閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

2008年のおしごと

2008-12-31 22:15:27 | 日々
○出版したもの 
読み物… 2冊   
絵本… 5冊+1冊(復刊)

○これからの予定 
2009年にたぶん出る本… 1冊
出るかもしれない本… 2冊
回答待ち… 5冊くらい、かな?

閑猫にしては珍しくお出かけの多かった年でありました。
その中で、出版物も実働もなぜか10月以降に集中した気がします。
「回答待ち」が増える一方なのが気がかりだなあ(笑
そのまま「冷凍庫行き」になりませんように。

○2008年マイベスト
(この1年に発売or公開されたものとは限りません)
本… ギブスン&スターリング「ディファレンス・エンジン」
音楽… スティング「Songs from the Labyrinth」
映画… 「ブーリン家の姉妹」「ネバーランド」

みなさま、よいお年を。
2009年も、閑猫堂を、どうぞよろしく。
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年越し

2008-12-31 17:25:44 | 日々
峠を越えて年越しそばを食べに出かけた。

例年、Mがもちつきに続いてそば打ちをしてくるのだが、
ひと打ち(というのかな?)の単位が4人前くらいで、
ふたりでは余ってしまうので、今年は食べに行くことにしたのだ。

帰省と旅行客で、車の数が日頃の何倍も多い。
すぐ前を走っているのは焼き芋屋の車だ。
軽トラックの荷台で火を焚き、煙を出しながら走っている。
なんだか薪エンジン車のように見える。
それが、かなりの速さ。
下り坂で初心者マークのフォルクスワーゲンを猛然と追い越していく。
スピードを出している焼き芋屋なんて見たことがない。
山の中では人家もなく、タヌキ相手では商売にならないから、
次の町まで急いで行きたいのだろう。
レースのカーテンのようなものが荷台で風にはためいている。
よく見るとクリスマスの電球やリースもぶらさがっているし、
奥にはなぜか下手な仏像の絵が貼ってある。
百グラム何円という看板の、肝心の値段のところが隠れて見えない。
なんだか怪しいインドの焼き芋屋みたいだ。
笑いながらうしろからついていく。

隣の隣の町まで行って、目についた道端のそば屋に入ってみた。
がらがらとガラス格子の戸を開けると、古い店だ。
由緒や歴史があるという意味ではなく、ただ古いだけ。
すきま風が吹き込む雑然とした店内は、時代が昭和のまま。
注文をとりにきたおばあさんは80近くに見える。
棚の上のTVがずっと切れ目なく漫才をやっている。
ふたりで、かき揚げそばを頼むと、
おそばと一緒に、小皿が3つやってきた。
ポテトサラダと、おさしみわかめと、大根キムチ。
何を頼んでもこのセットがおまけにつくらしい。
韓国みたいだとMが言う。
わたしはキムチというものを初めて食べた。
見た目ほど辛くないものだということがわかった。
おそばのどんぶりの模様といい、止まっている壁の柱時計といい、
奥に見える2階へ上がる階段の黒光り具合といい、
田舎のおばあちゃんの家に来てお昼を食べているようだ。
かつおぶし粉をたっぷり使ったようなおつゆが
濃い味で意外に美味しかった。
また来年も来ようと思う。
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ひまわりの謎

2008-12-30 09:30:48 | 

冬のあいだ、庭の餌台にひまわりの種を出しておくと、
ヤマガラ、シジュウカラが交代で食べていく。
その種が、どういうわけか、今年はときどき家の中でみつかる。

居間の床にひとつ。テーブルの上にひとつ。廊下にひとつ。
洗い物をしようとしたら、台所の流しの中にもふたつ。

これがどうしてもわからない。
ひまわりの種は大きい密閉容器に入っていて、
そのふたは閉まっている。
いつもMが容器ごと庭に持ち出して、ふたをあけ、種を出し、
その場でふたをしめて持ち帰るのだから、
家の中にこぼれるチャンスはほとんどない。

ねずみでもいるのかなあ。
猫が4匹いる家で、ひまわりの種を運ぶねずみがいるとしたら、
トムとジェリーのジェリーみたいに度胸のある奴だけれど、
とにかく容器を開けた形跡はないのだし、
庭の餌台からくわえてきて猫穴をくぐって持ち込む、というのも
どうにも想像しにくい。

「ひとりで鳴るオルゴール」といい「移動する種」といい、
この家、ナニカいる、としか思えないんですけど。


本日は例によってお正月用のケーキを焼きましょう。
いつもは簡単りんごケーキなのですが、
今年はかずこさんお手製の干し柿をいただいたので、
かずこさんちのお庭のレモンで作ったレモンピールも入れて、
スパイスの効いたフルーツパウンドになる予定。

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オルゴールの謎

2008-12-28 11:14:02 | 

オルゴールの音で目が覚めました。
朝の7時すぎ。
(夜明けが遅いのと、寒いので、このごろ朝寝坊です)

「なに、あの音?」とMが言う。
「んん? オルゴール…」
音がゆっくりゆっくりになり、止まる。
それっきり聞こえない。
「え? どこ? 何が鳴ったの?」

目覚まし時計はオルゴール音ではありません。
寝ている部屋ではない、家のどこかで鳴ったのです。
でも、どこだか、わからない。

ゆっくりになって止まった、ということは、
電子音じゃなく手巻きの機械式オルゴール。
つまりタイマーで鳴るはずはないので、
誰かがねじを巻いたということになりますが、
ヒトは寝てたし、猫にはねじは巻けない。
そもそも、オルゴールなんてそこらに置いてませんし。

誰か…いるのでしょうか?

ふたりして首をかしげながら朝ごはんを食べる。
洗濯をしながら、ふとその音を思い出す。
かろうじて耳に残っているのは最後の3~4小節。
止まる寸前で、ばらばらの音だったけれど、
あれはワルツ、長調、そして…

「舞踏への招待」だ!

それなら、ひとつ持っていました。
もう30年くらい前にもらったピエロのオルゴール。
ガラス戸棚の奥から取り出し、カリカリとねじを巻いてみました。
ああ、たしかに、この音です。
よく響くオルゴールなので、戸棚の中で鳴っても、
周囲が静かなら2階でかすかに聞こえます。

でも、どうしてひとりでに鳴ったのだろう。
スイッチはなくて、巻いたねじが戻りきれば鳴り止むという
ごくごく単純な構造のオルゴールなのに。
子どもが小さかったとき、何度か出して遊んだ記憶があるけれど、
そのあとは、ずっと手も触れず忘れていました。

「誰にもらったの?」とMが聞く。
「えーっとねえ…」
すみません。どうしても思い出せません。
「その人が、何か言いたかったのかもよ」
「ええええーっ?」

「書いとけば? ファンタジーになるかホラーになるか」
とMが言うので、とりあえず書いておきます。
でもホラーじゃないほうがいいなあ。

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冬コミ

2008-12-25 10:13:50 | お知らせ(いろいろ)
「コミケって、それ、何するものですか?」って質問して、
桜さんに教えてもらったのが3年くらい前だと思いますが、
今年は、なんと、初参加!ということになるらしく…

といっても、市場に大根を売りに行くわけではありません。
(それはほんとに売りたいくらい、ありますけども…)
「青い羊の丘」で絵を描いてくださってるあづみさんの刊行物に、
飛び入りゲスト、という噂でございます。
(と、あいまいな表現なのは、現物を見ていないから。
どんなふうになるのかなあ。どきどき)
ビッグサイトに行かれる方、気が向いたら探してみてください。
詳細は、あづみさんのサイト「寿ウェブ」にて。
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つかまえた

2008-12-24 13:21:22 | 日々
片手にノート、片手にカメラで、
虹を1ぴき、捕獲してみたところ。

でも、すぐ逃げられてしまった。
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虹製造器

2008-12-23 17:59:11 | 日々
…というものをいただきました。
写真がそれです。
2階の窓のガラスに吸盤でくっついているところ。
(向こうに見えるのは別棟のアトリエの屋根)

全体の長さは15センチくらいで、
上端の四角いのはソーラーパネルです。
太陽光があたると下のプリズムが回転して、
お部屋に虹をつくってくれる、という楽しい仕掛け。

しかし、朝からあいにくの曇り空。
待っていてもいっこうに虹はできない。
明るくても、陽射しがちゃんとあたらないと駄目らしい。
あきらめて買い物に出かけたところ、
途中で急に晴れてきたではありませんか。

あああ、いまごろうちでは虹が製造されている!

