閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

お皿の条件

2009-08-30 17:57:17 | 日々
猫ネタが続いておりますが。
本日は、お皿の話。

猫が5匹いるので、ゴハン皿が5枚必要です。
ここ数年、使っているのは、木製の小さいサラダボウル。
何かの景品でもらった5枚セット。

…だったのですが、しばらく前から、その1枚が見当たらず。

猫にゴハンをあげる場所は基本的に台所ですが、
治療食が必要な茶々姫と、ひとりで食べたいすもも嬢には、
それぞれ違う場所(階段の途中とか、2階とか)であげたりするので、
けっこうあっちこっちにお皿が散らばっております。
でも、お皿が消えちゃうというのは不可解。
そして、何日たっても出てこないというのも不思議。

しかたないので、足りない1枚は、白い樹脂製のお皿を使うことに。
これは、昔、初めて猫を飼ったときに買ってきたもので、
本来ペット用ではなく、幼児用の食器でした。
これも当初3枚あったのですが、1枚しか残っていません。

猫にしてみれば、入れ物なんか、たぶん何だっていいんですけど、
これはヒト側の問題で…違うお皿が混ざっていると、
なんとなく実際以上に「散らかってる」ように見える。
それに、サラダボウルのほうも、もう何年も使ってて、
全体に細かい傷がついて洗いにくくなってるから、
この際、まとめて新調しちゃってもいいかなあと…。

ペットショップには犬猫用の食器を売っていますが、
「使いやすく、洗いやすく、できれば5つ重ねられるもの」
という条件にあてはまるものが、ないの。

ステンレスは丈夫だけど、感触も音も冷たい感じで。
プラスティックは色が派手すぎたり、模様が安っぽかったり。
厚手の陶器なんか、ひとつふたつならいいと思うのですが、
5ついっぺんに扱うには重くて不向き。すぐ割れるし。

ネットショップをあさると、まずまずのデザインのがあったのですが、
猫可愛がりの飼い主心理につけこむような、けっこうお値段の張るもので、
これをいっぺんに5つは、ちょっと、ねえ。

ということで、結局、ヒト用の食器売り場へ。
幼児用のはマンガの絵がヤダ、とか言ってるうちに、
磁器のように見える強化ガラスの小ボウルをみつけました。
まずは1つだけ買ってきて、食べ方の下手な猫代表
(というのは、勢いよくがッがッと食べる珊瑚と、
ぺちゃらぺちゃらと少しずつなめて食べる茶々さん)でテストし、
特に問題のないことを確認して、ようやく全員分がそろいました。

軽くて丈夫(…たぶん)、きちっと重ねられ、流しでも場所をとらない。
特にドライフードを入れたとき、コロンコロンと音がきれい。
めでたし。

犬の場合は、お皿を踏んづけてひっくりかえしたり、
食べながら床の上をぐいぐい押してっちゃったりするので、
安定性とか滑り止めとかの機能がどうしても必要になるのですが、
猫は、ほんとに、欠け茶碗でも、あわびの殻でも何でもいいわけです。
何でもいいんだから、そんなに考えなくてもいいはずなのに、
なぜかヒト用の食器を買うときよりずっと時間がかかり…

あ。
あわびの貝殻ね。
そうか。貝殻っぽいデザインの猫皿があったら欲しいかも。
(まだ言ってるよ~)
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きなコール

2009-08-28 15:24:53 | 日々
朝6時。猫の声で目が覚める。

んーにゃあ? んーにゃあ?

きなちゃんの声は細いソプラノ。
日中はまったくといっていいほど鳴かない。
おねだりをするとき、他の子はにゃあにゃあとうるさいが、
きなこは、黙って足元にいるだけ。
夜も、すもも姉さん(怖い)のいる2階には
決してあがってこないで、下でひとりで寝ているのだが、
近頃、ちょっと涼しくなったら、朝ごはんが待ち遠しいのか、
催促コールをするようになった。

んーにゃあ? んーにぃい?

