閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

コーヒー特急・その2

2017-06-29 22:55:43 | 日々

えーと、「その1」はもう8年半くらい前ですが…(笑)

最寄駅に特急が停車しなくなってから久しい。
車内販売というものも、この数年で急速に減り、がちゃんがちゃんと回ってくるワゴンをほとんど見かけなくなった。
朝、コーヒーを飲まないで出かけた閑猫は、駅まで運転しながらぼーっとしている。
各駅停車ローカル線の車内では、眠り鼠のごとくひたすら眠って過ごし、乗換駅に着いたら売店に直行してホットコーヒーを買う。
ここの120円のコーヒーが意外に美味しい。
(しっかり熱くてブラックならまあ何でもいいわけです)
紙コップを慎重に持ちながら長い長い階段を上がり、新幹線ホームの長い長いベンチの端っこにすわって、コーヒーを飲む。
平日、それも通勤時間帯を過ぎれば、ホームは閑散としており、乗ってもほぼ座れるので気分的に余裕がある。
まったりしつつ時刻表を眺めていたら、わたしがコーヒーを買っているときにエスカレーターめざして走って行った人たちは一本前の列車に乗ったんだ、ということに気づいた。
でも、次回からもたぶん走らない閑猫。
転ぶの怖いので。

そして、出かけた先はどこかというと、

こちらです。
この見るからに使い勝手の悪そうな建造物は何なのか。

 

 

目的の場所はまだまだずーーーっと先らしい。
このあとどんどん人が多くなっていくのです。
着いたとこの写真は、いずれまた。
(あ、「株主総会」に行ったのではありませんよ)

 

おまけで、こんなところにも。

 

 

庭の桔梗、咲き始め。

 

収穫。
ブルーベリーはもっと黒くなると甘みが増すけれど、わたしは酸味の残るくらいが好き。
それに、熟した果実は鳥さんたちも狙っているので、早めに。

 

本日のゲスト。

またわざとらしいところに置かれて迷惑そうなカタちゃん。

 

殻は直径5ミリほど、ガラスみたいに透明感がある。

 

そして、本日の…

わんこ? じゃなくて、 

 

獅子、ですね。
タイのシンハービール。

獅子と、狛犬と、シーサーの違いがよくわからない。
神社の狛犬は、「あ」のほうが「獅子」で、「うん」のほうが「狛犬」だという説もあるそうな。
わたしは、吠えてるのがオスで黙ってるのがメスだって聞いたけど?
こんどよく見てみましょう。

 

本日の「いいね!」


山田全自動さんのツイートが面白いでござるぅ

うんうん、あるある(笑)

 

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あじさい・その3

2017-06-26 23:09:05 | 日々

 

 

 

 

 

 

 

 

これはアジサイではありません。オカトラノオ。

 

お隣のざくろの花。

 

 

初夏の果実。ブルーベリー、すこしだけ。

 

枇杷は採るのも撮るのも難しい。

 

くるみの木にも青い実が。

 

本日の…

トラさん!(笑)
といえば…

 

タイガービール。
ということで、シンガポールの地理と歴史をおさらい。
しかし「東インド会社」が出てきたところから、考えが「パイレーツ・オブ・カリビアン」のほうへ行ってしまうのでありました。

 

こちらはトラじゃない、黒猫さんちゃん。

 

 


本日の「いいね!」(メモ)

いまだ解明されていない世界の謎10選 

ヴォイニッチ手稿

クリプトスの暗号文

ビール暗号

ファイストスの円盤

シューボロウの謎の文字

タマム・シュッド事件

Wow!シグナル

ゾディアックの手紙

ジョージア・ガイドストーン

ロンゴロンゴ文字


小学生のころ、裏山で石器時代の矢じりなどが出土したことがある。
それで子どもたちの間にも一時的に考古学ブームが起こり、もっと何か落ちてないかと、しばらくはみんな下を向いて歩いていた。
それから、物を埋めるのが流行った。
わたしも友だちと一緒に庭の隅を掘り返し、おままごとのお皿だのキャラメル(?)だのをこっそり埋めたのだ。
未来の人たちをびっくりさせてあげようと思って。
そういうことは子どもでも思いつくくらいだから、大人だってやりたいだろうし、専門知識や技術を持つ人ならもっとじょうずにできる。
というわけで、少なくともヴォイニッチとビールに関しては、非常に手のこんだ(そしてとても長いあいだ多くの人を楽しませてくれている)贋作じゃないかなあと思うのですが。
そもそも小説だって映画だって、フィクションというのはみんな事実の贋作みたいなものなんだし。

