閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

エクササイズ

2008-08-29 10:00:18 | 日々

2階の机に西日があたるので、
読みかけのペーパーバックを持って
階下のテープルへ移動する。

話はいよいよ大詰めをむかえ、
まだこれからドンデン返しがありそうで目が離せない。
しばらくして、知らない単語が出てきた。
階段をのぼって、辞書をひき、ああそうか、と思い、
また降りてきて続きを読む。

1938年に発表されたミステリーである。
作家が女性で、主人公も若い女性なので、
全体に平易な文章で、難しい言葉はあまり出てこない。
翻訳をするなら別だが、自分の楽しみで読むときは、
わたしはめったに辞書をひかない。

動詞は、前後関係で適当に推測する。
形容詞は、3つあれば1つくらいはなんとなくわかるもので、
あとはそこから類推して勝手に納得する。
なにしろミステリーであるから、いちいち中断すると興醒めだ。
こうして、1行に知らない単語がいくつ並んでいようと、
かまわずどんどん飛び越していく。
多少違ってたっていいや。
あとで試験に出るわけではないし。

辞書をひくのは、どうしても気になる単語だけで、
それはたいてい名詞だ。
文中に「○○を」と書かれていて、
その○○が何だかまったく見当がつかないと、
飛び越せず、先に進めない、ということがたまにある。

30分くらいして、ふたたび階段をのぼる。
辞書をひく。ああそうか。辞書を閉じる。
階段を降りたところで、ふと思った。
辞書を持ってきたほうがよかったかな?

子どものころから、本を読み始めると
「根が生えたように動かない」と言われてきた。
そうでなくても仕事柄、慢性的に運動不足なのだから、
30分に一度くらい階段を上がり降りしたほうが
健康にも良いに決まっている。

必要があって使うものは、辞書に限らず、
わざと離れた場所に置いておくのがいい。
高い棚の上とか、うんと低いところにも、
ほどよく配置しておけばついでにストレッチもできる。
電話だってコードレスの子機なんか手近に置かず、
ベルが鳴ったら駆けつけることにする。
ド・ウィンター家のお屋敷じゃないんだから、
どこにいても走ればたいてい間に合う。
ついでにゲーム的なスリルも味わえる。

と思ったのですが。

いや、思っただけ。


ちなみに、辞書でひいた単語は
winkleと、lighterでした。
(winkleが「バターつきパンに合う」と書いてあったので、
よけいにわからなかったのです。
そういえば、この種のものは「メアリー・ポピンズ」でも
午後のお茶に出てきたっけ…木苺ジャムケーキと一緒に)

 

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南北

2008-08-27 09:49:19 | 日々

牛や鹿は、草を食べたり休息したりしているとき、
たいてい北か南を向いている…
という研究報告が新聞に載っていました。
なにか地磁気と関係があるのではないか、とのこと。

あれ?
わたしは「風上を向いている」のだと思っていました。
敵の匂いや気配が少しでも早くわかるようにって。
だから、ライオンは、気づかれないよう
風下から忍び寄るっていうじゃありませんか。

海辺にとまっているカモメなんかも、
みごとにそろって風上を向いています。
鳥はそのほうが飛び立ちやすいし、第一、
反対を向くと羽がぼさぼさ逆立って気持ちが悪い。
(いや、わたしはカモメじゃないけど、
きっと気持ちが悪いだろうなあと…)

「北か南を向いている」ことが、どうしてわかったかというと、
世界の牧草地の牛を数えたんだそうです。
グーグルアースで。

そういう使いみちもあるのか、グーグルは。

その牛が「北か南」を向いているとき、
風はどっちから吹いていたのか、ということを、
わたしはすごく知りたいのですが。

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閑猫メールについて

2008-08-25 21:01:08 | お知らせ(いろいろ)

昨年の10月頃に、「ポストカードさしあげます」という
お知らせをしたのですが、そのときに
メールでお申込みいただいた数名の方と連絡がとれず、
お送りできないままになってしまいました。

yahooメールやhotmailにこちらのアドレスから「返信」した場合、
設定によっては、自動的に「迷惑メール」フォルダに入ってしまい、
気がつかないとそのまま自動的に削除されてしまう…
という可能性があることに、いまごろ気づきまして、
もしや? と思っています。
ふだんはあまりフリーメールを使わないので、
そのへんがよくわかっていませんでした。

(あいちゃん、ごめんなさいね!
感想文の宿題、まにあいそうですか?)

