閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

キュウリの逆襲

2024-06-30 15:48:38 | 日々

キュウリが採れない!と愚痴った3日後の収穫。
(下の2本はそれほどトゲトゲでなく、品種が違う気がする)

カラスよけネット、効果あり。
しかし、ただでさえ緑の葉に隠れて見つけにくい緑のキュウリ。その上に緑のネットが(場所によっては二重に)かかって、さらに見えなくなっている。
そして…


こんどはナスだ。
現場を目撃したわけではないので、犯人はカラスと断定はできないけれど、この食痕の鋭さと深さからみて、凶器はくちばしで間違いない。
ちょっとつついて放り出してある。食べるんだったら残さず最後まで食べなさい。
(ナスにまでネットをかけるのは無理。巣立ちカラスは早くどっか行ってくれえ)

*****

雨風のあと。
折れたものを片付け、伸びすぎた枝を切り詰め、からんだつるをほどき、倒れたものを起こし、また倒れそうなものは支柱にくくって回る。
ピーマンはなぜか一列全員がバッタリ倒れていた。ゴーヤは細い巻きひげでもしっかり自力でつかまっていてセーフ。
畑でも庭でも、長いあいだ麻紐を愛用してきたけれど、目が悪くなったのと、指先の痺れもあって紐結びに時間がかかるようになったため、このごろは園芸用ビニタイ(というのかな?)をもっぱら使っている。
結びやすいだけでなく、はさみを一緒に持ち歩かなくてすむので、楽といえば楽。
ビニールもワイヤも、天然素材のように自然分解してくれない。そのぶん、こまめに回収して再利用する、ということで。


最近きゅうに目につくようになった、こういう葉っぱ(上の左)。
通常よりあかるい黄緑色で、葉脈が浮き上がって見える。
これって、ジェミニウイルス??

 

ブルーベリーの若い葉。

 

エノキグサ。右の2枚がノーマル。

 

ムラサキカタバミの、これはまた別のウイルス…なのかな?

色変わりや斑入りの葉は珍しいので、人が見ると「あらきれい」と思ったりするけれど、葉緑素が少ないぶん光合成の効率が悪いので、当の植物にとっては良いことではないらしい。
葉に白斑入りの御殿場錦が、他の山アジサイにくらべて弱いような気がするのも、もしかしたらそのせいなのか。

本日のにゃんズ。

ふだんは室内の植物にはまったく興味を示さないクレですが…

 

たまたまキャットニップが入っていたら、寄ってきて「くんくん…」そして「あむっ!」と。
でも、真鈴ちゃんほど執着はしない。味見をすれば満足の様子。
(コマはほとんど反応なしです)

花が薄紫のキャットニップはいつのまにか消えてしまい、白だけ残って大きくなっている。白花のほうが日陰に強いのかな。

 

コマちゃんは、数日前から突然ここで寝ることに決めたらしい。
ちょっと狭いんじゃないかと思うけど?
本来この箱は、母屋に届く郵便物等の中から、M宛てのものをまとめて入れておくための書類箱…だったはずなんですが、そういうわけで現在ほぼ機能停止しております。

 

本日の「なるほど!」

カタツムリがアジサイにいる本当の理由とは?

これはわたしも前から不思議に思っていたので、わかって嬉しい。
(だけど、こんなに身近な生物なのに、これまでわからなかったというのも不思議な話ですよね)

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停電

2024-06-28 17:42:42 | 日々

朝起きたら停電していた。
昨夜からだいぶ雨が降っている。このあたり一帯、電線と木との距離が非常に近い。雨を含んだ枝葉が重く垂れ下がってくるので、いつどこでひっかかったり切れたりしてもおかしくない。
幸いなことに、タイマー予約のホームベーカリーはぎりぎりセーフで焼き上がっていた。冷蔵庫を素早く開け閉めして果物や豆乳を出し、ふだんどおりパンを食べる。
TVがついていないので、雨音だけでとても静かだ。スマートフォンは使えるので、Mが知り合いに聞いたところ、近隣地区の500軒くらいが停電中らしいとわかった。
うちだけじゃない、ということは、すぐ直してもらえるということなので、ほっとする。(うちだけだったら、敷地内の引き込み線だから、こちらから依頼して来てもらわねばならない)
困るのは、水だけ。貯水タンクが家より低い位置にあるため、電動ポンプが動いてくれなければ、蛇口から水が出ない。
外のバケツを見たら、きれいな雨水がいっぱいたまっていたので、上澄みをすくってきて、ちゃちゃっと顔を洗ってしまう。(猫も飲む水だから問題ない、という閑猫的判断・笑)。