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サンミゲル

2017-06-24 17:09:58 | 日々

 

アジサイばかりに気をとられているうちに、この花も咲いていました。



挿し木で2年目、かな。
木の高さは30センチもないのにちゃんと咲いている。
クチナシの挿し木は失敗が少ない。
もっと増やしてガーデニアガーデンにしよう。



ウェブアーティストも活動開始。CD制作中。

 

おしろい花の種を買いました。

おしろい花は家の周りにいっぱいあり、冬には地上部は枯れるけれど、根が残っていてまたにょきにょき生えてくるし、こぼれ種でもよく増える。
かなり大きくなる植物だから、生えすぎたものはどんどん抜かないと、そこらじゅうおしろい花だらけで歩けなくなってしまうくらい。
なのに、どうしてまたわざわざ種なんか買ってきたか?
それは、この種の袋の写真に「白い花」が写っているからです。

他の色にくらべて数が少ないのか、わたしはおしろい花の白を見た記憶がない。
どこかで見つけたら1つでも2つでも種をもらってこようと、長年チャンスを待っていたのだが、どうもこのままでは一生めぐり会えないかもしれないので…。
白一色ではちょっと寂しいけれど、黄色やピンクが混ざって絞りができたら可愛いと思う。
しかし、種の段階で色は選べないし、見たってわからない。それが問題。

1袋20粒ほどの中に、はたして白が入っているかどうか。
運良く入っていたとして、それが無事に発芽して、花が咲くまで育って、さらに翌年も、翌々年も咲き続けてくれるかどうか。
毎年どきどきしながら見守ることになる。
夏の楽しみが増えました。
「気がもめる」というのも、楽しみのひとつと数えて。

 

そして、こちらも、みしのたくかにと。(←これわかる人?)
昨年の晩秋に某所からコッソリ採ってきた野草の種を、この春まいてみた。
あまり期待せず放置していたところ、芽が出たのは出た、けれど、これが欲しかった植物の芽かどうか確信が持てない。
なんとなくそれらしいようにも見えるが、今のところ、どこにでもあるようなスプラウト。
土がそこらへんの土だから、そこらへんの草である確率も高い。
もうちょっと大きくなって特徴が出てきたら、なあんだ、ということになるかもしれない。
なにしろこれくらいの大きさのときって、毎日見ていてもちっとも成長しないように見えるんですよ。
秋になってめでたく花が咲いたらご報告いたします。

 

本日の…お馬さん(笑)

 

プリムスビール。ベルギー。
ビールという飲み物は紀元前4000年ごろから作られていたんですって。


で、こちらはフィリピンのサンミゲル。
この紋章みたいなマークが気になり、即調べる。
昔フィリピンはスペイン領だった…なんて、世界史で習ったっけ??
これは当時のスペイン王がマニラ市に贈った紋章で、てっぺんに王冠、上はお城、下は剣を持ったシーライオン(上半身がライオン、下半身がイルカという伝説上の海洋生物)だそうです。

昨日はMが「イタリアにアルプス山脈ってあったっけ?」といって世界地図を見てました。
「イタリアの人もビール飲むの?」とわたし。
父の日に世界のビールの詰合せをもらったので、ついでに世界の地理歴史文化その他を復習中。
1日に2本飲んじゃうからけっこう忙しいよ。

 

本日のにゃんズ。

白いおてては真鈴じゃなくてクレのです。
いつもこうやって仲がいいんだけど…

 

すーぐ調子に乗る小僧。
(がっぷり噛んでる~)

 

本日の「いいね!」


Cat Ladder

そう! 最初こういうのを考えた!
(でもなぜかわたしの考えはエッシャー階段になってしまったんですよね…)

