閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

やまね

2006-12-14 10:05:53 | 日々

夜遅く、階下で、ぱたん、たたっ、ぱたん、と音がします。
あーあ、猫が何かとってきちゃった。
もうこの音は聞いただけでわかります。
とってきて、興奮さめやらぬまま、遊んでいるのです。

「あーっ、やまねだ!」とMが言いました。
かやねずみくらいの大きさ。
尻尾が長ーい。
ねずみと違うところは、尻尾の毛がふさふさしていて、
背中に黒い縞が一本。

このあたりにも、いるらしい、と話には聞いていました。
でも、なにしろ小さいし、動きが早いし、夜行性なので、
実物を見たのは初めてです。
いったいどこで、どうやってとってきたんだろう。

黒猫の珊瑚と真鈴は、きょうだいそろって「とる猫」ですが、
とったあとが違います。
真鈴は、生きたまま、じょうずにそーっとくわえてくる。
だから運がよければ無傷で逃がしてあげられる。
でも、珊瑚は、そうじゃない。
てのひらのやまね、まだ温かいけど、もう動きません。
見せてくれてありがとう。
でもでも、とっちゃだめなんだよ、さんちゃん…。

やまね工房というぬいぐるみ屋さんがあります。
日本にいる野生動物の実物大のぬいぐるみを作っているところ。
それがとっても可愛くて、わたしもいくつか持っています。
やまねも2つあります。小さいフックがついていて、
くるっとまるめてとめると「冬眠モード」にできるのです。
本物のやまねは、それとおんなじ色で、模様で、
だけど、はるかに小さくてほっそりした動物でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする