閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

冬の絵本(ラジオ)

2011-11-30 09:39:00 | お知らせ(いろいろ)

クリスマスと冬にちなんだ絵本を
ラジオ番組で朗読していただけることになりました。
まとめてお知らせ。

 
 
 

「クリスマスのかね」(原作・オールデン 絵・山田花菜 教育画劇 2009年)

・福岡 RKBラジオ「おしゃべり本棚」
12月3日(土) 17:20~17:35

・広島 FMちゅーピー「広島すまいるパフェ(えほんのじかん)」
12月20日(火) 14:40~15:00ごろの約10分間

 

 
 

 

 

 

「ゆきとくろねこ」(絵・おおの麻里 岩崎書店 2008年) 

・東京 TOKYO FM「シナプス(よ・み・き・か・せ)」
12月1日(木) 15:10~15:20

(予定は変更になることもあります)

 

ラジオですから、絵本の「絵」は、見ていただくことができません。
絵本は「絵」と「文」を合わせて初めてひとつの作品になるもの。
絵あっての文章、ともいえるくらいなので、
文だけの朗読では伝えられない部分も多くて、残念。
(画家さんのお名前も放送してもらい、絵本だよということが
できるだけ伝わるようにと、いつもお願いをしています)
ことばを聞いて、「どんな絵だろう、見てみたい」と
思ってくださる方がいたら、嬉しいな、と思っています。

どちらも大好きな絵なので・・ぜひ「見て」くださいね!

 

 

本日の水玉。

真っ赤な真っ赤なドウダンツツジ。

 

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カレハ

2011-11-29 11:25:01 | 日々

まるまって貝殻のような、朴の落ち葉。

朴の木は背が高く、大きな葉はいつも手の届かないところにある。
落ちたものは、すでにぼろぼろになっていて、
すぐ灰色になり朽ちてしまう。
大きいので、落ちてくるときは、ばさり、ばさりと音がする。
「朴葉味噌」にするのは、夏のうちに採るのだろうか。
それとも、寒い地方ではきれいなまま落ちるのだろうか。



鳥、のような。

 

 


切り株に常駐している茸の一種。
粉砂糖のかかったサクサクした焼き菓子・・
大きさも、ちょっと乾いた質感も、じつにそんな感じ。
(食べない、食べない!)

 

本日の水玉。

咲き残りの黄花コスモス。

 

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紅葉

2011-11-28 11:27:51 | 日々

これから赤くなっていくのですが、
変化の途中の色が一番好き。

 

空に、すーっと、1本。

 

 



日本ひいらぎの花。
小さくて目立たないけれど、よく見るときれい。

 

ところで、このあいだ見失ったキャラメルですが、
その後、無事に(机の下で)発見、保護されました。
ちゃんと「3個」残っておりました。
なんてすばらしい記憶力でしょう(笑)

 

本日の水玉。

ひいらぎの若い葉のふちにいっぱい並んで・・
見えますか?

若葉は柔かく、ふちのとげとげが痛くありません。
そして老いた枝の葉も、ふちが丸くなり、痛くない。
とんがっているのは青年から壮年の働き盛り。

 

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影・その4

2011-11-27 10:16:30 | 日々

キミとは仲良くやっていきたい。
だけど、ボクより大きな顔をして
ボクより先を歩くのはやめてほしいんだ。

 

ボクがこっちを向いたとき、わざとあっちを向くのも
やめてもらえないかなあ。

 

 

本日の水玉。

畑の鹿よけロープに。

 

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猫岳参り

2011-11-26 09:45:12 | 日々

ども。まいどおなじみ「緑の瞳のマドリ」です。
いやー、寒くなりましたね。
こんな晩は、おうちがいちばん。
あったかいストーブにおいしいごはん。
あ、キャットフードは安いのでいいんですよ。
ボク、まだ野良ですし。
好き嫌いなし、丈夫で長持ちサバイバル仕様。
エコノミーあんどエコロジー。ね?

・・って、こら、人の膝に乗ってえらそうに言うんじゃない(笑)

顔も身体も態度も大きいマドリは、見かけほど体重は重くないのですが、
とにかく、いっぱい食べる! 燃費悪すぎ、全然エコじゃない。
そして、やたらと口数の多い「おしゃべりねこ」。

さて、本題は、こちら。

マドちゃんの左耳には、切符みたいにパンチが2つ入っております。
昔の人はこれを「猫岳参りに行ってきたしるし」といったそうな。

猫岳というのは、人里離れた場所にある猫の聖地。
そこには猫の大王(神様?)がいて、全国各地から猫が集まってくる。
お伊勢さんとか、イスラムのメッカのようなものでしょうか。
そこで何をするかというと、大宴会で大騒ぎ、という説と、
修行場で大王に稽古をつけていただく、という説があるようです。

おとなになった飼い猫が、ときどきふっと姿を消すことがあるのは、
この猫岳参りに出かけたからだというのです。
帰ってきたとき、耳にパンチが入っていれば、その証拠。
猫岳で修行をした猫はかしこくなり、人語を解するようになるので、
猫の前でうっかり秘密をしゃべってはいけない。
(あるいは、それがバケネコ化して云々、と怪談になったりもします)

パンチ2つのマドリは、そうすると、2回も行ってきた古強者、
ということになるわけですが・・どうかなあ。
もともと猫のお耳は薄っぺらで切れやすいしね。
マドちゃん、じつは、べったべたの甘猫(甘ったれ猫の略)
であるらしいことがすでに判明しておりますし。

「ん? いやあ、見られちゃいましたか。王手、なんちゃって」


ちなみに、猫岳伝説、熊本は阿蘇の「根子岳」が本場といわれていますが、
じつは全国各地に似たような話は分布しており、
「ねこ」のつく山や峠もけっこういろんなところにあるらしく。
姥捨山伝説と同じで、地名と話は別々にできたもので、
のちに結びつけられたのではないかと思います。

えーと、「あとかくしの雪」などで知られる「お大師様伝説」について、
閑猫的考察を書くつもりだったのですが、
猫だけでいっぱいになってしまったので・・また別の機会に。

 

本日の水玉。

大きい、大きい。
シャッター切った瞬間に、落ちました。

 

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はばたく鳥たち

2011-11-25 09:03:49 | 日々

画用紙に水彩。

・・というのは嘘。

わざと手ぶれで撮ったもみじの一部分を
うーんと拡大してみたら、こうなった。
近頃のカメラはかしこすぎて、なかなかうまくブレてくれません。
「えいっ」と振らないと。
色づいた部分が、日増しに多くなっていく。
朝と夕で、もう色が違う。
あっちこっちで、やたらとカメラを振り回す、怪しい人である。

 

本日の水玉。

はいどうぞ、と差し出されたので、
いただきます。えんりょなく。

 

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発明ジャパン

2011-11-24 10:05:52 | 日々

前のホームベーカリーの失敗話で、
「羽根を取り付け忘れたまま焼いたらどうなるのか」
という疑問に、「やらかした」お方から回答をいただきました。
それは「食パンを3分の1くらいにしたサイズで、
かっちかちのぼっろぼろなシロモノ」になったとか。
そして、「とても切ない人生のお味」でしたとか。
どんなものか味わってみたい方は、どうぞお試しを。


そういえば、何の気なしに「内釜」と書きましたが、
家庭用パン焼き器って、発想も形も、炊飯器に似てますよね。
(全自動洗濯機にも似ている・・)
もしかして、ご飯を炊く日本人が発明したのでは?
と思って調べてみたら、やはりそうでした。

パナソニックのウェブサイトに、この商品の開発にたずさわった人の
試行錯誤の長い道のりと苦心談がのっているのですが、
これが、かなり面白い。(→こちらで読めます)
このメーカーのを買わなかったのがちらっと悔やまれるくらい(笑)

難しいだろうな、とわたしも思っていました。
ご飯は、米をとぐ。浸水する。炊く。
とぐところだけ人の手でやってもらえば、
あとは熱源を電気にしてタイマーつけて・・と、およその見当はつく。
だけど、パンですよ。
こねる。発酵させる。成形する。焼く。
これをひとつの容器の中だけでやってしまおうというのは、
普通に考えたら「無理!」なんじゃないかなあ。

開発スタッフは日に50個のパンを試食し、
テストに使った小麦粉は3年間で1.5トンにのぼったそうです。
さらに、出来上がったパン焼き器を、こんどは
パンの本場である欧米諸国に売り込みに行く。
その自信と度胸!

