閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

草苺

2011-05-31 11:31:04 | 日々

くさいちご(別名わせいちご)
Rubus hirsutus

山野に普通な亞灌木で
長い地下莖から諸處に新苗を出す。
莖は高さ20-60cm位で、細長く直立又は傾斜して
腺毛を密生し刺を散生する。
(中略)
核果は小さく多數集まって球形をなし、
赤熟して香味頗る佳良。

(牧野富太郎著「學生版原色植物圖鑑」北隆館 昭和30年第7版)

けっこう子どもの頃からこの図鑑を愛用している。
読めなくて困った記憶はほとんどない。
漢字というのはじつに便利なもので、
読めなくても読めないなりに意味がわかるからだ。
学問上の分類や名称は変わっても、
植物そのものは、ずっと変わらない。
写真でないほうが正確に伝わるということも、よくある。

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クローバー

2011-05-30 23:49:58 | 日々

「摘んじゃだめよ。お花さんが可哀そうでしょ」
とお母様方はおっしゃる。
女の子は素直だから、のばした手をひっこめる。
そればかりか
「かわいそうでしょッ!」
と得意げに小さい弟妹にも教えるのである。

わたしが子どもの頃はそうではなかった。
花壇に植えられた花は人のものだから摘んではいけない。
でも、野の花は誰のものでもないから、
いくら摘んでもよかった。

しっかりにぎって持ち帰ってみれば、
くったりしおれてすでに見る影もない。
レンゲ。タンポポ。カラスノエンドウ。クローバー。
可哀そうだなんて誰も言わなかった。
それは子どもに許された当然の権利であった。

花摘みをしない女の子なんて女の子じゃない、
とわたしは思っている。

色の美しさも、こまかな造形の不思議さも、
みずみずしさも、しなやかさも、
手にとってみなければわからない。
ほろりと散ってしまうはかなさも、
細い茎の見かけによらないつよさも、
指にざらついたり、痛いとげがあったりすることも・・

クローバーの花をあつめるとこんなに香りがするなんて、
摘んだ子しか知らないことだ。

Live in clover
(=何不自由なく暮らす)

この言い回しを覚えたのは、たぶん中学生のとき。

 

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梅雨入り・その2

2011-05-29 10:24:35 | 

雨でおそとに出られないので、
きななは、おうちで「とれーにんぐ」をしました。

ストーブのまえから、テレビのうらまでダッシュします。
ぐるっとまわって、こっちに走ってきて、
いきおいをつけてテーブルにとびのります。

しばらくしたら、バッテリーがきれたので
おひざで充電をしてもらいました。
ふう。

 

ふたたびMの絵。
そのへんの紙や封筒の裏にすぐ描いちゃうの・・(笑

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梅雨入り

2011-05-28 10:00:58 | 

朝ごはんのテーブルで、Mが描いた絵。
水色の書類封筒の裏にボールペンで。
昨日からの雨で、ちょっと不機嫌なすもも嬢さん。

機嫌が良くてもだいたいこういう顔ですけどね。

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すももセット

2011-05-27 10:56:20 | 日々

机の上のパソコンの左側は、A4の書類を置くと
はみ出すくらいのスペースしかないのですが、そこに・・

こういうものが置いてある(笑

すもも嬢さんのお食事セット。
ちっこい執事もついております。

嬢さんは好き嫌いが激しく、
胃も弱いようで、粒が小さめのフードを
一度にちょっとずつしか召し上がりません。
しかし、嬢さん用のフードは、
他の子(特に茶々さん)も食べたがり、
ほっとくと全部とられてしまう。

そろそろ13歳になる嬢さんは、猫嫌いが高じ、
シモジモの猫の姿が目に入る場所では
一切ゴハンを召し上がらない。
お食事場所が、階下の台所から廊下へ、
階段下へ、階段上へと移動してきた結果、
ついにここに行き着いたという次第。

ここがなぜ良いかというと、
絶対にひとりぶんのスペースしかないわけです。
つまり他の子が割り込むことができない。
それに、ばあやがつきっきりで、
ご希望に応じて日に何度でも食事をお出しし、
他の猫を追い払い、残ればさっと片づける。

で、片づけたあとは、

こんな感じ。
もふもふ居座っております。

ねー、邪魔なんだよ、そこ。
もともとはコーヒーのカップを置く場所だったんだし、
これから暑くなるとミニ扇風機を置かねばならないの。
なんとかならないかなあ、ちゅもちゃん?

