行程:別海ふれあいキャンプ場→野付半島・ネイチヤーセンター→中標津町ホーマック他→養老牛温泉→摩周温泉→川湯温泉ホテル・パークウェイ→弟子屈町・水郷公園駐車場(泊)
さすがに降り飽きたのか、3日目の朝は雨が止んで、心なしか空が明るくなって来たようである。しかし雲は多く、いつ暗い方にひっくり返るか判らない。
別海に来た時は、いつも会うのを楽しみにしている、隣接するふれあいの森の野草たちにお目に掛かるべく、早朝散歩に出掛ける。皆健在だった。真っ先に会いたかったのは、クルマユリだったが、いつもの場所にいつもの顔で迎えてくれて、ホッとした。オトギリソウ、ホサキシモツケ、エゾシモツケ、ギボウシなどの他にどういう訳かツツジまでが花を咲かせていた。ふれあいの森とは、誰と、何とふれあうのか分からないけど、野草たちとふれあうことができるのは間違いない。車に戻った時には、相棒もご起床だった。別海のこのキャンプ場は、やっぱりいい。料金が一泊二人で千円となり、今までより200円上がったが、高いとは思わない。電源があり、水もトイレもゴミ処理も出来、テントを張ることも出来る。現在は近くに入浴施設が無いのが難点だが、近く再開されるとのこと。経済的には無料に越したことはないけど、何もかもタダで過ごすと言うのは、ムシが良過ぎるというものだろう。今回の値上げは、今まで無料だった電源使用料が200円取られることによるも
のだが、元々無料というのがおかしいと考えるべきなのだと思う。一泊千円以内で安心な一夜が送れるのを批判したりするのは、ご都合主義というものではないか。自分の理想とする、くるま旅くらしのための簡易宿泊駐車施設(モーター・ホーム・ポート)よりも別海のこのキャンプ場の方が自然環境的には優れていると思う。来年もお邪魔するに違いない。
車に戻り、ゴミの分別をしていたら、まだお会いしたことのない方が寄って来られて、名刺をお出しになり、自分の旅の記録を買われて読んだと話されたので驚いた。現在札幌在住のKさんだった。お話を伺っている内に、メールで記録のご注文を頂いたのを思い出した。Kさんは毎日ブログも読んで下さっていて、今朝の投稿が2時半頃だったのもご存知だった。イヤア、嬉しくも有り難かった。最初はわけが判らず失礼をしてしまい、申し訳けありません。Kさんはくるま旅を始められて一年半ほどとか。住まいから遠い所から始めようと、早や九州や四国を旅されたという。あれこれ旅のことについて話を交わしたのだが、それを全部書くのは無理。自分以上に自分のことをご存知の初対面の方に出会ったのは、これで4度目か。嬉しい出会いだった。昨日お声を掛けて頂ければ、もっとたくさん話が出来たのにと、少し残念だった。でもKさんとは、これから先も必ず再会が叶い、旅についての歓談の機会があるに違いないと思った。Kさんのこれからの旅の志に対して、大いなるエールを
送りたい。
今日はここを出ることにしているのだが、さて何処へ行くかと言えば、はっきり決めていないのである。相棒が前から養老牛温泉に行きたいと言っているので、とりあえずそこを目指すことにして出発する。ところが門を出た所で、相棒が雨が降らなければ、野付半島に行くのも良いのでは、とのこと。確かに昼前からの入浴はいかがと思うし、野付の原生花園の野草たちを見てからでも遅くはないなと思った。それでいきなり目的地を変更し、野付半島に向かうことにする。ところが、これは大正解だった。床丹という所で海側に出た時は、青空が広がり始めたのである。その後天気は益々好転し、野付のネイチャーセンターに着く頃は絶好の野草探索日和となったのである。
