閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

世界の果て

2007-06-30 09:38:36 | 日々

雨の少ない梅雨ですが、
例によって体調が急速にあやしくなっていく。
蒸し暑いの苦手。

いま出かけないと、もう秋まで駄目かもしれないので、
ひとりで映画を観に行きました。
近いところで…片道2時間余。
ひとつだけしか観られないから、
いちばん元気の出そうな映画を。

こういう映画が大好きだって、前に書いたら、
イメージ違う!と言われてしまったので、
内緒にしておきましょう。

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2007-06-28 11:11:26 | 日々

犬のいない家になって3週間。

これまでは、人や車が私道を入ってくると、
必ずわんわん吠えて知らせてくれました。
そんなに律儀に吠えなくてもいいのに、と思っていましたが、
いなければいないで不便だとわかりました。

お客さまがいらしても気づかない。

玄関にはピンポンと鳴る呼び鈴があるのですが、
ちょっと変則的な構造の家なので、
知らない人はなかなか玄関にたどりつけないみたいで、
先日も新任の駐在さんが庭先で迷子になってらした…。

それにアトリエのほうにはもともと呼び鈴すらなく、
Mが音楽をかけて仕事をしているときは、
ドアの外から声をかけたくらいでは聞こえなかったりします。

また犬を飼う? という話も出ました。
でもねえ、犬は吠えなくていいときにも吠えるでしょう。
それに、自由な猫とくらべると、どうしても
つないでおかなければいけない犬は気の毒なので、
わたしはもう犬は飼いたくないな、と思うのです。

考えた末、鐘を買いました。
直径20センチくらいの真鍮製のつり鐘。
外に柱を立てて、木づちと一緒にぶらさげました。

ご用の方は叩いてください。

こおーん、と鳴ります。
わるくない音です。
「かんじーざいぼーさつ…」と続きそうな感じもします。
今年は「除夜の鐘」をつこう、とMが言ってます。


ところで、アトリエのインターネット、
おかげさまで無事つながりました。
速度はあまり上がらないそうですが、
それだって格段に早いじゃないですか!
さすがナギヒコ先生、名医です。
あとは、わたしの部屋までLANケーブルをひっぱってくれば…
これがまたちょっと大手術になりそう。

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半分

2007-06-26 11:35:05 | 日々

だだだだ だだだだ だだだだだっ

シュワルツェネッガー氏が機関銃を撃っている

…のではなくて(たとえが古いですね)。
西側の川向こうで工事中。
削岩機で崖の岩を削っているのです。
朝8時半にこれが始まって、夕方までずーっと続くので、
頭の中身がみじん切りになっていく感じ。

養護施設があって、そこの建物の改築工事なのですが、
重機が出入りするための近道をまず作るらしい。
このあいだまでは立ち木を伐採するので
ツインギターならぬツインチェーンソーが
終日へヴィなうなりをあげていました。
それが一段落したと思ったら、こんどは「だだだだ」。
やっている人たちはよく頭が壊れないな。

見に行ったMが「岩、あと半分くらいだよ」って。
「半分ってどれくらい?」
「うーん、この家くらい」

まだ半分もある。

もう半分しかない。

わたしも見に行ってこようかな…。

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雨が空から降れば

2007-06-24 09:56:30 | 日々

荷物が何もないとき、傘をさすのは楽しい。
見るからに「おとうさんのかさ」という雰囲気の
黒い特大サイズの傘。
これをさすと小さい子どもになった気分。
長靴はいて、ぽこぽこ歩く。

お隣の別荘はしばらくお留守。
見る人が誰もいないのに、こんなに花が咲いている。
なんだか閉鎖された植物園の趣き。
スモークツリーのふわふわけむった灰紫の花には
銀色の水滴がいっぱい。
びん洗いブラシそっくりのカリステモン。
大きなピンクと薄黄のエンジェルトランペット。
黄金色のビヨウヤナギ。
文字どおり「咲き乱れ」ているシモツケ。
からんだつる草をほどいていたらびしょぬれになった。

桔梗のつぼみが、薄緑から薄紫になって、
紙風船のようにふくらみ、咲くかなあ、咲くかなあと
一日に何度も見ていたのに、知らないうちに咲いていた。
桔梗は好きな花。紫のも白いのも。
草の姿も、その名前も。