沢の上流からタンクまでつながっている塩ビ管に、Mが長いホースをつなぎ、道までひっぱってきてくれた。
この方式は、東日本大震災後の「計画停電」のとき以来かな。当時は裏の窓から台所まで引き込むことができた。その後タンクはそのまま家だけ移転したので、さすがにホースは届かなくなったが、玄関から片道50歩で水が汲める。段差もないし、片手にバケツ片手に傘でも歩ける道だ。これはすごく楽。
(川から直接汲もうとすると、かなり距離もあり、足元も危ないので!)
バケツに2杯汲んできたが、使う前に電気がついた。停電していたのは1時間半くらい。思わぬ「防災訓練」ができました。

能登半島の震災では、ずいぶん長く断水の続いた地域があった。山間部では一時孤立した集落もあったけれど、「水」に関してだけいえば、むしろ山間部のほうが町に比べて有利だったのではと思う。
古くから人が住み、農耕をしていた土地なら、必ず近くに水源はある。わが家のように沢から高低差を利用して水をひいていたり、湧き水があったり、昔からの井戸があったり。電気のない時代から、水を手に入れる手段が必ず(おそらく複数)あったと思うし、今もそれを知っている人がいるはずだ。
国や自治体単位の防災対策が重要なのはもちろんだけれど、個人レベルでもできることがあるなら、それに越したことはない。
田舎に住んでいて不便なことは数えきれないほどあるけれど、水をひっぱってくる、というのは、高級タワーマンションでは絶対できそうにないことなので、そこだけは都会より便利だと自信をもって言えます。

(ただし、今回は雨量がそれほどでなかったので。もしも豪雨で、上流の取水口が詰まるか壊れるかすると、この手は使えないから、どうするかなあ…)

 

収穫。キュウリ。
曲がっている…のは問題ありません。すごくトゲトゲで、さわると痛いので、端っこをつまんで持つしかない。

 

これ、「刺毛」というのだそうで、未熟なキュウリに特有のもの。
未熟というのは、中の種子が熟して固くなっていないという意味なので、ヒトからみれば食べ頃ということになる。
今年のキュウリは、そういう品種なのか、特にトゲトゲが多く、食べる前に念入りに包丁でこそげ落とさねばならない。
いや、それ以前に、キュウリが採れない!
いつもなら、キュウリ問題といえば「採れすぎて食べきれない」のが悩みでしたが、今シーズンは、まだやっと3本目。
実がつかないというわけではない。花は咲き、育ってきて、そろそろかなと思っているうちに、片っ端から横取りされているのです。カラスに。

カラスがキュウリを食うようになったのは数年前からで、その前はミニトマトだった。今年はトマトを作るのはやめたけど、畑はすっかり餌場としてあてにされているらしく、気のせいか巣作り場所もだんだん近づいてきたような…。
もっと以前は、繁殖期にこんなにカラスはいなかったと思う。畑を荒らすのはもっぱら猪と鹿だった。町なかでごみ集積場所のカラス対策が進んだ結果、山のほうに移動してきたのだろうか。
カラスが野菜を食べるというイメージがあまりなかったけれど、実際は雑食性で、木の実などもよく食べる。とまりにくい山椒の木などを除き、野鳥の好む木の実のほとんどはカラスも食べる。野菜は水気の多い木の実というくらいの認識かもしれない。

そういえば冬に、ちょっぴりだけ残ったご飯とか、そば茶や黒豆茶の出し殻とかを、ホオジロが食べないかと思って、こっそり裏にまいていた。ある朝見たら、大きなカラスが2羽、人が手を後ろに組むような恰好で下を向いて、そのへんをのこのこと歩き回っていたので、ギョッとした。しまったなあ、うっかり餌付けしちゃったよ。