帰ってきたら、誰もいない部屋で、くるくるきらきらと
小さい七色のカケラが踊りまわっていました。
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ディンギー

2008-12-22 18:04:54 | 日々
…というものがうちにやってきました。
ええと、ひとり乗りの小型のヨット、です。
長さは4メートルくらい。

要らなくなったからあげると言われ、
Mが簡単にもらってしまったのです。

「きょうディンギーが来るって」
「…どうやって?」
わたしの頭に浮かんだのは、帆をあげたちっちゃなヨットが
道を(たぶん下に車輪がついてる)ひとりでとことこ走ってくる、という、
まるでロバート・ネイサンの「夢の国をゆく帆船」みたいな図。
ですが、現実にはもちろんそういうことはなく、
持ち主さんの車の屋根にのっかって到着しました。

うちは住所からみて海のそばだと思われがちなのですが、
山の中であります。
ディンギー、もらって、どうするのだろう?

とりあえず庭に置いてあります。
サンゴロウのかわりに、さんちゃんを乗せて写真撮ろうかと思いましたが、
マストも帆もない状態では、どうもいまいち「船」っぽくなく…
それに猫を乗せてみても、空っぽのお風呂のようにしか見えず…

ディンギー君は青いシートにすっぽりくるまれてしまいました。
西風がやみ、海があたたかくなるまで、冬眠中です。
(で、どうやって海まで持っていくの?)


柴風花さん。
「ジュエル」のプレゼントありがとうございます。
がんばれアルカディア号!
(わたしも子どものとき、名前つけてましたよ、自転車に)
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冬の手品師

2008-12-20 13:47:38 | お知らせ(いろいろ)
連載「青い羊の丘」#11。
ニュータイプ・ロマンス冬号。

今回は映画「プレステージ」へのオマージュ…ということで。
絵の中の手品師さんが、かなり素敵。
時鳥さんのブログからも貴重なヒントをいただきました。
ありがとうございます。

手品師、奇術師、マジシャンの類が昔から大好きで。
「星とトランペット」の中にも「花と手品師」という話がありますが、
もっとずっと前、17歳くらいに書いた「夜空のサーカス」という話に
この人は登場しています。
でも原稿がどこへいったかわからないので、
(書いた日付と28枚という記録だけ残して)
「幻の名作」になってしまいました。
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クリスマスツリー

2008-12-17 11:46:49 | 日々
例年より遅れてクリスマスツリーを飾りました。
例年より小さめのを…といって頼んだのですが、
それほど小さくはないのが来ました。
(「外で見るとこれでも小さく見えるんだよ」とのこと)

ちょうど飾りつけを終えたところに、
朝からいなかった真鈴がひょこっと帰ってきて、
「あー、これこれ、これよねー」と早速かけのぼり…
(やっぱり今年ものぼるのか!)
飾りの玉をふたつばかり叩き落してくれましたが、
一回だけで、そのあとはさほど興味を示さず。
だいぶおねえさんになったんだね、真鈴も。

そして、今年は背の高いヒトがいませんので、
てっぺんの星をつけるのに苦労しました。

1年間、壁にかけっぱなしのリースも、
からからに枯れたひいらぎをストーブで燃やして、
新しい葉につけかえます。
庭の隅にはホリー(西洋ひいらぎ)の木もあります。
何年も前に、赤い実つきの鉢植えを買ってきて植えたのですが、
その後、元気に茂るばかりで、いっこうに実がつきません。
ホリーのほうが葉が鋭くなくて扱いやすいのですが、
山に自生する日本のひいらぎのほうが、リースは格好よくできます。
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