弁理士の日々

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自衛隊ヘリコプターの実働機数

2024-01-30 15:36:30 | 歴史・社会
1月1日に発生した能登半島地震は、能登半島山間部および海岸部の集落を直撃しました。陸路は寸断され、港も隆起して海路も寸断されています。自衛隊の中型ヘリコプターを大量導入して、迅速な救援・復興活動が必要であると痛感しました。しかし、ヘリコプターの大量活用についてのニュースが流れません。

1月9日には『能登半島への災害派遣が遅れている! 2024-01-09』にて
『ニュースで現地からの報道をしょっちゅう見るのですが、不思議なことに、ヘリコプターの爆音が聞こえてきません。上記のようなヘリの活動が最大限行われているのであれば、上空には間断なくヘリの爆音が響いているはずです。これだけヘリの爆音が聞こえていないということは、実はヘリの投入が非常に少ないのではないか・・・と勘ぐっていました。』
としました。

1月19日には『自衛隊のヘリコプターは実働何機が救難活動中か 2024-01-17』にて
『その後、自衛隊のヘリコプターが、機種ごとに、どの程度災害復旧活動に投入されているのか、定量的なデータにお目に掛かることがありません。
自衛隊の調達数において、UH-60 ブラックホークを合計で140機弱、UH-1を130機とあります。CH-47 チヌークの保有機数は65機のようです。いずれもウィキペディアから。
機種ごとに、現在の保有機数は何機で、そのうちの何機が震災復旧活動に従事しているのか、そこが知りたいです。』
としました。

最近になって、防衛省の『令和6年能登半島地震への対応|主な活動状況等一覧』を見つけました。活動状況が日報になっており、ヘリコプターの機種ごとに、その日の機数と活動内容が記されています。そこで、この日報の記載から、日々のヘリコプターの機種別活動機数を拾ってみることにしました。
(延べ機数、UH-60はSH-60を含む)
      UH-1 UH-60 CH-47 航空機計
1月2日   5   1    2    
1月3日   0   3    1    22
1月4日   1   3    0    33
1月5日   2   5    1    30
1月6日   2   11   9     30
1月7日   6    3   1    30
1月8日   0    2   0    40
1月9日   1    4   2    40
1月10日  6    3   5     
1月11日  5    2   3     
○ 11日(木)以降、孤立地域からの被災者の二次避難に係る輸送支援を推進
1月12日  1    0   0     
1月13日  3    1   0     
1月14日  0    0   0     
1月15日  1    2   0     
1月16日  0    3   1     
1月17日  0    0   0     
〇 17日(水)、在日米軍の航空機が被災者支援物資の輸送を実施。
1月18日  5    0   2    
1月19日  1    2   0     
〇 回転翼機による孤立地域からの希望者の輸送は終了
1月20日  0    0   3     
〇 孤立集落の実質的解消に伴い、回転翼機による孤立地域からの希望者の輸送は終了
在日米軍の航空機(UH-60)が被災者支援物資を能登空港まで輸送。
1月21日  0    0   0     
1月22日  0    0   0     
1月23日  0    0   1     
1月24日  0    0   0     
1月25日  0    0   0     
1月26日  0    0   0     
1月27日  0    0   0     
1月28日  0    0   0     
1月29日  0    0   0     

陸海空自衛隊は、合計で機種ごとに60~100機を運用していると思われますが、それにしては能登半島での活動機数が少なすぎるように思います。何が機数の増加を阻んでいるのか、そこは未だにわかりません。

在日米軍の航空機(UH-60)が活動した1月20日前後も、自衛隊の実働機数は極めてわずかです。なぜ在日米軍の支援が必要になったのでしょうか。

UH-60 ブラックホーク

UH-1

後方の安全地帯から能登半島の中核拠点までは、CH-47 チヌークで大量輸送が可能です。
CH-47 チヌーク
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