閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

どんぐりの謎

2012-09-17 10:17:37 | 

 

まだ青いどんぐりが、枝葉つきのまま、いくつも道に落ちている。
毎年いまごろ、このような状態で見かけるけれど、なぜだろう。

台風のあと、というならわかるけれど、強い風も吹かないのに、
枝先が自然にこんなふうにぽっきり折れるものだろうか。
(切り口は、ちぎれたようではなく、刃物で切ったような断面)
それとも、何か生き物のしわざだろうか。

このあたりの木の上のほうに、ときどきカラスがとまっている。
もしかして、カラスが落として遊んでいるの??

 

・・ということを先日書いてUPしましたら、某出版社の方が
「ウチで出した本に載ってます!」と本ごと送ってくださり、
正体がわかりましたので、ここにまとめておきます。

カラスのいたずらではなくて、なんと、なぁんと、


(謎は自力で解きたいっ!という方はこの先読まないでね)


1センチに満たない小さな虫の仕業らしいのです。
その名は、ハイイロチョッキリ。
どんぐりがまだ柔らかいうちに穴をあけて卵をうみつけ、
それを枝ごと切って地面に落とす。
幼虫はどんぐりの内側で実を食べて育ち、
大きくなると殻から出てきて、土の中で冬を越し、春に成虫になる。
つまり、どんぐりは、お弁当つきのゆりかご、というわけ。

「どんぐりは食べてないし・・」と、そこが不思議だったのですが、
これから食べる予定、だったのね。
じゃあ、落ちているどんぐりには穴があるんだ。見てみよう。
と、探しに行きましたが、これがもう全然見あたらず。
産卵の時期が過ぎてしまったのかも。
舗装した道の上に、新しい状態で落ちていれば目立つけれど、
草むらなどで、日にちがたってから見つけるのは至難のワザ・・。

葉をくるくる巻いて落とすオトシブミは知っていましたが、
チョッキリさんは知らなかった!
わたしは昆虫全般あんまり得意ではありませんが、
(昆虫図鑑はコワイのでめくることができない・・)
こうした適応進化の多様性には、感心します。

だけど・・どうして、「枝ごと」切り落とすの?
どんぐり1個ずつのほうが、柄も細いし、らくではないかしら。

いくつかついている実それぞれに卵を産んで、
まとめて落とせば手間が一度ですむ・・ということ?
それとも、葉っぱが何か役に立つのかな。
落ちた実をおおって鳥や動物にみつかりにくくする、とか、
パラシュートになって落下のダメージをやわらげる、とか?

(ほらぁ、あらたな謎がふえちゃいましたよ、燿子さん・・笑)

 

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すこしだけ水玉

2012-09-17 09:32:42 | 日々


もともと水玉率の低いタマアジサイに、すこしだけ。

 

マツカゼソウのつぼみにも、すこーしだけ。

 

日中はまだまだ残暑厳しいし、とにかくそこらじゅう蚊が多くて、
シャッター押そうとかまえた指にとまって刺す奴までいる。
草むらに入ると、蜂や虻がうるさいし、くもの巣にはひっかかるし。
早々にあきらめて引き揚げる。
あきらめがよくなきゃ、水玉ハンターにはなれない。
(誰のせりふだ、これ・・笑)

 

 

松風草なんて、風流な名を持つけれど、松とは関係なく、
湿気のある沢ぞいの半日陰にわさわさ生えている。
茎や葉裏が青白くしなしなとして、柔らかいようで硬いようで、
きれいではあるがどことなく怪しくもあり。
(りこちゃんは、これがキライで、ピントを合わせてくれません)

 

キツネノマゴ。
花は穂になるが、1つ2つずつ順に咲いていくので、
待っていてもあまりにぎやかにはならない。

 

真上から見たところ。
キツネノマゴ科キツネノマゴ属キツネノマゴ。

 


オトコエシ。
遠目にはヒヨドリバナと間違うこともある。
ひらいた花の形と、下のほうの葉の形が違う。
名前は同属のオミナエシの「女」に対して。
だと思うけど、どうしてこっちが男子? 白だから?

 

本日のにゃんこ。

お山から帰ってきて、橋を渡ろうとすると、
何やら黒いモノが行く手をふさいでおり・・

 

「まりり~ん、ちょっとどいて」
「・・なんで?」 

 「なんで?」じゃないでしょ。お返事は「はい」でしょ!

(この橋は、比較的しっかりしているほうですが、
他のとこより高いので、さっさと渡ってしまいたいのです)

 

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