こっちのほうが現実的だったなあ。

猫用らせん階段


このごろ毎晩よそ猫ジャッキーが来て、「うにゃん、うにょん」と遠慮がちに鳴く。
窓からのぞくと、猫ブリッジの踊り場(ガードレールの高さ)にちょこんと鳥のようにとまっている。
ベランダまで上がってくることもあるらしいが、中には入ってこない。
ジャッキー…といつも書いているけれど、数年前にさんちゃんの強敵だったオス猫と同一個体かどうか、だんだんあやしくなってきた。
縞のくっきりしたキジトラで、目が緑で、尻尾が中途半端に短い奴を、便宜上「ジャッキー・タン」と呼んでいるだけで、明るいときに間近でじっくり見たことは一度もないから、もしかしたら代替わりしているかもしれない。
(あるいは、複数いるのかもしれない)
もうさんちゃんはケンカに出て行かないし、クレも小さくうなるだけで積極的には対応しない。
いつもどこから、何しに来ているのか。
謎のジャッキー。

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あじさい・その2

2017-06-21 17:18:22 | 日々

 

ゆっくり色づき始めた「てまりてまり」。
ほんの一枝挿し木したのが、4年で驚くほど大きな株になりました。
この品種は秋に花まで紅葉するのが楽しいんだけれど、それは気候などの条件に左右されやすい。
どうかなどうかなと様子を見ていると剪定ができないし、冬に切ると翌年咲かないというのが悩みどころ。

 

紅がくちゃんは、こんなに濃い色に!
今年の花は1つだけだったから、来年は2つ咲かせたい。

 

そして、カットワークレースのようなアナベル。

 

天からの水が欲しいなんて書いたら、来ました。
じょうろでまいてくれればいいものを、バケツでどどっと。
気前よすぎる、大変などしゃ降りです。
このごろのお天気は両極端。

「ちょっと燃しゃぁ、がっと燃す」
むかし祖母が言っていた。
燃すというのは、たぶん薪で焚くお風呂のこと。
ぬるいからちょっと燃してくれと言われたのに、がんがん燃して熱くしすぎてしまう。
ほどよい加減にできない、不器用で気の利かない人のことをいうのだろう。
祖母は大津の生まれで、熊本に嫁いだ。大正末期のことだ。
元警察官の祖父は、ずいぶんと気難しい人だったらしいから、祖母にしてみれば、それは「さんざん言われた小言」だったのかもしれない。
終戦の直前に祖父は持病で亡くなった。
おじいちゃん…といっても、いまのわたしより若い年齢だ。
古い写真と位牌でしか知らない人の口癖を、なぜかわたしが思い出している。
「がっと降る」のはやめてほしいです。

 

桑の実ももうおしまい。
ちょこちょこ摘んでは冷凍してあったのが600gほどたまった。
雨降りだから、きょうは最後のジャムを煮ましょう。

西側の沢のすこし奥へ行ったら、地面に点々と黒いものが落ちていた。
大粒の桑の実だ。
あれ? こんなところに? と見上げてきょろきょろ探し、やっとみつけた。
幹回りが人の胴より太いくらいの大きな木で、高い高い枝に実がなっている。
30年も暮らしていて、この場所には何度も来ているのに、これが桑の木だとは知らなかった。
桑がこんな大木になるものだとは思わなかった。

同じ沢のもうすこし下流に、太さは半分ほどだがじゅうぶん大きい木があり、こちらも足の踏み場がないほど実が落ちている。
桑は個体差が大きくて、葉の形や実の大きさなど1本ずつ微妙に違うけれど、この2本はタイプがよく似ている気がする。
どちらもあまりにも高すぎて、人が採ることはできない。
(拾うのはNG。あとの処理が大変だし、美味しいジャムにならない)
届かなくても、豊かに実っているものは、見るだけで嬉しい。
きっと一番奥の木が、このあたりのみんなのグレートマザーなのだ。

桑は実生でよく増えるし、根がとても丈夫で、切っても切っても切り株から生えてくるほどだけれど、鹿が跋扈するようになって以来、この一帯で若い木はまったく育たない。
お母さんは悲しんでいると思う。



本日雨天につき、先日のにゃんこ。



木陰のクレちゃん。

 

「なに?」
なんでもないよー。

 

本日の「いいね!」

赤ちゃん象シンディ、走る!