(「甘やかすのが悪い!」とMに言われました。
そうだけどさ)

 

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白のコレクション・その2

2011-05-26 21:46:14 | 日々

♪ みかんの花が 咲いている~

・・って、これは「夏みかんの花」ですね。
木の下に立つと、香りで、くらくらします。


小鳥の好きなピラカンサ。
秋にはオレンジ色の実がたくさんつく。

 

スイカズラ。これもよい香り。
白い花が1日たつと薄黄色くなるので「金銀花」とも。
銀から金になるわけね。

 

谷の向こう側のエゴノキ。
純白の花が枝にびっしり・・
びっしりすぎて、何が何だかよくわからず。

どうもこのカメラは、遠くにあるこまかいものの集合体が
超苦手らしく、どこにもピントが合ってくれない。
大群になる鳥や魚が敵に狙われにくいという理屈が
なんとなくわかるような・・わからんような。

 

「撮って、撮ってー」と足元で騒ぐので撮ってあげよう。
ヒメジョオン。
あれ? ハルジオン? どっち??

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「ベンチがひとつ」新装版

2011-05-22 15:25:24 | お知らせ(新刊)

絵本『ベンチがひとつ』(絵・鈴木まもる/講談社)
26年ぶりに新装版で復刊です。

公園のベンチの一日を描いた絵本なので、
木陰のベンチで写真をパチリ。
左端にうつっているのは、例によって茶々姫の足。
(なにしろ撮影が大好きな子で・・)

26年・・ですねえ。
なかなか感慨深いものがあります。
「いいえ、ちっとも古くなってませんよ!」と
みなさんおっしゃってくださるそうで。
ありがとうございます。

出てくる人が誰もケータイ持ってない、とか、
子どもは誰もゲーム機で遊んでない、とか
今は鳩に餌あげちゃいけないんだっけ? とか・・
時代の流れを感じるのは、そんなところでしょうか。

新装版の内容は、前のものと変わりません。
裏表紙だけ、バーコードを入れる必要上
(そう、26年前はまだバーコードがなかった!)
絵柄が全体に縮小されています。




この絵本は、とにかく「絵」がこまかくたくさん描いてあります。
上のページなんか、見開き画面いっぱいに子どもたちが
ひなあられか音符のように散らばっていて・・
猫たちもみんな幸せそうで・・
そして、この当時、自分が好きだったものは、
いまでも変わってないんだな、と思いました。


作者と画家のコメントは →講談社・絵本通信 
(たぶん6月24日ごろまで掲載されています)

ちょっと中を見るのは →こちら

そうそう、ついでに・・

こちらがアメリカ版(Kane/Miller Book Publishers 1988)
中は日本語・英語併記になっています。
"The day has just begun."
という文章で始まる。なかなか良い雰囲気。

 

 

新装版 ベンチがひとつ
竹下 文子/鈴木 まもる
講談社
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サマータイム

2011-05-21 20:15:52 | 日々

裏のナンキンハゼの根元が猪に掘り返されたので
スコップを持ってきて埋め戻す。
土の量がぜんぜん足りず、へこみができてしまう。
埋め戻すと、たいていいつもこうなるのだが、
猪は土や石を食べるわけではないので、
いったい何がそんなにごっそり減るのか、謎。

