閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

実のいろいろ・その2

2023-10-28 00:09:33 | 日々

オニクルミ。今年は7つ。

 

ノイバラの赤い実。

 

外に出ると必ずついてくるトビツカミ(ひっつき虫)の類。
上はエプロンについたヌスビトハギの実。表面にかぎ状の毛が生えていて、マジックテープのようにくっつく。払ったくらいではなかなか落ちないので、ひとつひとつ指でつまみ取るしかない。

 

猫がつけてくるチヂミザサの種は、さらっとした見かけによらず、粘液でぺたぺたくっつく。粒が小さいので取るのが面倒だけれど、乾けば自然に落ちるので、猫が寝ていたあとによく残っている。
あの手この手で遠くへ行こうとする植物たち。

 

これ、これ! これが見たかったのだ。キツネササゲ(ノササゲ)の実。
ヤブマメほどどこにでもある草ではないし、花や実のつく率も高くない気がする。

 

まだ半分緑色。これからもっといい色になるので、忘れずにまた来てみましょう。

 

センリョウ。ちょっとびっくりするほど実が多い。
いまごろ赤くなってしまって、お正月までもつかしら。

 

咲き始めたヒメツルソバと、左はギンレイカ(たぶん)。ギンレイカは、この夏は花をつけなかったけれど、ちゃんといてくれて嬉しい。

銀鈴花という名前はこの植物を正しくあらわしているとは言えないと、牧野富太郎先生は書いておられるけれど、わたしもそう思います。鈴に見立てるなら花より実のほうではないかしら。命名した人は、どうして銀鈴草にしなかったのか。ギンリョウソウとまぎらわしいから?

そして名前がまぎらわしい、こちらはミゾソバ。別名コンペイトウグサ。
以前はたくさんあったが、いつのまにか減って、気がついたら残りわずかになっていた。

恐竜が絶滅したのは、地球に小惑星が衝突したことによる環境の激変に適応できなかったため、とする説が有力だけれど、そうでない説もいろいろある。
ミゾソバがたくさん生えていた場所に、小惑星の衝突に相当するような大きな変化は起こらなかったし、他の植物に場所を取られたというふうにも見えない。意図的に駆除したわけでもない。それでもミゾソバにとっては、何らかの理由があって、居心地がわるくなったということだろう。
見かけなくなった植物は他にもある。ツルカノコソウ、アケボノソウ、センブリ、ベニバナノボロギク、ヒヨドリジョウゴなどは、わたしたちがここに住み始めた当初の先住民で、その後数年のうちに姿を消したものたちだ。
さまざまな名前を知らないキノコ類も、この10年であきらかに減った。リュウノウギク、ヒヨドリバナのように、庭の中に保護したものだけぎりぎり残っているものもある。逆に、増えたものもいろいろある。
温暖化のせいにするまでもなく、自然環境は(動植物すべてを含め)つねに流動的で、複雑に変化し、入れ替わっている。まるでヒトの細胞のように。それが生きているということ。
さてさて、コシオガマとコウヤボウキは、今年は見られるかな、どうかな。

 

ジョウビタキの声がにぎやか。
数日前にオスを見かけたのだが、あとから来たメスがやたらと挑発的で、窓の外の物干し竿に来たかと思えば、コマ吉のすぐ目の前に「ぱっ」と止まってみせたりする。
小さくても、飛べるというのは、すごいな。(と、コマとわたしは顔を見合わせて思ったのでした)

ジョウビタキは冬鳥で、暖かい日本で冬を過ごし、春になると北へ帰っていく。ところが近年、信州や北海道などで、春夏も日本に残って繁殖するジョウビタキが増えているそうだ。
これはなぜなのか。「温暖化の影響」では説明がつかない。猛暑の日本にとどまるより、シベリアやモンゴルの広大な原野のほうが子育てに良さそうに思えるけど、そういうわけではないのかしら。
野鳥の中ではあまり人を恐れない性格でもあり、意外と適応力が高い…というより、こだわりがないのかもしれない。それにしても「渡り」という大切な本能を、そう簡単になくしてしまえるものなのか。謎です。

 

早々と、越冬モードのパチ子ちゃん。鉢植えにするのは2年ぶり。
もう入院とかないので(ないよね?)ちゃんとお世話ができます。

 

ボクもにゅういんとかはもうヤダ。

 