キュウリは、採れすぎても困るけど、採れないのも悔しいので、目の細かいネットをかけてもらった。しつこいカラスを防ぎきれるかどうか、とりあえず早めに採ってきたのが、このトゲトゲ。ネットにぶつかってまっすぐ伸びられず曲がっている。
冷やして生でかじったら美味しかったです。

 

本日のクレ坊。

雨なので寝てます。

 

やむまで寝てる。

 

ちょっとやんだかな。
天気予報では、このあとまだもう少し降るらしいよ。

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梅雨入り

2024-06-24 16:20:23 | 日々

例年より遅い梅雨入り。
しかし「例年」って何なの?っていうくらい「異例」が多い。
降れば大雨、晴れれば猛暑の二択。「しとしと」も「梅雨寒」もメニューにないらしい。

 

雨の日のコマの居場所。家の外の薪置き場。
屋根がプラスティックの波板なので雨音がうるさいと思うけど、なぜか室内よりここがお気に入り。

 

 

ホスタ2号、咲きました。身長20センチ。可愛い。

 

エキナセア。
5種類(品種)が少しずつずれて、すこしずつ違う色味で咲くので、なかなか楽しい。
ちょうど他の花が途切れたときに咲いてくれるのでたすかります。秋になったら株分けして増やそうかな。

***

先日。病院で順番を待っていたら、突然うしろで「どこだよ!!」と大声がした。
振り返ると、廊下の真ん中に、格闘技でもやっていそうな体格の良いお兄さんが突っ立っている。何だろうと思ったら、天井を向いて「わかんねーよ!!」とまた吠えた。
見た目にはどこが悪いのかわからないけれど、受付で渡されるファイルを手にしているから、患者さんには違いない。
そこはCT室の前で、じつはひんぱんに人が迷って来るところなのだ。5分にひとりくらいは来るんじゃないかと思う。たいていはレントゲン室に行こうとしている人だ。
「この先を突き当たったら左に曲がって、まっすぐ行って、茶色の柱のところをまた左に曲がってください」
受付でそういうふうに言われて来るのだけれど、「左に曲がる」が二度ある上に、「茶色の柱」というのが柱というほど独立した柱ではないからか(「レントゲン室」への矢印がちゃんと目につく場所にあるにもかかわらず)、多くの人がそこを見過ごして直進してしまう。
直進すると「放射線受付」という表示が目に入るので、レントゲンって放射線の一種だっけ? となんとなくそのまま来てしまうのだが、お兄さんの立っているあたりまでくると、こんどは正面に「救急トリアージ」という大きな表示が見えてくるので、間違ったか?と気づくのだ。
わたしはヒマだったし、レントゲン室は知ってるので教えてあげたかったけれど、お兄さんは気短そうにくるっと向きを変えて、どすどすと戻って行ってしまった。

この話の教訓は…というほどでもないけれど、表示されている文字を読んで、正しい目的地まで行く、という訓練は、子どものうちにしておいたほうがいいと思う。どこでもスマホのナビが使えるとは限らないからね。
どうしてもわからなければ、そのへんの人に聞く。どの人なら知っていそうかを自分で判断し、礼儀正しくたずね、教えてもらったらちゃんとお礼を言う。それらもすべてサバイバル技術に含まれる。
学力テストの平均値が他県と比べてどうだとか言う前に、そういう大事なことをなぜ小学校で教えないのか。
(そのまま「わかんねーよ!」とわめき続けていれば、そのうち看護師さんか助手さんが通りかかって教えてくれたかもしれないけれど、それもサバイバル技術っていうのかどうかは、微妙)

ちなみに、わたしは方向音痴の上にエレベーターが苦手なので、「この先のAのエレベーターで2階に上がって…」と言われても階段を探しに行ってしまい、そのあげくずいぶん遠まわりをしたりするけれど、表示を読むのは好きだから、目的の場所にたどりつけなかったことは一度もないです。結果オーライ。

本日の収穫。

ブルーベリー(早生種)。
いつもこれの熟す時期を忘れていて、気がついたときには落ちそうになっていてあわてる。
春に花が咲いたところや、クマバチがぶんぶん来ているところを見なかったので、今年は裏年かと勝手に思っていたけれど、鳥よけネットのおかげで、これくらいは採れた。
ジャムには少ないので、デザートにつまんで食べてしまう。
このあと晩成種までにしばらく間があくので、また気がついてあわてることになりそう。

 

本日のにゃんズ。

 

 

 

 

催促がしつこいので「三分待て!」と言われたところ。

 

まだかー。

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アジサイの謎

2024-06-22 22:50:43 | 日々

ある日。市役所で用事を済ませ、出てきてふと見上げたら、すぐ前の歩道に植わっている大きなヤシだかシュロだかの高いところに、ピンク系の花が咲いていた。

 

よくよく見たら、アジサイだ。
つる性のツルアジサイというのがあるので、それかと一瞬思ったけれど、色も形も、庭に植えるような普通のガクアジサイ。
えー、どうしてこんなところに?

風に飛ぶ綿毛の種子や、鳥が食べる実なら、遠くまで運ばれて、思いがけない場所で芽を出すこともある。でも、アジサイはそのどちらでもない。
誰かが植えたとしても、とても手の届く高さではないし、そもそも個人の庭ではなく街路樹だし、わざわざ梯子をかけてまでそんなことをする人がいるとは思えない。
この木がうんと小さかったときに植えたのだ、ということを考えた。アジサイをのせたまま少しずつ伸びていったんじゃないかと。ところが、ここにアジサイが咲くようになったのは、そんなに古いことではなく、5年ほど前からなのだそうだ。
アジサイを種子から育てると、花が咲くまでに3~4年かかるという。それを計算にいれても、その当時からこの木はじゅうぶん大きかったはずだ。
アジサイはいったいどこから、どうやって来たのでしょう。

見たときはアジサイだけしか見ていなかったが、撮った画像を拡大してみたら、他にもいくつかの植物が生えていた。アジサイの左の濃い緑の葉はツタのようだし、右は何だろう、イヌビワかな?
どこかでイヌビワの実を食べた鳥が飛んできて、ここにとまって休む。その鳥の羽に、たまたまアジサイの種子がくっついていた…という偶然。その種子が、路上に落ちず、うまくここにとどまって発芽して、しっかり根を張り、花が咲くまでに育つ確率はどれくらいだろう。
植物だけでなく、どんな生き物も、もちろん人も、数々の偶然の重なりをくぐりぬけ、ほとんど奇跡に近いわずかな確率で、いまここにいるのかもしれない。

(追記:ヤシとシュロとソテツの区別がどうもよくわからん閑猫ですが、この木は「カナリーヤシ」というのだそうです)

 

ある朝。山の杉の木のてっぺんに、光るお皿のようなものが浮いている。

 

画像を拡大したところ。
くもの網、ですね。水玉がびっしりついて、日があたって白く光っている。
ほんとは網だけ浮いているわけではなく、支えの糸があるはずだけど、ここからでは見えない。というより、いったい「どこから・どこへ」張ってあるのか、まったく見当がつかない。まるでマジック。
このとんでもない高さに、ほぼ水平に網を張って、何をつかまえようとしているのだろう。ほとんど現代アート。

本日のコマ吉。(あまり意味のない連続写真)


 

 

 

 

シッポ長いね。リスザル?

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雨のあと

2024-06-20 21:42:08 | 日々

ネムノキ。マメ科。
種子でよく増え、成長も早い木だ。夏に咲くピンクの花はきれいだけれど、斜めに枝を出して大きく屋根のようにひろがる独特の樹形のため、そうあちこちに生やしておくわけにはいかない。
この木はワイヤーメッシュの15センチの隙間をくぐって伸び、気がついたときには高さ2メートルを超え、外すことができなくなっていた。木を切るか、ワイヤーメッシュを切るかだ。
鉄を切る道具はわたしの手には負えないので、木のほうを切るしかないか。と思っていたところ、先日の大雨の翌朝、こまかい葉についた水玉がきらきら光るのを見て、気持ちがゆらぐ。枝の下に入って見上げていたら、もうつぼみがついていた。
とりあえず、咲くまで待とう。咲いてからまた考えよう。

 

アナベルも、きらきら。

 

右折する左巻きちゃん。
葉の表面が濡れていると移動しやすい。ゆっくりに見えて、意外と速いときもある。

 

メドウセージ、じゃなくて、サルビア・ガラニチカ。
(今年もニとチの位置があやふや)

 

ぽつんと。

 

ジーニアかと思ったら、エキナセア。
こんな色の植えたっけ? 前はクリーム色じゃなかった?

 

ちっちゃいのが、いっちょまえに構えている。かわいい。

 

ホスタ1号、咲きました。

 

ヤブコウジの花。晩秋に赤い実になる。
地面に近いところに、葉っぱに隠れて、ひっそり下を向いて咲いているので、なかなか気がつかない。

 

道沿いの細長い一区画が、どういうわけかヤブコウジでいっぱいになっている。密生しても背は高くならないので、グラウンドカバーにうってつけ。

常緑で冬に赤い実のきれいなものに、マンリョウ、センリョウ、カラタチバナ(百両)、ヤブコウジ(十両)があるが、この中でセンリョウだけが親戚でなく、「センリョウ目センリョウ科センリョウ属」という全然べつのところにいる。ということに、ついさっき気づいたところ。


えーと、キミハダレダ??

 

ネジバナの二重螺旋。

 

Father's Day

 

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カアカア

2024-06-19 22:34:58 | 日々

数日前から、カラスの声がする。「アーアー」とか「ナーナー」とか、甘えたような声だ。どうやらヒナが巣立ったらしい。
声のするほうを探したら、いたいた、東の川向うの尾根の木に。

 

毎日のように山を歩いているMによれば、この木にカラスの巣はないそうだ。
(もしあれば、下を通ったりするとたちまち親鳥に文句を言われる)
巣を離れたあと、枝づたいにここまで移動してきたのかな。
ヒナといっても、身体はけっこう大きくて、遠目には立派なカラスに見えるけれど、まだ遠くまで飛べないし、自分で餌をとることもできないようだ。ここにとまって、ときどき声を出しながら、ひたすら待っている。

 

あ、遠くで「カアカア」と声がしたぞ。おかあさんだ!

 

翼を開いて「ちょうだいちょうだい」のポーズで待つ。

 

きたきた、おかあさんきた! 左からすいーっと旋回して…

 

おまたせ~!
「ねえねえ、はやくはやくぅ」と待ちきれないヒナの声が大きくなる。

 

きょうのごはんは何かなー。
(いや、それはあまり具体的に想像しないほうが・笑)

 

親鳥が近くにいるあいだは、「もっとちょうだいちょうだい」とずーっと言っている。

この日はヒナが1羽しか確認できず。
翌日は土砂降りの大雨の中、ときどき「アーアー」「ナーナー」の声がしていた。

 

これは次の朝。ヒナはすくなくとも2羽はいるらしい。
声だけ聞いていても、親鳥はかなりひんぱんに餌を運んできているようだ。
甘たれ声の子どもにくらべると、親鳥の声は「カアカア」に巻き舌が混じったようなつやのある深い声で、飛び方もすごく自信ありげでかっこいい。
子どもはこうして親と一緒に暮らしながら、だんだん遠くまで飛ぶようになり、餌の採り方をおぼえ、ひと月ほどで独立するそうです。
おとうさんおかあさんのように、かっこいいカラスになるんだよ。

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梅ジュース

2024-06-16 21:59:53 | 日々

もくもくと湧いてくる夏っぽい雲。

 

