<727> 三輪素麺感謝祭
品をもて 冷やし素麺 すする女(ひと)
三十日、桜井市三輪の大神神社で、特産品の三輪素麺の出荷販売に感謝し、来年度の業績伸展を祈願する三輪素麺感謝祭が行なわれた。地元の三輪素麺工業協同組合(九十一軒)と三輪素麺販売協議会が毎年この日に行なっているもので、拝殿での神事の後、神前の広場で、恒例の「三輪素麺掛唄」などが三輪そうめん音頭保存会や組合婦人部の女性たちによって奉納された。
三輪素麺は奈良時代に三輪山の水とこの地方でとれる麦によって保存食を作り、飢饉などに備えたのが始まりであると言われ、これが時代を下るに従って今のような素麺になり、特産化したとされ、元は大神神社の祭神の御神託によると言われる。
この日は台風の影響で蒸し暑い一日だったが、かすりの着物に前掛け姿などの女性たちは「大和国ん中 そうめん日和 神山(おやま)おろしが そよそよと 掛けてそうめん 白妙に 揺れてゆかしい 三輪の里 ハアー みんな出て来て そうめん掛けヨ 三輪の苧環(おだまき)恋しかろ」と「三輪そうめん音頭」や「三輪素麺掛唄」などの踊りを奉納した。写真は左が「三輪素麺掛唄」、右が「三輪そうめん音頭」の踊りを披露し奉納する女性たち。手にしているのは素麺に見立てた白妙の糸と布 (大神神社の拝殿前で)。
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