閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

シトラス・スパイス

2007-01-31 08:25:55 | 日々

ニューマン氏のコーヒーと一緒にもらったハーブティー。
開けようか、どうしようか、ちょっと迷いました。

ハーブティーやフレーバーティーは好きで、
自分でも買うのだけれど、わりと飽きやすいのです。
たいていのお菓子とは合わないし、
香りほどには美味しくないことがよくあり、
一杯飲み終える前に「もういいや」となってしまう。
それと、よく入っているローズヒップの酸味がちと苦手なので、
(甘味をつけてアイスで飲む習慣もないし)
結局、残りは戸棚で湿気させてしまうことの繰り返し。

ところが、試しに飲んでみましたら、
…あ、これは、美味しいじゃないか。

ルイボス レモンピール オレンジピール クローブ
シナモン レモンバーベナ ローズヒップ レモングラス
リコリス マリーゴールド オレンジスパイス レモンフレーバー

こんなにいろいろ入っているのですが、
香りとして際立つのが、まずクローブ、そしてシナモン。
柑橘系は脇役。というのが珍しいし、そのバランスが良い。
ベースになっているらしいルイボスは、
アフリカ産のハーブで、単品でも飲めるくらい癖がない。
なるほど、こういうハーブティーもあるんだ。
日本では売っていないかしら。

アリゾナ州にあるRevolution Tea というメーカーのです。
ハーブじゃない普通の紅茶もあります。
アリゾナでお茶?って思いますが、世界各地からあつめた
原料をブレンドする場所はどこでもいいわけだし、
むしろ乾燥した西部がいいのかも…と勝手に納得。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニューマン

2007-01-30 10:06:42 | 日々

毎朝、洗濯や掃除をすませたあとで、
ひとりぶんのコーヒーをいれます。

電動のコーヒーミルも持ってはいますが、
朝からモーターの音はうっとうしいので、
ふつうは粉にひいたのを買ってきます。
薄めにいれて、マグカップにたっぷり一杯。
うんと熱いのが好きだな。
コーヒーの味が変だ、みょうにまずい、と感じたら、
たいてい風邪をひくとか、どこか具合が悪くなる前触れです。

Mの知り合いでマサチューセッツに住んでいる人が、
いろんな食品の楽しい詰め合わせを贈ってくれて、
その中にコーヒーが一袋ありました。
ポール・ニューマンのスペシャルブレンド。
パッケージに名士然としたご本人の写真がのっています。
この人の映画はそうたくさん見ていませんが、
実業家としても手広くやっているのね
…と思ったら、この「Newman's Own」という会社、
売り上げはすべてチャリティーに、という
ボランティア事業なんですって。
すごい。さすがハリウッド、日本とは桁違い。

ほんの少し深めのローストで、
ほんのり甘みがあって、よい香り。
わたしにはとても美味しいコーヒーです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鬼退治ごはん

2007-01-29 08:34:50 | 日々

年々、バレンタイン商品の出足が早くなる気がする。
こらこら、節分が先でしょう。
岡野玲子の『陰陽師』以来、
なんだか節分が好きなわたしです。

スーパーに行ったら、炒り豆と並んで、
小袋入りのスナック菓子の山ができていました。
他の地方ではどうなのかわかりませんが、
こちらでは豆以上に「お菓子をまく」のが普通のようです。

昔は子どもたちがお母さんに木綿の袋を縫ってもらい、
「まーめーまかねーけー」ってはやしながら町内をまわり、
座敷にまかれたお菓子をあつめたそうです。
なんだか日本版「トリック・オア・トリート」ですね。
うちのほうは山間部なのであまりやらないようですが、
市街地は、かつては賑わった港町なので、
網元の家では、むらがる子どもを魚の群れに見立て、
小銭なんかもまいて、豊漁を願ったのだとか。

小学校の近くにちょっと立派なお寺があり、
毎年タレントさんが来て盛大に豆まきがあります。
お寺を建てたのが製薬会社の会長さんなので、
たいてい薬のCMに出てる人がゲストみたい。
子どもたちも学校帰りに寄り道していいことになっていて、
おばちゃんたちと奪い合いで勝ちとったお餅やお菓子を
袋いっぱい持って帰ってきます。