ご機嫌でホロホロチョウ軍団を追っかけ回しております。
すごく楽しそう。
スウェーデンのボラス動物園にて。

 

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あじさい

2017-06-18 16:46:50 | 日々

咲き始めがきれいだ。

 

白いのも。

 

梅雨入りしたわりには晴れの日が続く。
植えた苗、まいた種もあるし、青じそ畑(サイトB)はホースが届かない場所にあるので、そろそろ天からの水が欲しいところ。


これが…

 

こうなりました。
山あじさい? 沢あじさい? 甘茶??



こちらはちょっと日あたりが良すぎたかも。

 

葉が細く、蔓植物ではないがひょろひょろと伸びて、あじさいらしからぬ風情。
天城甘茶??

 

 

おなじみ隅田の花火。

隣町の長い長い桜並木の下は、この時期は長い長いあじさい並木となる。
わが家の庭と違って手入れが行き届いており、毎年じょうずに咲かせているから、ピンクや青や紫のてまりのような花がぽんぽんと並んで見事な眺めだ。
先日通りかかったら、町内の保育園の子どもたちがお散歩に来ていた。
オレンジや水色や緑色のカラー帽子が、あじさいの手前を右往左往していて、とてもカラフルで可愛らしい。
うちの子も通った園だけれど、あんなにちっちゃかったかなあと思う。
当時の子どもたちが、もう保育士さんになったりお母さんになったりしているんだものね。

 ぱらぱらおちる あめよ あめよ
 ぱらぱらぱらと なぜおちる
 かわいたつちを やわらかにして
 きれいなはなを さかすため

 

本日の「いいね!」

Meticulous Detail

相羽さんちから勝手にシェア。
この動画は1週間くらいで消えちゃうかもしれないので、見る方はお早めにどうぞ。
28分…ちょっと長いです。
(だけどNHK WORLDって、日本語版ないのか…!)

もうひとつ。

コクヨのノートと孫子の兵法

ノートを買うのが大好きで、いつもひきだしにキャンパスノートの新品を何冊か常備している。
そのうちの1冊を出してきて使い始めた。
もう何でもパソコン(とわずかなメモ用紙)だけで書くようになっているので、じつはちゃんとしたノートを使うのは久しぶりだ。
昔は新しいノートの最初のページに字を書くのはとても緊張したし、筆記具を選ぶことにも真剣だった。
シャープペンシルの芯の硬さと太さの組み合わせだとか、ボールペンは絶対この銘柄でなきゃだめだとかね。
いまはもうぜんぜん緊張しないし、こだわる気も起こらない。
何でもかまわず手近にあるペンで、他人には判読しづらいぐしゃぐしゃした暗号みたいな文字を平気で書いている。
それでも考えのほうがずっと速く、あっというまにはるか先まで行ってしまい、おーい待ってくれえと息を切らして追いかけるのだが、いつも置いてきぼりにされている。
文字で書けることなんて、ほんの少ししかない。
ほんとうに大切なことは、書けない99.99%のほうにあるんだと思う。

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サルナシ

2017-06-15 23:23:16 | 日々

川の向こうのやぶをじっと見つめる。
何かが気になる。
視界の中にひっかかるものがある。

あまり高くない木が重なり合うようにわさわさと生い茂っていて、さらにその上におおいかぶさるように蔓草が伸び放題に伸びている。
緑の葉っぱ、柄が赤い。
あ、それだ、気になるのは。
急いで帰り、Mの双眼鏡を借りて戻る。

ほらほら、あれ。
蔓はちょっとアケビみたいだけど、葉の形がアケビじゃない。
小さい緑色の実らしきものも見える。
「こくわ」「さるなし」「またたび」
そんな名前が頭の中にぽんぽんと浮かんだ。
とりあえず写真を撮って、また急いで帰り、図鑑を調べる。

マタタビとサルナシは、どちらも同じマタタビ属で、画像検索で見ても似ているように思われる。
実の形が、サルナシは丸く、マタタビは先が尖るらしい。
(「こくわ」というのはサルナシの実の別名とのこと)
川のこちら側からでは遠すぎて、せいいっぱい乗り出して撮った写真を拡大してみてもよくわからない。
しかし、川を渡ってしまうと、地形上、このやぶの真下に立つことになる。
問題の蔓はびっしり重なり合った枝葉の上にひろがっているので、真下から見上げても何も見えないのだ。
屋根の下に入ってしまうと、天井が見えるだけで、屋根瓦は見えない。それと同じこと。

猫がいるので、家の近くにマタタビがあるのはまずいんじゃないかと思う。
でも、蔓の勢いからみて、今年はじめて生えたものではなさそうだし、もしこれがマタタビなら、うちの猫どもはとっくに気づいているに違いない。
(もしかして、ちょいちょいやってくるよそ猫どもは、これが目当てで…ってことはないよね?)

