閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

私信もしくは妄想

2008-02-28 09:47:44 | 日々

Rさんへ。
ホットメールの調子が良くないそうですが、
26日にこちらから送ったメールは届いてますでしょうか?


毎日のように当然のように電子メールを使っているけれど、
これはいったいどういう仕組みで届くんだろう。
わたしの頭が理解するのは基本的に「飛脚」レベルまでらしい。

ホットメールの向こう端(ってどこ?)に制服を着たおサルが並び、
順番にぽとんと出てくるメールを受け取っては配達に出かける。
そのうちの1匹がRさんちの手前のジャングルで道に迷っている…。

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サル

2008-02-26 15:59:29 | 日々

国際郵便を出しに行ったMが帰ってきて言いました。
「航空便と船便のほかにサル便っていうのがあるんだって」
「サル…が運ぶの?!」

耳で聞いただけだと、そう思うでしょ、普通は。

SAL便っていうのは船便と航空便の中間で、
説明によれば船より早く飛行機より遅い。
船より高く飛行機より安い。
飛行機の貨物室に空きがあれば乗せてもらえるという、
なんだかハッキリしないものらしいのですが、

飛行機から降りたあとは、お猿が手渡しして運んでいく
…ような気がする。どうしても。


 

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やどかりの引越し

2008-02-25 11:07:15 | 日々

長らく貸し出し中だったノートパソ2号機が戻ってきたので、
この際にと、だいぶ息切れしてきた1号機から引っ越しました。

XPからXPへなので、基本的に難しいことはありません。
途中で何か無くすと困るので、そろそろと慎重に。
しかしあんまりゆっくりやっていると、
何がどこまで済んだか忘れそうなので、適度に素早く。

ふたつ並べて作業をしていると、
この感じ、何かに似ている。
なんだろう?
ああ、あれ。
やどかりのお引越し。

小さくなったこっちの貝から、
ちょっと大きいあっちの貝へ。
やどかりは「身ひとつ」だけど、
人間はなんて付属物が多いんだろう。

いつのまにかいっぱい増えてしまった写真のデータを
数回に分けて移すのにけっこう時間がかかる。
誰も使ったことのない不要ソフトをざくざくと捨てる。
あれやこれやインストールし直すものも多いし。
ついでにIE7にアップグレードしたのは良いが、
「お気に入り」を移動したらすべて順序が変わってしまったので、
見慣れたように並べ替えるのに苦労する。

ひとまず新しい貝殻に落ち着き、あたりを眺める。
ふむ、静かだ。
窓も明るい。
スペースにゆとりがあって動きやすい。
貝殻の外はいつもと特に変わらぬ風景である。
なんとなく斬新な仕事ができそうな気がするが、
それはつかのまの錯覚にすぎない。


ところで、また羊の話なんですが。
羊にこだわるAyakaさんの調査により、
「電光掲示板羊」の存在が明らかになりました。
柵なしで、左から右へ、等間隔でずらずらと流れていく。
一度に表示されるのは3匹で、真ん中のをカウントする…。
見てみたい。
こっそりどこかのビルの壁にいたりして。

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てすと

2008-02-23 12:15:12 | 日々

『風町通信』の中の話のひとつが
某私立中学の国語の入試問題に出された、
という話をきいて、ちょっとびっくり。

以前は教材関係のものは著者の承諾なしに作られていたので、
どこで何がどう使われているか、ぜんぜんわかりませんでした。
最近はルールができて、こまごました業者テストやワークブックでも、
そのつど使用許可申請という書類が送られてきます。
でも入試だけは、事前に「これ使います」とは言えないですからね。
過去問として複製していいですか、という問合せがきて
初めて知りました。

さて、もう試験は終わってるから書いていいのかな。
窓ガラスの話です。
ごく短いので丸ごと掲載されています。
それはいいんですけど、
「この物語を読んで後の問に答えなさい」という
その設問が7つほどあって…難しいのよ!
小学6年生の子に回答できるのかな。
わたし、自信ありません。

問7
「風町」に行くためには何が必要だと思いますか。
あなたの考えを200字以内の作文にまとめなさい。

に、にひゃくじ、ですか?
うーん…
模範解答にはどう書いてあるんだろう。

 

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恐怖のおみやげ対処法

2008-02-20 11:15:57 | 日々

ふと窓の外を見たら、
黒猫がのっしのっしと歩いてきます。
あざやかな黄緑色のものをくわえて。
ああああ…真鈴! メジロとっちゃった!

