閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

水仙

2008-11-30 21:05:46 | 日々
今年もちらほら咲き始めました。
庭では花より葉の割合が多いので地味な感じです。
風で花茎が倒れやすいので、たびたび切ってきますが、
香りが強いので、あまり室内にたくさんは飾れません。

欧米で水仙というと、これではなくて、いわゆるラッパ水仙、
あざやかな黄色の春の花ですね。
ティム・バートンの「ビッグ・フィッシュ」にも出てきました。
ほらふき父さんの若い頃を演じるユアン・マクレガーが、
意中の彼女の好きな花は水仙だと聞いて、
黄色い水仙を庭一面に敷き詰めてプロポーズするシーン。
バートン流にヘンテコなんだけど、いやあ、なかなか良い映画だった…。


ところで、
時鳥さんちに「ロールケーキは右巻きか左巻きか」という
とても興味深い話が書かれているのですが、
わたしは「ロールケーキの正しい食べ方」も気になります。
巻き終わりからぐるぐると食べたい気がするんだけど、
それはお行儀が悪いのではないかと思う…のはわたしだけ?
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びっくり箱

2008-11-28 15:36:51 | 日々
宅配便が届きました。
車海老、と書いてあります。
居間のテーブルで箱を開けると、おがくずが詰まっていました。
はて?
表面をかきわけると、ちらりと海老の背中らしきものが。
なにげなく指先でつついた瞬間、

びょん!
びょんびょんびょんびょん!

いいい、生きてるっ…

気配を察して、すかさず駆けつける猫。
びょんびょんびょん!
はねまわる海老、あたりに飛び散るおがくず。
なんとか箱のふたを押さえ、とりあえず台所に閉じ込めておいて、
(海老を、です。猫じゃなく)
助けを求めにアトリエへ走る。

生きた海老って初めて。
ああびっくりした。
いや、活海老って、ちゃんと書いてあったんですけども、
まさかほんとのアライブ状態だとは思わなくて。
Mがちょうど在宅の日でよかった。
わたしひとりだったらお料理する自信ないかも。
早速、お刺身と塩焼きでいただきました。
ゆかさん、ご馳走様でした!
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身長計

2008-11-26 13:39:08 | 日々
子どもが生まれたときのお祝いに身長計をいただいた。
ドイツの玩具メーカーの木製のものだ。
幅10センチくらいの板に、小鳥や機関車などの絵がついて、
壁掛け式になっている。
70センチから160センチまでの目盛りがある。

2階の部屋のドアの脇にかけておいた。
お正月に、子どもをこの前に立たせて、身長を測った。
その日付が小さく書き込んである。
最初のものは2歳すぎのお正月らしい。76センチだ。
最後の記入が10歳で、143センチ。

書き込みがないところでも、子どもはたびたびここに来て、
自分で背中をつけては「伸びた?」と言っていた。
ほんとに、子どもの背丈というのはよく伸びるものだ。
160センチを超えて、もう測れなくなってしまってからも、
身長計はずっとここにかけたままだった。

ふと、絵柄がこの部屋に似合わなくなったような気がして、
先日、ようやくそれを外した。
空いた場所の、空いた釘に、温度計をかけることにした。
これも木製のレトロなデザインで、表面は白く、縁は青く塗ってある。
階下と比べると常時2度ほど高い。
ときおり薄日のさす午後、いまの室温は18度だ。
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L.A.のおみやげ

2008-11-25 11:33:34 | 日々
アメリカ西海岸に8日間行っていたMが帰ってきました。

この人のおみやげは、だいたいいつも行き先が行き先なので、
ミュジアムグッズとか、空港の売店のお菓子とかが多いのですが、
今回は、な~んと、
「免税店で香水を買ってきてくださった!」

香水って、わたし自分でも3回ほどしか買ったことありません。
(いやそのうち2つはオーデコロンだ…)
いったいどういう風の吹き回しかと思ったら、

帰りの空港の待ち時間にぶらぶらしていたら香水店があった。
そういえばシャネルの5番ってどんなのだろう、と好奇心で近づいたら
店員さんに「今は絶対コレがおすすめよっ!
日本ではまだ発売されてないのよ!」と言われ、それを買った。