本日の「びっくり」

『オタク用語辞典 大限界』発売

いつものフェイクニュースではありませんよ。ほんとの話。
しかし、こういうのは年2回くらいバージョンアップしていかなければたちまち「過去」になってしまうのでは?
って、わたしが心配してもしょうがないけれど。
そして、この辞典を買う人はすくなくともオタクではない、と思う。(一種の「言葉オタク」ではあるかもしれない)

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足跡

2023-10-23 21:40:06 | 日々

朝早くから複雑な雲が出て、どこ見たらいいか迷う。

 

「きれいな雲」の写真を見せられるのって、「ゆうべ見た夢」の話を聞かされるのと似ているかもしれない。どちらも、とりとめがない。すぐに消える。

 

誰か、住んでます?

 

急に気温が下がり、朝晩はだいぶ肌寒い。そろそろ暖房のことも考えねば。いや、その前に、半袖をしまって冬物を出してこなきゃ!

庭のトレニアは11月まで咲き続けるけれど、きりがないので、種子になったところから少しずつ片づけ始める。
いくつか花の残っているのを抜いて手に持っているところにヒメクロホウジャクが来て、「待って待って、それまだ要るの!」と大急ぎで蜜を吸っていく。かわいそうで、片づけられない。
花に来る虫も数少なくなった。それを狙って網を張っていたクモも、もう破れをつくろう気力がない。穴あきをそのままに、あきらめてじっと風に吹かれている。
ヒトは遠い昔に食料をたくわえることを覚え、そのおかげで冬の間も飢えずに生き延びられるようになった。そのかわり思い煩うことも増えたかもしれないが。

花壇の空いたところに、つりがね草(スパニッシュブルーベル)の球根を20個。ビオラを8ポット。今年のビオラはとてもかぼそくて心もとない。きれいな空色は1株しか買えなかった。
植木鉢で待機中の山アジサイ4種も、それぞれいい場所に植えてあげよう。

 

数日前にひょこひょこ歩いておられた、このお方も、冬眠場所はみつかったでしょうか。

 

本日の(姿のない)ゲスト。

2階から見ると、車の上に点々と足跡。またコマちゃんだな、と思ったら、

 

あらま。これは猫じゃないですね。

 

あらららー。
ボンネットにぴょんと乗って、とことこ斜めに横切り、ワイパーにとまる。そこからちょっと飛んで(かな?)屋根に乗り、とことこ後部の端まで行ってから、飛んでった…。
という可愛い足跡がくっきりついております。

 

誰でしょうね。
(かわいくて、洗えません)

 

 

本日の(お招きしてない)ゲスト。

先日ちらっと見かけたよそ猫、また来ました。
アトリエ外廊下で、とつぜん叫び声があがったので、駆け付けると、この状態。
シッポをふくらませて猛然とうなっているのは、コマです。カドで鉢合わせでもしたのか。相手の子は、困ったなという表情。色柄はウラシマ似、顔は違うけど、同じ一族かもしれない。
コマちゃんは誰にもフレンドリーで、と先日書いたばかりだけど、考えてみればそれは子猫時代の話。しばらくよそ猫があらわれなかった間に、コマやもそれなりにオトナになったのだね。

乱闘になる危険は低いとみて、しばらく見物していたら、相手はコマよりヒトの視線のほうが気になったらしく、じわじわと離脱し、何事もなく終了。
(動画はインスタグラムに)

 

つよい、つよい。コマちゃんはつよいねー。

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むらさき

2023-10-21 18:48:18 | 日々

ほんのり朝焼けからスタートして、美しい色や形の雲が次から次へとあらわれ、目を奪われる。
危険なことこの上なし。(運転中だったので!)

 

ホトトギス咲き始め。


この角度で見るとなんとなくハロウィンぽいなあ。

 

アキノタムラソウ。

 

ヤブマメの花。

 

左に山芋のむかごも。
むかごは舞茸と炊きこみご飯にすると美味しいです。

 

これは食べられないきのこ(だと思うよ!)
ネコヤナギの根元に住みついていて、ある時期になるとニョキニョキあらわれ、また消え失せる。

 

オトコエシの半分枯れ花。

 

山椒は一枚残らず葉が落ちてしまったので、枯れたかなと思っていたら、また新しい芽がどんどん出てきた。

 