階段の上から見ると、一番下の段に顔をのぞかせて、
半分隠れてこっちをうかがっている。
降りていくと、「わッ! 来たッ!」と大げさにすっとんで逃げ、
そのままの勢いで、先頭を切って台所に駆け込む。

つづいて黒猫ズがなだれこみ、それぞれの位置にスタンバイ。
低音で「やお、やお」と短く鳴く珊瑚と、
「みーーーーっ」と高音のロングトーンが得意な真鈴。
「はいはい、ちょっとお待ちィ」と缶詰を開けるころ、
きなこはもう黙っている。
明日の朝まで、鳴かない。

さるすべりの花。むくげの花。つくつくぼうし。
かんかん照りの日中は暑いけれど、
猫たちの食欲が増すと、もう秋だな、と毎年思います。
そして黄花コスモスも、毎年撮っているような。
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マットの条件

2009-08-25 14:50:41 | 日々
台所の流し台の前に敷いてあるマットを、
きなこが毎日かじってボロボロにしてしまったので、
新調することにした。

「これはもう捨てるね」と古いのを取り上げて丸めると、
きなこは、ぼうぜんとした顔をしている。
お気に入りの毛布を取り上げられたライナス君のようだ。
すぐ買ってきてあげるから、となだめて出かけた。

「ル-プになってるのは、爪がひっかかるし、
端からずるずるほどけちゃうから駄目」
「あ、これなんか、柔らかくて、くるまりやすいんじゃない」
「でも、あんまり柔らかいと、1日でボロボロだから」
「うーん、やっぱり、ある程度かみごたえもないとねー」

あれでもない、これでもないと、売り場でMと協議する。
きなこが寝て、残りのスペースに人が立つのであるから、
幅には余裕のあることがのぞましい。
どうせかじられてしまうのだから、使い捨て覚悟で、
半年ももてばいい、ということにする。
柄の好みは特になさそうだから、これだけは
いちおう人間の好みも入れさせてもらう。
材質によって味や歯ごたえも違うだろうが、
さすがにそれは試すわけにはいかない。
まあ、店員さんが聞いてたら、なんと思うでしょう。

ようやくコレと決めた1枚は、ベルギー製と書いてある。
(そのわりに和風な柄だし、なにしろ非常にお安い。
愛知県かどこかのベルギーというメーカーじゃないかとMは言う)
買って帰り、値札をはずして、はいどうぞ、と置いてやると、
「…いいの?」
確認するようにちらっと見上げ、
さっそくぱりぱりと小さい爪をたてた。
きなちゃんの幸せマット。

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黒猫ポーラ

2009-08-24 13:20:57 | 日々
またの名を真鈴ともいう(笑

どこかで怪我してきて、右のお耳が切れちゃってます。
昨夜のご帰宅は2時半。
そしてきょうは朝からずーっとこの箱ん中でシアワセ。

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おしろい花

2009-08-23 16:18:09 | 日々
夏の後半は翻訳モードにどっぷりであります。

クリスマス絵本のお仕事をひとついただきまして。
原作は、アメリカで20世紀初頭に出版された童話集の中の一篇。
いったん完訳した上で、絵のイメージを思い浮かべながら、
絵本用のテキストにつくりなおしていく。
楽しいです。

それがちょっと一段落したところで、
ついでに前々からやりたかったことに着手。
こちらも原作はアメリカの童話集で、
なんだか50年くらい前からうちにあったもの。
その中の、特にほれこんだ2~3篇…
おそらく、日本ではほとんど無名の作家で、
紹介されたこともないんじゃないかと思うんですけど、
すごーく可愛いお話なので、どこかで絵本に、できたらいいなあと…。

そして、息抜きに読んでいる本が、Alan Mooreであります。
もともとアメリカのコミックっていっても、
「スヌーピー」くらいしか知らなかったのですが、
この人の作品は、表現の形として、ちょっと面白く思えたので。
しかし、字がこまかいなあ。
分厚くて、英文で、ぎっしり、しかもすべて手書き文字で…。
完成までに10年かかったそうですが、
全部読むには100年くらいかかるのではないかしら。



おしろい花の、好きな色は黄色。
絞りの花が、今年は見当たらず、残念。
夏といえば、カンナ、夾竹桃、松葉ぼたんに、おしろい花。
窓には朝顔、へちま、縷紅草もあったっけ。
(近頃は「窓にはゴーヤ」が流行りなのですねえ)
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はてな

2009-08-21 16:00:23 | 日々
うちの庭の山桜さん。
樹齢30年くらいだと思いますが…

ふと見たら、疑問符がついていたのだった(笑)
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聞きなし(キジバト)

2009-08-19 10:48:24 | 日々
「ビール もってこーい」

と聞こえるのは、わたしだけ?
キジバトさん、じつは見かけによらず…?(笑)

木管楽器のような柔らかい声。
おっとりしたリズムで繰り返し鳴いているのを聞くと、
いかにものどかな里山、という雰囲気です。
以前はよくいたのですが、最近少なくなりました。
近所にカラスが増えたせいではないかとMは言っています。