青じその葉っぱが今年もたくさん出ていてうれしい。
傘をさしたまま、野良コスモスの苗をちょいちょい移したり、
チェリーセージののびすぎた枝先を摘んだり。
窓の中から猫がじいっと見ている。
うらやましそうに、ではなくて。
理解できん、という顔。
猫も傘をさせたら可愛いのにねえ。
(やなこった、という顔)


来月に復刊する『アイヴォリー』の装丁(案)を
このあいだ見せてもらいました。
銀箔を使ったデザインって、わたしの本では初めてですよ。
すごくたのしみ。


本日のタイトルは昔おぼえた歌。
ギターのF♯が弾けなかった。
歌詞はすらすらと出るけど、
今ではBmも忘れちゃった。

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Nocturnal

2007-06-21 14:55:36 | 日々

夜、外がざわざわしている。
木の葉が風に揺れる音。川の水音。
それに混じって、何かの足音やら、キャアという鳴き声やら。
出てみても、どうせ何だかわからないけれど、
ライトでくるくる照らしてみていたら、
庭先から川のほうへ降りる階段を
もそもそあがってくる生き物がいます。

何かが道をやってくる…。

おなじみムジタ君です。
見回りご苦労さま。
(一応わが家の夜間警備員という身分なので…)

ムジタ、まっすぐこっちへ来ます。
しかし、ぜんぜん前を見ていない。
アナグマって視力は弱いそうですが、
そんなに下向いたままで歩けるのか。
ライトをまともにあてても気がつかない。
黙々とひたすら直進してくる。
その正面に、わたしは立ってるわけです。
どうするんだろう。
ぶつかるよ?
ぶつかって、驚いて、がぶっ、なんて、嫌だよ?

あと50センチ、というところまで迫ってきたので、
さすがにこっちもあせりまして、

「すとーっぷ! ばっくばっく!」

…と、なぜか英語になってしまった。

ようやく立ち止まり、きょとん?と顔をあげたムジタ。
あ、そう、という感じで向きを変えて、
すこすこすこ、と逃げていく。

どうも「野生動物」のイメージと違うんですが。
こんなトボケた動物でもちゃんと暮らしていけるのかなあ。
次回はフランス語で「ぼんそわぁる」と言ってみよう。

近隣に住み始めて2年目のTさんから電話がありました。
「夜な夜な口笛のような不気味な声で鳴くモノがいるんだけど」
ああ、それは、ヌエという妖怪。
出るんだよねー、雨の前の蒸し暑い夜なんかに。
頭はサル、体はタヌキ、手足はトラ、尾はヘビという…

…のは伝説で、その正体はトラツグミという、ごく地味な鳥。
現代では妖怪よりUFOの交信音と間違えられることが多いとか。
夜行性の鳥は、フクロウの他にも意外と多く、
この季節、ホトトギスもよく夜中に鳴きながら飛んでいますが、
あれはどうして妖怪にされなかったのか。
トラツグミにしてみれば不服かもしれない。

さて、猫は夜行性、でしょうか?
うちの猫どもは夜も昼も同じくらいよく寝ております。

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よそ猫・ぷのんぺん

2007-06-20 09:41:45 | 日々

夜7時を過ぎて、そろそろKが帰ってくるころだと
思っていた矢先に電話が鳴って…

「バス乗り遅れたっ!」

そうなのです。
ここは過疎の田舎なので、終バスがこの時間帯。

「じゃあ歩いて帰ってきなさい」
…とは言えず、車でお迎えに参りました。

Kは歩いても帰れなくはない距離。
峠を越えて、途中まっくらだったりするけど、
まあ3時間くらいで帰れるかな。
でも、一緒に(巻き添えで?)乗り遅れたB君がいて、
彼は3倍くらい遠いところから通っているため、
歩くと「明日」になっちゃう。