ややこしい方法にしたのがまずかったなあと
反省しております。
いまさらではありますが…お心当たりの方いらっしゃいましたら、
フィルタの設定をご確認の上、再度ご連絡くださいますように!
(連絡先は左のカテゴリの「お問合せ窓口」にあります)

 

いまさらな話を、もうひとつさせてください。
これはもう10年も前のことなのですが、
「きいちごを摘みに」という自費出版本を出したとき、
「MOE」誌上で「さしあげます」という告知をして、
60冊ほどを先着順で貰っていただきました。
そのとき、お申込みいただいた中に、
お名前を書かれていない方がおられました。
送料分の切手を同封していただいたのに、お送りできず、
いまだに気にかかっています。
(にゃあさんのサイトでも探していただいたことがあるのですが、
ついにわからないままでした…)

岡山県内のご住所で、おそらく若い女性の方と思います。
ちゃんと1冊キープしてありますので、
どうかどうかご連絡くださいませ。

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みぎひだり

2008-08-24 10:12:00 | 

前回のつづき。
「たてよこ」のついでに「みぎひだり」が気になるので、
また辞書をひいてみます。

「みぎ」
アナログ時計の文字盤に向かった時に
1時から5時までの表示の有る側。
「明」という漢字の「月」が書かれている側と一致。
(「新明解」第5版)

うわあ…そうだったのか…。
念のために、もうひとつ。

「みぎ」
東を向いた時、南の方。
また、この辞典を開いて読む時、
偶数ページのある側をいう。
(「岩波国語辞典」第3版)

な、なるほど、そういう言い方もある。


たぶん幼稚園くらいのときですが、
わたしは「右」と「左」がいつまでもあやふやで、
「ほら、おはし持つ手が右でしょ」と言われても、
なかなか確信がもてなくて困っていたのでした。

ちょうどそのころ中耳炎になって耳鼻科に行くことになり、
「痛くなったほうが右」という覚え方をしちゃったのですね。
しばらくは、それでとてもうまくいっていました。
でも、そのうち、もう一方の耳も痛くなったため、
結局、前よりもっとあやふやになってしまいました。

お雛様に「右大臣」と「左大臣」がいて、
「右に出るものがない」という言い回しがあるくらいだから、
右大臣のほうが格上なのだと思いこんでいたら、
そうではなくて左大臣のほうが位が高いのでした。

お雛様を飾るとき、
左大臣は「お内裏様から見て左」に置けばいいのか、
「こちらから見て左」に置けばいいのか…
右近の橘、左近の桜は、どっちだっけ…
というようなことを毎年考え、それをまた毎年忘れます。

他にも「左ヒラメに右カレイ」とか、
「左前」とか、「左褄」とか…
左右がからむ言葉には、いまだにあやふやなものが多いなあ。
そして「右巻き・左巻き」になると、もっとわからないのよ。
電磁石のどっちがN極かなんて、聞かないでください。

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たてよこ

2008-08-23 16:10:37 | 

駅のホームの長辺に沿って歩くのは、横断と縦断のどちらなのか…
という疑問を、時鳥さんが提示されていたので、
そういえば縦と横って何だろう?と思い、国語辞典をひきます。

ええっ、いちいち辞書をひくの?!
と人に笑われたことがありますが
(感心されたのではなく、あきれられたのです)
ひきますよう。ひきません?

「たて」をひくと、
「その人から見て『横』と垂直な方向」と書いてある。
それではと「よこ」をひくと、
「その人から見て左右の方向」と書いてある。
(三省堂の「新明解」第5版です)

あやうく思考が山羊さん郵便になりかけましたが…
ええと、つまり「縦横」は「左右」によって決まる、ということなのですね。
自分の左右が横で、そうじゃないほうが縦。
(いやあ、そうなのか。知らなかった!)
これでいくと、人の進行方向は常に「縦」になるわけだから、
ホームは「縦に長いホーム」ということになります。

しかし、ふと立ち止まり、線路のほうを向いた瞬間に、
ホームの方向は「その人から見て左右」に変わり、
今度は「横に長いホーム」と呼ばれることになる。

当然といえば当然。
でも、不思議といえば不思議。


お料理のレシピで、よく「縦に切る」「横に切る」といいますが、
その縦横も、わたしはいまひとつあやふやです。
長い方が縦?
それだと、かぼちゃやトマトなんか、違ってしまう。
すいかは、どっちが長いんだろう。
大根やねぎなど、まな板に合わせて左右方向に置くけれど、
その場合、左右が縦になる?
果菜なら、なり口(いわゆる「へた」)を上にして置いたとき、
葉物や根菜なら、根を下にして置いたとき、
つまり育つ状態での上下方向が縦…と考えればいいのかしらん?

一方、縞模様のある魚は、釣り上げてぶらさげた状態のとき、
縦になるほうを縦縞と呼ぶのだと聞きました。
でも、それ、泳いでるときは横縞になるのでは…
いや、泳いでる魚にすれば進行方向だから縦縞でいいのか…?