青じそにしては葉がこわい(←ごわごわする、かたい、という意味の方言。関西?)シソ科の何か。
いつのまにか大きく育ち、白い花が咲いている。エゴマ、ではないかと思うけど、なぜ1本だけここに?
(例の建設残土玉手箱花壇です。まだ隠してるものがあるらしい)


いい雰囲気になってきたコスモス。

 

本日のクレ坊。

すやすや~。

このところ、よそ猫の来訪がぱったり途絶えていたけれど、久しぶりに知らない猫を見た。
夕方、うちの玄関からちょっと下った道を、するするっと小走りで行く猫を目撃。
すもものようなウラシマのような、白の多いサバトラで、しっぽ長い。スリムで、まだ若そうだ。声をかけると立ち止まって、こっちを振り向いたが、寄ってくるという感じではなく、そのまま行ってしまった。
ちょうど道端にコマがいて、そのすぐ目の前を通過したので、互いに気づかないはずはないけれど、驚くでもなく、フーシャーでもなく、コマも黙って見送っただけ。
わたしが初見なだけで、猫同士は顔見知りなのか? でも、コマちゃんはもともと他猫(にゃん)に見境なくフレンドリーな性格だからなあ。
もし男の子だったら、クレとは絶対うまくいかないと思うから、うちに来てもだめですよ。

 

クレ坊も、けんかするんじゃないよ。

 

本日の…「いいね」じゃない。

「PCウイルス感染」偽の警告で電子マネー要求

先日、Mのパソコンにも来ました。この「サポート詐欺」ってやつ。
もう情報は行き渡っていると思いますが、念のためご参考までに。

・「Windowsディフェンダー」「セキュリティーサービス」等、もっともらしい表示が複数出る。(すべて偽物)
・「こちらに電話してください」と自動音声が繰り返す。(絶対電話してはいけない)
・×マークをクリックしても閉じられない。
・電話番号は050とは限らない。

まず音声をOFFにして落ち着いてから、PCを再起動してください。
再起動できない、あるいは再起動してもまた出る場合は、

Ctrl +  Alt + Delete の3つのキーを同時に押す。

黒い画面が出たら「サインアウト」を選んでクリック。

これで元に戻ると思われます。
本物のウィルスではないので、一度消えれば終わりですが、もし心配だったら、再起動後にセキュリティソフトでフルスキャンをしておけば万全です。

怪しいサイトに行ったりしなくても、誰もが見るようなニュースや話題にまぎれて仕掛けられているらしいので、万一に備えて対処法をメモしておくことをおすすめします。
(じつはわたしも、「3つのキー」をメモっていたおかげで、「あー来た来た、これねー」と余裕で対応できたのでした)

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実のいろいろ

2023-10-17 23:37:50 | 日々

グ・モーニン。
3日前の朝に見たこの雲はどこまで行ったかな。

 

カラスウリ。うっすら縞が残るくらいが良い。

 

紅色と藍色が美しいクサギの実。
ちょっと時期が遅れて、あまり残っていなかった。鳥が食べているのかも。

 

カラタネオガタマの実。
たしかこの木も植木鉢にまいた種子から育ったもの。すでに2メートル以上ある。

 

おや、いまごろ?

 

本日の収穫。

晩生の山栗と、ゴーヤの採り残し。
いまごろまで栗があるとは思わず、手ぶらで行ったので、エプロンのポケットに詰めて帰ってくる。

 

小さいです。ぜんぶで86個。(数えた!笑)

足元が危なっかしいので、ここしばらく山に入らなかったけれど、靴を替えたらだいぶ歩きやすくなった。
スニーカーは紐をきりっと締めて履くもの、面倒だからってゆるめに結んだまま脱ぎ履きしてはいけないと教わり、まじめに実行したこともあったが、三日も続かなかった。
朝出かけたら夜まで戻らないという生活ではない。一日中ひんぱんに出たり入ったり、両手にあれこれ抱えていることも多いのに、いちいち結んだりほどいたりしてられませんって。
もともと合う靴がみつかりにくい足のせいもあり、そこらで履くだけの靴となると選ぶのも投げやりになり、安物スニーカーの底がすり減っても破れてよれよれになっても履いていたのがいけなかった。歩きにくいと、よろけたりつまずいたりしやすい。転ぶのが怖いから、よけいに歩かなくなってしまう。

