閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

こうばこ

2016-08-30 23:49:20 | 日々

クレちゃんとケンカして、おこられたウラシマ君。

猫同士が至近距離で今にもバトルになりそう!というときは、
どちらか一方に布をすっぽりかぶせてしまう。
バスタオルか風呂敷みたいな大きな布を、頭からかけると、
相手が見えなくなり、くるまっているうちに興奮が冷めて
おとなしくなるので、みんな怪我しないですむ。
このときは、たまたま手近にあったエプロンを投げた。
3分くらいそのまま静かにしていたので、寝ちゃったのか~
と思っていたら、ゴソゴソと出てきたところ。 

 

でも、またすぐ威張る!

 

 

ウラシマの香箱座りは、この前足が特徴。
完全に折り込まないで、あごの下で「ぐー」を
突き合わせたような形。
よくこのポーズで座っているけれど、
見るたびになんだかおかしくて笑ってしまうのです。
 

 

 

これは、ありし日のマドリの香箱。
こっちはふつうのスタイルですね。
ほんのちょっとの差ではあるけれど。

 

 

今年もトレニア水玉。

 

 

おやあ? この色は初めて見た気がする。
こぼれ種でいっぱい生えた中に、1本だけあった。
もともとピンクは少なめだけど、これはピンクに黄がかかっている。
新種? 

 

 

本日の「いいね!」


画期的すぎる「自動ハチミツ採取巣箱」

よくぞ思いついた!

 

おまけ。

猫お嬢様と犬執事

うちではヒトが犬のかわりをつとめております。

 

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「まいごのアローおうちにかえる」

2016-08-30 10:01:58 | お知らせ(新刊)

幼年童話の新刊です。

『まいごのアローおうちにかえる』 佼成出版社 2016年8月刊

 アローは、きょうりゅうのアロサウルス。
 全長12メートル……じゃなくて、12センチ!
 ユウくんとあそびにきた公園で、まいごになってしまいました。
 だいすきなユウくんの家に、アローはひとりで帰れるでしょうか?
 いっしょにおうえんしてくださいね。 

 (以上、カバーソデに書いた著者メッセージ)


ということで、めずらしく恐竜の話です。
が、例によって、やっぱり、猫の話でもあります。
なにしろ恐竜は1匹しか出てこない(しかもちっこい!)のに、
猫はいっぱい出てくるので。

絵は、藤原ヒロコさんです。
主人公の恐竜を可愛らしく、猫をかっこよく描いてくださいました。
話はほとんど全部、夜の、屋外のシーンだけ、なのですが、
終盤に出てくる男の子ユウくんと、ユウくんの家族が、
とっても暖かい雰囲気で、アローの帰りたい「おうち」の
日常の暮らしをほわっと想像させてくれます。

60~70ページくらいの低学年向き幼年童話というのは、
たいていどこを開いても絵が入っているつくりなので、
かなりたくさん絵を描いていただかねばなりません。
絵本と違って、文章の流れの中に入ってくる絵なので、
下手をすると「説明図」になりかねないのですが、
藤原さんは、文字では書かれていない、けれど大事なところを、
ちゃんとすくい上げて視覚化してくださっていて、そのことは
表紙と裏表紙の絵を見ていただけるとわかります。

 

はい、これが裏表紙。

この左の大きい猫は、魚屋のウオマサ。
色柄がうちのウラシマに似ているのは、まったくの偶然であります。
なにしろ、このおはなしを書いたのは一昨年の秋ごろだし…
ウラシマがやってきたころには、もう校正が出てたと思う。
ちなみに、ウオマサは面倒見のいい親分肌の猫という設定で、
ウラちゃんとはまったく似ておりません。 

 

「まあまあ、ちょっと、おちつけって」(p.16-17)

 

 


 

まいごのアローおうちにかえる
(おはなしみーつけた! シリーズ)
竹下 文子・作
藤原 ヒロコ・絵
佼成出版社 2016年


 

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おぼえた

2016-08-28 16:48:34 | 日々

きななが猫ドアをおぼえた。
他の子たちから遅れること2か月。
意外に早かった、といってもいい。 

夏が終わってしまうと、玄関の網戸をくぐって出入りするという
「裏ワザ」が使えなくなるため、なんとか早くおぼえてもらいたく、
心をオニにして(笑)朝昼夕と外に出し、玄関で待っていても開けず、
(この子の場合、閉め出されたからといって、すねてどこかよそへ
行ってしまう心配はまずないので)
クレちゃんに「模範演技」をやってもらったりしながら、
「おうちに入るのは、ここ!」と教えた。

この集中特訓の成果かどうか、
「あれ? きなちゃん、いれた?」「いれてないよ」
「外に出したのに、中にいるよ」「自分で入ったんじゃない?」
ということが何度かあり、ある日ついに、猫ドアからそろーりと
入ってくる現場を目撃できた。
感動の瞬間でありました。

もう階下も、二階のベランダもマスターし、ちょんと鼻先で押して、
前足の先を入れて、頭を入れて、慎重に慎重に入ってくる。
新しいプログラムのインストールに成功したようだ。

しかしですね。
「入る」はできたが、「出る」ができない!
すくなくとも、出ていくところはまだ一度も目撃できていない。
猫ドアはどちら側からでも同じように押せば開くので、
入れるんだったら、出られないはずはないと思う。
きなな本人に「出よう」という意志がないのが問題なのだ。
もともと「お外コワイ」猫で、トイレも家でするしなあ。
ま、あと一息、がんばってみましょう。
夏休みも残りわずか。

 

相変わらず野生動物っぽい雰囲気。
いつもシッポが下がっているせいか。
 

 

 

すごく小食なのに太っているのは運動不足だと思っていたら、
(体重がきなこの半分しかないすももでも、倍くらい食べている)
このあいだ、たまたま朝の5時前に、階下の廊下で
お皿に残ったゴハンをカリカリと食べているのを発見し、
食べてるんだ!と初めて知った。
7年以上一緒にいるけれど、生態にはまだまだ謎が多いです。

 

 

本日の収穫

「あらあら、ピーマンが真っ赤になっちゃったわよ」
「どうするのかしらね、こんなに」
「無計画よね、いつも」
「ねー」 

いや、野菜ってぇのは、なかなか計画通りにはいかないもんでしてね…。

この真っ赤っ赤のピーマンは、もとは普通の緑のピーマンだったのが、
収穫しきれず畑に放置された結果、熟してこうなったもので、
市販のいわゆる「パプリカ」とどう違うのかはよくわからないけれど、
1本で2種類の野菜が楽しめて、ちょっとおトクな感じ。

熟すと甘みが出て、ピーマン特有のクセが薄れ食べやすくなる。
食べ方はパプリカのレシピを参考にする。
生でサラダの彩りにもいいし、マリネにしておけば応用がきく。

スライスしたものを電子レンジでしんなりするまで加熱し、
余分な水気をきってから、熱いうちに酢に漬ける。
完熟ピーマン自体が甘いので、砂糖なしでも甘酢漬け風になる。
米酢に和風だしつゆを少し入れると和食にも合わせやすい。
オリーブオイルと塩とレモンであえるのもさっぱりして良いです。
(それにしても、多すぎるよねえ…)

 

 

私信 >ロクダイさんへ

閑猫堂おすすめ「ゾンビ退治に有効そうなもの」

・あら塩(材料の重さの15%以上。20%あれば安心)
・ファブリーズ(「除霊もできる」と表示のあるものに限る)
・農用レーキ(って何だかわからない人はwebで検索)

「意外とダメそうなもの」

・不快害虫用の殺虫剤(真っ先に使いそうなのがこれ)
・キッチンハイター(二番目に使いそうなのがこれ)
・ロケット花火(鹿にも効かないからね)

「もしかしたら逆効果かもしれないもの」

・砂糖(喜ぶかも)
・ドライイースト(ふえるかも)
・電動ハンドミキサー(考えるのもおそろしい)

ただし実証実験はしていませんので、ご使用の際は
自己責任でお願いします。

 (この話題の元はここです。でも、うっかり読んでしまうと
伝染するので気をつけてください)

 

 

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とりこみ中

2016-08-27 15:41:33 | 日々

とりこみ中のお二方。
さんちゃんvsウラシマ宿命のライバル一騎打ち。

 

 

あれ? ウラシマ選手、目をそらしました。戦意喪失か。

 

 

穏便にこの場を立ち去る機会を、双方じーっとうかがっているところ。
去り際に背後から攻撃されるのを避けたいようだ。 


こういうことを繰り返しつつ、しだいに仲良くなっていく…
というのが、なかなか順調にはいきません。
10日ほど前、何かのはずみで裏庭でとっくみあいの大喧嘩になり、
ウラシマは足を怪我して、しばらく痛そうにしていた。
そっちに気をとられているうち、さんちゃんの右目が開かなくなった。
まぶたが腫れているのかと思ったら、眼球が充血しているようだ。
こりゃーまずいぞと、キャリーケースに詰めこんで、病院へ。

さんちゃんを連れて行くのは5年ぶりくらい。
たしか前回もよそ猫とのケンカの傷だった。
前と同じく、車の中でも待合室でもワーワーと鳴いていたけれど、
診察台でキャリーから「むにゅ~っ!」とひっぱり出されると、
あとは別猫のようにおとなしい。
先生は、あちこちに古傷やかさぶたがあるのを見て、
「おお、こりゃあ強そうだなあ。ちょっとツメ切らせてね」と、
ばちばちばちっとあっというまに全部の爪を短くする。
(うちでは後足の爪は切ったことがないです)
それから濃い緑色の目薬をさして、眼球の傷の検査。

やっぱり角膜が炎症を起こしていた。
注射を1本。それに目薬を3種類。
この目薬を、順番に20分間隔でさすのだそうだ。
それを1日3回。つまり毎日9回の目薬タイム。
「家でうまくできないようなら、入院させるので連れてきてください。
ちょっと集中して治療したほうがいいので」と言われた。
たしかに、うちはふたりとも自由業だからなんとかなるけれど、
そうでなかったら在宅治療はなかなか大変かもしれない。 

帰って、まず表を作り、どの目薬をいつさしたか記録するようにした。
そうすれば、気づいた人、または手のあいている人が、
次の目薬をさすことができるからだ。
20分(以上)というのが微妙な長さで、その間にどこかへ行ってしまうので、
たびたび目薬を持ってさんちゃんを探しにいくことになる。
さすがに夜はいちいち探せないので、つかまえてきて家に入れ、
3番目の目薬をさし終わるまでとじこめておく。

状況をややこしくしているのがウラシマで、さんちゃんにつきまとって
しつこくけんかを売るので、落ち着いて目薬をさすことができない。
相手のハンディにつけこんで、いっきに形勢逆転を狙っているらしい。
このタイミングでまた乱闘になったりすると非常にまずい。

さいわい、さんちゃんは思ったほど目薬を嫌がらず、
(さすと目がスッキリするのがわかるのかも)
人の手の届かないところに隠れてしまうようなこともなく、
ゴハンもよく食べて機嫌よくしている。
3日たったらだいぶ目が開くようになり、赤みも消えた。
でもまだ左右で輝きに差がある。
もう少し、がんばりましょう。

 

 

 

本日の収穫

あらあらー、ピーマンこんなにいっぱいとれちゃって、
どうするのかしらね~。

 

 

 

本日の「いいね!」

 

<福島大>野良猫の命救いたい サークル設立

 

HPはこちらです。

福島大学ねこサークル(ふくねこ)


 

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<海岸通り6番地>について

2016-08-26 17:15:41 | Q&A

☆巳子さんからご質問いただきました。

 <海岸通り6番地>の、サンゴロウさん語録の前にあった写真と詩は、
 もう見ることはできないのでしょうか?
 好きで、文章を添えた写真集になればいいのに!とずっと思っていました。
 また見られたらいいなと思っています。


前からごらんくださってたのですね。ありがとうございます!

別館の<海岸通り6番地>は、サンゴロウ20周年フェアに合わせて
語録集に改装しまして、それ以前のものは片付けてしまいました。

それまでの内容が、本の世界と関係あるような、ないような、
主人公は誰なのか、とか、あいまいで断片的なものが多すぎ、
(個人的なお友達にしか通じないものもありましたので…)
置いておくと混乱をまねくのではと思い、撤去した次第です。
今のところ復活する予定はなく、ごめんなさいです。

いちおう文章を仕事にしている以上、インターネット上に
「作品」として発表することへの不安もあって、どうしても
中途半端なものにしかできなかった、ということもあります。

写真と文章の組み合わせという表現の形は、『木苺通信』以前から
大好きで、自分で両方できたらいいだろうなーと思っていました。
だけど、素人のコンパクトカメラで、思うような写真が簡単に
撮れるわけないですしね。
一から写真の勉強をしたり、高価な機材を買いそろえたり、
撮影にあちこち出かけて行ったり、というほどの熱心さはなかったので、
結局、写真がないから詩が載せられないという本末転倒に…(笑)

そして、サンゴロウ語録のほうも、だいぶ出尽くした感じで
更新は滞っておりますが、これはもうこのまま記念として
置いておいてもいいかなと思っています。

 

 

<海岸通り6番地>

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くるくる(と、変換の謎)

2016-08-19 21:14:07 | 

今年も、くるくると遊ぼう。
(遊んでもらっています)

 

横向きくるくる 

 

 

縦ロールくるくる 

 

 

Uターンしてくるくる 

 

 

こんがらがってくるくる 

 

 

何に見える? 

 

 

 

 

どうもこのパソコンがテンちゃんに進化してから、なのか、
その前からなのか、よくわからないんだけど、日本語の返還が、
じゃない、変換が、ヘンなんである。
「この文脈でそれはないだろう」とか、「誰が使うの、それ」とか、
思いもよらない字を次々と送り出してよこす。
もしかして、わざとやってるんじゃないだろうか。
証拠として、特にヘンなのを集めておいたので、お目にかけます。

魚屋 → 肴や
靴 → 沓
了解 → 猟かい
白く → し六
薬師堂 → 役指導
垣根 → 下記ね → 柿ね
出そう → で僧
墨と → 澄人
薄い → 碓氷
入れようと → 射れようと
工事中の → 柑子ちゅうの
下がって → 嵯峨って
語る → 蚊たる
結べて → 無全て
猫対猫 → 猫田稲子
読み違えない → 夜道が得ない
地震に備えて → 自身に供えて
登録 → 東麓
記録に → 喜六に
証拠として → 紹子として

「肴」「沓」「碓氷」「嵯峨」「柑子」あたりは、古典をやってた名残で
やむをえないとして、他のは何なんだろう。
「猫田稲子」なんて名前の人は知らないし、「澄人」さんも「喜六」さんも
「紹子」さんもぜんぜん知らない。
気を利かせたつもりがすべて裏目、裏目に出る感じ。

仲間 → 薙鎌

これには、しばしお目々ぱちくり。
えーっと、これはたしか朝比奈三郎義秀の「七つ道具」にあるやつだけど、
「ないがま」だよ、テンちゃん。
というか、そんなの教えたおぼえはないよ! 

香料入り洗濯洗剤 → 稿料入り選択洗剤

こうなると、「洗剤」が間違ってないことのほうが謎。

 

本日の「いいね!」


あっと驚く猫の模様40選

え~? いや~、「変な」なんて言っては失礼だけど、
ほんとにいるの?
アカネちゃんから、シェアのシェア。 

昔飼っていたジャム太、トマト、アンズのきょうだい猫は、
茶トラ、三毛、キジと、模様はそれぞれ違うのですが、
3匹並べると、パズルみたいにぴったり毛色の合う部分があり、
「お母さんのおなかにいるときは、こことここが
くっついていたんだね!」と言っていました。
写真撮っておけばよかったな。 

 

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ほわほわ

2016-08-16 21:09:40 | 日々

だーれだ?

 

 

クレだよ。

 

 

形がわかりにくいなあ。
白黒は目立つ模様だから、狩りには向かないのでは…
と思っていたけれど、このように全体がばらけて見えるので、
これはこれで案外いけるのかも。 
(しかし、昨夏は「虫捕り少年」だったクレちゃん、
今年は何も捕ってきませんが)

 

こっちはだーれだ?

 

 

知らざぁ言って聞かせやしょう。

 

 

(中略) 名せえゆかりの 浦島十一たぁ俺がことだぁ。

(解説) 十一(ジュウイチ) カッコウのなかまの渡り鳥。
夏に山地の森林に飛来し、 オオルリ、ルリビタキなど
他の鳥の巣に卵を産んで育てさせる。(托卵)
かえったヒナは他のヒナを押しのけ、餌をひとり占めして育つ。
 

 

家猫は気楽な稼業ときたもんだ。

KとEちゃんが遊びに来てくれたので、ウラシマの反応は
どうかなと思ったら、これが初対面なのにまったく人見知りをしない!
「え、誰?」もなければ「はじめまして」もなく、寝ていた椅子から
起き上がりもせず、悠然となでられているではありませんか。
こーんな猫は初めてだ。
そればかりか、玄関に人が来ると、わたしより先に
ずいっと出て行って応対している。
すでにこの家のあるじのつもりか、きみは。

 

 

本日の「いいね!」

鳥の子育て画像30選

それぞれの鳥の名前はあとで博士に聞いておきます。

 

 

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そめものや

2016-08-13 22:14:51 | 日々

8時前に行かないと会えないアサガオ。 

 

 

 

そのまま着るには白すぎてどうしようかと思っていた綿のシャツを、
染めてみたらどうだろう、と思いついた。

30年以上前に、祖母の影響で「刺し子」に凝っていたとき、
市販の染料で木綿の手縫糸を何束か染めた。
それ以来、大きな布や衣類を染めたことはまだない。

草木染めをするなら、材料には事欠かない環境ではあるけれど、
志村ふくみさんの本などを早い時期に読んでしまったため、
遊びでちょこっとやるには奥が深すぎるような気がして、
(つまり、びびった、のですね…笑)
これまで手を出さずにいた。
まあ、やろうと思えば、いつでもできるし、という気持ちもあって。

「織り」のほうは、学生のころにしばらく熱中し、
毎日何時間もぶっ続けに織って、こういう仕事もいいかなあと
ちょこっと本気になりかけたころで、ぱたっと飽きた。
「かご編み」も、田舎に来てまもなく、周囲にいくらでもあるアケビ、
クズ、アオツヅラフジなどを相手に、何日か格闘して、これも飽きた。
いまは、くるくる丸めてクリスマスのリース台を作るだけ。

飽きるというのは、わるいことではない。
じゅうぶん遊んだ。満ち足りた。これ以上やる必要はない、
ということがわかったのだ。
それは通りすがりの道標で、先へ進むために後に残していくものだ。
子どもは何にでも興味を持ち、手を出してみては、じきに放り出し、
「ウチの子、ほんとに飽きっぽくて!」とお母さんを嘆かせるけれど、
そうしていれば、いつかは飽きないものにぶつかる。
わたしは「おはなしをかくこと」を5歳からやっていて飽きないし、
このブログだって10年続いてまだ飽きてないので、
(そう! ふと気がついたら、先月で10年目だったのです!)
たぶんこのあたりが向いているのでしょう。
いや、向いてないと言われたって、いまさらどうしようもないし。

で、草木染めの話。
専門書を読んだり、わざわざ習いに行ったりしなくても、
インターネットですぐに情報が得られるのでありがたい。
しかし、「草木染め」で検索すると、キッズ体験用から本格派まで、
何百も出てきて、どれを見たらいいかサッパリわからない。
4つ5つ見たあと、わりとテキトーにやっても大丈夫だよ!と
言ってる人のを参考にすることにした。

染料は、そこらへんの雑草でも刈ってくるつもりだったけれど、
そういえばMが何年か前にまとめて買いこんだハーブティーが
個性的すぎて飲めないまま賞味期限切れになっていたので、
これも枯れ草みたいなものだから、使っちゃえと…(笑)
大鍋にティーバッグをどさっと放り込み、ぐつぐつ煮出す。
色が薄そうなので、おなじく期限切れのルイボス茶も投入すると、
たちまちアフリカンな赤茶色が出て、おお!と思う。

台所でやっているので、素材が「食品」だと安心感があっていい。
煮出し汁にシャツをとっぷり浸け、20分くらいかけて染め、
そのあとミョウバンの媒染液に浸けてから、水洗いする。
最初はベージュ色、乾くときれいな黄褐色になった。
もともとうっすらと織柄のある布地なので、良い雰囲気だ。
お洗濯をするともっと薄くなるかもしれないけれど、
そのときはそのときで、また染めればいいし。

(と、ここでその「作品」の画像を入れたかったのですが、
どう撮ってもなぜか似ても似つかぬ色に写ってしまうので、やめました) 

ビギナーズラック的にうまくいったのに気をよくして、
「もっと染めたい」とMに言ったら、白い綿シャツをもう2枚くれた。
シンプルなTシャツと、半袖スタンドカラーのだぼっとしたのと。
ああ、いいですねえ。
外に出て植物を見ると、まず「これは染まるかな」と考える。
ものの見方が、がらっと変わってしまったのだ。
からまって厄介なクズだって、もしもいい色に染まるなら歓迎だ。
アサガオ、オオマツヨイグサ、オシロイバナなど、
ついつい鮮やかな花に目がいくけれど、たぶん薄すぎるだろうし、
染めてもこういう色に仕上がらないことはわかっている。
とりあえず「次回は栗で、鉄媒染で」と、目標を絞った。
栗のイガも落ち葉も、文字通り「掃いて捨てるほど」ある。
錆びた鉄屑もあるので、さっそく酢をかけて媒染液を仕込む。
あ、山桜の落ち葉なんか、どうだろう。
栗と染め比べも、いいかな。
1週間先のお楽しみです。





 

 


 

子どものとき、染めものごっこをして遊んだのを思い出した。
タンポポの葉などを摘んできて、ままごとのまな板の上で叩き、
濃い緑の汁で白いハンカチを染める。
あれは春限定の遊びだったかもしれない。
てるてる坊主のように糸でくくっておくと、絞り染めができる。
一晩おいて、翌朝ひろげてみるのが楽しい。
媒染というのを知らないから、色はすぐ落ちてしまったけれど。
こういう遊びに使っていい「古いハンカチ」が、どこの家にも
1枚くらいはあったんじゃないかな。
サラリーマンのお父さんのハンカチといえば大判の白の木綿と
決まっていたような時代。

 

本日のウラシマ。



このあいだ、朝の5時半に、ベランダで蝉をとって、
わざわざわたしが寝ているところへうやうやしく持ってきた。
「ベッドで朝食を摂る習慣はないし、時間も早すぎる。それに
わたしの好みのものではない」と言って聞かせたら、(執事か!)
今度は深夜1時に猫じゃらし棒を階下からくわえてきた。
真っ暗な中でじゃらしているうち、双方寝てしまったようで、
朝目が覚めたら、わたしだけ棒を持っていて、ウラシマはいなかった。

きょうは朝からあちこち掃除をするので動き回っていると、
いちいち後をついて回ってピーピー鳴く。
ふだんは閉まっているドアが開いているので、興味しんしん。
なんだか2歳児がいるような感じ。

