閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

葛の葉水玉

2013-08-31 14:50:11 | 日々


クズは雑草としては非常にやっかいなものだけれど、
意外に上質な水玉が見られることがある。


 

 

完全な球体に近くなるのは、撥水性が高いからで、
はじくだけでなく、これだけ傾いても落ちないということは、
葉の表面に何か仕掛けがあるに違いない。

 

 

これは葉の裏から見たところ。

 

クズの若い葉。
金色のこまかいうぶ毛におおわれている。

 

こちらは成長した葉。
つやがなく、一見がさがさした感じだけれど、拡大して見ると、
表面にはやはりこまかい毛がびっしり生えている。
どうやら、これにヒミツがありそう。
「たくさんの小さい手で支える」から、水玉がまん丸くなるのだ。
しかも、その水玉が吸いつくような隙間があるから、落ちにくい。

しかしですね、この葉っぱを持ち帰り、水をかけてみても、
べしゃっと濡れるだけで、まんまる水玉は出現しない。
若い葉では一瞬水玉化することもあるが、ころがり落ちてしまい、
葉の表面にとどまってくれない。

それに、毛が生えているということなら、朝顔の葉だってそうなのに、
朝顔の水玉は見たことがない。
どこが、何が、どう違うのか。謎は深まるばかり。

 

クズといえば「葛の葉狐」の話が好き。
こういう異類婚姻譚というのはたくさんあるけれど、
ヒトに化けるのは鳥や魚より、やっぱり狐が良いと思う。
(狸では落語だし、蛇は怖い。
猫は・・昔話的にはどうしても妖怪系になっちゃいますね)

クズのつるは日なたを這い、灌木などがあればすかさずよじのぼる。
そこからさらに上にのび、横にひろがり、あたりを葉でおおいつくす。
日照をさえぎられた下草は枯れ、空洞ができる。
小動物には格好の逃げ道、隠れ場所かもしれない。
里と山との間にできるクズのマント群落は、
ヒトの世界とケモノの世界を仕切る幕だ。 

恋しくばたずね来てみよ和泉なる信太の森のうらみ葛の葉



本日のにゃんこ。

「長すぎる」さんちゃん。
そこ、斜めだし、はみ出てるけど、いいの?

 

いいんだって。

 

ぜんぜんオッケー。 

  

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樹脂

2013-08-29 14:34:26 | 日々


裏の花桃の枝で、何かキラキラ光っている。
水玉ではないようだし・・と気になって見に行った。


 

 


幹や枝からにじみ出た樹脂がかたまったものだ。
透明なのと、琥珀色のがある。
さわると、ぷにゅっと柔らかく、表面は軽く乾いているけれど、
中は煮詰めた飴のようにねっとりしている。
匂いなどは特にない。

ロジン(松脂)も、天然ゴムも、日本の漆も樹脂の一種で、
昔からいろんなことに利用されているけれど、
桜や桃の樹脂は、使いみちはないのかな。

花桃が植わっているのは、じつはわが家の庭ではない。
園芸好きだった隣家のご主人が、うちの窓から楽しめるようにと、
わざわざ境界ぎりぎりの場所に、ナンキンハゼと共に植えてくださったものだ。
そのご主人も亡くなられて8年。
こんなにあちこちに樹脂が出ているのは初めて見た。
木にとってはあまり良い状態ではない気がする。
毎年あふれるように咲く花が、今年はほんの少ししか咲かなかった。
ウソが花芽を食べてしまったせいかと思っていたけれど、
そういえば幹の色が黒ずんで、枯れた枝も目につく。
桃の木の寿命はあまり長いものではないらしい。
今年の猛暑で急に弱ったのかもしれない。
だけど、光に透けて輝く樹脂は宝石のように美しい。
それもまた木の言葉のように思える。

 

 

 

 

 

 

 

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ウェブアート

2013-08-28 16:09:25 | 日々

 

ネフィラ・クラヴァータ(・・て、誰?)の作品。
ジャンルは「ウェブアート」で、いいでしょうか。

 

前衛音楽の譜面かもしれない。

 

 

タマアジサイのつぼみが次々と開く。

これが・・

 

 

こうなって・・

 

こうなります。

 

 

本日のランチ。

ツナとミニトマトとコーンのピザ。
さやいんげんの天ぷら(昨晩の残り)も乗ってたり。

 

こっちにはピーマンをどっさりこ。
名づけて「夏野菜在庫一掃ピザ」でございます。
このあと「夏野菜在庫一掃カレー」とかも続々登場の予定。

ピザにトマトソースの類は使わないのが閑猫流。
ツナとチーズの塩気だけであっさりいただきます。
チーズも少なめね。
小エビが入れば三日月島風に。


 

本日の水玉。

キバナコスモスが入りました。

 

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ピント

2013-08-27 23:10:13 | 日々

 

 

 

 

 

 

 

 

