閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

よそ猫・ろしあ

2007-02-28 08:31:07 | 日々

寒かった去年の冬によく来ていた「ろしあ」は、
迷子の「ぼろみあ」と違って、本物の野良猫でした。
シマシマで、顔がでっかくて、たくましいというか
大胆不敵な猫で、人が見ていないと猫穴から
「ずいっ」と入ってきて、台所でごみをあさったり、
うちの猫のごはんの残りを食べたり、
棚の上から丸ごとの食パンを落としてかじったり、
ときにはストーブのそばで朝まで寝ていたりしました。
で、気づかれると「ずでででっ」と漫画のドラ猫のように逃走。

うちの猫たちは、初めは警戒してたのですが、
そのうちすっかり慣れてしまったらしく…
真鈴なんかもう好奇心のカタマリ娘だから、
「ねーねー、おじちゃん、また来たのー?」なんて
わざわざ出ていってご挨拶してたくらいです。

当時、わが家の警備は、唯一のおとなのオスである
(といっても fixed なんですが)こだまが担当していました。
こだちゃんは、太っている上に、微妙にペルシャ混じりのため、
正面から見るとライオンみたいに立派に見えます。
(ほんとは尻尾も短く寸詰まりなんですけどね)
だからたいていのよそ猫は「顔で」追い払えたのです。
でも、本来フレンドリーでおとなしい性格なので
実戦には弱く、ろしあに何度か負けたみたい。
それでみずからの限界を悟ったのか、
ろしあの侵入を黙認するようになりました。

うちに入ってきてさかんにくしゃみをしていたろしあが、
そのウイルスをみんなにばらまき、
おかげで茶々姫が死にそうになった話は前に書きました。
(お茶々は1年たってもくしゃみと涙目が完治しないです)

夏がくる前に、ろしあは渡り鳥のように忽然と姿を消し、
そのあと来たのが「べいるーと」…
(すみません、ネーミングに意味はありません。
アメリカでハリケーンに人名をつけるようなものです)
せっかく名前をつけたのに、すぐ来なくなっちゃったな。

このあいだから、また別の猫の声がときどき聞こえます。
まだよく顔を見ていないけど、「ぱれすちな」だろうか。
おーい、ぱれすちな。
うちの子たちに悪いこと教えちゃいけませんよ。

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よそ猫・ぼろみあ

2007-02-27 09:30:23 | 日々

集落から少し離れたところに住んでいるので、
ここでは野良猫はあまり見かけません。
(山猫も、まだ見たことないです…)

あれは何年前だったかな。いきなり山の奥から
白黒の猫がにゃあにゃあ鳴きながら出てきて、
ごはんをあげたらガツガツ食べて、そのまま
縁側に居ついてしまったことがあります。

かなりやつれて汚れていました。
首に最近手術した痕があり、まだ抜糸もしていない。
もしや病院から逃げてきたのでは?と思って
知っている限りの獣医さんに問い合わせたのですが
わかりませんでした。

その「ぼろみあ」(と勝手に名前をつけた)は
まだ若いらしいオス猫で、みょうにのんきで人なつこく、
平気で膝にのってきたりもするのです。
どこかのおうちで可愛がられて育ったに違いありません。
捨て猫だったら、手術してから捨てないよね…。

ローカル紙に「迷い猫あずかっています」という記事を
出してもらったところ、数日して、飼い主がわかりました。
直線距離にして7~8キロは離れたおうちでした。
よその猫とのケンカで大怪我をして、病院から帰ってきて
すぐ行方不明になったそうです。

一般に猫の行動半径は100~500メートルといいます。
どうやってここまで来たんだろう。
歩いて、だよね、もちろん。
猫は道路を歩くとは限らないし、まっすぐ歩くとも限らないけど、
どこをどうさまよって、どうしてうちにやってきたのか、
猫語会話ができたらぜひぜひ聞いてみたかった。

すべては謎のまま、ぼろみあ君は飼い主の女の子に
甘えてしっかり抱っこされて去っていきました。

ときどき思い出します。
元気にしてるかな。
またケンカしてないかい、ぼろちゃん。

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桜餅

2007-02-26 09:22:25 | 日々

2月は短い。
といっても、ほんの2日か3日短いだけなのに、
ここは特急が止まらず通過する小さい駅のよう。

さてさて、毎年いまごろきまって言い出すのは、

「桜餅が食べたい!」

ピンクのクレープ包みみたいなのじゃなく、
いわゆる「道明寺」のほうの桜餅。
ほんのり桜色に染まった半透明のつぶつぶ。
その下にうっすら紫のこしあんがすけて見える。
関西では道明寺が普通だと思いますが、
関東ではむしろ少数派ではないかしら。
桜の葉は国産に限り、中国産は却下。
と、桜餅に関してはなぜか非常にうるさいのであります。

