大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2018年06月26日 | 植物

<2370> 大和の花 (543) サナエタデ (早苗蓼)                                       タデ科 タデ属

                              

 田の畦、農地の周辺、道端、休耕田などに生える1年草で、茎は直立して分枝し、高さは30センチから60センチほどになる。葉は長さが4センチから12センチほどの披針形で、先は尖り、基部はくさび形。ごく短い柄があり、節はあまり膨らまず、ほとんど無毛。

  花期は5月から10月ごろと長く、咲き始めが5、6月の田植えの時期に重なるのでこの名がある。枝先に長さが2センチから6センチの花序を立て、ほとんど垂れ下がらず、小花を密につける。小花は花弁がなく、白色または淡紅色の萼が4、5裂し、紅色の蕾との色合いがよく映える。痩果の実は扁平で、熟すと光沢のある黒褐色になる。

  北半球の暖帯から温帯に広く分布し、日本では北海道、本州、四国、九州に見られ、大和(奈良県)でも田畑の周辺や道端などで見かける。オオイヌタデ(大犬蓼)によく似るが、オオイヌタデは本種より大きく、高さが2メートルに達するものも見られる。また、節が膨らみ、花序も長く、垂れ下がり気味になる。また、ハルタデ(春蓼)にも似るが、ハルタデは4月ごろから花をつける。 写真はサナエタデ。  生は経験を重ねて行くことにある


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