真鈴は女の子っぽいふっくら顔の猫で、
おめめはまんまるボタンみたいだし、
身体つきもしなやかで柔らかです。
歩き方もふだんは「ととととと…」とおしとやか。
でも、獲物をとったときだけは違う。
のっしのっしと肩をいからせて黒豹モード。
目つきも鋭い小型の猛獣です。

「まり~ん、そのおみやげはいらないよ~」
ガラスごしにいちおう言ってみましたが聞いてません。
どうしてもお持ち帰りしないと気が済まない真鈴ちゃん。
メジロの頭と片方の翼と脚が見える。
背中のほうを口いっぱいにくわえているらしい。
動いてないか。動いてないなあ。駄目かなあ。

ここで叱ったり追いかけたりすると、
あちこち逃げ回って事態は悪化するばかりだから、
猫穴から入ってくるのをじっと待ちます。
入ってくると、たいてい廊下の隅か階段の下まで行って
獲物をいちど放す癖があるので、
その前にうしろから「ほわっ」と抱き上げ、
よーしよしオリコウだねー、などと小声であやしつつ外へ。

家の中で放させてはいけません。
気配を察して他の猫がどっと駆けつけるおそれあり。
また、くわえている獲物にさわってはいけません。
横取りされまいと、きつく噛んでしまうからです。
薬を飲ませるときの要領で、左手を頭の上から回し、
親指と中指を口の両端に入れて開かせる。と、

…ぱたぱたぱた。
メジロさん、飛んでいった!

思いがけず手品が成功したような一瞬。
真鈴みたいに素直な猫だからこそ出来るワザではありますが。
心の中で拍手。

椿の木で、チルチルチルと鳴いています。
助かってよかった!という喜びの歌か、
猫(および飼い主)への強い抗議の声か、
背中が湿ってきもちわるぅい!と訴えているのか。
メジロさんごめんなさい。
ほら、真鈴も(ぺこり)。

 

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東京バナナマラソン

2008-02-17 21:49:59 | 日々

陸上競技としても大都市イベントとしても、
特に興味はなく、知人が出場したわけでもないのですが、
ランナーにバナナを何万本だか配るという話を聞いて、
いったいどのような形状にして配るのか、
どうしてもそれが知りたくなってTVを見てしまいました。
うん、疑問はとけた(笑)。

でも食べながら走ってよく平気だなあ。
というか、必死で走ってる最中に
よくバナナとかおにぎりとか食べられるなあ。
いや、それくらい平気な人でないと、
きっとフルマラソンなんて走れないんだろうな。

というようなことを考えているうちに、
あらたな疑問が浮上する。
バナナは東京ではとれないのに、
どうして東京みやげの代表になっているんだろう。

ついでに、東京ともマラソンとも関係ない話ですが、
わたしの生まれた町には
「バナナの叩き売り発祥の地」という碑が立っています。
わたしはこれを、バナナをぱんぱん叩いて売るのだと、
かなり長いこと思いこんでいました。
竹製の30センチ定規で。
うーん、どこからきたんだ、その誤ったイメージ。

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My Funny Valentine

2008-02-15 11:28:12 | 日々

チョコバナナケーキを焼きました。
間違いなく焼ける数少ないレパートリィのひとつ。
ぱさぱさした菓子は食べないヒト(誰だ)も
これなら食べるしっとりしたケーキです。

砂糖漬けチェリーをたっぷり入れたミリアムというお菓子を
小さいアルミカップで焼くのも簡単で美味しいですが
(あ、完全に自分本位で作ってますねえ)、
まともなチェリーを入手しそびれたので。
いや、入手するちょっとした努力を怠り…また次回に。

晩ごはんに、ちらし寿司。
微妙に「ひな祭り」と混同したような気も。
市販のちらし寿司の素を使ったらちょっと甘かったので、
そのへんの夏みかんをとってきて
(半野生化しているので、実が小さくてかたい)
絞らずにこまかくほぐして混ぜ込んでみました。
とてもきれいなお寿司になったけれど、こんどは酸っぱすぎた。

さて、毎年たくさん(おもに「友チョコ」を)いただいてくる若旦那。
卒業間近で、2月はもう授業がないのですが、
なぜか14日だけ登校日でした。
これは学校と製菓業界が共謀…じゃなくて単なる偶然だと思うけど。

桜さん、としえさん、どうもありがとうございます!
しおりちゃん、お手製トリュフ美味しかったです!