もちろん日本で発明されたものはパン焼き器だけではなく、
もっと難しい、もっと貴重な発明がいっぱいあると思うのですが、
とりあえず、閑猫は「猫でもわかる」日常台所範囲内で、
日本の技術ってすごいのねー、と大いに感心した次第。



うちの猫は、ホームベーカリーで焼いた食パンが好きです。
市販のパンはバターでもつけないと興味を示さないのに、
これは何もついてなくてもぱくぱくと召し上がる。
(ほんのちょっとしかあげませんけどね)
特にリッチな配合で焼いているわけではないし、
理由はよくわかりません。
うちのパンはキャットフードに似てるんじゃないか・・
という説は、とりあえず却下。

 

業務連絡または私信 >Rさんへ

角川文庫の「完訳グリム童話」(関敬吾・川端豊彦訳 全3巻)ですが、
古い角川文庫「グリム昔話集」(訳者同じ 全6巻)と、基本的には同じでした。
ただ、旧版に入っている「初版にあって、後の版で削除された話」
(「包丁を持った手」「小夜啼鳥とめくらとかげ」など、40篇ほど)
は新版には入っていませんでした!
ぜんぶ入れたら、6巻を3巻に詰めこむのは無理だったでしょう。
もともと、子どもが読むことは想定していない本なので、
(文学書というより一種の研究書かもしれない)
3ページ改行なしだったりの、ぎゅうぎゅう詰めですから。

訳文は、ところどころ微妙に訂正されています。
(「股引」が「ズボン」になったり・・せりふの「べらんめえ口調」も
全体にややひかえめになってる気がしました)

もしまだ入手されていないようでしたら、ご参考までに。

 

本日の水玉。

南天に点点点。

南天も千両も、今年はたいそう実のつきが良いです。

  

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反転

2011-11-23 10:25:09 | 日々

雲の中に形を探す。

 

こんなのとか・・

 

こんなのとか・・

 

こんなのとか。

 

 

きょうはここで釣りました。

 

本日の水玉。

エンジェルトランペット。
おひめさまのドレス。

この植物は花期っていつなんだろう。
冬を除いて年中どこかで咲いている気がするけれど。

ほら、葉っぱもまだこんなみどり。

 

 

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わすれた

2011-11-22 14:04:12 | 日々

そろそろ2か月になろうとするホームベーカリー。
まだ食パンは買っていません。
つまり、まだ飽きてないということ。
ですが、昨日、初めて失敗をしました。

いつものライ麦パンに、ちょっとデーツ入れようかと思い、
具入れのタイミングを待ちながら、
ふと窓からのぞいたところ、どうも様子が変。
粉が、入れた状態のままの、白い色。
真ん中に入れたドライイーストもそのまま。

えーと、さっきまでトコントコンと音がしてたけど、
まだこんな感じで、よかったんだっけ?

しばし考えて、はっと気がつきました。
焼いたあと、内がまの底の羽みたいな金属部品を
軸からはずして洗い、次に焼く前に取り付けるのですが、
それを忘れた!
部品は、流しの水きり棚に、ぽんと置いてあるじゃないの。
モーターが動いても細い軸がくるくる回るだけで、
混ぜることもこねることも、できてなかったのでした。

あわててふたを開け、もう温かくなっている中身を
箸で寄せて羽を取り付け、最初からやり直し~。
うひゃあ、あぶない、あぶない。

出来上がりは、いつもより見た目がやや粗いだけで、
ちゃんと食べられるパンでした。
知らずにあのまま焼いてたら、どうなっていたことか。
(えー、どうなるんだろう??)
じつにかしこいホームベーカリー君ではあるけれど、
人のうっかりミスまではカバーしてくれない。
チャップリンの「モダンタイムス」みたいに、
ボタンを掛け違ったまま、どんどん突き進んでしまう。
機械は、機械であります。
気をつけよう。


こういう失敗は、日常的にはありません。
(あったら困るって・・)
でも、こまかい忘れ物は、ちょいちょいあります。
手に持っているものを、ちょっとそのへんに置いて、
どこに置いたかわからなくなる、とか。

置く瞬間には、「ここなら大丈夫」と思うらしい。
それがキケンなんだな。
一番多いのは眼鏡。
着替えとか、洗顔とかで、はずすでしょう。
わたしの眼鏡はレンズにフレームがないタイプで、
つるの部分もすりガラスみたいな半透明なので、
どこかに置くと、ものすごく見つけにくくなるのです。
次に買うときは、もっと目立つ色にしなきゃ。

それから、はさみとか、ボールペンとかの、ふだん使う文房具。
そういうものは、ノートのあいだにはさまっていたり、
たまたまあいていた引き出しに「しまっちゃった」り。
外では、のこぎりに、スコップ。
この子たちは、野生動物みたいに隠れることが上手なので、
柄に黄色いビニルテープを巻いて目立つようにしてあるのですが、
いつも草むらでうろうろ、きょろきょろするはめに。

