閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

さわると秋が・・(つづき)

2012-09-19 10:47:11 | 日々

 

なぜか1枚だけ真っ赤になった柿の葉。

 

 

ゲンノショウコも花から実に。
これがはじけると面白いので、また写真撮りましょう。

 

 

ピーマン氏宅に遊びに来たスカーレット・オハラ嬢。
じつはお屋敷の支柱が風で倒壊してしまい、
そこらじゅう大変な騒ぎになっているのですが、
「支柱がなければコッチにのぼればいいじゃない」(笑)。

 

 

さわるとちくちく、オクラはまだまだ元気。

 

 

青じそも花ざかり。
てっぺんに花が残っているうちにてんぷらで食べたい。

 

 

さわるとくっつくキンミズヒキ。

 

 

とまっているよ竿の先。

 

藤田圭雄さんの童話「けんちゃんあそびましょ」の中で、
けんちゃんに、なかよしのきつねさんが、
「赤とんぼ」の歌詞の珍解釈をきかせるくだりがある。
「おわれて」は「追いかけられて」ということ。
「いつのひか」は「5つの日か」をちぢめたもの。
赤とんぼが人間に追いまわされて目がまわり、
お日さまが5つに見えたのさ・・と。

子どもの頃に読んだものって、妙にいつまでも覚えているもので、
これもそのひとつ。
赤とんぼを見るたびに思い出して、心の中でくすくす笑う。

「けんちゃんあそびましょ」という本は、短編連作で、
12か月の風景が織り込まれた「日常の隣にあるファンタジー」だった。
そして、全体に「音楽」も織り込まれている。
メトロノームのついている靴や、フルートにもなる花火の筒・・。

幼い少年がひとりでいるとき、ふいにあらわれる「きつねさん」は、
親とも友だちとも違う、子どもでも大人でもない不思議な存在。
シェイクスピア喜劇の妖精王のごとく、ヒトとは違う価値基準で動き、
子どもを楽しませ、驚かせ、ときには困惑させたまま行ってしまう。
わかり切れない部分が、面白くもあり、少し怖くもあり、
なかなか忘れがたいキャラクターであります。

 

コメント
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