閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

管家猫

2006-12-08 08:17:25 | お知らせ(海外版)

…『わたしおてつだいねこ』の中国語版が出ました。
台湾の東方出版社というところです。

台湾も中国も、基本的に、すべて漢字ですが、
略字が多い中国にくらべると台湾のほうが見慣れた文字ですね。
子どもの本は漢字の横に「ムメヌYT」みたいな記号で
ふりがながついています。

「猫小姐、起床了! 休息時間結束了」
=ねこさん、おきて。きゅうけいはおしまい。

…読めなくても、なんとなく意味がわかるようで、面白い。
漢字は日本と微妙に違うところがあるので、
正確にこのとおりではありません。
「猫」という字の左側は、本当は「豹」と同じ「むじなへん」です。
「起」の右側は「己」でなく「巳」だったりします。
出版社のHPの紹介文も、読めないけど →こちら
忙しくて猫の手も借りたい、っていう表現は
あちらにもあるのでしょうか?

もうひとつ、中国語版で楽しいのは、絵の中の文字まで
徹底的に中国語に翻訳してあることです。
絵本に出てくるお店の看板とかポスターとかも、じつにこまかく。
今回は、表紙のねこさんが持っているスーパーの袋に
「スーパーマルヤ」って書いてあるんですけど、
それが「東方超市」になってるの。
それも、上から文字を貼り付けたようなものじゃなく、
色とか字の雰囲気とか、筆のタッチまでそっくり真似してあって、
まさに職人技! いつも感心します。

このシリーズには『ペンギンじるしれいぞうこ』も入っています。
ちなみに、神沢利子さんの『ふらいぱんじいさん』もあって、
そのタイトルは「平底鍋爺爺」…っていうのだそうです。

コメント
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