種も仕掛けもございません葛の葉。

 

オヤ、茶々さんだ。

 

本日の水玉。

からすうりのつぼみに。

 

逆側から見たところ。

 

本日の収穫。

「ひんやりして気持ちいい~」と言ってる豆猫。

今年はミニトマトも豊作で、朝昼晩食べても追いつかないくらいでしたが、
先日の雨のあと、ついに支柱が倒壊してしまいました。
めちゃくちゃ伸び放題に伸びたあとなので、ここからの再建は難しそうです。
トマトは雨に濡れたあと日にあたると皮が割れてしまうため、
まだちょっと完熟でないものもぜんぶ採ってきたところ。
(ここにうつっているだけで三分の一くらい)

さてさて、とれたて新鮮とはいえ、さすがに生食は飽きてきたかなあ。
湯むきして蜂蜜レモンに漬けるの、やってみようかな。

わたしの父はトマトが好きで、トマトのある季節は
毎朝欠かさず食べていましたが、なぜかトマトの皮が苦手で、
きれいに皮をむいて、8つ切りにして出さないと駄目。
しかも、湯むきは生ぬるくなっちゃうから駄目。
包丁でトマトの皮むくのって結構難しいですよね。

一方、母方の祖父は、トマトには砂糖をかけないと食べない人でした。
トマトに砂糖って、ヘンな食べ方だと、子どもの頃は思っていたけれど、
最近の品種は青臭さがなく甘味があってフルーツっぽいので、
デザートに使われていても違和感がありません。
逆にトマトソースなどにするにはパンチがきかず物足りないかも。

と、言ってるだけで、わたしはトマトソースなどめったに作りません。
トマトは、畑でつまんで食べるのが一番おいしいです。
ついでに、ピーマンの真っ赤に熟したのも、もぎとってかじる。
これも甘くてほんとにおいしい。
真夏の日盛りに、麦わら帽子をかぶり、畑の真ん中に突っ立って、
真っ赤な実をむしゃむしゃと。
やまんばになった気分。



 

本日の「いいね!」

「怪物」

田中六大さんのマンガです。
こういうの大好きです。
(上記サイトで「この本を開く」をクリックすると読めます)

 

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のぼる

2013-08-26 17:01:28 | 日々


ちょっとだけ涼しいので、猫はよく食べ、よく遊び、よく眠る。
おや、あれに見えるは・・

 

さんちゃんじゃないか。

 

こっちから・・

 

こっちにきて・・

 

そろーりと・・

 

あ、なんだ、もう帰るんですか。

 

本日のおやつ。

富山のおみやげ。
うしろの茶色い足は、言わずと知れた・・

 

コイツであります。


おみやげ、その2。

富山といえば白えび・・なんだそうですが、
白えび・塩・ドロップス???

 

ドロップスには反応しないグルメ猫。

 

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そらいろ

2013-08-25 11:45:37 | 日々


秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行

この「おどろく」は、もちろん、ビックリの驚きではなくて、
はっと気づく、ということ。
風の音、そして、空の色。
空の写真を撮りたくなるのは季節の変わり目。

この夏はほんとうに暑かったし、まだ暑い。
一時の異常な気温が少し下がってやれやれと思ったら、
今度は異常な蒸し暑さが何日も続いて、さすがにくたびれた。
なぜか蚊が少なく、蝉は多い。
夜になると草むらでクツワムシが一斉にジャカジャカやり出す。
さらに、明かりにやってくるカブトムシが窓にぶつかるやら、
網戸にはりついた蝉がいきなり鳴き出すやら、うるさくて、
しんみりした映画など見ていられない。

停滞する湿度を一掃するように強い風が一日吹き、
今朝は久しぶりにまとまった雨、そして室温が23℃。
なんて涼しいんでしょう。
水不足の各地にも恵みの雨がありますように。
そして降りすぎの地域にはもう降らないで。



ある日の空と、

 

また別の日の空。

 

龍、かな。

 

 

 

 

 

 

 

 

落ちていく羽の雲。

 

また遊んでいるね。

 

 

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百日紅

2013-08-24 12:23:04 | 日々


さるすべり。
生まれて初めて「木登り」したのがこれであった。
どこかのお寺の境内にあった。
お猿がすべってのぼれないという樹にのぼれたのが得意で。
実際は小さい女の子でものぼらせてくれる優しい樹。
お寺によくあるのは中国原産だから、かな。
英名をCrape-myrtleというのはお菓子のクレープじゃなく、
花びらがクレープ(ちりめん)状だから。

(この花、写真にとるとなぜか光って派手なピンクに写ってしまう。
ほんとうはもっと落ち着いた紅色なんですが・・)

 

これはキンカンの花。
鹿に食われなくなったので、やっと花をつけることができた。
鹿はミカン科の樹が特別に好きらしい。
柵のむこうから眺めてさぞくやしがっているだろう。
これまで咲けなかったぶんまで、たくさん咲いている。
そばに寄ると良い香りがする。
たくさん、実になるでしょうか。

 

桔梗の実生苗に、水玉。

 

 

蓮の浮き葉に、水玉。
てのひらくらいの大きさの葉。
カメが池の主になったため、蓮はちょっと迷惑している。
葉っぱだろうと何だろうとかまわずどんどこ乗り越えて直進するからだ。
猛進という言葉はイノシシよりカメのほうがあてはまるんじゃないかな。

 

 

ボタンヅル。
これが咲き終わるころ、センニンソウが咲き始める。
どちらも野生のクレマチスの一種。

 

今年もツリガネニンジン、そして・・

 

 

今年もフウセンカズラ。

毎年、同じ季節に、同じ花を見るのがうれしい。
何度見てもうれしい。
そのため、庭先は宿根草と「こぼれ種でふえるもの」ばかりで
いっぱいになってしまう。


 

本日の収穫。 

ブルーベリー。これからジャムになるところ。

果実を摘むのは、本来子どもの仕事だ。
身体が小さいから枝の下や隙間にもぐりこむこともできるし、
柔かくつぶれやすい実を摘みとるのは大人よりもうまい。
どういうのが甘く、どういうのが渋いか、幼児でもすぐ覚える。
教えなくても生まれつき知っているのかもしれない。
まだ這うこともできない赤ちゃんが何でもつかんで口にもっていくのは、
早くも「自力で食べものをとる」練習をしているのだ。
ヒトの生存本能というのはそれくらいしっかりしている。
いつ、どこで、何が採れるか。
どうやったら効率よく採集して持ち帰れるか。
蜂や蛇などの危険なものを避ける方法。
加工して保存する知恵や技術。
独占することと、分かち合うこと。
身近に手ごろな果樹が1本あれば、ずいぶん多くのことを学べると思う。

 

こちらは美雪さんが送ってくださった食用ほおずき。
「大草原の小さな町」に出てくる「グランドチェリー」が
ほぼこれだと思います。
見た目は小さいほおずき。とても可愛らしい。
薄紙のような袋を破ると、ビー玉より小さい金色の実。
ミニトマトをパイナップル風味にしたような・・ほんのりした甘さ。
これも小さい子どもがいたら喜びそうですね。
ジャムやプリザーブにできるらしいので、来年はうちでも作ってみましょう。

 

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雲の切れ間に

2013-08-21 23:14:58 | 日々

ブルームーン。
ねがいごとは何?

 

(あ、すみません、今月は「2度目の満月」ではなくて・・
お友達と一緒にだまされちゃった。
だけど、雲がほんとにブルーだった!)

 

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パピルス水玉

2013-08-21 14:10:08 | 日々

 

3年ほど前に、ホームセンターで売れ残りの鉢を買ってきて以来、
毎年よく茂るパピルス。
水辺を離れるのはイヤみたいなので、ふえすぎて困るほどではない。
この夏は鹿にかじられることもなく、機嫌よくしている。
こういう場所では、閑猫はいくらでも遊べてしまうけれど、
おてんとさまが高くならないうちに帰らないと、
あちあち、焼ける焦げる溶ける! (←ヴァンパイアですか?)


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おっ、とっ、と。
パピルスさんちは、カメキチ邸でもあるのだった。
失礼しました。(ゴハンじゃないってば!)

 

本日の「いいね!」


スティック・ボム  (動画)

組み合わせたアイスキャンデーの棒みたいなものがはじけ飛ぶという・・
「ドミノ倒し」の一種ですが、なかなかふしぎ。
やってみたいかというと、それは微妙。

 

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本日のゲスト

2013-08-18 16:26:59 | 日々


裏のねむの木に小鳥が来ていた。
メジロか、カワラヒワかな。
網戸ごしなのでソフトフォーカスになりました。

 

 

2階の窓の外。矢印のあたりに・・

 

いました。
もぐもぐとのんびりお食事中。
立派な角の牡鹿です。

 

 

これは数日前、同じ2階の窓から。
川岸の栗の木の根元にいたところ。
角は木の枝に、斑点のある夏毛は木もれ日にカモフラージュ。
おそらく、上の写真と同じ、牡鹿。
顔が山羊よりは可愛い。特に目つきが憎めない。
だけど、これ、大きいのよ。ちょっとばかり大きすぎる。
この「もぐもぐ」ペースで、そこらじゅう食べつくしてしまう。

(さんちゃんが窓の外をじーっと見ているので、
「なにみてるの?」と何気なく目をやったら、コレがいたのだった。
猫は鹿も猪も怖がりませんが、動くものは一応気になる様子)

 

 

本日の「いいね!」

隠れているのはだーれだ?

このように、野生の動物は、なかなか見つからないもの。
(15枚あります。画像の下の緑色の「NEXT」をクリックしてください)

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