暑かった夏も去り、ようやくいい季節になったというのに、これではいかん。
ということで、履くことにしたのが、ムーンスターの810sの紐なしタイプ。もともとは作業靴なのかな? 見た目はゴツい感じだけど、軽すぎず底がしっかりしているから足が安定する。朝露の草むらを通っても足が濡れないし、畑をぽこぽこ歩いても意外と土が入ってこない。良いです。

(ムーンスターって昔の「月星運動靴」ですよね。明治時代にミシン5台で足袋の製造を始め、現在に至る。社訓がとにかく素晴らしい。「走る者はつまずきやすく、つま立つ者は倒れやすい。堅実なる一歩ずつを進めよ。進めたる足は堅く踏みしめよ」)

 

こちらは酔猫さんの収穫のおすそわけをいただいたアケビ。
うちのフェンスのミツバアケビは、伸びた先をバッサリ切ってしまったので、今年は実がつかなかったようだ。

かごを編んだりするアケビ細工に使うのは、ミツバアケビのつるだという。葉っぱの数以外にどこが違うのかは、よくわからない。
10年くらい前までは、ときどき道端に車を停めてアケビ細工を売っている人がいた。地元の人ではなく、遠くから行商に来ていたようだった。
薪炭林と同じで、アケビも定期的につるを切って利用してやらないと、ぐしゃぐしゃにからまってどうしようもなくなる。材料はあっても、編む技術を持った人がもういないのだろう。いつのまにか伝統工芸品のように高価なものになってしまった。

アケビの語源は「開く実」とか。あくびも口が「あく」から?

 

キンモクセイ、二番花のほうが数がうんと多く、長く咲いている。
今年は開花が2週間ほど遅いとニュースで言っていた。

 

本日のゲスト。

フジバカマの花にアサギマダラさん到着!

 

夕方、もう日がかげっていたので、たぶんいないだろうなと思いつつ行ってみたら、1匹だけふわんふわんと飛んでいた。
翅の色が鮮やかで、傷みもない。新しい子だ。

 

ね・ら・う・なッ!

(わたしがカメラを構えていたら、「ボクがとってあげましょうか」とやってきた。コマちゃんは賢い。だけど「とる」の字が違うんだよ~)

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タデ科

2023-10-14 22:04:56 | 日々

いまが旬のタデの花。イヌタデ。

別名をアカノマンマ、アカマンマともいうそうだが、これをおままごとに使った記憶はない。当時住んでいたのは町の集合住宅で、子どもは塀に囲まれた庭の中で遊ぶきまりだったし、管理が行き届いた庭には、こういう「雑草」は生えていなかっただろう。
いちど、キンモクセイの木の下にびっしりと散りこぼれた花がきれいだったので、せっせとあつめていたら、「それは肥料になるんだから取っちゃいけないんだよ!」と年上の子に注意された。そんなことを、いつまでもいつまでも覚えていて、秋になると思い出す。

 

小さい花のあつまり。つぼみのほうが色が濃く、開くと白っぽくなる。

 

イヌタデに似ているけれど、花のつきかたがまばらな、これはハナタデ(ヤブタデ)。
やや幅広の葉には八の字ヒゲみたいな黒い模様のあることが多い。

 

まばらだけれど、よく見るとひとつひとつがきれいな花だ。
家のまわりでよく見るタデは、ほとんどがこのどちらか(だと思う)。

 

一方、こちらは花壇限定、謎のタデ科。
昨年初めて1本だけ生え、なんだろうねと言っているうちに、今年は3本に増えた。
小ぢんまりとまとまって伸び広がらないことと、葉の色が濃いのが特徴で、園芸種か外来種と思われるが、相変わらず正体ははっきりしない。

 

そうそう、これもタデ科ですね。ミズヒキ。
日陰にも生える。長すぎて全体を撮ることが難しい。

 

どういう順番で咲くのかよくわからない。
下から順でも、上から順でもないらしい。

 

ひなたのイヌタデの草むらを、ちらちらちらちら飛び回っているシジミチョウ。郵便切手のように小さい。青色がきれいだったので、思わずパチリ。

 

翅の裏側は、ベージュの波なみ模様に黒紋ふたつ。後翅にちょこんとシッポみたいなもの(尾状突起)があるから、ウラナミシジミ、かな。

幼少時のちょっとしたトラウマのせいで、金魚と鱗翅目は基本苦手な閑猫ですが、もう田舎暮らしも長いので、シジミチョウくらいはだいぶ平気になり、昆虫図鑑で名前を調べたりもするようになったので、Mがびっくりしています。むしろ最近はセミのほうがよっぽど苦手。
 

