<3327> 奈良県のレッドデータブックの花たち (25) イワチドリ (岩千鳥) ラン科
[学名] Amitostigma keiskei
[奈良県のカテゴリー] 絶滅寸前種 (環境省:絶滅危惧ⅠB類)
[特徴] 河川や渓谷の岩場、岩壁に生える多年草で、高さが10~20センチになる。茎の下部から長さが5~15センチの先が尖る長楕円形の葉をつける。花期は4~6月で、茎頂に淡紫色から淡紅紫色の花を数個同じ方向に向かって開く。花は直径1~1.5センチで、3深裂し、唇弁が他よりも大きく、基部に濃紅紫色の紋様がある。花のすぐ下には小さな苞葉がつく。
[分布] 日本の固有種で、本州の中部地方、近畿地方、四国、伊豆諸島。
[県内分布] 下北山村、十津川村(南端部)。
[記事] イワチドリ(岩千鳥)の名は美しい花群を岩場に群れるチドリにイメージしたか。花を紋章の千鳥紋に見立てたという説がある。花の魅力により観賞ブームが起きて採取の嵐に見舞われ、全国的に激減した。現在では培養技術の向上により園芸種が出回っているが、絶滅に瀕した自生地は蘇る様子がなく、ピンチが続いている。 写真は川岸の岩場で花を咲かせるイワチドリ。
生の課題は生にあり
思う思いは常のこと
与す習にあるところ
生の課題は生にあり
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