豆まき、うちでは特にしませんけど、
わたしは昔ながらの福豆を一袋買ってきます。
この豆をひとつかみ、軽く炒り直して、
こうばしい熱いところをおしょうゆにジュッと漬けます。
おしょうゆを吸ってふくらんだ豆を、
お米と一緒にいれて普通に炊きます。
これ、美味しいの。
大阪の「廣田家」の名物豆ごはんをご存知の方は、
あれを雑に(味つきで)つくったのをイメージしてください。
「鬼退治ごはん」とうちでは呼んでいます。

アカネちゃんに教わった豆ごはんは、
黒豆をよく炒って、もち米を混ぜたうるち米で、
昆布と梅干と一緒に炊き上げるもの。
うっすら紫がかったピンクに染まって、それも美味しい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「つみきでとんとん」韓国版

2007-01-28 13:08:58 | お知らせ(海外版)

絵本「つみきでとんとん」(金の星社)の韓国版ができました。
Hong Jin P&M という児童図書出版社。
同じシリーズの「せんろはつづく」も先に出ています。

ここ数年、韓国と台湾での翻訳が急増しています。
残念ながら、韓国版は、まったく読めません。
漢字の台湾と違って、手がかりもないし。
なぞってみようとしても書き順さえわからない。
でもハングル文字ってシンプルできれいなデザインですね。
これは15世紀半ばにつくられた文字だと初めて知りました。
いろんな書体があって、子どもの本にはとくに
かわいい感じのが使われています。

もともと横組みでひらがな表記の絵本は、
別の言語にさしかえてもあまり違和感がありません。
縦組みの童話の本だと、台湾以外は横組みに変わります。
文章はともかく、イラストが逆向きになってしまうのが、
気になるといえば気になるかなあ…。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鈴つき猫

2007-01-27 11:29:07 | 日々

11月に、猫のすももが首輪をなくした話を書きました。
その後まもなく、新しいの(真珠でも純金でもない!)を
買ってあげたんですけど、またすぐなくしちゃって…。

「黒胡麻おはぎ猫」のすももに似合う色はピンクだ、
とわたしはかたく信じているので、
ピンク系をさがしたんだけど、ちょうどいいのがなくて、
白とピンクのチェック柄のを買ってきたら、
思ったより安っぽく、なんだかファーストフード店の
バイトの店員さんみたいなの。
「うーん、いまいちだったねえ」と言っていたら、
本人も気にいらなかったらしい。
数日後、ふと見たら、もう首輪がありませんでした。

どう考えても「わざと」だね、これは。
「ふん、なによ、こんなの」ってどこかに放り投げて
知らん顔して帰ってきたに違いない。
そういう猫なんですから。


すももといれかわりに、鈴をつけられたのは真鈴です。
最近、「恐怖のおみやげ事件」が続発しているため、
せめてもの対策として…。

野ねずみさんも小鳥さんも、たとえ怪我しなかったとしても、
ショックで記憶喪失とかPTSDとかになってるかもしれないし、
もといたテリトリーに戻れず苦労してるかもしれません。
まことにもうしわけないです。
真鈴、このごろは愛称「こまりん」から「わるまりん」
さらに「小悪魔りん」に昇格(と言うのか?)し、
「おまえはもう逆さ吊りの刑じゃあ!」とKに叱られても
ちいっとも懲りた様子がない。

さらに、被害者は、外部だけでなく…
ときおり、茶々姫の「ちりちりちり」が駆け抜けたあとから
真鈴の「ちゃらちゃらちゃら」が猛然とすっ飛んでいき、
向こうで「ふう~う~」と裏返ったうなり声が。

こーら、真鈴っ! 小鳥さんがとれないからって、
お姉ちゃんを追いかけて遊ぶのは駄目だよ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湯豆腐車

2007-01-26 09:50:50 | 日々

定期点検から戻ってきた車に乗ったら、
なんだかやたらと軽くなっている。
体重が、ではありません。操作が。

ハンドルもアクセルペダルも、ふにゃあとして
湯豆腐にスプーンをいれるようだ。
手ごたえなく、するするすると走る。
オイル交換とタイヤのローテーションをしてもらった。
そのせいかなあ。それだけかなあ。
ついでに温泉に入ってマッサージもしてもらったんじゃないかな。

