降ったりやんだりを周期的に繰り返しているので、いつが「雨のあと」なのか、よくわかりませんが。
Mが留守なので、ひさしぶりに水場のメンテナンスに行く。朝のほうが涼しくて蚊もいないし、と思ったら、早すぎて杉林の中はまだ薄暗い。幅の狭い板の橋を渡るのに、足のすぐ前にコマ吉がいるため、踏みそうで危なっかしく、「わー、どいてどいてッ」と叫んでいる。
少し遅れて、クレ坊も小声で鳴きながら、後を追ってやってきた。オカアサン猫のふだんと違う行動を心配してくれたのかもしれない。手伝うわけではないが、邪魔もしないのが、猫のいいところで、2匹それぞれ、あたりをふんふんと調べたり、浅いところで水を飲んだりしながら待っていた。
終わって「帰るよー」と声をかけると、2匹シッポを立てて、得意げに先を行く。一列になって杉林から出てきたら、なんと真鈴まで迎えに来ていた。家じゅう総出で、大げさだなあ。
(オカアサンが頼りないのだよね…)
モッコウバラ。
ウェブアーティストたちには迷惑な雨だ。
ちょっと星座っぽくしてみた。
そういえば、このごろ南の空に目立つ2つの星は、木星と土星、なのでしょうか。
しまい忘れの朝の半月。
今朝はこの色。
うつせみ・その1。
アジサイの葉。
うつせみ・その2。
笹やぶ。地面から20センチほどの低い位置。
本日の(気の毒な)ゲスト。
カナヘビさん。シッポなし。
ボクじゃないよ!
先日、ちょいと転んで(なぜ、どこで…は聞かないでくださいよ・笑)、左膝と右手親指をぶつけた。
単なる打ち身なので、ふつうにしていれば痛みはないし、歩くのもまったく平気だけれど、うっかり忘れて床に膝をついたりすると、「いっっっっ…!」と5秒間くらい固まってしまう。片膝をつくとき、いつも無意識に左をついているのだということを初めて知った。
親指も、洗濯ばさみをつまんだり、ジャムびんのふたを開けようとしたりするたびに、「あ、これはできないんだった」と思い出す。数冊の本をまとめて右手だけで持つということも困難だ。日頃、自分の身体の各パーツをいかに意識せずに使っているかが、よくわかる。
仕事には支障がない。右利きなのでペンはちょっと持ちにくいが、キーボードはどの指でも打てる。もっとあっちこっち悪かったとしても、モチベーションと処理速度は別として、物理的には問題なくこなせるだろう。
ヒトの文明が進歩するにつれて、身体能力は不要になっていく。狩猟や採集に出かけなくても、ワンクリックで欲しいものが届く。旅もイベントもヴァーチャルで楽しみ、オンラインで会話をする。そのうち本当に脳だけあればいいという時代が来るのではないかと、古典SF的なことを考えたりする。
前の東京オリンピックの体操競技で「ウルトラC」という言葉が流行った。いまはCどころか、GやHまで行っているそうだ。洗濯ばさみにてこずっている指では、鉄棒なんかとても握れやしない。スポーツ選手でなくてよかった。
陸上も水泳も、新記録は次々と更新される。器具やウェアやトレーニング方法も進化しているにせよ、基本的にスポーツをやるのは、そのヒト本人のリアルな身体そのもの。それはパソコンやTVやゲーム機の前に座っているだけのヒトと同じヒトの身体なのだろうか。10年20年、鍛えに鍛え、不屈の精神と強靭な意志があったからって、そこまでできるようになるものなの? ほんとに?
…ということを、このあいだ体操選手を見ていて思いました。オリンピックの意義や是非はともかく、ヒトのフィジカルな進化について考える、この夏。