「オードリー・ヘップバーン」

と聞く人もいるそうです。
なるほど。
5音のうち、2音めが低いことと、3音めと4音めが
「付点8分音符」+「16分音符」になっているのが特徴。


何種類かの鳥のさえずりを、音符で楽譜にしたものを、
どこかで見かけたことがあるのですが、
あれはかなり難しいのではないでしょうか。
うんと耳のいい人だったら、およその近似値のようなものを
書きとめ、さらに楽器で再現するのも可能かもしれないけれど、
ドレミファの隙間で、何分の何拍子では括れないリズムで、
本物の鳥は鳴いていると思います。

ベーレントという人の書いた『ナーダ・ブラフマー』という本に、
植物はバッハのプレリュードを好むが、
ラビ・シャンカルのシタールはもっと好きだ、
というような実験の話が出てきますが、
(ロックは嫌いで、必死に逃げていくそうです)
境目があいまいでゆるやかなインド音楽のほうが、
自然の中の音により近いのかもしれません。
(ロックは…う~ん、地震とか土砂崩れとか…?)

この本には、蛍石やトパーズといった「結晶」を
「音階」であらわす試みも紹介されていて、興味をひかれるのですが、
全体にスピリチュアルというのか、わりと難解な本なので、
10年たっても拾い読みしかできてない…(笑)
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うつせみ

2009-08-18 15:49:45 | 日々
雨の多かった夏の前半、蝉はどうしているかと気になった。
何年間も土の中にいて、さあ地上に出ましょうと思ったら
土砂降りの雨ばかり、というとき、蝉はどうするのだろう。
頭をひっこめ、晴れるまで待っているのか。
それとも、ここまできた羽化のプログラムは変更できないのか。

家のまわりを歩くと、蝉の抜け殻がやたらと目につく。
立ち止まった位置で、ぐるっと見回しただけで5つ。
4~5歩あるくと、あっというまに15。
そこでさすがに数えるのをやめた。

もともと昆虫類は苦手分野なのだが、
蝉は樹上にいて、ばったり出会う機会も少ないので、
あまりどうとも思っていなかった。
しかし、このあいだ、夜9時ごろに玄関のドアをあけたら、
いきなりけたたましく鳴きながら飛び込んできたため、
いっぺんに「苦手・Aクラス」に入った。
夜の明かりに寄ってくる虫ではなかったはずなのに。
蝉の習性にも何か変化が起こっているのかもしれない。

半透明の飴色の抜け殻が風に吹かれている。
カラッポで、鳴きも動きもしないから、怖くはない。
カラッポであるのに、草の茎や木の幹にしっかり爪をたてて
落ちないようにしがみついている。
よく出来たものだと感心しつつ、わからないと首を振る。
これほど劇的な変化のある一生というのは、
いったいどんな気分のものだろうか、と。

殻を脱いだ瞬間に、まったく違う姿に生まれ変わる。
長い地中の暮らしのことなど、きれいさっぱり忘れてしまい、
ひたすら陽をあびて声を張り上げる短命な生き物となる。

想像力をフル動員してみても、うまく想像できない。
ではいちど体験してみますか、と言われたら…
きっぱりお断りしますが。

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コジュケイ

2009-08-17 10:04:54 | 日々
夕方、青じそを摘もうと畑に行ったら、
いきなり大きな羽音がおこり、
地面から鳥の群れがいっせいに飛び立った。

「足元から鳥がたつ」という慣用句そのままに、びっくり。
きれいな褐色の濃淡の、ずんぐりした大きめの鳥。
コジュケイだ。

この鳥は地上にいることが多く、飛ぶのはあまり得意でない。
羽ばたくと、いっしょうけんめい、という感じになる。
横一列に並び、川向こうの木立に飛んでいくのを見ながら、
7羽か8羽か、と数えるひまがあった。
きっと今年生まれた子と親鳥だろう。

この時期、青じそ畑には小さいバッタがたくさんいるので、
それを食べにきていたのかもしれない。
それとも、ひんやり湿った葉陰にもぐって涼んでいたのかな。

夜、TVで陸上大会のニュースを見る。
そういえば、陸上と水泳はあるけれど、
「空中」はないのだな、と思う。
もし人が空を飛べたら、それでもやっぱり人は
百分の1秒単位で競ったりするのだろうか。

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猫も干す

2009-08-16 10:43:02 | 日々
梅を干していると、
「ボクも干すっ!」と出てきたさんちゃん。
それではと、梅の見張りを頼み、わたしは引っ込みます。

しかし、ひまだなあ。
カラスも来ないよ。
よーし、日除けのヒモ、ほどいてやれ。
えいっ。えいっ。
えいえいえいいいーっ。(じたばた)
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