閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

おおっ!?

2009-02-28 10:00:26 | 日々
きなこは食べ過ぎる癖がなおりません。

さんちゃんが外から帰ってゴハンをねだりに来ると、
きなこ、必ずついてきます。
くずもちを買うとついてくる黄な粉の袋みたいに。

でっかいさんちゃんに、体重は半分以下のきなこちゃん。
ジンベイザメにひっつくコバンザメのよう。
食べるだけ食べさせているとおなかをこわすので、
さんちゃんにゴハンを出し、きなこには出さないことがあります。

「さんちゃんが残したら食べていいよ」
そう言ったら、そばでじいっと待っている。
待ちきれないらしく、その距離が30センチ、20センチ、
10センチと縮まり、そして…

おおっ!?
きなこ、さんちゃんの頭を叩いた!

こわごわ、というよりは「おいコラ」的な軽いパンチ。
どうなることかと見ていましたら…

おおっ!?
さんちゃん、おこりません。
まったく何事もなかったように食べ続けています。

いったんは後退したきなこ、ふたたび接近して、
「おいコラ」
「まだかコラ」
「よこせコラ」

計4回叩かれたさんちゃん、お皿に半分ほど残し、
もう満腹という顔で、悠然と立ち去ります。
その間、きなこには目もくれず。

…そして、しばらくしたら、わたしのところへ来て、
「きなちゃんにとられたー、とられたー」
と情けない声で訴えるのでありました。
よしよし。

(それにしても、きなこは強いなあ。
そのうち我が家で最強の猫になってしまうかも…)
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じゃれる

2009-02-26 16:27:56 | 日々
きなこ(じゃこてん改め)、ようやく「じゃれる」を覚えました。

果物の入っていた赤いネットをくるくるとまるめて
ボールのようにしてあげたのが気にいったらしく、
ころがるのを追いかけて走る走る。
興奮しすぎて押入れの戸に突き当たったりしています。

猫なのに、いまひとつ猫らしくない、
なんとなくタヌキかイタチのようだと思っていたのは、
これまでこういう猫らしい遊びをしなかったからですね。

それではと、他の猫たちもかつて熱中した「猫釣り棒」
(棒に結んだ糸の先に小さいおもちゃをぶらさげたもの)を
試してみたら、これは駄目でした。
がっちり爪をかけ断固として離さず、ばりばりと噛みちぎるだけ。
きなこ、真剣すぎ。遊びなんだよーこれは。


深夜…というか明け方の4時。
階下でみーぎゃーどたばたとただならぬ騒ぎ。
ナニゴトじゃっ? と降りていくと、
すもも嬢さんが松ぼっくりのように毛を逆立てており、
あおむけにひっくり返ったきなこが目をらんらんと光らせて
うなっているではありませんか。

犬の場合だと、ひっくり返っておなかを見せるのは
「降参」のしるしですが、猫のこれは戦闘モードです。
4本の脚ぜんぶの爪プラス牙をフルに使って迎え撃つ構え。
これにもう一方がタイミングをみて上からとびかかり、
噛む蹴るひっかくぎゃあぎゃあのバトルになるわけで。

猫のけんかの仲裁は、割って入ったり抱き上げたりしては危険。
とりあえず、すももの鼻先をペンとはたいて2階に追い返し、
「おとなしく寝なさいっ、ふたりともっ!」
(ええ、わたしはこの時間帯はきわめて機嫌が悪いのですよ)

きなこは、まだほとんど2階にあがってこないし、
すももは逆に2階からあまり降りないので、
うまく住み分けているのかと思っていたのですが、
どうやら、すもも、ばあやが見てないすきに
わざわざ階下へ行って、きなこをいじめているらしい。
新入社員と「おつぼねさま」みたいなもんでしょうか。
やれやれ、まったく。
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経費

2009-02-21 10:55:05 | 日々
来週からMが海外出張なので、
「その前に確定申告書だけは書いてってね!」
と鬼嫁のようなことを言っておりましたが、
なんとか無事に提出をすませ、やれやれ。
(来年はもっと早めにちゃんとやろう!とまた今年も思う)

近頃は受付係の人もコンビニ店員さんのように明るいし、
間違いがあってもパソコンで簡単に修正できたりするので、
昔ほどは緊張しなくなりました、が、

夜遅くまで書類を作っていたら、
「あーっ、これを入れ忘れてる!」
「あーっ、計算違うじゃないか!」
という夢を連続していくつも見てしまい、睡眠不足。
数字は嫌いだー。

うちの場合、猫に関する出費(餌代やお医者代)は
必要経費として認めてもらいたいと思うんですけど、
だめかな?
茶々さんの特別治療食は特別お高いのよ。
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カッパとマフィン

2009-02-18 11:03:28 | 

<<池と沼の違いって何?>>
<<カッパがいるかいないかだ>>

TVのCMの、こんなやりとりが耳にとまり、
「え?」「ん?」と顔を見合わせる。

「カッパがいるのって、どっちよ」
「…沼?」
「いや、どっちにもいない」
「河童は、やっぱり川だ」
「うん、川の淵の深いとこだよね」
って、実際に見たわけではありませんが。

そのあと、チョコレートマフィンを食べながら、
「マフィンとケーキの違いは?」という話になる。

ひとり分ずつ丸い型で焼いたのがマフィン…
と、なんとなく頭の中にイメージはあるが、
そういえば正確な定義を知らない。
カップケーキと混同しているかもしれない。
このお店のマフィンは18センチのパウンド型で焼いてあり、
パウンドケーキといっても通用しそうなのに、
ラベルには「マフィン」と明記してある。
はて。

池と沼の違いについて、さらに考える。
金魚や鯉がいるのは池で、沼にはもっと得体の知れない生物…
うんと年をとった亀とか巨大魚とか竜などが棲息していそうだ。
人造のものは池だろう。
池の大きいのは湖と呼ばれることがあるが、
沼はすべて天然のもので、いくら大きくても湖にはならない。

沼は池にくらべて透明度が低く、輪郭があいまいな印象がある。
水草や藻が生えていて、水は浅くてもいいが、底の泥は深い。
底なし沼というのはあるが、底なし池というのはない。
少なくともマフィンとケーキよりは違いがはっきりしている。
(ここで底なしケーキというものを想像しかけ、思いとどまる)

で、最初に戻って。
このCMは誰が作ったのか知らないが、良く出来ている。
良く出来ているものというのは、応用がきく。

<<自○党と民○党の違いって何?>>
<<カッパがいるかいないかだ>>

…なんてね。
亀はどっちにもいそうだし、
竜はどっちにもいなさそうだから、
これはやっぱりカッパでなければならない。

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シャーベット

2009-02-17 10:30:26 | 日々

ついこのあいだ「4月並みの気温」になったと思ったら、
今朝は雪が降った。
花盛りのミモザもびっくり。
(でもちょっとすくって食べてみたいような感じ)

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きなこ

2009-02-15 11:33:40 | 日々
じゃこてん、本日改名いたしました。
「きなこ」です。

大きくなっても「雑魚」ではあんまりだ、
と呼夜から抗議がありましたので。
色柄は茶々姫に似て、顔は黒っぽいのですが、
身体の色がきなこをまぶしたように薄めなので、
じゃあ、きなこでいいか…と、朝食のテーブルで即決。

お手数ですがアドレス帳等の変更をお願いいたします。
当分の間は「じゃこ」でも郵便は届きます。



さて、呼夜はバレンタインに帰省中。
しかし、あいにく、りんちゃんがインフルエンザ。
がっかり…かと思いきや、「逆チョコ」とマスク持参で
いそいそとお見舞いに。
チョコよりもサッパリしたお菓子を、ということで、
シンプルなパウンドケーキとフルーツをゼリー寄せにした
トライフル風の冷菓をこしらえて持って行きました。
早く元気になってください。

サイコロ状に切ったケーキをゼリーで固めたお菓子は、
わたしも作ったことがありますが、
ぱさぱさしたカステラなどでもしっとり食べやすくなり、
幼児やお年寄りにもおすすめです。
シロップに洋酒を使えば大人向きのお菓子。
上にホイップクリームなど飾れば豪華。
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バロメーター

2009-02-11 14:25:02 | 日々
町で見かけた時計店の看板。

「時計・羅針盤・バロメーター・貴金属」

羅針盤というのは港町ならではの商品だろう。
それを時計店で扱っていることも初めて知ったが、
バロメーター?
…って何だっけ?

よく「健康のバロメーター」などと言うが、
そもそもそれは何をはかるどういうメーターなのか。
帰ってすぐ辞書をひく。
「気圧計」であった。
なるほど。

それに似た言葉が何かもうひとつあったと思うが、
なかなか思い出せない。
クロノメーター? じゃなくて。
エスカレーター? 違う違う。
インディケーター。そうそう。

しかし、比喩的に使うとき、
バロメーターとインディケーターはどう違うのだろう。
どちらも「指標」の意味があるけれど、
インディケーターが現在の状態をありのまま示すのに対し、
バロメーターは変化の兆候も知らせてくれる、ような気がする。

知らせてはくれるけれど、教えてはくれない。
教えたら、指標でなく、占いになってしまう。

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WHY?

2009-02-09 09:42:33 | 日々
ほわぁい? ほわぃよお?
んーやぁあ? おわぁあ?