このナンキンハゼは、どうも不運な木である。
一度は間違って草刈り機で切られてしまい、
次はやっと伸びたところ大風で折れてしまった。
小学生の頃に本で読んで名前を覚えたのに、
実物はこれ1本しか知らない。
木の中では、ナンキンハゼ、カツラ、ポプラなどの
葉の形がとくに好きだ。
今年はきれいな紅葉がみられるといいけれど。


玄関の外の斜面でドサバサと物音がして、
「カッ! カッ!」とコジュケイの威嚇の声が聞こえる。
あわててサンダルをつっかけて出てみたら、茶々姫が
ものすごい勢いで走ってきて、すれ違いに家に飛び込んだ。
ちょっかいを出して、おこられたらしい。
コジュケイ母さんは強し。


洗濯をしながらコーヒーを淹れたが、
お湯を注いだところで猫どもにゴハンをやっていたら、
コーヒーのことをころっと忘れ、
とてつもなく苦いものができてしまった。
飲むと心臓発作を起こしそうな感じ。
それでもいちおいう飲むつもりでテーブルに置いたが、
洗濯物を干していたらまたまた忘れ、
戻ってみたら完全に冷めていた。
どうにも、まったく、駄目すぎ。

 

TVニュースで、1年後に金環日食が見られると言っていた。
あ、それ、見たい、と思う。
なんだか久々に希望のようなものが生まれた。
良いことである。
だいぶ先だが、すぐかもしれない。
見てやろうじゃないですか。→ 2012年5月21日金環日食

「なーに? 金柑、食うの?」

うん。可愛いね、茶々さんは。

 

5月23日追記:

事情により記事前半を削除しましたが、
タイトルはそのまま置いときます。 

 

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紫のコレクション

2011-05-21 10:24:23 | 日々

蜜蜂ごっこ、最後は紫。
おや、矢車草ですか? と見紛うような
畑のアサツキの花。

 

 

えーと、なんでしたっけ、これは。
「ほっといても増えますよ」と聞いて植えたもの。
花壇の端でちょっとずつ増えていく。
「ヒオウギアヤメ」か「ヒメヒオウギ」か
・・と覚えていたら、どっちも違うらしく。

 

お隣のベニバナトキワマンサク。
花の頃が見事だけれど、
葉っぱだけも綺麗。

 

むこうのお山の藤の花。
急斜面を流れ落ちる滝のよう。
遠目に見る花は美しいが、あの大蛇のような蔓に
ぐるぐる巻きつかれた樹は大いに迷惑。
(「藤娘」と「娘道成寺」がごっちゃになっているらしい・・)

昨年、家の横の桜に這い上がった藤を1本切ってもらった。
根元はうんと太くなり、桜が重みでたわんでいた。
その後、風が吹くたびに上から枯れた藤蔓がばらばらと落ち、
何か月もたつのに、いまだに落ちるのが止まない。
しかも、「うらめしや、よくも切ったなあ~」とばかりに
遠くまで伸びた根からにょきにょき新芽が出る。
無数にこぼれた種からも芽が出る。
切っても、摘んでも、きりがない。
藤といい、葛といい、とげだらけの蛇結茨といい、
マメ科の植物というのは、なかなかおそろしいのであります。

 

 

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紅のコレクション

2011-05-20 16:52:08 | 日々

蜜蜂ごっこの続き。
こんどは紅い花。

トップは、ヤブウツギ・・たぶん。
もしかしたらハコネウツギかも。

ウツギと名のつくものは多いけれど、
必ずしも同じグループの植物ではないのがややこしい。
白い「卯の花」のウツギは、アジサイ科。
コゴメウツギは、バラ科。
そしてこれは、スイカズラ科。

 

チェリーセージ。
もうずいぶん長いこと庭にいます。

 

花ではないけれど、紅いといえば、草苺。
木陰でひかえめな和風ラズベリー。

 

ヘビイチゴ。
毒だという人もいるが、
じつは毒にも薬にもならない。
そのうえ味もそっけもない。
(・・食べてみたな?)
でも、ほら、可愛いでしょ。

 

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