閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

猫萩

2012-09-14 10:42:15 | 日々

「猫」の字がつくと、気になる。
「猫舌」から「猫脚家具」まで、何でもいちおう気になる。
センサーがピピッと反応して注目する仕組みになっている。

たとえば植物なら、猫じゃらしに猫柳は知っているけれど、
ネコノメソウはまだ見たことがない。
ミヤマネコノメソウ、というのもあるらしい。
深山猫眼草。
うわぁ、いいな。
どこへ行けば会えるだろうか・・と図鑑をじっと見つめてしまう。
姿かたちはもう覚えたから、山中で見かければ、きっとすぐにわかる。

ネコハギという名の植物があることを偶然知った。
もしかして、あれがそうかも、と思う草が、
そういえば、以前から苺畑のはずれの草むらに生えている。
あきらかにマメ科の特徴のある葉。
長く地を這って立ち上がらない茎。
でも花が咲いてみないと、確信が持てない。

きょう、草取りをしていたら、たまたまつかんだ草がそれで、
見ると花がついている。マメ科の白い小さい花だ。
ネコハギの花は、白だっけ、ピンクだっけ?
草取りはほったらかして、駆け戻り、ネット図鑑を見る。
ああ、これこれ、大当たり!
まぎれもなく、猫萩さんですね。

 

名の由来は、全体に柔らかい毛におおわれているから、らしい。
小さい植物なので、なでてみても、猫の感触にはちと遠いが、
これを見て猫を連想したんだ、と思うだけで、うふふと嬉しい。
写真は、わかりやすいように持ち上げて撮った。
実際は草むらの地面を這っているので、こんなふうには見えない。

じつは同じマメ科にイヌハギという名の植物もある。
萩に似て非なるもの、劣るもの、使えないから犬にでもくれてやれ・・
ということで頭にイヌがつくのだろう。
犬が昔からどれほど人間の役に立ってきたかを考えると、
このような命名はなんとなく犬に失礼じゃないかと思う。
(と同時に、一方的なパチモン扱いは、イヌハギにも失礼だろう)

一方、ネコがつくものは、単に形状を例えただけであって、
使える使えないは問題でない。
猫って、もともと、犬ほど期待されてないんでしょうね。
期待されないかわり、期待外れで叱られることもない。
相対的評価の世界と無縁でいられる。
だって、しょうがないじゃない、猫なんだから。

 

ということで、本日の、しょうがないにゃんこ。

真鈴ちゃん、本日は在宅日。
砂時計は、お昼寝のタイムを計っているのではありません。
(3分どころか、3時間以上寝てました。
これはわが家の食卓なので、食事のたびに
まず猫をどかさなきゃならないのです)

 

コメント
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