本日のコマにゃ。

フレアちゃんは、代車のお仕事が終わったので、おうちに帰ることになりました。
つまり、うちの車の修理が済んで、3週間ぶりに戻ってきたのです。
どこが悪かったのか、説明してもらってもよくわからなかったけど…とりあえず、めでたし。

 

えー、帰っちゃうのか。気に入ってたのになー。

コマちゃんもニュートラルとはいえオス猫なので、なわばり意識がある。敷地内の自動車のような大きさのものは、猫から見れば不動産に近いかもしれない。
下に入れば日ざしや雨を防げるし、屋根に乗れば見張り台として使える。コンパクトだけど天井高めのフレアちゃんは、コマ的には優良物件だったらしく、いち早く所有権を主張していたから、ちょっとがっかりだね。

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コスモスなど

2023-10-11 14:29:07 | 日々

グ・モーニン。
日が昇るちょっと前の雲が美しい。

 

コスモスの種をルッコラ畑のあとにまいたら、背が高く育ちすぎてしまい、それが風でばたばた倒れ、地面についたところから根をおろし、そこからまたぐいーんと首をもたげて、だいたいほどよい高さになったところ。

 

他のキク科の野草にくらべれば、あまり面白味のない花ではある。
わざわざ植えておいて言うのもなんですが。
庭に植えて間近で鑑賞するよりも、線路沿いや道端に群れて咲いているところを、通りすがりに遠くから一瞬目にとめて、ああ秋だなあと思う…そういう花ですね。隣の芝生ではないが、よそのコスモスはきれいに見える。

 

つぼみ。

 

ナンテン。

 

アイリス?


昨年のホーリーバジルは、思ったほどこぼれ種で増えず、少し離れたところに2本だけ小さいのが出ていた。

 

赤じそはカラーリーフ扱いです。

 

キンモクセイの二番花。ふたたび香りに包まれる。
一番花から2週間足らず。例年より間隔が短い気がするけれど?

 

カラスノゴマ。青い色はサルビア・ガラニチカ。

 

ホオノキの下に立つと、ぱさっ、ぱさっ、と枯れ葉が音をたてて落ちてくる。
どこかで「ポーポー」とキジバトの柔らかい声。
夜は鹿も鳴いている。遠い日もあれば、近い日もある。繁殖期をむかえたオス鹿が、なわばり内を巡回しつつ自己アピールをしているのだろう。
「ナニトゾ・ヨロシク・オネガイイタシマス」
選挙の宣伝カーって、これだなあと、おかしくなる。

本日の「いね!」

‘Then And Now’ Photos To Show Changes Things With Time

変わるものと、変わらないものと。

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咲き残る

2023-10-10 16:51:41 | 日々

百日草、さいごの一輪。

 

オシロイバナはイヌタデなどと混ざって、朝になっても咲いている。

 

おやあ? いまごろタカサゴユリ。

異常気象でも、植物はあわてず騒がず、きちんと本来の季節に咲いたり実ったりしているけれど、やはりどこかでちょっとは影響が出ているのかもしれない。

 

アメリカアサガオ。これは今ごろ咲くのがふつう。

 

フジバカマ(園芸種)もそろった。
アサギマダラは今年は来るかしら。

 

咲いてるような咲いてないような、ヤマハギ。

 

本日の収穫。

9月も終わる頃から本気出すゴーヤ。
暑いときにこそ食べたい野菜なのにねえ。
もう消費が追いつかないので、生姜と一緒に佃煮にしてみた。

ゴーヤは下のほうはすでに葉が枯れているが、上はまだまだ花が咲いている。花にはさかんに虫が訪れ、その虫を狙ってカマキリがひそんでいるし、クモもあちこちに網をかけている。ときどきスズメバチも狩りにやって来る。
しばらく見ていたが、虫もそう簡単には捕まらない。来る虫、来る虫、みんなそそくさと蜜を吸って逃げていく。カマキリとクモは、ひたすらじっと待ち続けている。食われる側も大変だけれど、食う側だって大変なのだ。