考えると、だんだんわからなくなる、縦と横。

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2008-08-21 21:23:28 | 日々

ちょっぴりスカイ・クロラっぽい雲の写真を
PCのデスクトップにしているので、
見るたびに「ふわん」となります。
これはもちろん「下から」撮ったのですが、
なぜか「上から」撮ったようにうつっているのです。
不思議ふしぎ。


ところで、
オリンピックに興味がない、と前回書いたばかりですが、
陸上の短距離なら見てもいいな、ということを発見しました。
(あっというまに勝負がつくところが良いですね。
シンプルで、飽きるひまがない)

馬術という競技を見たことがないので、
これだけは、もしTVで放映されたら見たかったのですが、
やっていませんでした。

逆に見たくないのはシンクロナイズドスイミング。
水中で逆立ちして脚だけ出す「美しさ」を、
どうしても理解できないため。
いっそのこと、透明な水槽で横から鑑賞するようにしたら
どうなんだろう。

その他、競歩はどうして走っちゃいけないのか、とか、
ソフトボールの球はどうしてあれで前に飛ぶのだ、とか、
トライアスロンはどうしてああいう順番なのか、とか…

(あれ?
これって、案外、オリンピックを楽しんでるうちに入るのかな?)

MはMで、ソフトボールの試合を眺めながら、
「この人たちは練習してないときは何をしてるんだろうなあ」
としみじみ言っておりました。

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缶蹴り

2008-08-17 21:36:14 | 日々

高校野球もオリンピックもあまり興味がない。
と言いつつ、TVのニュースがそればかりなので、
つい見てしまう。

立派な体格も、優れた身体能力も、それは素晴らしい。
頑張っている人を応援する気持ちもあるが、
何か悲壮だったり、無理してるようで気の毒だったり、
プレッシャーがすごそうだったりして、素直に楽しめない。
日本選手が、判で押したように、応援の皆さんのおかげです、
と神妙なコメントをさせられているのも面白くない。
どうだ俺は速いだろう、強いだろう、と
堂々と明るく勝ち誇ってくれたほうがずっといいのに。

陸上の、何の種目だか、TVの音声だけ聞いていたら、
「学生時代は缶蹴りをやっていた」という解説が入った。
缶蹴り…?
さほど不自然とも思わず、感心しかけたが、
「短距離」の聞き間違いでした。

オリンピック種目に、缶蹴りとか鬼ごっことかゴム跳びとか
「だるまさんがころんだ」とか、あったら面白いだろうか。
いや、それは子どもの遊びだから面白いので、
競技になったらもうどんどん悲壮になってしまうんだろうな。
缶蹴り選手用のハイテクスーツとかも、開発されるんだ、きっと。

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月光花

2008-08-15 09:26:43 | 日々

太陽熱利用のことが頭から離れない。
連日、セミばかりがこんなに元気なのは、
あの透明な羽がソーラーシステムになっていて、
自家発電しつつ鳴いているからではないか、とか…。

それでも、ときおりすうっと涼しい風が通る。
実家が梨の産地なので(梨つくってるわけではありませんが)
今年も美味しい梨が一箱届いた。

セミが太陽電池なら、カラスウリの花は月光時計か。
夜に咲き、朝にはしぼむ。
誰に見せるつもりか、白いレース編みのような花。
月あかりの下ならさらに妖しく美しいけれど、
摘んでくるとすぐにくしゃくしゃになってしまう。
黒い画用紙にのせて、いそいで写真を撮ってみた。

 

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誤変換

2008-08-13 14:54:18 | 日々

若旦那が帰省中で、

と書こうとしたら、いきなり変換で違う字になったので、
笑っちゃってあとが続かなくなりました。
なんでこれが一番に出るかなあ。
一般的な使用頻度ではむしろ「規制中」が出ても良さそうだが…

 

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聞きなし(ヒヨドリ)

2008-08-11 13:22:48 | 日々

みよちゃん おかえりィー

(すみません、ほんとにそう聞こえたんです。
みよちゃんって、誰だろう。奥さんの名前かしら)

市街地でもおなじみのヒヨドリは、
季節や状況によって多彩な鳴き方をするので、
春夏と秋冬で、別種の鳥だと思っていた人もいるくらい。
「あれ、なに? あ、ヒヨドリか」
なんてことが、うちでもあります。

逆に、ヒヨドリが、派手な声をたてず、
黙ってこそこそ行動していると、
あのへんに巣をつくってるんじゃないかなあ、と思ったりします。
庭先の木にあっても、巣はなかなかみつかりません。

Mは鳥の巣の研究もしているので、
ときどき古巣をみつけた方が持ってきてくださいますが、
ヒヨドリ、ホオジロ、それにメジロが
持ち込み件数のベスト3です。

小丼ならヒヨドリ、お茶碗ならホオジロ、
湯呑サイズならメジロ。

 

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