B君を駅前まで送り(彼はそこからさらに別のバスで
30分かかるのです)、引き返して帰宅したのが8時半近く。

「ん? いま、うちのじゃない猫が出て行ったような…」
「ムジタちゃんじゃないの?」
「いや、なんか薄茶の猫だったよ」

新顔の野良猫かな、と言いながら、台所に入ってびっくり。
流しの前の小物棚がひっくりかえり、
グラスのかけらが床に散乱しているではありませんか。

Kのおかずに牛肉野菜炒めをこしらえて、
フライパンごと上の棚にのせてありました。
どうやらそれを狙ってとびつき、失敗したらしい。
ガス台に足跡があり、サラダ油の容器なども倒れています。

うちの猫はここまでやりません。
待ってればそのうち誰か帰ってきてゴハンをくれる。
さんちゃんなんか、待っててそのまま寝てるもん。
気に入らない缶詰は「ぷいっ」とすれば
別のを買ってきてくれるし。
バス乗り遅れても電話一本ですぐ迎えに来てくれるし。
なんてなんて甘いんだ。

結局なんだかんだで夕食は9時過ぎになってしまった。
おかずが無事だったのが不幸中の幸いです。
これから出かけるときは台所のドアも閉めよう。
(でもこんど乗り遅れたら歩いて帰るんだぞっ)


本日のタイトル…
例によって猫の名前にまったく意味はありません。
「ぱぷあにゅーぎにあ」でもいいんですが。

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スコップ持ってお散歩

2007-06-19 11:29:26 | 日々

…を1時間あまりしてきたところ。
つかれたー。

以前にも書きましたが、うちの水道は天然水です。
山の沢からパイプで水をひいて、裏庭のタンクにためて、
そこから電動ポンプで家の中に入れています。
ふつうに蛇口をひねれば都会と変わらず水が出る
(お湯だって出る!)ので、ついつい油断してしまうのですが、
このしくみは単純かつ非常に不安定なもので、
こまめな保守点検が欠かせません。

毎朝、パイプをつないで、きれいな水をタンクにいれる。
いっぱいになったら、あふれてくるから、パイプをはずす。
雨の日は水が濁るのでタンクにいれない。
大雨のあとは取水口が詰まるのでお掃除をする。
基本的にはそれだけ。
ふだんはMが担当していますが、
きょうみたいに留守で連絡がとれないときもあるので、
全員が一通りのメンテナンスはできる…ことになっています。

今朝は、タンクにいれようとしたら、
パイプに水がきていませんでした。
おかしいなあ。
昨日は朝のうち少し降ったけど、たいした雨じゃなかったし。
それとも山の奥のほうでたくさん降ったのかな。

とりあえず長靴はいて、スコップ持って水場へ出かけます。
浅い川底に取水枡というコンクリの四角い箱が埋めてあり、
ここが砂利や泥でふさがってたらスコップが要るのですが、
水量もふつうだし、ごみもなくきれいな状態。
おかしいなあ。

念のため、手順どおりにお掃除をして、
元通りふたをしめて、これでよしっ、と帰ってきたら、

やっぱり、水、出ていないじゃない。
どうしてっ?

落ちついてよーく考えてみましょう。
水は高いほうから低いほうへ流れる。これが基本です。
パイプの向こうから水を入れて、こっちから出てこない。
ということは…パイプの途中が詰まっているんじゃないか。

しかしですね。
パイプは全長100メートルか200メートルか知らないけれど
長ーいだけでなく、その間はそれこそ山あり谷ありで
大部分はアクセス困難だし、さらに一部は土に埋めてあるし、
いったいそれのどこが詰まっているの??

しかたないので再度スコップ持って水場へ行く。
そこから谷川づたいにパイプをたどってみると…
少し下ったところで継ぎ目がはずれているのを発見。

なあんだ。
これでは、水、こないわけですよ。

急斜面をずるずると谷底までおりて、
ジョイントをしっかりつないで、
そこらの藤蔓などにつかまりながら這い上ってきて、
ミッション完了。

ここ何週間か、よくわからないインターネット接続などで
さんざん頭を悩ませていたあとだったので、
こういう目に見える、手でも触れる作業というのは、
なんだか気持ちがいいや!としみじみ思うのでした。

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プリンタとスキャナ

2007-06-18 15:01:29 | 日々

どっちも半分ずつ壊れているのです。
プリンタは6色のうち2色が出ない。
つまりモノクロ原稿しか印刷できない。
スキャナは写真とフィルムのスキャンに致命的な問題あり。