サルナシなら、実はミニチュアのキウイで、甘くて美味しい。
ジャムにもなるし果実酒にもできる。
サルナシだといいな!
と思ったけれど、考えてみたら、収穫する方法がないのだった。
川岸の斜面で足場が悪く、はしごも脚立も使えないし、揺すったり竹竿で叩いたりすれば、たぶん一つ残らず川に落ちてしまう。
からんでいる木ごとばっさり切ったとしても、それでいったい何個拾えるだろうか。

手の届かない果実を、あこがれの気持ちで眺めている。
それがいちばん贅沢なことかもしれない。
と、負け惜しみを言ってみるのでした。

 

本日の紫陽花

こんなだったのが、

 

こうなりました。紅がく山あじさい。


本日のにゃんこ

草むらにいると目がグリーンになる真鈴さん。

 

クレはここが好き。

 

マダムに対しては、ほどよい距離をおくのが男子の心得。

 

だけど、マダムがすることは、よーく見ていて…

 

すぐ真似する!

 

本日の「いいね!」


Skills every child needs to know to be future ready

すべての子どもが将来のために身につけておくべき5つのスキル。
共同、共感、集中、問題解決、コミュニケーション。

 

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青梅、赤い実

2017-06-14 00:38:03 | 日々

青果売り場に青梅が並ぶ時期になると、今年はどうしよ?と考える。
梅酒は、前回(昨年ではない)のも前々回のも残っているから、それらがすべて消費されるまで絶対作らないことにする。
梅シロップも、前回(2年前? 5年前??)のが冷蔵庫にまだ少しある。
家で作ればそりゃ美味しいんだけど、どうしてもないと困るというものでもないしね…
と思っていたら、今年はうちの庭の梅が大豊作なのです。

もともと花を見るために植えた白梅だから、ぽつぽつ実がついても、昨年までは本気で利用を考えるほどではなかった。
ところが今年はいきなり5kgも採れてしまった。
ほんとは1kgもあればじゅうぶんなんだけど、鈴なりの果実を「少しだけ」採るというのはなかなか難しい。
あ、これ大きい。あ、あれもキレイ。と次々に手を出したら、あっというまに5kg。
田舎ではたいていの家が梅の木の1本や2本は持っているから、この時期は梅ラッシュで、採れすぎたからっておすそわけする先もないわけで…。

とりあえず、5kgの中から、特にふっくら丸顔の可愛い子をよりすぐり、どぼんと塩水に漬ける。
(というのが上の写真)
一晩おいてから、二つ割りにして種をとり、白砂糖をまぶして冷蔵庫に入れる。
これは大好きな夏のおやつ「カリカリ青梅」になります。
赤紫蘇は入れず、ほんの香りづけにブランデーを落とすのが閑猫流。
あとの4kgあまりは、Mが梅シロップを作るというので、よ~し、まかせた。
(と言っておきながら、まず瓶を洗って! よっく乾かして! 氷砂糖買ってこなきゃ! 水は一滴も入れちゃだめだからね! などなど、うるさく口は出すのであった…)   

そして、梅が出れば、らっきょうも出る。
これもたぶん5年前に漬けたのが、さすがに残り少なくなったので、今年はそろそろ…と思ったら、なあんと、らっきょう売ってない!
店にあるのは、きれいに洗って塩水に漬けた半製品ばかりで、それだとシャリシャリに仕上がらないからだめなのだ。
4軒まわって見つからず、隣町まで行ってようやくゲット。
だいぶ前から高齢化率が40%を超えている隣町では、やっぱり昔ながらの泥付きらっきょうのほうが人気があるのだなあ。
と思ったけれど、もしかしたら、高齢化しすぎて誰もらっきょうなど漬けなくなり、売れ残っていた、ということかもしれない。