わたしは車のメカはまったくわからないので、
かかりつけの工場にお任せしっぱなし。
ガソリンが減ったらスタンドに行く。
汚れが目に余るようになったらざっと洗う。それだけ。
ボンネットも開けない。
リアシートのたたみ方、わからない。
どうやらタイヤ交換もできないらしい。
整備士さんが見てくれたから、これであと1年くらい大丈夫、
と信じて平気で乗っている。

それにしても、こんな湯豆腐のような車でいいんだろうか。
大型のダンプやクレーン車が、動かすのに
ものすごい力が要る、というのでは困るけど、
乗用車なんて、乗れるというだけでラクなんだから
もうちょっとぐらい手ごたえがあってもかまわないのにと思う。
「よいしょっ」とハンドルをきり、「ぐいっ」とペダルを踏む。
窓だって手でくるくる回して開けるのでじゅうぶん。
めったに使わないからエアコンもなくていいな。
あ、でも、カーステレオは絶対ついてて欲しい…。

あんまり軽いので、寄るべきところに寄るのを忘れ、
そのままするすると帰ってきてしまいました。
あらあら。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

圧力鍋

2007-01-25 09:29:28 | 日々

台所用品の話をつづけます。

圧力鍋は、母にもらって、前から持っていました。
昔ながらの大きくて厚くて重たいのです。
圧力がかかると、蒸気口の部品がコマのように回転して
ただならぬ悲鳴をあげるのがちょっと恐ろしく、
(映画「ティファニーで朝食を」でオードリー・ヘプバーンが
お料理をしていると、いきなり圧力鍋がバクハツして
天井まで吹き上がっちゃうシーン…あれを見たせいだ)
火を止めたあとも、ちょっとでも動かそうものなら
おこってプシューッとドラゴンのように蒸気を吹くので、
取り扱いにたいそう神経を使うお鍋でした。

大は小を兼ねる、とはいえ、少人数の家族なので
大きな鍋を出すのがだんだんおっくうになりました。
300グラムの豆や500グラムのブロック肉を煮たり、
気軽にスープやシチューを作ったりするのに
ちょうどいいサイズのが欲しくなって、
数年前にやや小ぶりの圧力鍋を買いました。
ドイツはフィスラー社の片手鍋。

お値段もけっこうしたけれど、これはいい買物でした。
静かで、怖くない。移動も、水かけて急冷も、平気。
手近な棚にのるサイズなので、ほいっと使えます。

母は玄米ごはんを圧力鍋で炊いていました。
わたしは主におかずしか作りません。
鶏肉と野菜と水を適当にいれ、3分間加圧。
完全に冷めたところで浮いた脂を徹底的にすくってしまう。
あとは、ポトフにもカレーにもシチューにもできます。
かんたん、かんたん。

電子レンジの普及が、ドイツは一番遅かった、
というような話を聞きました。
ドイツの道具はさすがにしっかりできている。
15年保証、っていうのが、なんとも頼もしくていいです。
15年たって、もしも壊れたら、また同じのを買おう。
魔女のように長生きしたって、何度でも買い直せそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フライパン

2007-01-24 10:11:05 | 日々

去年の暮れに、台所用品全品半額セールというので、
フライパンを買ってきました。
卵焼き用の小さい四角いフライパン。

卵焼きに限らず、朝昼夜と、これはとてもよく使います。
テフロン加工が使いやすいのですが、
劣化も早いので、定期的に買い替えねばなりません。

荒物屋…って、いまでも言うのかしら、
量販チェーン店ではないほうの、古くからある商店。
売れない物は10年でも20年でも
そのまま棚に置いてあるような感じのお店で、
卵焼きフライパンは2種類ありました。
見るからに板前さんぽい本格的な銅の四角いのと、
普通のテフロンの長方形のと。

うちではお弁当のおかずをちゃちゃっと炒めたり
調味料からめたりして酷使するので、
銅のは遠慮して、普通のほうを買ってきましたが、
これが、じつは普通じゃなくて。

卵焼きを返すのがラク!とラベルに書いてあるの。
どういうことかというと、柄と反対側の短辺の縁が
遠浅の砂浜のごとく斜めに浅くなっているのです。
たしかに、ターナーをいれて返しやすいですよ。
でも、この形って、あれでしょう。フライパンじゃなくて、
…ちりとり。

