弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

厚労省の大罪(続き)

2021-05-16 17:40:20 | 歴史・社会
前回、『「ワクチン敗戦」厚労省の大罪?? 2021-05-12』を記事にしました。
前回参照した文藝春秋の記事その他若干の追加をします。

文藝春秋6月号『コロナ「緊急事態列島」~政府はいつまで愚かな対策を繰り返すのか』討論記事中の『「ワクチン供給」厚労省の大罪』から
三浦(瑠璃国際政治学者)『3月6日に共同通信から奇妙な記事が配信されました。「強気ファイザー『首相を出せ』」という見出しで、「河野太郎行政改革担当相が『私が直接、ファイザーと話をする』と乗り出した直後、相手は『交渉には首相を出して欲しい』と逆指名し、一閣僚は相手にしないとの強烈な意思を示した。巨大企業との協議はあっという間に暗礁に乗り上げた」というものです。
これは・・・厚労省の失態を糊塗するためのリーク記事だとしか思えない。』

この逸話はよくわかりませんでした。
別の田原総一朗氏の論述によると、「当初、厚労省はファイザーと直接対話をせず、間に代理人を立てていたので話が進まなかった。河野大臣が直接乗り出して話が進み出した。」ということですので、話が食い違います。実際に、菅総理が電話でファイザーの社長と対話したのはずっと後、菅総理が訪米したときです。

ワクチン接種の現場では、被接種者が持参したクーポン券の18桁の数字をOCRで読み取り、本人確認しています。読み取りがうまくいかない問題が多発しているようです。
なぜ、バーコードやQRコードを用いていないのか。厚労省が「クーポン券へのバーコードやQRコードの記述は任意である」と宣言してしまったので、これらを記載していないクーポン券を発行した自治体が出てしまい、後戻りができないことになった、とのことです。

インド変異株が大問題だというのに、インドからの入国者に対する水際対策が遅々たる歩みです。
先日のテレビ番組で、佐藤正久自民党外交部会長が発言していました。『外交部門から厚労省に「インドからの水際対策を強化しろ」とプッシュするたびに、厚労省は小出しで対策を打ってきた。厚労省は、エビデンスが明確になるまで対策を打とうとしない。』ということです。

本当に、「悪いのは厚労省だ」という声が四方八方から聞こえてきます。
菅総理は、「内閣人事局」という武器を持っており、安倍政権の官房長官の時代からこの武器を使って「忖度官僚」を作ってきています。今までは間違った使い方でしたが、今こそ、その伝家の宝刀を正しく抜きはなって、厚労省の官僚の目を覚まさせるときです。
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