たくさんたまってしまったダンボールをまとめて処分するため
物置から出したら、きなちゃんの「秘密基地」を発見した。
われものを送るのに使うスポンジマットを大量に噛みちぎって
ふかふかの大きなねずみの巣のようなものができていた。
ときどきこそこそ出入りしていると思ったら、
こういうことをしていたのか、キミは。
ダンボールがやたらとふえるのは、通販のせいだと思う。
田舎では手に入りにくいものを、ついつい注文して
取り寄せるから、そのたびに空き箱がたまるのだ。
わたしはわたしで、MはMで、必要に応じて注文するから、
1日に3つも4つも箱がきたりする。
ようやくすっきりした物置も、また何か月かすれば
アマゾンの密林に逆戻りしてしまうだろう。
去年もちょうど同じころに咳をしていたので、
やっぱりこれは季節性のアレルギーなのかもしれない。
ときどき喉の奥をちいさな狐の尻尾の先でくすぐられ、
コンコンコンと咳が出る。
喉に住む狐に油揚や稲荷寿司を与えてはいけない。
喜んで居ついてしまうから(というのは時鳥さん説)。
狐の苦手な葱と生姜で追い払うのがよいそうだが、
あいにく生葱はこちらも苦手なので、下手に使えない。
軒を貸した大家のほうが追い出され、狐が居座ってしまったら
いったいどうなるんでしょうかね。
コンコン。
自家製ジンジャーシロップを大さじ1杯、
熱い湯で割ってお風呂上りに飲む。
布団に入り、薄手のガーゼのタオルをかぶって
首回りの保温とマスクを兼ねる。
イヤホンで細海さんのアコーディオンを聴く。
呼吸するように。しみこむように。ゆっくり。深く。
狐もしばし小首をかしげて聴き入っている様子。
上の画像はカラスザンショウの木。
ぶれたのではありません。わざと。