考えてみたら、従来の形でも、
卵焼きを返しにくいと思ったことは一度もなかった。
その上、炒め物などに使うと、するっとすべって
向こう側に飛び出してしまう、という事故が続出。
使い慣れれば、何でもいいんだろうけどなあ。
やや浅はかなアイデア、といえなくもない
微妙に困ったフライパンなのでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こたつ

2007-01-22 08:59:51 | 日々

暖冬でも、温暖化でも、まだ冬は冬。
雪がほとんど降らない当地は、全体に防寒体制が甘く、
人も家も無防備なままで、
「きょうは寒いねーっ」などと言い合っているので、
北国の人が見たら笑ってしまうでしょう。

近年、冬場にタートルネックが手放せなくなったのは
トシのせいかと一瞬思ったけれど、
よく考えてみたら、わたしは昔から寒がりでした。
それでも、夏よりは冬がいい。
コートにマフラーに手袋と、着込んだほうが安心できる。
冬はアレルギーもあまり出ないし、わりと元気です。

東京で、結婚した最初の冬、わが家の暖房は
電気こたつしかありませんでした。
食卓を兼ねたこたつが1つと、
仕事机を兼ねた小さいこたつがそれぞれ1つずつ。

ストーブを使わない部屋の空気は澄んでつめたく、
こたつだけって、なんていいんだろうと思いました。
(実家では「こたつに入っていると不精になる」といって、
昔からあまり使わなかったのですよ)
でも、わたし、正座は苦手。
どうしても横座りになってしまうため、腰が痛くなったり、
肩がこったり、血行不良でしもやけになったりしました。
それに、こたつで仕事をしていると、すぐ眠ってしまうの。
それで、やっとガスストーブを買いました。

そういえば、最初は、いろんなものがなかったのです。
2年くらいたってからテーブルと椅子を買ったんだったかなあ。
台所のガスこんろはマッチをすって点火する式のだったし、
炊飯器も食器類もみんなお下がりか貰い物だったし、
調味料の棚なんか、拾ってきた柱時計でできていました。
パスタを茹でられるサイズのシチュー鍋や、鉄の中華鍋など、
当時ひとつずつそろえたものは、いまでも使っています。
そのアパートで、3年後に猫を拾って飼い始め、
そのまた3年後の真冬に、こっちへ引っ越してきたんだっけ。

アパートから荷物を積み出したあと、
知人のトラックに、3匹の猫とごはんとトイレ、
それに布団とこたつだけ乗せてもらって、
月夜の海岸沿いをびゅんびゅん走ってきました。
カーテンもないからっぽの部屋のまんなかに、
何よりも先にこたつを置き、猫たちを押し込んで、
一夜明けた翌朝に、その他の家財道具が到着しました。
いま思えば、猫、猫、猫はどうするっ! と
とにかくそればっかり考えていたので、他のことは
どう片付けたかまったく記憶にない、そんなお引越しでした。

Kが生まれたときは、もうこたつは使っていませんでした。
いまいる猫たちも、全員こたつ知らずの世代です。
(そもそもこの家には畳もふすまもない…)

暮した年数、いつのまにか、ここが一番長くなりました。
またいつかどこかにお引越しすること、
あるかな。

ないかな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モモンガ

2007-01-20 10:24:45 | 日々

真鈴ちゃんのおみやげ…の話ではありません。
きょうのところは。

机の上にモノクロの写真があります。
細い木の枝に、まんまるくふくらんだモモンガがとまって、
つぶらな目でこっちを見ている写真。

お正月の新聞に載っていた空調設備会社の広告。
キャッチコピーには
「都市の空気は、モモンガたちの空気でもある。」

実物大よりやや大きい写真ではないかしら。
ちっちゃい足の指で枝をきゅっとつかんで、
あごの下で前足をあわせたポーズ。
なんともカワイイ。

シマリスもハムスターもしばらく飼ったことがあります。
こういうネズミ系の小動物は、あまり知能は高くなくて
飼っても犬猫ほどの面白みはないんですが、
黒目が大きいのと前足を使うのがとにかく可愛いんだな。
TVなどで見るたび、きゃあモモンガ欲しい! と言ってます。
(水族館へ行くと、ラッコ欲しい!と言う…)

新聞紙はすぐ色あせてしまうけど、
捨てがたくクリアケースに入れてあります。

ときどき、すももを強引にまるめて抱っこしては、
「ほらほら、そっくりー」と言ってる猫馬鹿。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする