閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

残暑

2011-08-30 13:34:58 | 日々

風の通る場所は早い者勝ち。
ときにはケンカ。ときには仲良くシェア。

 

花の写真は「ランタン植物」ふうに撮れると
ちょっと嬉しかったり。

 


キツネノカミソリ。
彼岸花より早く、お盆すぎに咲き出すリコリス属。
花が咲く頃には「かみそり」のような葉は見あたらないから、
個人的には「狐のかんざし」とでも呼びたいけれど。

 

 

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密造

2011-08-29 17:20:54 | サンゴロウ&テール

画像加工ソフトの使い方が最近やっと少しだけわかったので、
スキャナとプリンタで、海賊版ポストカード作って遊んでみました。

プリンタの色の調子がおかしいため、意図せぬ「色違い」ができる。
10枚セットで、サラの港のアーケードで売ろうかな。なんて。



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マルモットの謎

2011-08-28 11:42:39 | 

どうもグリムにはまると長くなる。
先日も、「ラプンツェル」の件であっちこっち調べまわり、
なんと日本でもこの植物の種を売っている!
というところまでたどりつき(音夢鈴さん、ご教示感謝です)、
それを買ってみようかどうしようかと目下思案中なのですが、
その前には、数日にわたり「マルモット」を調べまわっていたのでした。

いえ、グリム童話に「マルモット」という話はありません。
これは何かというと、以前調べた「あめふらし、またはてんじくねずみ」の
副産物のようなもので、えーと、そこまでの経緯はこちらを・・。

・・すみません、3年も前の記事ですね(笑)。

さて、日本では「てんじくねずみ」より「モルモット」のほうが
通りがいいのですが、この名前がそもそも謎。
英語圏では「モルモット」とはいわず「ギニーピッグ」というのです。
じゃあ、モルモットって何なのか、というと、

じつはマーモット(マルモット)という動物が別にいまして、
その名前が、日本に伝わったとき、どこかで間違って
「てんじくねずみ」と結びついてしまったらしい。
おかげで、本物のマーモットには、和名がないことになってしまった。

(うちにある国語辞典で「てんじくねずみ」をひくと「モルモット」と出る。
「モルモット」をひくと「てんじくねずみの俗称」と出る。
そして、仏和でmarmotteをひいても「モルモット」と出ますが、
「モルモット」=「てんじくねずみ」と思ってるのは日本だけなのね)

じつは、「あめふらし」の正体は「マーモット」ではないか?と、
最初、考えたのでした。
アルプスの山岳地帯に住むヨーロッパマーモットじゃないかと。
ところがこのマーモット、検索していただくとわかりますが、
ねずみの仲間とはいえ、大きさは「猫くらい」あるのです。
こんなのが頭にのっかってたら、肩こっちゃう、という以前に、
お姫さま、気づかないほうが絶対おかしいって・・。

ということで、グリムのほうは、これではない、と。
そうすると、ベートーヴェンの「モルモット」という歌曲は
いったい何を歌ったものなのか、という、あらたな疑問が生じました。
その答えを、書くつもりでいて、3年たってしまったのですが、
先日、在庫整理のおりに、押入れの奥から出てきた「玉手箱」の中で
昭和20年代の古い楽譜を見つけたわけ。

 

はい、これです。
タイトルは「旅芸人」(Marmotte)
作詞はゲーテ、訳詞は堀内敬三。

♪ 越え行く山川 果てし無き道を
  けもの引き連れて さすらう此の身
  身すぎ世すぎの 浮世の旅路
  身すぎ世すぎの 浮世の旅路

(最近の訳詞では、ほとんどがこれを「旅の行商人」としており、
モルモットもマーモットも出てこないので、
よけい謎になってしまうのですが・・)

ポイントは上の歌詞の「けもの引き連れて」。
原詩はドイツ語、しかし、リフレインだけフランス語で、

♪ Avec que si, avec que la,
  Avec que la marmotte.

18世紀、フランスのサヴォア地方の旅芸人は、
野生のマーモットを飼いならして芸を仕込み、
手回し琴を奏でながら町々をまわったという・・
つまり、日本でいえば「猿まわし」みたいなものではないか。

ということで、たどりついたのが、こちら

宮廷御用画家フランソワ=ユベール・ドルーエの描いた
「マルモット使いの旅芸人(の扮装をした貴族の子どもたち)」。
左端で「立ってる」マルモットが可愛いですね。
(ただし、クライアントの坊ちゃん方より目立たぬよう
ひかえめに描いてある・・)
ゲーテが詩に書き、ベートーヴェンが曲をつけたのは、
まさにこの「旅芸人」だった、ということが、
これでやっと納得できたのでした。

「あめふらし」から「マルモット」に行き着いて、
それで何なんだ?・・というと・・べつに何でもありません。
こういう「はるばる・うろうろ・ひとり旅」が好きな閑猫です。
さあ、すっきりしたから、お仕事しよう。
(と言いつつ、こんどは「山姥」にはまっていたり・・笑)

 

<追記>

「旅芸人」の曲(動画)はこちら↓

Lied des Marmottenbuben

タイトルのMarmottenbubenは、辞書にないけれど、
bubenはドイツ語で「少年(たち)」だそうだから、
「マルモット使いの少年の唄」で、いいような気がする。
最初からそういう邦題なら、悩まなくて済んだのに!

だけど、bubenで画像検索すると太鼓の写真ばかり出るのは
いったいどういうわけでしょう?(あらたな謎・・笑) 

 

<また追記>

もうひとつ、曲の動画追加。

's Lumbegsindel - La Marmotte

なんだか六大さんの絵みたいですね。

 

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吊鐘草

2011-08-27 15:58:17 | 日々

ツリガネニンジンの花。
長く伸びて倒れていたのを起こしたところなので、
先が曲がっちゃっていますね。

昔から、こういう形の花が大好き。
カンパニュラ、ホタルブクロ、ツリガネズイセンも吊鐘草と呼ぶけれど、
(「ハワーズ・エンド」に出てくる吊鐘草は何だったかなあ・・)
ツリガネニンジンは小さくて可憐なところが好ましい。
毎年いまごろ、かならず同じ場所に咲く。
草むらに埋もれそうで埋もれず、増えも減りもせずにいる。


ニンジンと名がつく植物は、根が朝鮮人参に似ているから。
人は、観賞よりはるか以前に、食用、あるいは薬用として
ありとあらゆる植物を試してみたのだろう。
花は、この下に根があるよという目印にすぎない。
ツリガネニンジンの根は漢方でシャジンといい、
キキョウと同じく咳どめの薬。
春先の若芽はトトキといい、よく知られた山菜のひとつだけれど、
それほど美味しそうにも見えないので食べたことがない。


ところで、話がとびますが、
グリム童話の「ラプンツェル」に出てくるラプンツェルという植物の
正体がいまひとつわからない。
和訳では「野ぢしゃ」などと書かれていて、
レタスの和名を「ちしゃ」というところから、
レタスのような野菜と解説したものもある。
また、野ぢしゃ=マーシュ(コーンサラダ)という説もあり、
レタスよりはそっちだろうかと考えていた。
ところが英訳本を見るとrampionとなっており、
それで調べたらこういうものが出てきた。

レタスにもマーシュにも程遠い。
というより、これはキキョウ科ホタルブクロの仲間だ。
しかし、このほうがずっと魔女の庭に似合う。
そして、この名前もまた根に由来することがわかる。

グリムの「ラプンツェル」で、おかみさんがあれほど食べたがったのは、
もしかして、これの「葉」ではなく「根」のほうではなかったか・・
というのが、現在、閑猫の頭を占めている問題であります。

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すこしずつ

2011-08-26 11:46:11 | 日々

雲が秋になってゆく。

 

きょうは午前中に来たマドリ。
ごはんのおかわりを待っているところ。

きなな(手前)には、ちょっと遠慮がち。
ボクはまだ野良ですから。

きみは相変わらず長いね、さんちゃん。

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待宵草

2011-08-25 10:23:34 | 日々

きみが道に迷わないように
あかりはここにかけておくからね

(小樽の硝子の花器をいただいたので遊んでみました。
美雪さん、ありがとうございます~)

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BS

2011-08-23 15:49:52 | 日々

BSプレミアムの「シャーロック」を、
これはぜひ見たい!と思い、1回目を録画しておいたところ、
ひどく受信状態が悪く、画像がちらついて見るのが辛い。
それでもついつい最後まで見てしまい、ぐったり疲れた。

コードの接触でも悪いのかと、TVの裏に這いこんでみたものの、
いっぱいあって何が何やらわからず、埃を払って出てきただけ。
(取説と格闘してDVDレコーダとつないだのはわたくしですが、
そんなのはその場限りで全部忘れてしまってるわけで・・)

とりあえず、はずれているコードはないようだし、
地上デジタルのほうはじつにクリアに映っているし、
2階のBSアンテナも傾いたりしていない。
とすると、やっぱり木が茂りすぎたのが原因なのかなあ。

家の前の山桜か、栗の木か、両方か。
これはもう何年も前から電気屋さんにも指摘されていることで、
梅雨時から夏、さらに雨が降ると枝葉が垂れ下がるので
よけいに電波障害がおこりやすくなるらしい。
しかし、すでに木が高くなりすぎてしまったため、
高所作業車でも持ってこなければ伐れない状態なので。

あと2回、このままでは、見ることは無理そうかな。
わたしが見たいと思う番組なんて年に数回しかないというのに。
(しかも、そのためにちゃんと受信料だって払っているのよ)
落葉した冬場の再放送をぜひ!お願いしたいです。

 

・・ということを書いた12時間後、
帰宅したMに頼んで、木の剪定をしてもらいました。
しかし・・効果がない!
というよりも、昨夜ダメだったBSが、
きょうは朝からばっちり映っているのですよ。
なぜ?
かわりに地上波の半数がダメになっている。
それも「映りが悪い」からどんどん「受信できません」になっていく。
なぜなの???