北海道の中で、取り分けて心が落ち着くのが、原生花園である。原生花園というのは北海道だけにしかない、不思議な野草の花園である。最も気に入っているのは、常呂にあるワッカだけど、野付の原生花園も素晴らしい。半島の先端に近いネイチャーセンターに車を置き、靴を履き替えて、それから1時間半ほどトドワラと呼ばれている場所までを往復した。もう何度も来ており、大抵の野草たちとは顔馴染みである。花の説明はしないけど、目立ったのは、センダイハギ、カワラマツバ、アキカラマツ、トモエシオガマ、ナンテンハギ、クサフジ、ヤマハハコ、それにハマナシの花などだった。時季がズレたのか、去年たくさん見たカワラナデシコの楚々たるピンクの花が一つも見られなかったのが心残りだった。異常気象の寒さのせいなのかも知れない。
野草たちとの邂逅を満喫した後は、中標津経由で養老牛温泉に向かう。途中、中標津郊外のショッピングモールで少々買い物をする。海が遠くなるに連れ、雲が量を増し、暗さを増し始めた。15時過ぎ養老牛温泉に到着。早速入ろうとしたら、何と只今休憩時間で、再開は17時からだという。2時間も待つわけにもゆかず、諦めて弟子屈の摩周温泉に行くことにする。ところが摩周温泉の予定していた所に行ってみると、今日は風呂の手入れのようなことをしており、休みだという。二度も袖にされて、何だか気抜けがしてしまった。
それならば、川湯温泉のホテルパークウェイへ行こうと、気を取り直して向かう。こちらは大丈夫だった。我々はここの温泉のファンである。ホテルパークウェイは、JR川湯温泉駅近くのR391に面してあり、硫黄山の不気味な活動を間近に仰ぎ見ることが出来る。ここの湯はソフトで良く温まる優れた泉質だ。混浴の露天風呂が有名だが、立ち寄り湯としては入り難い。何度か入ってはいるけど、混浴の体験はない。殆どは建物の中の方を利用させて頂いている。こちらにも小さな檜の浴槽の露天風呂がある。料金は3百円。リーズナブルである。二つ連続で袖にされたので、裏切られたことのないホテルパークウェイを格別にヨイショしたい。
温泉の後は、再び弟子屈に戻って、道の駅から釧路川を挟んだ反対側にある水郷公園の駐車場へ。もう何台かの先着の旅車が並んでいた。
車を停め、泊まりの準備をして、夕食へ。湯上がりのビールは、たとえそれがモドキであっても、極上の旨さだった。生きている有り難さを実感したのだった。その後はTVも見ずに、たちまち爆睡となる。
さすがに降り飽きたのか、3日目の朝は雨が止んで、心なしか空が明るくなって来たようである。しかし雲は多く、いつ暗い方にひっくり返るか判らない。
別海に来た時は、いつも会うのを楽しみにしている、隣接するふれあいの森の野草たちにお目に掛かるべく、早朝散歩に出掛ける。皆健在だった。真っ先に会いたかったのは、クルマユリだったが、いつもの場所にいつもの顔で迎えてくれて、ホッとした。オトギリソウ、ホサキシモツケ、エゾシモツケ、ギボウシなどの他にどういう訳かツツジまでが花を咲かせていた。ふれあいの森とは、誰と、何とふれあうのか分からないけど、野草たちとふれあうことができるのは間違いない。車に戻った時には、相棒もご起床だった。別海のこのキャンプ場は、やっぱりいい。料金が一泊二人で千円となり、今までより200円上がったが、高いとは思わない。電源があり、水もトイレもゴミ処理も出来、テントを張ることも出来る。現在は近くに入浴施設が無いのが難点だが、近く再開されるとのこと。経済的には無料に越したことはないけど、何もかもタダで過ごすと言うのは、ムシが良過ぎるというものだろう。今回の値上げは、今まで無料だった電源使用料が200円取られることによるも
のだが、元々無料というのがおかしいと考えるべきなのだと思う。一泊千円以内で安心な一夜が送れるのを批判したりするのは、ご都合主義というものではないか。自分の理想とする、くるま旅くらしのための簡易宿泊駐車施設(モーター・ホーム・ポート)よりも別海のこのキャンプ場の方が自然環境的には優れていると思う。来年もお邪魔するに違いない。