ということでした。
たいそう良い香りです。
次のおでかけのときに、つけていこうっと。

その他のおみやげでは、ドライチェリーをチョコレートで
くるんだお菓子がうっとりするほど美味。
太るってば(笑
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ウール

2008-11-24 12:47:04 | 日々
今年は早ばやと電気ひざかけを出してしまったので、
電気ではないほうのひざかけは猫に貸し出すことにした。

猫は敷物が大好きで、何もない床に新聞紙でも1枚置けば、
必ず来てその上にちょこんとすわる。
かたいのよりは柔らかいの、古いのよりは新しいの、
それも1枚よりは2枚、2枚よりは3枚と、幸福度が上昇する。
三つ折マットレスの上に、さらにひざかけを敷いてやったので、
一日中いれかわり誰かがそこで寝ている。

何かのおまけで貰ったタータンチェックの薄手のひざかけだ。
生地はアクリルだとばかり思っていたら、
茶々姫が「ぎいいいっ」と音をたてて噛んだので、
どうやらウールも混じっているらしいことがわかった。

ウールをかじる癖のある猫はときどきいる。
うちで最初に飼った猫のジャム太郎がそうだった。
ムートンの敷物を、噛んで噛んでぼろぼろにしてしまった。
うっとり半眼になり、前足でもみながら、ぎいぎいと噛むのである。
羊毛に含まれるラノリンという物質が、
オカアサン猫の母乳を思い出させるのだと聞いたことがある。
毛糸玉によくじゃれるのは、ころがる面白さだけでなく、
この成分のせいもあるのかもしれない。
ウール好きの猫がいると、セーターなどうっかり下に置けない。
高級羊毛布団など、とんでもない。

ジャム太は21歳まで長生きした猫だったから、いまでも
この季節にムートンの座布団など売られているのを見ると、
ついつい「あ、ジャム太のオカアサンだ」と思ってしまう。
天国でも雲などかじっているでしょう。
かじりすぎると、落ちるよ。
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水菜

2008-11-22 09:47:59 | 日々
アメリカでも「ミズ~ナ」と呼ぶらしい。
以前は漬物、鍋物など、和風にしか使わなかったが、
いつのまにかサラダで食べるのが普通になった。

あまり大株にならない、小さい柔らかい品種が出回っている。
適当にちぎり、塩をぱらっと振って、むしゃむしゃ食べる。
ドレッシングは和・洋・中華どれでもいいし、
気が向くとチーズを混ぜたりもする。ナッツ類も良く合う。
畑に水菜がある間、サラダ用のレタスなどほとんど買ってこない。

冷凍庫に残り御飯がたまってきたので、
水菜チャーハンというのを作る。
炒り卵を作り、ちりめんじゃこと短く刻んだ水菜を炒め、
塩をしてから、レンジで熱くした御飯を入れて混ぜ、
最後に醤油をじゃっと振って、おしまい。

わたしのチャーハンは、パラパラであることは重要でない。
ごく少量の油で炒めた具を御飯に混ぜるという感じだから、
こういうの、チャーハンとは言わないのかな。
水菜の緑の色が冴えてきれいだ。
きれいであることは重要。
あっさりすぎると思う人は、ちりめんじゃこでなく
ベーコンでも使えば彩りも良いと思う。
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東京駅の猪

2008-11-21 15:02:49 | 日々
地下街への階段をでたらめにおりたら、
フィレンツェの猪に会った。

地下街はとても広くて複雑なので、ここに来ようとしても
なかなかたどり着くことができない。
いつも偶然に通りかかっては「ああここだっけ」と思い、
すぐまた忘れる。そういう場所だ。
夜のまだ早い時間帯で、地上も地下もにぎわっているが、
この区画だけ奇妙にがらんとして、さびれた場末の雰囲気さえ漂う。

猪は待ち合わせ場所の目印なのかもしれないが、
待ち合わせをする人の姿は見あたらない。
鼻面は人の手に撫でられてぴかぴかに光っているものの、
全体的に猛々しすぎ、日本人好みでない気がする。
日比谷のゴジラのほうがまだ可愛らしい。
(あれだって、ゴジラじゃなくギーガーのエイリアン像だったら、
あんまり近寄りたくないんじゃないかと思う)