完全に壊れたわけではなく、
どっちもまだ「半分は使える」…
というのが逆に悩みの種なので。

このプリンタ君は3代目。
パソのおまけについてきた初代は紙詰まりで苦労しました。
2代目はインクが近所で売ってなくて手間でした。
3代目は良く働いて文句なしだったけど、
それを買ったときのお値段で、いまやスキャナもついた
もっと性能のいい複合機があっさり買えてしまう、らしい。


わたしは自分が生まれる前につくられた電気アイロンを
母から引き継いで、かなり長いこと使っていました。
木箱に入っていて、ちょっとアールデコっぽいデザインで、
鉄アレイみたいに重たいやつです。
重さでしわが伸びるのだと信じていました。

ある日、プラグから火花が飛んで、
身の危険を感じたので使うのをやめましたが、
記憶にあるかぎり、あれがいちばん長もちした電器製品。
単純な構造とはいえ、30年以上現役だったのです。
新しいのを買ったら、ほとんどプラスティック製で、
え、これでアイロン?と思うくらい軽くてびっくりでした。


プリンタもスキャナも、まだ3~4年しか使っていない。
でも修理するより新調したほうが安いし早い、と誰もが言う。
ゴミになっちゃうんだ。悲しいなあ。
もうこれだけ便利になったんだから、
このへんで新製品の開発はちょっとお休みして、
30年とは言わないけど10年くらいは普通に使えるように
作ってくれるメーカーがあればいいのに。
William Gibsonの小説に出てくる「Sandbenders」なんて
あこがれちゃうけどなあ。

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記憶の洗濯

2007-06-16 10:33:06 | 日々

洗ってはいけないものを洗ってしまった。
Kのお宝USBフラッシュメモリ。
制服のシャツの胸ポケットに入ってるんだもんなあ。

本人もすぐ気づいて出先からメールしてきたのですが、
ちょうどわたしは家の外にいて着信を知らなかった。
で、洗濯機にポンと放りこんで、2分ほど回ったところで
電話が鳴りました。

あわてて拾い出し、おそるおそるパソで試してみたら、
いちおう壊れてなくて読み出しはできるようなので、
大至急まるごとCD-Rにコピーしてしまう。

…ふう。

Kは学校のパソコンも使うので、
自分のデータはすべてハードディスクじゃなく
このちっちゃいの1本に保存してよく持ち歩いているのです。
「げっ? メモリ落としたかも!」って騒ぎも何度かありました。
あとで聞いたら文章だけでも300ページ分くらい入ってるって。
すすぎと脱水までフルコース済んだあとだったら
全滅だったかもしれないよー。

わたしは、Mのズボンのポケットに入っていた時計を
洗っちゃったことが2回あるし、ボールペンは数回、
買ったばかりの切手シートも1回。それにコインとかアメとか
メモ用紙とかレシートとかは数えきれません。
うちでは、出し忘れた人の責任、ということになっているんですが。
今後はしっかりチェックせねば。

過去の「うっかり洗っちゃった事件」の中で、
最高というか最悪だったのは赤ちゃんの紙オムツです。
優れた吸水力を誇るポリマーとかいうモノが
洗濯機じゅうに散らばるとどうなるか…
それはちょっと想像を超えたSF的ともいえる光景。
(決して試してみないでください!)

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往診

2007-06-14 09:42:51 | 日々

さてさて、いまだに「つながらない」アトリエのパソコン。
このブログをみたW先生が助け舟を出してくださり、
昨日は専門家のS氏に来ていただきました。

この方、どこかで見たことあるなあ…と思っていたら、
「ナギヒコくん」とMが言う。
そうそうそう! うみねこ島のナギヒコ先生です。
顔も体格も雰囲気も声も(たぶん)ほんとにそっくり。
違うのは、猫じゃないところと、とっても頼りになるところ。

診察の結果、ADSLも希望がなくはない、らしい。
「ほとんどわかんない」わたしと「何もわかんない」Mでは
あれこれ考えてみても限界があります。
もう、ナギヒコ先生にすべておまかせしちゃおう。

次回の「往診」は2週間後。
うーん、ここは「貝がら島」かしらん。
当分の間はメールよりお手紙のほうが確実に早いです。

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