そんなこんなの合間に、苺ジャムを煮たり、マーマレードを煮たり、桑の実を摘んだり、大量の草を抜いたり、穴を掘ったり、掘った穴に実生で育てていた苗(カラタネオガタマ、ムクロジ、桜など)を植えたり、夜は夜で鹿を追っかけたり、しております。

年末年始の点滴生活で3kgあまり減った体重を、しばらくそのまま維持していたのだが、最近じわじわと1kg増えてしまった。
でも、体脂肪率がちょっとだけ下がり、そのぶん筋肉量がちょっとだけ増えたらしい。
前は「少ない」だったのが、ぎりぎり「標準」の範囲内になった。
(タニタ君の言うことが本当なら、ね)
べつに運動も何もしてないけど、このところ戸外で過ごす時間が多く、広範囲の草を根こそぎ引っこ抜いたり、重い石を掘り起こしたり、高い枝の桑の実を無理やり背伸びして摘んだりで、なぁんとなくちょっとずつ筋トレになっているのかも。



桑の実を摘みに行き、ふと足元を見たら、見慣れない真っ赤な実が目について、びっくり。
一見、グミかと思う色と形。
だけど、枝の途中に数個ぎゅっとかたまってついているのが怪しい。
グミなら長い柄があって、ぶらさがっているはず。




こんなふうにね。(トウグミ)


この30年間で、実がなったのを見たのは初めて、というのも不思議だけれど、この植物自体はわりとよく見かける。
ジンチョウゲ科オニシバリ。
丈はせいぜい1メートル、幹の太さも1センチくらい、という草のような木のようなひょろっとした低木。
春には薄黄色の小さい花が咲き、ジンチョウゲの花に似てちょっと香りもある。
あの目立たない花がこうなる、というのが、かなり意外。

ぷっくりと水気を含んでいて、いかにも食べられそうな気がするけれど、有毒とのこと。
(そもそも、このあたりにオニシバリがたくさん生えているのはなぜかというと、鹿が食わないからです)
白雪姫の毒りんごじゃないけれど、ヒトの本能は「赤い実」を見ると「甘い・美味い」と反応する基本設定になっている。
にもかかわらず、ドクウツギだのヒョウタンボクだの、赤くて美味しそうで毒のある実は自然界にけっこう存在する。
つまり、ヒトという生物は、本能の部分だけでは自分を守れないのだろう。
集団で暮らし、言語を持ち、文字を持ち、記憶し、記録し、語り伝え、「これは毒だよ」と教え、「これは毒なんだ」と学び、それでやっと危険を回避できるようになる。
だから、学ぶということは大切。
よく知らない果実を口にしてはいけません。
「これ焼酎に漬けるとウマイんだよな!」なんて冗談で言うのも駄目。


全体の姿はこんな感じ。
名前の由来は、樹皮が丈夫で、鬼でも縛れそうだから…と図鑑には書いてある。
枝はクズのつるのように柔軟で、先のほうをくるっと一結びしてもぽきんと折れることはない。
どれくらい丈夫かは試していないが、それ以前に、短すぎると思う。
(ということを前にも書いた気がしますが…)
鬼の正確なサイズは知らないけど、1メートルでは片腕も縛れないでしょ?
もともとは毒性から「鬼しびれ」とか言ってたのが間違って伝わったんじゃないかなあ。
というのは、例によってまったく根拠のない閑猫説。

<追記>
枝そのまま使うんじゃなくて、樹皮を剥いでつなぎ合わせて長い縄にするのかもしれない。
でも、山の中で鬼に出くわしたとき、そんな悠長なことしてるヒマはないですよね。

 

 

 

 

 

 


本日の紫陽花

わさわさと茂りすぎたので、すこし切ってきたところ。
この品種、外光で見るより室内で見るほうが綺麗です。
でも水揚げが難しくて、よく失敗する。

 

そして本日のにゃんこ

…のブローチ。
アカネちゃんありがとう!