猪の背後には、ヤン・ヨーステン氏の首がある。
胸像と呼べればいいのだが、残念ながら頭部だけである。
自販機の隣に並べられ、うらめしげにむっつりしている。
この一帯の地名の元になった人物だというのに、ずいぶんな扱いだ。
猪にしろ首にしろ、銅像というものは地下には似合わない。

この巨大な多脚生物に似た地下街は、
空間デザインという意識が脚の末端のほうまで行き届かず、
お掃除だけで精一杯、という感じになっていくのである。
かつてはもっと怪しい薄暗い場所がいっぱいあった。
観葉植物のジャングルを抜けると熱帯魚がいて、
その先に映画のセットみたいな赤提灯があらわれたり。
ホームレスもおおぜいいたが、いつから見かけなくなったんだろう。

30分後にまた同じ場所を通りかかる。
リュックをしょった初老の女性がひとり、
足を止めて何かつぶやきながら猪の鼻をなでていた。
可愛がってくれる人が、いるのかもしれない。
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たぬきドライブ

2008-11-17 09:47:55 | 日々
木の下に車を停めてあるので、落ち葉がふりつもる。
出かけるとき、時間に余裕があれば、ざっと払い落としていく。
落とさなくても、晴れた日なら、走り出せばみんな飛んでいくけれど、
雨のあとは落ち葉がはりついて、なかなか飛ばない。

木の葉迷彩で公道を走る。
なんだか、たぬきが化けそこねた車のようだ。
うしろを見たら尻尾も出ていそう。

(たぬきが本気で化けるとしたら、やっぱりベンツでしょうね。
根拠はないけれど。ロールスロイスかも。
ポルシェやフェラーリに化けたがるのは、きつねだと思う)
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ニッキ

2008-11-16 13:30:39 | 日々
Mがみかんを買ったついでに蒸しパンを買ってきてくれた。
農産物の他に、漬物やお菓子など、地元の人が
手作りのものをいろいろ出品している道端の売店だ。

角切りのさつまいもがのって、小豆もちらほら混ざった蒸しパン。
食べようとしたら、裏に木の葉がはりついている。
おまんじゅうなど、笹や竹の皮を敷くことはよくあるが、
この木の葉は見たことがない。
大型の切手くらいのサイズに切ってある。
月桂樹に似た厚みのある葉っぱで、もっと細長いらしい。
はっきりした特徴のある良い香りがする。
レモンなんとかというハーブのようだけれど、何だろう。
ハーブ図鑑を調べてもよくわからない。

パックに製作者の住所氏名のラベルが貼ってあったので、
Mが電話をかけて聞いてくれた。
(知りたがるのはわたしで、行動するのはMであることが多い。)
「ニッキです、って」
「ニッキ?」
「香りづけに昔から使ってるんだって」
そう言われれば、かすかにぴりっとした風味もあるのだが、
まさかニッキだとは思わなかった。
ふつう、肉桂、いわゆるシナモンとして使うのは樹皮だ。
葉っぱにもこんな利用法があるとは知らなかった。

肉桂は日本に自生する植物ではない。
その人のおうちには昔から肉桂の木が植えてあるのだろうか。
霜のおりない暖地だから露地でも育つのかもしれない。

蒸しパンは3個入りで、3個とも同じだと思っていたら、
1個だけ中にチョコレートが入っていた。
チョコチップとかではなく、1カケラ丸ごと入れてあり、
知らずにレンジで温めたので溶けていた。
変ではないけれど…予想外だったのでかなり驚く。
驚かせる目的でランダムに入れてあるのかな。
また見つけたら買ってみましょう。
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自動車

2008-11-15 14:16:19 | 日々
スーパーの魚売り場にて。
ひとりのおばあさんが「ジドウシャはここに停めて行こ」とつぶやいて
押してきた店内カートを売り場のはずれに置き、
特売台の1尾50円のサンマを選びに行く。
ジドウシャという言い方がなんだか可愛い。
おそらく、このおばあさんの分類では、
4輪のものをジドウシャと呼ぶのだろう。
2輪はジテンシャかもしれない。
カートは4輪だし、自分で動かす車だから「自動車」で正しい。
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