 日々

シェアしたい記事がだいぶたまったのですが、
自分の記事が書けない^^;
本日は「いいね!」在庫一掃セールにしてしまいましょう。



まずは、こちら。コーネル好きはきっと心ひかれる。

Willard Suitcases

写真家Jon Crispinのプロジェクト。
ニューヨーク州ウイラード精神病院に残された
400個の入院患者のスーツケースを記録するという試み。

詳しい説明は→こちら

 

 


もうひとつ、写真。

童話の世界を写真で

ドイツの写真家キリアン・シェーンベルガーの作品。

そして、グリムつながりで、こんなのも。

童話の世界をタイポグラフィーで

第2問を早とちりで「眠り姫?」と言った閑猫です。
眠り姫ってJCじゃないよね。

 

 


the sound of RULO (動画)

パナソニックの広告。
ロボット掃除機はまだぜんぜん欲しくならないけど、
こういうこと考えるの楽しそう。

 


砂の塔

ミシガン湖畔に出現した不思議な光景。
凍った砂の層が強い風に削りとられてできたものだそうです。

 

 


母、置き手紙で間違えるの巻

は・は・は!
世の中には面白い人がいっぱいいるんだよね。

 


そして、本日のにゃんこ。

猫の理解できない謎の行動18選

あれもそれもこれもあるある。

 

 

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まだ浅い春の

2015-03-10 16:14:53 | 日々

いつのまにか緑の草が地面をおおい始める。
早い、早い。 
倍に倍にと増えていけば、あっというまにいちめん緑。
ホトケノザ、むこうにはオオイヌノフグリも。

 

 



おや、こんなところに水玉を隠していたね。

 

 

ミツマタの花も満開に。

 

 

 

書類を送るのに、郵便局でレターパックを購入したら、裏に、

「レターパックで現金送れ」はすべて詐欺です。厚さは3cmまでです。

と目立つ字で書いてあり、それが一続きに目に入るため、
厚さ3cmの現金って、いくらぐらいだろうか・・と
想像が変な方向に飛んでいってしまう。

1万円札の厚さを0.1ミリとすれば、3cm=300万円。
縦に並べて3束で900万円でしょ。
ぎりぎり詰めて4束入れば1200万円!
入らないかな。入るよね。
いえ、わたしが送るわけじゃないですが!

レターパックで現金を送ってしまうと、郵便法違反で、
30万円以下の罰金、ということになるそうだ。
ただし、これは、現金を送った罪ではなく、
現金書留料金を払わなかった罪、なんだそうですが・・
わかるような、わからないような。

ちなみに、1200万円を「合法的に」郵送しようと思うと、
現金書留は一度に50万円までしか送れないので
(あ、そうなんだ? 知らなかった)
50万円ずつ24回に小分けして現金封筒で送らねばならず、
1通あたりの料金は、現金封筒代を含めて1523円だから、
合計36552円。
これってちょっと高すぎるような気もする。
でも、日本全国どこでもこの料金で届くんだからね。
なるべく遠くに送るほうがお得です。(という問題ではないが!)

それにしても、特殊詐欺(と呼ぶのだそうだ)があとを絶たない。
レターパックを封じられても、すぐまた別の手口を思いつくらしい。
決してほめるわけではないけど、目のつけどころが良い。
うまいこと人の心理の弱点をついて成功している。
それだけ考える能力があり、演技力や組織力もあるんだったら、
もっとまともな業種でも立派にやっていけるのではないか。
たとえば・・って、具体例はちょっと思いつきませんが、
それくらい自分たちで考えなさい。
(さもなければ、全員つかまえて、発電所で1日8時間
自転車こぎの刑にするのがいいと思う。詐欺発電だ)

 

 

 

 

 

 

 

これは、いつかの空。

 

 

本日の「いいね!」


写真を撮るほど記憶が薄れる

そうなんだ、やっぱり。

 

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