Y子さんが来て、玄関先でおしゃべりをしていたら、
ウラシマがずいっと出てきて、いやに親しげにY子さんの足に
スリスリして、しきりと可愛さをアピールしている。
そんな人懐っこい猫だったとは知らなかった!
まだまだ知らないことがあるのかもしれない。
そのうち「猫に学ぶ世渡りのコツ」っていう本が書けそう。
 

 

本日の「いいね!」


こねこのトムとあひるのジマイマ


猫の動きが、すごくよく出来ている!
動物の猫から、服を着て二足歩行する擬人化猫への移行が、
ほとんど違和感なくて驚きます。
ポターの観察眼がそれだけ確かだということ。
ただし、後半のあひるときつねの話はあんまり好きではないなー。

(長いので、 お時間のない方には、3分から10分くらいまでがおすすめ)

 

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灯籠

2016-08-11 11:53:26 | 日々

村の祭りの灯籠の絵をMが毎年描いているので見物に。

 

 

このあたりにいる鳥を描いてるわけではないですが。

 

 

年に一度の祭りの当日とはいえ、午前9時半には、
どこ歩いても人っ子ひとりみあたらない。
虫捕りの子どももいないなあ。
このへん、レアなポケモン出そうじゃない?

 

大好きコジュケイみーつけ。

 

 

岩にしみ入る蝉の声。

 

 

本日のにゃんこ。

ウラシマは身体が大きいだけでなく、かたいので、
箱には入らないんじゃないかと思ったら、けっこう入るのでした。

 

 

 

 

 

身体がかたくても、箱のほうが柔らかければ問題ない。

 

 

本日の「いいね!」


蝶々結び

 

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イカマル

2016-08-10 21:07:13 | サンゴロウ&テール

中国語版の『黑猫三五郎』で、イカマルの名前は、
中国語でスルメイカ(?)を意味する語に「丸」がついている、
らしいのですが、
(パソコンで字が出ないので、上の画像をごらんください)

お友達のご主人で、中国語が堪能な方に見ていただいたところ、
これは「イカのおだんご」という意味になる、とか。

なるほどー。
イカマルの「マル」は、「麻呂」から変化した「まる」で、
「牛若丸」のように男子の名につける接尾辞というものである…
なぁんて、わたしも念のため古語辞典ひいたくらいですから、
これはわからなくても無理はない。 

そして、イカマル君のおでこの「ぶち」や、シャツのドット柄が、
お団子模様に見えなくもないので、つじつまが合ってしまうんだな。
中華料理にイカのミンチを丸めて揚げたようなお料理ありますよね。
そうか。イカマル、きみは「イカだんご」だったのか。
(いちど納得してしまうと、もう「イカだんご」にしか見えない!)

ちなみに、辞書によると、この接尾辞「丸」は、男子だけでなく
動物、刀、船の名にもつける、 とのことで、そういえば
源頼光の剣にも「膝丸」というのがあったし、
巌谷小波のおとぎ話の『こがね丸』は犬の名前だ。

だけど、動物でも、馬は別格のようで、鬼鹿毛とか白雪とか、
昔から「丸」はつかないらしい。
犬は家来=ヒトの男子に準ずる扱いなのかもしれない。
客船や漁船は今も「丸」だけど、近代の戦艦や巡視船は「丸」ではない。
「丸」がつくと、フレンドリーな印象になって駄目な気がする。
そして、船以外の乗り物(自動車、汽車、飛行機など)は「号」だ。

自動車ができるころには、もう「丸」は時代遅れになっていて、
明治以降、「豪」「剛」「強」にも通じる「号」をつけるようになった。
というようなことを閑猫は勝手に想像するのですが、どうでしょうか。

(話がどんどんそれていきます。スミマセン。
剣の名前については、他にも書きたいことがあるので、
「謎」のカテゴリで、いずれまた)

 

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