畑を秋冬物に入れ替えるため、ゴーヤを片付けにかかる。いつのまにか桑の枝をつたって隣の桜にまでよじのぼり、ずいぶん高いところまで行っていた。ほうっておいたらいったいどこまで登るのか。試してみたい気もするけれど、気温が下がればまもなく枯れるだろうし、からまれている桜も気の毒なので、実験はしないでおきましょう。

 

本日のコマにゃ。

…が座っているのは、

 

ここ。
いつもの代車のフレアちゃん(軽)です。

うちの車はどうしたかというと…
先月、メーターのところに見慣れぬマーク(レンチ?)の表示灯がつき、そのあとまた別のマーク(コイル?)の表示灯がつき、どうしても消えないので修理工場でみてもらったところ、部品の取り寄せに時間がかかるという。
2週間ほどして、「修理が終わりました。これからお届けに行きます」と朗らかな声で電話があり、やれやれと待っていたら、すぐまた電話で「すみません、走り出したらまた別の警告灯がついたので…もう一度お預かりさせてください」と。
夕方になって、「原因がよくわからないので、本社の大きいコンピューターで調べることになりました」と、とうとう三つ隣の市まで持って行かれてしまった。
今や車の修理は、レンチやねじまわしより「コンピューター」の時代であります。

それでしかたなくずっと代車に乗ってるわけですが、この子は運転中にときどき「ピピピピッ!」とレフェリーのホイッスルみたいな警告音を発する。どうもセンターラインをオーバーすると鳴る仕掛けらしいんだけど、それをどこで判断しているんだか、センターラインが全然ない道でも鳴るときがあり、何を怒られているのかわからず、そのたびに「ぎくっ」として心臓によくない。
最近の車はいろいろ便利な機能がついているけれど、必ずしも完璧とはいえず、うちの車も、何もないところで「この先一時停止があります」と言ったりする。一時停止の標識くらい、見ればわかるんだし、いい加減なことを言って混乱させるくらいなら黙っていたほうがいいのではないかしら。

それと、うっかり音楽プレイヤーをつけたままで修理に出してしまい、代車にはオーディオがないので、運転中に音楽が聴けない。片道20分くらいならともかく、1時間も乗るときは退屈でしょうがない。これがいまいちばん困っていること。

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「わすれんぼうのはりねずみ」朗読

2023-10-08 09:19:45 | お知らせ(いろいろ)

絵本『わすれんぼうのはりねずみ』(絵・ミヤハラヨウコ あかね書房 2005年)の読み聞かせがラジオで放送されます。

番組名<よ・み・き・か・せ>
ナレーター かかずゆみさん

TOKYO FMでは
前編10月10日(火)後編10月11日(水)14:30ごろ~

大阪FMでは
前編10月10日(火)後編10月11日(水)18:03ごろ~

いつものことですが、この可愛い絵の世界を、ラジオでは見ていただくことができません。
聴かれた方は、ぜひぜひ本を手にとってごらんくださいね。

*****

絵を描いてくださったミヤハラヨウコさんは、この夏に亡くなられました。
わたしよりずっとお若かったのに。
ちょうどこの放送のオファーが来て、わたしのほうも、またご一緒に絵本をつくれたらいいなあと思っていた矢先のことでした。
あらためてこの絵本をひらいてみると、ただカワイイだけではなく、構図、配色、余白の活かし方など、デザイン的にも洗練された美しさを感じます。デザインといっても計算されたものではなく、テーブルや椅子を無造作にぽんぽんと置いただけで、しぜんと調和のとれた気持ちの良い空間ができあがる。そんな気がします。
わたしが書いたこの話のオチというか最後のところが、視覚的にちょっと難しいのですが、ミヤハラさんはじつにうまく絵にしてくださって、その手があったか!と感心したものでした。
個展のたびに案内をいただいていたのですが、結局お目にかかる機会がなく、そのままになってしまったのが、残念でなりません。

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秋の雲

2023-10-07 16:51:32 | 日々

雲のいろいろ。段々雲。

 

和紙のような雲。

 

夕焼けになりそうでならなかった雲。
流れて消えていく色やかたち。

先々週だったか、季節外れの入道雲が出ていたとき、「そういえば入道雲って英語でなんていうんだろう」とふと思い、和英辞典で調べた。

gigantic columns of clouds in summer

いや、それは「なんていうのか」じゃなくて「なんなのか」でしょう。 

cumulonimbus

これは「積乱雲」で、学術用語のようだ。
もくもくした雲を大入道に見立てるような発想は、英語圏にはないらしい。
ためしに「大入道」をひいてみると、

a giant of a monster with a close-cropped head

坊主頭の怪物のでかいやつ。
まあ、それはそうですけども。
大入道にしても海坊主にしても、スキンヘッドというのが怪物としての条件のひとつであるらしいのだが、それはなぜなのか。坊さんは怪物を退治する側の人、のような気がするけれど?