妙な声で鳴いているのは、じゃこてんです。

小さかったので、まだ大丈夫だろうと楽観していたら、
あらまあ。
早くもシーズン到来のようです。

ついこのあいだまで「だしじゃこ級」だったのが、
見違えるようにふっくらして、目もぱっちりきらきら。
にわかに積極的になり、家じゅうあちこち探検して回る。
細ーいシッポを優雅に左右に振りながら。
合間には毛皮のお手入れにも余念がなく。

シンデレラ、舞踏会デビュー。
その視線の先には…ややや、黒猫珊瑚?
見るからに頼もしそうな姿。
目はゴールド。
そして極上のブラックフォーマル、
そのまま舞踏会にエスコートできる格好だし。

しかし、さんちゃん。
この家ではいちおう唯一の「男子」ではあるのですが、
まるっきり空気読めない猫でして、
「え? アノ、ナンデショウ?」
…わかってない。

WHY? WHY?
って聞かれましても、ねえ。
さてさて、困ったぞ、っと。
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コーヒー特急

2009-02-08 09:49:17 | 日々
電車で出かけるときは、ぜいたくでも、特急で行きたい。
平日なら自由席でも空いているし、シートの座り心地もわるくない。
目的地まで直通だから、乗換えであわてたりしなくてすむ。
それに途中で熱いコーヒーが飲める。

習慣で午前中に一杯だけは飲みたくなる。
銘柄にはこだわらず、ブラックで熱ければ何でもいいのだが、
自販機で買うと極端に甘ったるくてぬるいのしか出てこない。
この特急の車内販売ワゴンのコーヒーはいつも熱い。
なにしろわたしでも買ってすぐには飲めないくらい熱い。
何か特殊な保温装置を使っているのではないだろうか。
そして、300円で、けっこう美味しい。

先日、そのコーヒーが飲みごろになるのを慎重に待ちながら、
紙カップに印刷された小さい文字に気づいた。

「中身がホットドリンクの場合、熱いのでご注意ください」

しばらく見つめ、やっと意味がのみこめる。
あたりまえすぎることをわざわざ書いてあるから、
かえって理解しにくかったのだ。
つまり、こう書いておかないと、がぶっと飲んで
「熱いじゃないか!」って文句を言う人がいるのだろう。
容器を強く持つとこぼれる、というようなことも書いてある。
こぼしたって舌を火傷したって、そんなの自分の責任だろうと
わたしだったら思うけれど、書いてあるくらいだから、
文句を言う人は、まれに、ではなく、しばしば、いるに違いない。

この特急は、コーヒー以外に、アイスクリームも美味しい。
こちらはスプーンが折れるほどカチコチに凍っているのだが、
何か注意書きはあっただろうか。
アイスクリームにふさわしい時間帯に乗ることは稀なので、
(それに1カップはひとりで食べるにはやや多すぎるので…)
なかなか確認できずにいるのです。
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立春

2009-02-04 21:29:59 | 日々
紅梅も咲き始め、ほんのり春めいた夕方。
窓の外を見たら、縁側にじゃこがぽつんと座っていました。

風の匂いでもしらべるように頭を上げて ひげを立て、
しばらくあっち、こっちと顔を動かしていましたが、
やがて「あ、わかった」というふうに腰を上げ、
すたすたと早足に歩き出しました。
スイセンの咲く庭を抜け、ちょっとだけ立ち止まり、
すっと左に曲がって…消えた?

あわてて追いかけていくと、いたいた。
ずうっとむこう、アトリエの横の、川岸の石垣。
枯れ草の中でなにやらごそごそ。
「じゃこじゃこ!」
呼んだら、ちらっとこっちを見て、人は通れない隙間を
まるで野生動物のようにすばしこく駆け抜けて…

あっというまに見失った。

それから1時間。
待っていたけれど、じゃこは戻りません。
これまで縁側より遠くには行かなかったのに。
もうダンボールハウスには入らなくなり、
居間の椅子のひとつを「じゃこ基地」にして、
一日中そこにいたのに。

なぜだかわからないけれど、
もう帰ってこないような気がしました。

じゃこ、自分のおうちを思い出したのかも。
すっかり体力もついたし、いまなら帰れると思ったのかも。
それならそれで、しかたないよね。
うちの猫という契約がしてあるわけではないし。
行きたいところに行ければ、それがいちばん幸せだよね。

暗くなり、東の山の上に明るい半月が出たころ。
2階の雨戸を閉めて、下へおりたら、
椅子からぽとんと飛び降りた小さい影。
あれ? じゃこだ!
いつのまに帰ってたの? ただいまも言わないで。
とととっと小走りで台所にきて、足にまつわりつくように
ゴハンの催促をしています。

じゃこだって、お散歩ぐらいするんだよー。
久しぶりにお散歩して、おなかすいちゃったよー。

ゴハン食べて、それからていねいに毛づくろいをして、
くつろいだ姿勢で眠りました。

じゃこにはもう「自分のうち」で「自分の庭」になったんだ。
立春の日のことでした。
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