車に戻り、ゴミの分別をしていたら、まだお会いしたことのない方が寄って来られて、名刺をお出しになり、自分の旅の記録を買われて読んだと話されたので驚いた。現在札幌在住のKさんだった。お話を伺っている内に、メールで記録のご注文を頂いたのを思い出した。Kさんは毎日ブログも読んで下さっていて、今朝の投稿が2時半頃だったのもご存知だった。イヤア、嬉しくも有り難かった。最初はわけが判らず失礼をしてしまい、申し訳けありません。Kさんはくるま旅を始められて一年半ほどとか。住まいから遠い所から始めようと、早や九州や四国を旅されたという。あれこれ旅のことについて話を交わしたのだが、それを全部書くのは無理。自分以上に自分のことをご存知の初対面の方に出会ったのは、これで4度目か。嬉しい出会いだった。昨日お声を掛けて頂ければ、もっとたくさん話が出来たのにと、少し残念だった。でもKさんとは、これから先も必ず再会が叶い、旅についての歓談の機会があるに違いないと思った。Kさんのこれからの旅の志に対して、大いなるエールを
送りたい。
今日はここを出ることにしているのだが、さて何処へ行くかと言えば、はっきり決めていないのである。相棒が前から養老牛温泉に行きたいと言っているので、とりあえずそこを目指すことにして出発する。ところが門を出た所で、相棒が雨が降らなければ、野付半島に行くのも良いのでは、とのこと。確かに昼前からの入浴はいかがと思うし、野付の原生花園の野草たちを見てからでも遅くはないなと思った。それでいきなり目的地を変更し、野付半島に向かうことにする。ところが、これは大正解だった。床丹という所で海側に出た時は、青空が広がり始めたのである。その後天気は益々好転し、野付のネイチャーセンターに着く頃は絶好の野草探索日和となったのである。
北海道の中で、取り分けて心が落ち着くのが、原生花園である。原生花園というのは北海道だけにしかない、不思議な野草の花園である。最も気に入っているのは、常呂にあるワッカだけど、野付の原生花園も素晴らしい。半島の先端に近いネイチャーセンターに車を置き、靴を履き替えて、それから1時間半ほどトドワラと呼ばれている場所までを往復した。もう何度も来ており、大抵の野草たちとは顔馴染みである。花の説明はしないけど、目立ったのは、センダイハギ、カワラマツバ、アキカラマツ、トモエシオガマ、ナンテンハギ、クサフジ、ヤマハハコ、それにハマナシの花などだった。時季がズレたのか、去年たくさん見たカワラナデシコの楚々たるピンクの花が一つも見られなかったのが心残りだった。異常気象の寒さのせいなのかも知れない。
野草たちとの邂逅を満喫した後は、中標津経由で養老牛温泉に向かう。途中、中標津郊外のショッピングモールで少々買い物をする。海が遠くなるに連れ、雲が量を増し、暗さを増し始めた。15時過ぎ養老牛温泉に到着。早速入ろうとしたら、何と只今休憩時間で、再開は17時からだという。2時間も待つわけにもゆかず、諦めて弟子屈の摩周温泉に行くことにする。ところが摩周温泉の予定していた所に行ってみると、今日は風呂の手入れのようなことをしており、休みだという。二度も袖にされて、何だか気抜けがしてしまった。
それならば、川湯温泉のホテルパークウェイへ行こうと、気を取り直して向かう。こちらは大丈夫だった。我々はここの温泉のファンである。ホテルパークウェイは、JR川湯温泉駅近くのR391に面してあり、硫黄山の不気味な活動を間近に仰ぎ見ることが出来る。ここの湯はソフトで良く温まる優れた泉質だ。混浴の露天風呂が有名だが、立ち寄り湯としては入り難い。何度か入ってはいるけど、混浴の体験はない。殆どは建物の中の方を利用させて頂いている。こちらにも小さな檜の浴槽の露天風呂がある。料金は3百円。リーズナブルである。二つ連続で袖にされたので、裏切られたことのないホテルパークウェイを格別にヨイショしたい。
温泉の後は、再び弟子屈に戻って、道の駅から釧路川を挟んだ反対側にある水郷公園の駐車場へ。もう何台かの先着の旅車が並んでいた。
車を停め、泊まりの準備をして、夕食へ。湯上がりのビールは、たとえそれがモドキであっても、極上の旨さだった。生きている有り難さを実感したのだった。その後はTVも見ずに、たちまち爆睡となる。