結局、電気屋さんに来ていただき、
アンテナ線の引き込み口の部品ひとつ取替え、
「あ、これはいらないね」というコード1本外し、
その他いろいろ・・やっていただいているうちに、
突然、霧が晴れるように、すべてが直ったのでありました。
めでたし。

しかし、原因は何だったのか、肝心の点がわからないまま。
「うん、まあ、いろいろあるから」とおっしゃる電気屋さんは、
技術系というより、むしろ神主さんのような雰囲気の人なので、
「お祓いで直った」としても、納得してしまいそうなのでした。

 

(さらに追記) 

・・で、2回目は機嫌よく見ることができたのです。が、
3回目がまた雨の夜。
なんだかいやあな予感がすると思ったら、

えええ、ぜんぜん直ってないー。
神主さん! 再放送祈願!

(↑結局、見逃した人用オンデマンドで見たのであった。
お賽銭315円ナリ)

 



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サマーセール終了します

2011-08-19 21:47:36 | お知らせ(いろいろ)

「閑猫堂・夏の在庫一掃セール」ですが、
在庫がだいぶかたよってきましたので、
このへんで終了させていただこうと思います。

押入れの片付けをみなさまに手伝っていただくという・・
とんでもない思いつきにご協力くださいまして
ありがとうございました!
まだ届かない方も、順次発送していきますので、
しばらくお待ちください。

「先着順」というのは個人的には好きでないのですが、
(いつも負けて一番うしろになってた子・・)
あつまってジャンケンしていただくわけにもいかず、
時間の制約もあって、やむをえずこのような方式になりました。
ご縁があっておヨメ(おムコ?)に行けた本たちは幸せです。

「欲しいのがなかった~」という方や、
「まにあわなかった~」という方は、ごめんなさい。
またの機会に、ぜひ。

びっくりするような古い作品をご存じの方もあり、
著者の手を離れた本がいろんなところで大切に読まれていることを
実感できたのも、本当に嬉しいことでした。

すでに在庫リストをさしあげた方(でご注文がまだの方)は、
すみません、ご希望に添えるかどうかはわかりませんが、
だめもとで「これまだある?」とおたずねくださいませ。
期限は特に決めませんので、いつでもどうぞ。

絶版本(品切れ重版未定本を含む)は、もしよろしかったら
復刊リクエストをおねがいします。→復刊ドットコム(著者ページ
流通している本(新刊も、古書も)については、
書店でご注文いただけると嬉しいです。

本を古書店で買うと、著者の利益にならない、
という見方もあるようですが、わたしはそうは思いません。
新しかろうと、古かろうと、人に読まれたときに、本は「生き」ます。
出版社が売れ行きのよくない本を「絶版」にすると、
倉庫の棚に残った在庫は(次々出る新刊に場所を譲るために)
断裁されてゴミになってしまいます。
今回、お渡しできた本の中には、そういう運命から
かろうじて救えたものも混じっていました。

最近では、「自由価格本」といって、絶版本を断裁するまえに
書店で安くして売ることも可能になってきています。
書物を無駄にしないための合理的なシステムは
もっと広まってもいいと思います。

さあ、すっきりしたから、次のおしごとをしよう。
これで、もっといっぱい本を出しても大丈夫!
(いっぱい・・書ける気でいるのか・・笑)


 

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電車でいこう

2011-08-19 15:48:48 | サンゴロウ&テール

テールとルキ。

いつもは船だけど、たまには電車で。
ふたりでどこ行くんだろう。
リュックの中はお弁当、かな?

三色いるかさんよりいただきました。
窓ごしの「山」は絵の一部。ダンボールを切り抜いて、
トレーシングペーパーで透けて見えるようにしてあるのですね。
すてきな作品、ありがとうございます~♪

 

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ファンレターについて

2011-08-15 16:30:53 | Q&A

◆ひよ豆さんからのご質問です。

サンゴロウ、ドルフィンシリーズが大好きで、
ファンレターを書いたのですが、
住所を教えていただけないでしょうか?


ありがとうございます♪
住所は一般公開していませんので、
お手紙は出版社あてに送っていただけると嬉しいです。

サンゴロウは偕成社、ドルフィンは岩崎書店、
どちらでも大丈夫です。
本の最後のページを見ると住所が書いてありますので、
住所と、出版社名と、「編集部御中」と書いて、
著者名と、ねんのため、本の題名も書いていただけると、
担当の人がそのまま転送してくれます。
(他の作家さんに手紙を出すときもおなじです) 

時間がかかっても、ちゃんとお返事書きます。

「ずいぶん待たせたじゃない」
(「青いジョーカー」より)

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