 

ひとりだけ先生みたいに姿勢よく立っているオキザリス。

 

ぺちゃくちゃ、がやがや、誰も先生の話を聞いてなぁい(笑)

 

朝露。

 

キツネササゲ(たぶん?)の花。

 

と、若い実のさや。
これが熟して紫色になればキツネササゲなので、観察中。

 

サワガニさん、みーつけた。

 

みっ…みのがしてくださいっ。
(大丈夫だよー。食べないよー)

 

本日の収穫。

真っ赤なピーマン。唐辛子ではありません。

 

Mの高知のおみやげ。牧野植物図鑑缶クッキー♪
バイカオウレン(左)とヒメキリソウ(右)。
時間がなくて植物園は行けなかったそうです。
ほんとは行きたかったのはわたしのほうだけど。わが家からだと片道6時間以上かかるので。

 

本日の鳥さん。

だれでしょう。

 

磯野ひよ子さん。
みんなに人気の見晴らし台も、枯れ枝が落ちてだんだん短くなり、止まりやすい横枝がなくなってしまった。

 

本日の「いいね!」

STUNNING BEACH STONE ART BY JON FOREMAN

この人の作品は何年か前にもシェアした気がしますが、みつからないので、もう一度。
JON FOREMAN はウェールズの沿岸地方に暮らす Land artist。
計画せず思いつくまま石を並べていく過程は、自分のためのセラピーだと言う。波に洗われて消えてしまう短命さにも彼なりの意味があるようだ。
無心の幼児の遊びのようでもあるし、密教の僧侶が色砂で描く曼荼羅にも似ている。

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十五夜、その後

2023-10-01 17:08:31 | 日々

閑猫好みの「狼男が出そうな」満月。
でも、こう出たり隠れたりでは、狼男も忙しくってしょうがないね。
このあと雲が晴れて、ぴっかぴかの月夜になる。

素晴らしかったのは、次の夜。
雨が真夜中ごろにやんだので、ふと外をのぞいたら、低い雲に反射した月あかりが空全体を照らし、軒に並んだしずくの向こう、山桜の枝のあちこちに光るものが見える。
落葉し始めてまばらになった葉が雨に濡れ、そのおもてが月に向いているものだけが光って、銀の飾りのようにきらきら、きらきらしているのだった。
ああきれい!と、しばらく立って見ていたけれど、また雲がひろがってきて、銀のきらきらはすぐに消えてしまった。
ほんの偶然のように、見せてもらえて、何かのごほうびをいただいたような気持ち。それに値するようなことをした覚えはないけれど。

 

山桜。

 

アザミの一番さん。
アザミの棘は、うっかりさわるととても痛いけれど、この花は嫌いじゃない。

 

レモンにいたアゲハの幼虫はいなくなりました。どこかでサナギになれたかな。

 

 

これはコスモス。

 

昨夜の雨で傷んだ網を、朝からせっせと修繕して、たちまち50段も編みました。
(数えた!笑)

 

カリンの実、今年は2つかな。
来年は4つ、なんて、欲ばってはいけない。どっちみち高くて手が届きません。

 

つぼみが開ききらないうちから、ほんのり香り始めるキンモクセイ。
翌日にはもう家の中にいても香りが届く。

 

大いなる残暑。10月の雲ではないね。

 

本日のゲスト。
(小さめに!)

ツマグロンヒョウモン(♀)と、ホトトギス、イヌタデ。

 

ツマグロヒョウモン(♂)と、黄花コスモス、ミズヒキ。
ゆーっくり羽を閉じたり開いたりしているかと思うと、いきなり舞い上がってパワフルに飛びめぐり、アトリエの屋根を越えて姿を消した。
温暖化で北上してきたこの蝶も、ここ数年ですっかりおなじみさんに。

 

本日の…びっくり。

驚き!アラスカの超巨大野菜コンテスト

北の大きな野菜、というと、秋田蕗くらいしか思いつきませんが。

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