閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

からっぽ

2024-06-15 06:52:08 | 日々

4月にベランダの端につけた巣箱が空き家になったので、Mにはずしてもらいました。

一時はスズメと取り合いになりそうでハラハラしましたが、結局ヤマガラペアが入居、先日ヒナたちが無事に巣立っていきました。
親鳥の声がチーチーチーと大きく聞こえて、動きがあわただしくなるのは巣立ち間近のサイン。しかし、ヒトがじっと見ていると親も警戒するため、あまり見ないようにしていたので、その瞬間はいつだったかわからず、ヒナが何羽いたのかは不明です。


さて、巣箱の中はどうなっているかな。
インパクトドライバーでねじ釘をはずして…

 

屋根を取り外します。

 

ほう! きっちりきれいに詰まっている。
右手前が入り口。左奥にはっきりしたくぼみがあり、ここが産座(卵を産んだ場所)だったらしい。

 

なかみだけすっぽり抜き出したところ。木箱入りの高級カステラ(笑)。
巣材は、苔、毛(猫、犬、鹿?)、ヒノキの樹皮も少し。
卵の殻や、ヒナのフンは、親鳥が外に捨てに行くため、何も残っていません。フンは薄い袋状の膜につつまれていて、運びやすいようになっている。
立つ鳥あとを濁さず、の鳥は水鳥のことだけど、ヤマガラさんもまるでお掃除をしていったようにあとがきれい。
(ただし羽ダニなどがいる可能性はあるので、このまま保存したい場合はしっかり殺虫剤をかけておきましょう)



ふかふかなだけでなく、けっこう弾力があります。
下のほうは苔がメイン、上は苔と毛が入り混じったような状態。苔の調達は容易なのでふんだんに使っている。
使用済みの巣箱は、からっぽにしたら、もういちど付け直してもいいけれど、今年は時期的にちょっと遅いかな。付けておけば、冬の寒い夜に入って寝ることもある。鳥以外に、蜂が巣を作ったり、ヤマネが冬眠していたことも。

まだ飛び方のおぼつかない子どもらも、枝から枝へいっしょうけんめい親のあとを追って行き、気がついたときにはピーピー鳴く声も聞こえなくなっている。
秋に群れに混じって戻ってくるときは、もうすっかり大きくなっているでしょう。

 

冬になったら、またゴハン食べにいらっしゃい。

 

この絵本の鳥はシジュウカラですが、子育てはヤマガラもほぼ同じです。

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