梅ジュースできた。12粒で…約200ml。
わが家の梅の木、今年はたったこれだけしか採れなかったのです。4㎏くらい採れた年もあったのに、どうしちゃったんだろう。

地元の売店をのぞいたら、梅はないという。スーパーにもほとんどないし、あっても小粒ですごく高い。この地域だけかと思ったら、産地の紀州でも不作だとか。暖冬のせいで。
暖かくて花は早く咲いたけれど、めしべや花粉の準備が整わないうちに花びらだけ開いてしまった。受粉に欠かせない蜂などの昆虫も間に合わなかった。なんとか実になっても、暖冬で増えた害虫にやられるなど、いろいろ重なって、記録的な品薄になった、ということだそうだ。
四季の歯車がちょっとでもずれると、いろんなところに支障が出る。冬はやっぱりきちんと寒く、夏はきちんと暑く、雨は降るべきときに降らないといけないのだな。

12粒を大事に漬けた梅ジュースは、とても香りよく美味しい。いつも大きなビンを揺すって底の氷砂糖を溶かすのが大変で、時間もかかるので、少量ずつ分けて作るのもいいな、と思ったりする。

 

ホタルブクロは、咲き終わって茶色になった花がそのまま残るので、あとから咲いた白い花と混ざって、見た目にぱっとしないことがよくある。これは珍しくきれいな白い花がそろったところ。

 

「ブルーマウスイヤー」という小型のホスタ。つぼみがぐんぐん伸びてきた。

 

紅子さん、いい感じになってきましたよ。

 

アナベル。ピンクは「ピコティ・シャルマン」。(ときどき書いておかないと忘れる!)
この白とピンクの境界あたりで、8日に見かけた左巻きちゃんにまた会った。


以下は、西洋アジサイ系。花壇の外や、お隣の。

数えたことはないけれど、いちばん多いガクアジサイ。

 

てまり咲きのピンク。花の縁がピンキングばさみで切ったみたいになっている。ナデシコ咲きというのかな。30何年か前に買ったときは目新しかったんだと思うけど、いまや「昔なつかしい」という感じになってきた。

 

大柄で華やかなこれも、品種名がわからない。わたしが「〇〇か△△だ!」と思っていたのは2つとも違っていたらしい。

 

てまりてまり。これはたぶん確か。

 

 

ボールのようなてまり咲きより、最近はこういう軽やかな八重咲きが人気なのかな。
色のバリエーションが増え、切り花もたくさん売っている。
これはお隣の。つる草でぐるぐる巻きになっていたのでレスキューしてきた。


本日のにゃんズ。

ちょっと油断するとたちまちジャングル。


気分は黒ヒョウ。

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からっぽ

2024-06-15 06:52:08 | 日々

4月にベランダの端につけた巣箱が空き家になったので、Mにはずしてもらいました。

一時はスズメと取り合いになりそうでハラハラしましたが、結局ヤマガラペアが入居、先日ヒナたちが無事に巣立っていきました。
親鳥の声がチーチーチーと大きく聞こえて、動きがあわただしくなるのは巣立ち間近のサイン。しかし、ヒトがじっと見ていると親も警戒するため、あまり見ないようにしていたので、その瞬間はいつだったかわからず、ヒナが何羽いたのかは不明です。


さて、巣箱の中はどうなっているかな。
インパクトドライバーでねじ釘をはずして…

 

屋根を取り外します。

 

ほう! きっちりきれいに詰まっている。
右手前が入り口。左奥にはっきりしたくぼみがあり、ここが産座(卵を産んだ場所)だったらしい。

 

なかみだけすっぽり抜き出したところ。木箱入りの高級カステラ(笑)。
巣材は、苔、毛(猫、犬、鹿?)、ヒノキの樹皮も少し。
卵の殻や、ヒナのフンは、親鳥が外に捨てに行くため、何も残っていません。フンは薄い袋状の膜につつまれていて、運びやすいようになっている。
立つ鳥あとを濁さず、の鳥は水鳥のことだけど、ヤマガラさんもまるでお掃除をしていったようにあとがきれい。
(ただし羽ダニなどがいる可能性はあるので、このまま保存したい場合はしっかり殺虫剤をかけておきましょう)