 

本日の「いいね!」


アートコスプレ・フェスin徳島

なるほど、こういうイベントは夏にやるんですね。
(冬服の上から着られないもんね)

 

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どくだみなど

2017-06-09 17:49:04 | 日々

どくだみの咲き始めに、ざる一杯摘んで、今年も魔女の薬を仕込んだ。
わたしはこれが合うらしく、市販の虫刺されの薬がほとんど要らなくなった。



干す必要はないが、薬にするときはよく乾かし、水玉は1こも入れないようにする。

 

一面に群生しているとなかなか見事だなあ。

 

こちらは八重咲き。今年はちゃんと八重に咲きました。

 

 

珍しい濃い色のホタルブクロ。園芸種。

 

 

てのひらくらいの小さい里芋の葉に、大きな水玉がのっている。

 

ころんころん。

ちょうどこれくらいの、底の平らなガラス玉を、むかし駄菓子屋で売っていた。
おはじきの石より大きく厚みがあって重い。
透明の中に色が入っていたり、気泡が入っていたり、ビー玉の暗緑色で何かのマークを型押ししたのもあった。
あれは、石けりの「石」として使うものだったのか…いくつか持ってはいたけど、遊んだ記憶はない。
うちでは駄菓子屋に出入りすることは禁じられていたから、どうして手に入れたのか、それも覚えていない。
地面がまだ舗装されていなかった時代の遊びだ。
土の上に靴の爪先でずりずりと線を引かないと石けりはできない。
第一、コンクリにガラスを投げたら割れてしまうもの。

 

ヒペリカム。これは金糸梅。
この場所にはずっと美容柳があったはず…だけど、いつの間にやら金糸梅と入れ替わってしまった。

 

本日のクレちゃん。

きょうは、どこにいるかというと…

 

 



こういうとこ。

 

んーっと、この先には行けないから、Uターン…

 

…ちょっとむずかしいけどね…

 

よし、できた。

 

幅は4センチ、高さは2メートルくらい。

先日、猫餌を買いにホームセンターに行ったら、ペット用品のカウンターに「子猫さしあげます」の貼り紙がしてあった。
「ねえねえ、これこれ…」とMをつついて小声で言っていたら、レジの店員さんがうふふと笑って、同じように小声で「こちらに実物が」とカウンターの陰を指さす。
床にケージが置いてあって、かけてある毛布をちろっとめくると、貼り紙の写真とはまた別の子猫が4匹、隅っこでおはぎのようにくっつきあって寝ていた。
見たところ生後6~7週か、「もうフードを食べ始めてますよ」と店員さんは言うけれど、普通ならまだお乳を飲んでいるくらいの、ほよほよの赤ちゃん猫だ。
お母さん猫は野良で、そちらもボランティアさんが保護しているという。

子猫シーズンは春から初夏に集中する。
わが家の歴代猫も、5月から7月に来た子が圧倒的に多い。
そして、子猫が「まるで子猫の写真集みたいに」愛くるしい時期はとても短い。
本来なら親猫から離すのは2か月以降が望ましいというけれど、ぐずぐずしていると売れ残ってしまうリスクがどんどん高くなる。

貰い手を探すなら、写真より実物を見てもらうほうが、そりゃあいいに決まっている。
うちだって、でかいのがすでに4匹もいるのでなかったら、(ついでに自分があと20年も若かったら!)全部まとめて連れて帰ってきちゃうかも、と思うくらい、これくらいのときは可愛いんだから。
だけど、見えない場所に隠すように置いてあるところをみると、どうやら店としてはおおっぴらに宣伝はできないらしい。
猫を求めていそうな客を見抜いて、こっそりご案内。
なんだか怪しい秘密クラブか、禁酒法時代のもぐり酒場みたい。

あれから1週間くらいたつけれど、もうしばらくはその店に行かないで、猫餌はスーパーで買おうと思う。
ケージの子猫たちも、貼り紙の子猫たちも、みんな良縁に恵まれて、いいおうちに行けますように。

 

本日の「いいね!」


まねっこ猫

飼い主さんはプロの訓練士で、かしこいにゃんこは保護猫さんだとか。

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ヒメジョオン・その2

2017-06-08 15:36:52 | 日々

梅雨に入る。
小雨の中、長靴はいて、傘さして、りこちゃんとお散歩。

 

ヒメジョオンの花のまんなかに水玉発見。

 

花粉は撥水性が高いので、まんまるな玉になっています。

 

カメラを濡らさないように気をつける!(笑

 