じつは先週からみつからないものがあります。
それは、食べかけのキャラメル。
(ひつまぶし風でもモツ煮味でもない、ふつうの)
たしか、まだ3個くらい残っていたはず。
変な場所で溶けてたりすると困るので、
早くみつけたいのですが、もしかしたら
「ぜんぶ食べちゃったんではないか」
という可能性も否定できない状況で・・

自分で食べたのを忘れてるとしたら、そっちのほうが
はるかに困った問題なんだけど。どうしよう。

 

本日の水玉。

ツタの一種。
まつげ長いね。

 

 

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リリース

2011-11-20 21:54:21 | お知らせ(いろいろ)

この夏ごろから、グリム童話に関連して、
あれこれうだうだと「変な考察」を書いていたのは、
昔話のリライトのお仕事を(めずらしく)していたからです。

いくつか書いたうちの一部が、このほどリリースされました。
リリース・・って何かというと、じつは紙の書籍ではないので
「出版」とは言わないわけですね。
そして「製品」という呼び方にも、まだ慣れないのですが、
インターネットでダウンロードして、iPad等の画面で読むという・・
いわゆる電子本でございます。

「金のがちょう」など、グリムのいくつかのイラストを
田中六大さんが描いてくださってます。(←現在進行中もあり)
そして「タップすると絵が変化する」仕掛けもあるそうですが、
いまのところiPhoneもiPadも持ってない閑猫は
な~んと自分ではまったく見ることができない(・・涙)

その種の道具をお持ちの方で、興味がおありの方は、
無料お試し版もありますので、「こんなだったよ」と、
ぜひご感想など教えてくださいませ。
このあとも、パラパラと続いて出る予定。

(12月15日追記)
リンク先が変わったので訂正します。
これまでにリリースされたのは次の4点です。

・シンデレラ(ペロー)
・いばらひめ(グリム)
・金のがちょう(グリム)
・はなたれこぞうさま(日本昔話)

詳細とダウンロードは  → iPad用  iPhone用

 

児童図書の出版社でも、出版物を電子書籍化する動きが、
少しずつ始まっているようです。
わたしは電子書籍というものに対し、積極的ではありませんが、
アタマから否定的というわけでもないし、
両者を対立するものとは考えていません。
すでにパソコンで仕事したり、こうしてブログを書いたり、
別館ではちょこっとフィクションも書いたりしていますので、
それらの延長上にある(ように思える)「発表の場」のひとつとして、
当然、多少の興味は持って眺めています。

今回、「デジタル」で「リライト」という
ダブル「珍しいこと」をあえてお引き受けしたのは、
半分はプライベートな理由でしたが、あとの半分は好奇心から。
どんなものなのか。
何ができるのか、できないのか。
自分のやりかたや好みに合うか、合わないか。
試してみないことには、良いとも悪いとも言えませんから。

結果・・は、まだこれからなので、結論は控えますが、
あ、これは「使いよう」だな、というのが第一印象。
とくに視覚効果に関しては、紙の絵本では難しいことで、
わたしが絵を描く人だったらぜひやってみたいようなことが
いくつか思い浮かんだりしました。

昔のレコードがCDに、ビデオテープがDVDになったように、
紙の書籍が今後すべて電子本に入れ替わるかというと、
そうではないだろう、と思っています。
それぞれに、できることと、できないことがある。
それぞれの良さをうまく生かすことを考えていけば、
どちらでも、いくらでも面白いものが作れる。
可能性も将来性も、両方にある。

逆に、紙の本を丸ごととりこめば電子書籍ができる、
(そうしたら元の本はもう要らなくなる)
と安易に考えていたら、遅かれ早かれ駄目になるでしょう。
性質の違う「いれもの」なのです。
ふるいで水が汲めないように、あるいはイソップ寓話の鶴が
スープ皿からは飲めないように、デジタルでは伝えられないもの、
抜け落ちてしまうものが、いろいろあるかもしれません。

そして、もちろん、形態や見かけ以前に、
重要なのは「なかみ」ですよ、ね。
そこに何が書いてあるか。
その人は、何を考え、どのように表現し伝えようとしたか。
ラスコー洞窟の壁画だろうと、iPadのアプリだろうと、
元のところは、きっと、同じ。

 

本日の水玉。

雪柳の小さい葉っぱの上、
小さい小さい水玉ふたつ。


「宝石じゃなく水玉が好きでよかった」
とMに言われました。

え、宝石も、ビー玉も、好きですけど?(笑)

 

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