ふかふかなだけでなく、けっこう弾力があります。
下のほうは苔がメイン、上は苔と毛が入り混じったような状態。苔の調達は容易なのでふんだんに使っている。
使用済みの巣箱は、からっぽにしたら、もういちど付け直してもいいけれど、今年は時期的にちょっと遅いかな。付けておけば、冬の寒い夜に入って寝ることもある。鳥以外に、蜂が巣を作ったり、ヤマネが冬眠していたことも。

まだ飛び方のおぼつかない子どもらも、枝から枝へいっしょうけんめい親のあとを追って行き、気がついたときにはピーピー鳴く声も聞こえなくなっている。
秋に群れに混じって戻ってくるときは、もうすっかり大きくなっているでしょう。

 

冬になったら、またゴハン食べにいらっしゃい。

 

この絵本の鳥はシジュウカラですが、子育てはヤマガラもほぼ同じです。

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9年

2024-06-13 15:16:51 | 日々

クレちゃん、うちに来て9年になりました。

 

このごろはすっかり落ち着き、遠出もけんかもしなくなった。


柔らかいよ。さわってみる?
(でもお客さんは相変わらず苦手)

 

弟はうるさいけど、まあなんとかうまくやっています。

 

そういえば、先日ちょっと珍しい事件が。
夕食のとき、たいていわたしの膝にいるクレが、急にぱっととんで降りた。ん? どした?と何気なく見たら、床に鶏キャベメンチの半かけが落ちているではないですか。
ちょっとの隙に、目の前のお皿からくわえて逃げたらしく。そういうことをする猫とは思っていなかったので驚いた。
さいわい、クレは坊ちゃん育ちというか、こういうとき詰めが甘い。その場でクンクンしていたので、急いで取り上げました。玉ねぎいっぱい入ってるんだよ。あぶない、あぶない。
(鶏キャベメンチというのは、アレルギーで牛豚肉が食べられないわたしが、Mの好きなメンチカツを鶏挽肉で再現するために探してきたレシピです)



寝るときはずーーっと寝ているクレ坊。
お~い、そろそろ起きないと遅刻だよ~。

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あじさいシーズン・その4

2024-06-12 15:41:56 | 日々

思いのほか花期が長い御殿場錦。
最初は小さくて地味な雰囲気だったけれど、だんだん大きく、色も鮮やかになってきた。新芽も順調に伸びています。
山あじさい系は、白いアマギアマチャが一番遅く咲きそろい、ここから西洋あじさいにバトンタッチ。

お隣のオタフクアジサイ(=ウズアジサイ)。咲ききる前のほうがポプコーンぽくて好み。



古くからいる隅田の花火。

 

これも毎年咲いてくれるアスチルベ。
明日散るべェと言いつつ、ゆっくり咲いてますよ。

 

1本だけ残っている紫のホタルブクロ。たぶん園芸種。
花が咲いて種をつけると地上部は枯れてしまい、待機中の子株が来年花をつける。
この色をふやしたくて、他の場所に種をまいてみたりしているけれど、なかなかうまくいかない。

 

夏雲の予感。

 

ぽちぽち小さく咲いているのは、越冬パチ子のこどもたち。
サスティナブル園芸!
(ちょっとふえすぎた、かも…)

 

エキナセアも元気に復活です。

 

つぼみも可愛い。フィボナッチ数列。

 

新顔のレインフォレスト・サンライズ。どんな花が咲くのでしょう。
ホスタは品種によって大きさがいろいろで、昔からあるギボウシは大きすぎて植えられない。だいぶ前から中~小型の品種を探してリストを作っていたけれど、アジサイと同じでどんどん新品種が出るので、なかなか決められず…今年ようやくやってきました。

そういえば東シティに行く途中、石垣沿いに毎年たくさんのギボウシとベゴニアを咲かせるお家があって、いつも車の窓から「わ~」と眺めていた。いつから見なくなったんだろう。どんな方がお世話されていたのかわからないけれど、通りすがりの者を楽しませてくれて、ありがとうございました。

 

本日のゲスト(虫・ケロ苦手な方はとばしてね)

カマキリっ子みーつけ。

 

夜、台所の窓に、ぺたっと。
おなかしか見えないけど、う~ん、モリアオガエルかな?

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