見た目はいかにもさくらんぼだけど、食べられない山桜の実。
オオシマ系は大きめの実がたくさんできる。

気温が上がると熱いスープを飲まなくなり、かわりに野菜ジュースを買うようになる。
毎日ではなく気まぐれだから、買い置きには小さい飲みきりサイズの紙パックがちょうどよい。
飲み終わった紙パックをぺたんこにたたむと、「たたんでくれてありがとう」という文字が出る。
たたんだ人にだけ読めるように、わざわざ折り目の内側に印刷してあるわけで、じつに芸が細かい。
このあいだ「季節限定・佐藤錦ミックス」というのを名前につられて買った。
佐藤錦にはほど遠いチェリーフレーバーで、さくらんぼ成分はどうせ1%くらいしか入ってないのだろう。
(それは期待するほうが間違ってる。それに、さくらんぼ100%のジュースがあったら嬉しいかというと、そうでもないような気がする)
紙パックをたたみ、ふと見たら、「たたんでおごやっておしょうしな」と書いてあった。
山形県置賜地方…といえば、そう! 知る人ぞ知る伝説の豆猫族(@アタゴオル玉手箱)の言語じゃないですか。
じつにじつに芸が細かい。
お味はいまひとつでも、許す気になってしまった。
もうひとつ「季節限定・瀬戸内柑橘ミックス」が冷蔵庫に残っている。
こちらは何と出るのでしょう。
(…おみくじかい)

 

今年は20本くらい咲いているハナショウブ。
雨の季節の花なのに、濡れるとたちまちしょんぼりしてしまうのです。
晴れたら晴れたで「暑~い」とくたくたしているしね。

 

 

 

こういう水玉は、りこちゃんにおまかせです。
雨降る中、片手に傘、片手シャッターでもピント合う!

 

赤から紫へと変化するあじさい「未来」。
条件さえよければ、このあとまだまだ変わります。

 


本日の「いいね!」


4万年前の骨フルート

ドイツの洞窟で見つかったマンモスの牙の笛。
リンク先の動画で聴けます。

角笛というのはあるけれど、骨は意外とすかすかしているものだから、吹いて音を出すのは難しそうな気がする。
楽器を演奏するという行為は、現代では誰でもどこでもやっているし、それを録音したものが際限なく複製再生されているけれど、古代には一回一回がものすごく厳粛で真剣な儀式だったのかもしれない。
チベットには風葬にしたヒトの骨で作る笛や鼓があるそうです。

 

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ヒメジョオン

2017-06-06 22:54:14 | 日々

ほら、ねー。
やっぱりヒメジョオンだった。

 

他の地域ではどうかわからないが、この周辺ではハルジオンがほぼ咲き終わった今ごろから咲き出すので、あまり間違えることはない。
ちょうど草刈りシーズンに入ってしまうため、だいぶ損をしている。

 

花だけ単独で見るとどっちだかわからない。
ハルジオンに比べて背が高く、茎葉に毛が少なく、花数も少なめで全体にあっさりした感じのヒメジョオン。

 

朝まだ眠いときの顔。

 

 

ついでに…
庭のあじさいの足元からあちこちに這い広がっている、この草。
もう何年も何年も前から勝手に生えていて、ときどきぽちぽちと白い小さい花を咲かせている。
そういえば、これ、何ていうんだろ。

 

図鑑と照合するのにアップで撮っておこうとしたら、花びらだけ真っ白に光ってしまって、どう工夫してもちゃんと撮れないのでした。
う~む。身元を知られたくない事情でもあるのか。


<追記>

「そんなわけないでしょ!」と、りこちゃんが撮ってくれました。

花びら3枚。ツユクサ科?
ブライダルベールという園芸植物にすごく似てるんだけど、買ったおぼえはないし、なんでうちの庭に??

 

本日のにゃんこ

真鈴さんがくつろいでいるのは…

 

ここです。
鳥の巣博士がワークショップで使う草を干しているところ。
(先日の大風でだいぶ飛びましたが…)

 

こんなんなって寝てらっしゃる。
あったかふかふか干し草のベッド。

 

本日の「いいね!」


鎌倉市図書館が、いま伝えたいこと

何もできないけど、見守る場所としてあることの大切さ。

 

もうひとつ

QLOCKTWO

針でもなくデジタルでもない時計。
実用性はともかく、発想の方向がちょっと面白いかなと思って。
ドイツのメーカーで、20か国語の表示が選べるそうです。
(日本語版は「現在の時刻は〇時〇分です」となって、意外と面白くなかった…)

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