ひなまつりの頃に桜の葉が出てるわけがないんだから、
あれはとても不自然な食品だ…というようなことを
ある高名な作家さんが書いておられましたが、
それは誤解です。

桜餅の葉っぱは、オオシマザクラの葉。
他の品種より葉が大きくて、しかも柔らかい。
開ききって、かたくなる前の、5月から7月に収穫します。
じゃあそのころが旬なのか、っていうと、
そのあと3ヶ月から5ヶ月ほど塩漬けにして、
ようやくあの香りが出てくるのです。
(だからほんとは冬に「新物」が出るのね)
どうして知っているかというと、峠を越えた隣町に
その桜葉を栽培している場所があるからです。

畑に高さ1メートルくらいの小さい桜の木が
ずうっと並んで植えられていて、
かごをしょったおばちゃんたちが1枚ずつ手で摘んでいきます。
初めて見たときは、何の畑だかさっぱりわかりませんでした。
(ゴボウ畑、コンニャク畑、ミョウガ畑、ヤマイモ畑なども、
最初は何だかわからなかったです)

せっかく産地に近いのに、
地元のお菓子屋さんは「道明寺」を作らない。
こしあんを白いお餅でつつんで桜の葉ではさんだ
細長い大福?みたいなスタイルが主流です。
それも美味しいけど…うーん、やっぱり道明寺ィ…。

ひなまつりを過ぎると道明寺はあきらめますが、
やがて4月の末ごろには
「ちまきが食べたい!」と言い出すわたし。
しかし、ちまきは出回る期間が非常に短いため、
これはたいてい買いそこなってしまうのでした。
(あれこれ言うわりに現実的な努力をしない人なんだ…)

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置きっぱなし

2007-02-25 09:29:16 | 日々

水曜に熱を出して早退してきたKです。
木曜休んで、金曜の朝もまだ38度台の熱があるのに、
どうしても学校に行かなきゃならないと言う。
なぜかというと、

教科書を学校のロッカーに置いてきた。
そして来週火曜から学年末テスト。
もう、どないしよう…。

しかたないので登校してHRだけ出て、すぐ早退届を出して、
教科書持ってUターンして帰ってきて、また寝ました。
やれやれ。学校がわりと近くてよかったよね。

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マルゲリータ

2007-02-24 15:56:02 | 日々

バジルとチーズとトマトのピザ。
このあいだ間違えて「マドレーヌ」と言ってしまった。

「じゃなくて、マルディグラじゃなくて、
えーとえーと、マグリットでもなくてェ」と言ってたら、
「マーマレード、とか言うんじゃないだろーな?」と
生バジル大好きのKにクギをさされました。
まさかそれは言わない、と思うが。

マルゲリータ、
きみもデッドゾーンに行ってしまうのですか。


ところでshamさん(…と、いきなり呼びかけて)
サンゴロウと「もののけ姫」の関連ですか。
難しいことを考えているなあ。でもそれ面白いなあ。
原作の作者サイドの裏設定では、最終話は
「やみねこ=作者?」という怖~い話なんですが、
脚本も第2幕第6場(霧迷路)からあとは
読んでるだけでゾクゾク!でした。

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あなたは誰?

2007-02-22 09:28:17 | 日々

ブロッコリーの収穫はほとんど終わったのに、
カリフラワーはどうしたんだろう。

いつも秋に一緒に苗を植えて、一緒にとれるのに。
4株とも葉っぱがごそごそ茂っているだけで、
白いつぼみのかたまりが見当たりません。
これも暖冬の影響でしょうか。

でも、よおく見ると、葉っぱもどこか変。
ふと、しゃがんで、足元をのぞきこんだら、
あれ? 太い茎にぽこぽこと丸い玉がいっぱい。
これはカリフラワーではない。
芽キャベツだ!

野菜の苗は小さいときには見分けにくいものがあり、
名札を頼りに買ってきます。
ピーマンだと信じていたらシシトウができたこともあるし、
「みにくいアヒルの子」じゃないけれど、
キュウリの中に1本だけカボチャがまぎれこんでいたことも。
いったいどこで間違ったのでしょう。
買ってきて植えたMも「えー?」と言っている。
芽キャベツにしては背が低く、誰も気づかなかった。
もう早く食べないと、お花になってしまいそう。

10個ほどとってきてから、はて、と考える。
芽キャベツってどうやって食べるんだっけ?
料理の本を開いても項目がない。
下ゆでしてから野菜スープにいれてみました。
味はキャベツ、柔らかい、すこしほろ苦い風味。
ベーコン炒めなんかも美味しいかな。

(ところで、ブロッコリースプラウトは
大きくなるとブロッコリーになりますが、
英名を Brussels sprouts という芽キャベツは
大きくなってもキャベツにはなりません。
ややこしいですね)

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ヴェンデッタの卵

2007-02-20 09:16:46 | 日々

「V・フォー・ヴェンデッタ」という映画を見たら、
気になってしかたがない、卵トースト。

ご覧になった方は「ああ、あれ!」ってわかると思います。
ヒロインのイヴィーの朝ごはんに「V」が作る、あれ。
(仮面に花模様のエプロンが妙に不気味可愛いかった…)
すごく美味しそうだったんだけど、どうやって作るんだろう?