本日のタイトルは、おなじみジャズの名曲。
でもバレンタインデーとは関係ないんだろうな、と思っていたら、
彼氏の名前がバレンタインで、
「毎日がバレンタインデーよ~」なんて言ってる歌詞でした。
ふうん。なんとなく意外。

 

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れにんぐらぁど語る

2008-02-14 09:56:47 | 日々

ああ、ひでェ目にあった。
バケモノ屋敷だ。

え? あそこのほら、山ン中の一軒家さ。
おデブの飼い猫が何匹もごろごろしてるだろ。
猫穴は開けっぱなし、食い物だって置きっぱなしでよ。
無用心もいいとこさ。
じつは、このごろ、オイラ、ちょいちょい行ってたんだ。
昨夜はまたとびきりの冷え込みだったしな。
たまにはうまいもん食ってあったまらなきゃ、
野良暮らしはやってられねェや。

なァに、あそこん家の若い奴とは話がつけてあるんだ。
オイラがにらめば引っ込んでおとなしくしてるのよ。
人間? ああ、なんかいるみたいだけどな。
あいつら夜はさっさと寝ちまうから心配ない。
そいで、オイラ、堂々と猫穴から入ってったわけさ。

ちょっくらごめんよ。
おじゃましますよ。

え? オイラだって挨拶くらいするんだぜ。
大きな声ではっきりとな。それが礼儀ってもんだ。
黙って入るのはドロボウだからなドロボウ。
あとは勝手知ったる他ニャンの家。
さてまずは腹ごしらえを、って、奥へ行きかけたら、

2階からドンドンて足音が。

なんだなんだ。
おい、みんな寝てるはずじゃなかったのか。
いきなりこっち来るぞ。

こういうときはすみやかに逃げるが勝ちだ。
逃げ道はいつもばっちり頭に入れとく。
な? 
それが野良の常識ってもんだろ。
ところが、

見あたらねェんだよ猫穴が!

暗かったから…って、オイラ現役バリバリの野良だぜ。
暗闇でも見えねェわけがねェだろ。

足音がどんどんこっちへ来る。
それがなんか白っぽいぼーっとしたモノでさ。
人間か? いや、バケモノだバケモノ。

さすがのオイラも、うろたえた。
いや、正直、あせったぜ。
逃げ道をふさがれたってのがまずかったな。
表がだめなら裏だ、ってんで、とにかく裏へ走った。
あそこは、なんだ、風呂場か。
風呂場なわけねェだろ、ペンギンがいたぜ、ペンギン。
ちっこいのがうじゃうじゃと。
しかも窓は閉まってる。
オイラの手じゃ、あれは開けられねェからなあ。
で、また戻って。

そしたらバケモノと鉢合わせ。

あとはもう…パニック状態ってのか。 
とにかく無我夢中だ。
あっち行って、こっち行って、あっちこっち体当たりして。
ああ、いっぺんくらい、バケモノの足踏んだかな。
なんだかむこうもぎゃあぎゃあ騒いでたけど、
オイラ、命がけなんだから、それどころじゃねェや。

そのうち、何がどうなったんだか、目の前の窓が開いたんで、
そこから飛び出して、まっしぐらのノンストップさ。
どこをどう走ったかもおぼえてないさ。

ああ、まいった。

あの家には近寄るんじゃないぞ。
バケモノ屋敷だ。
油断させといてつかまえる仕掛けがあるんだ。
出られなくなったら最後、バケモノに頭から食われちまうんだ。
いいか、おまえらも、気をつけろよな。

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ふくろう

2008-02-13 20:55:24 | 日々

夕方、雨戸を閉めるちょっと前。
「ふくろうが鳴いてるよ」とMが言いました。

西側の川の向こうのヒノキ林のあたり。
「ほうほう」と鳴いて、一呼吸おいてから、
「ごろすけほうほう」とつづけて鳴く。
その一呼吸のところに、こくりとうなずく動作が入る…ような感じ。
見たわけではないので本当はどうかわからないけど。

「ぼろ着て奉公」…と昔の人は聞いたそうです。
奉公人よりは大旦那のイメージだけどなあ、ふくろうは。

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如月協定

2008-02-11 21:46:48 | 日々

さんちゃんは猫穴をくぐって帰ってくると、
途中に人がいても目もくれず、ドドドドと猫らしからぬ足音をたてて
まっすぐ台所へ直行して小テーブルにとびのり、
ボクのゴハンは?…という顔で待っている。
缶詰とドライフードを混ぜて入れると、入れ終えないうちに顔をつっこみ、
がつがつと勢いよく食べるが、半分ほどでやめてしまい、
いつのまにかストーブの前で顔をあらっている、と思ったら、
またすぐ猫穴をくぐって出て行く。
遊びに夢中の男の子のようだ。
どんな楽しいことがあるんだろう。


昔の中国のような服装をした小さい子どもが夢に出てきた。
ふくらんだ絹の綿入れのようなものを着て、
両手を広げてくるくる回りながら、きゃあきゃあと変な声で笑う。
回りながら姿が薄くなって消えていき、笑い声だけになる。
目が覚めたら、外でよその猫が鳴いていた。
さんちゃんは布団の上で熟睡中。
よそ猫を追い払いに出て行く様子はない。
何やら協定ができたらしい。

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