薄切りトーストの真ん中に目玉焼きがのっているのです。
別々に作ってのせるんじゃなく(それは「ラピュタ」だっけ?)
パンに卵がのった状態のものをフライパンで焼いているの。
不思議なのは、目玉焼きなのに、盛り上がっていない。
パンの表面とほぼフラットになじんでいる。
でも、目玉焼き。絶対にフレンチトーストではありません。
イヴィーはパンを手で持ってかじる。
持ち上げても目玉焼きは落ちない…。
Vのせりふから察するに、それはイギリスの伝統料理らしい。
あと、わかることは「バターを使う」ということだけ。

で、試してみました。
フライパンにバターをとかし、パンを置き、
その上に卵を割り落とす。
と…おっとっと、卵がすべり落ちる!
だいたいこれではパンが焦げるだけで
のせた卵はちっとも焼けませんよ。
えいっとひっくり返したら卵はあっというまにつぶれました。
(「これじゃないー!」と言いながら食べる。
Mは映画を見なかったので何のことやらわからない様子)

そのあと、レシピをいろいろ検索してみたのですが、
正式名称がわからないので見つからないの。
それで、映画のサイトに行ってみたら、ありました!
やっぱり、これ、見た人は気になるのね。
そして、ちゃんと作り方を知ってる人もいて。

正解は、
「パンの真ん中を丸くくりぬき、そこに卵を割り入れる」。
…そうだったのか。
まるでコロンブスの卵みたいな話。
早速やってみたら、うまくいくではありませんか。
裏返しても黄身はつぶれません。
できたぞ、Vトースト!

くりぬくのはコップでぎゅっとやったのですが、
抜いた丸いのはどうするのか、それは映画にも
どこにも出てこなかったので、フライパンの端で
一緒に焼いて蜂蜜つけて食べました。

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ぷれぜんと

2007-02-18 10:35:42 | 

画像をアップしてみましょう。できるかな?

誕生日にもらった絵。M作。
左が真鈴、右が珊瑚です。

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疑惑

2007-02-17 10:38:21 | 日々

何もしないのに携帯が壊れた、って先日書きましたが、
きょう、さんちゃんが本棚からおりてくるのを見たら、
ふと思ったのです。これかもしれない。

体重5.5キロの猫が65センチ下の机めがけて飛び降りる。
足の裏は直径およそ4センチ。
両前足で同時に着地するとして、
ちょうどそこにポーチがあったとすれば、
その瞬間、ポーチの中の携帯にかかる重力は…ええと…
(力学が得意な人は計算してみてください)
とにかく、かなりのダメージに違いない。
こういうことが、わたしの見ていないときに
2度、3度と繰り返されていれば。

さんちゃん?
おい?
(熟睡している…)

ま、いいか。
「何もしないで壊れた」ということにしておこう。

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風の翌朝

2007-02-16 10:23:19 | 日々

2日間、ものすごい風が吹きつづけ、
いろんなものが飛びました。
小さいものでは、たとえば、庭用の金属製のちりとり。
大きいものでは、たとえば、1階の外の薪置き場の屋根。
プラスティックの波板でMが作った差しかけ屋根ですが、
風にあおられて木枠からばりばりとはがれ
4分の1くらいがどこかへ飛んでいってしまった。

揺れるもの、動くものが、周囲にたくさんあるので、
ここにいると風がよく見える。
それはいいけれど、山を越えてくる風の音はすごくて、
ずっと聞いているとそれだけで疲れてきます。
お茶もスープも飲んでいる途中でどんどん冷めていく。
バラードのSFに、風で世界が滅んでしまう話が
たしかあったのではないかな。
ブラッドベリの、ずうっと雨がやまない金星の話と、
どっちがましだろう。どっちも困るねえ。

今朝になったら風はぴたりとやんで嘘のように静か。
小鳥たちも何事もなかったように餌台にきています。
Kは校内マラソン大会。
田舎道を14キロほど走らなきゃならないそうで、
穏やかな天気になってよかったです。


サンゴロウとテールにバレンタインの
贈り物をくださった方、ありがとうございました!
責任持って渡しますので。

渡せれば……

渡したい……

毎年こういうことを言っておりますが
果たせたためしがなく、もうしわけありません…。

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