山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

'11北海道くるま旅( 第18日)

2011-06-30 02:55:19 | その他
《今日の予定》
終日別海町ふれあいキャンプ場に滞在


《昨日のレポート》
朝からいい天気で爽快な感じだったが、何だか暑くなりそうな予感がした。5時半頃起き出し、付近の散策に出掛ける。歩きながら野草の観察をするのが目的。道端には忘れな草やスカシユリなどが無造作に咲いていた。忘れな草は内地のものよりも丈も花も大きくて、中には花びらの色が薄紫ではなくピンクがかったものがあるのに驚かされた。どの世界にも変わった奴がいるものだなと思った。1時間あまりの散策だった。車に戻ったら珍しく相棒も起き出していた。
今日は午後から天気が崩れるという。晴れている間に久しぶりに開陽台に行くことにする。帰りには温泉に入ってくるつもりもある。
朝食のあと、知人のMさんご夫妻としばし歓談。Mさんは北海道長期滞在のベテランで、今年もこのキャンプ場で、秋の10月に閉鎖となるまで滞在予定とか。まことに羨ましい限りである。話をしている間に日差しは益々厳しくなり、気温も次第に上がってきた。今日は本格的な真夏モードとなりそうである。
10時過ぎ出発。開陽台は隣町の標津町にあって、根釧原野の開拓の有り様を展望出来る場所である。大地の広がりを見て、地球が円いことを実感出来る場所の一つでもある。夏はバイクで北海道を旅する若者たちのメッカ的な存在で、夜満天の星空を見ながらのここでの一夜は、憧れとなっているとか。若者によらず、老人だってその様な夢を忘れている訳ではない。夜というわけにはゆかないけど、今日はその大きな大地の広がりを久しぶりにたっぷり味わいたいと思った。別海町のこのキャンプ場からは1時間弱の距離である。
11時頃到着。天気が良すぎるので、地平線の辺りは霞んでいたが、いつもの素晴らしい展望だった。展望台への階段を上りながら何枚も写真を撮ったが、あまりにも景色が大き過ぎるので、どうカメラをいじりまわしても、上手く収まりそうもない。諦めて売店で久しぶりにソフトクリームを食べる。今はこの種のものは食べないことにしているのだけど、今日は枷を外すことにした。暑い。外気温度は30℃近くなっているのではないだろうか。目がチカチカして痛いほどだ。しかし風があるので救われる。
車に戻り、まだ昼食には少し早いので、一眠りすることにした。風が通るように窓を開けて、寝床に横たわる。相棒の方が早かった。天然の涼風が身体全体を心地よく撫でて通過し、癒された心はたちまち眠りの中に。何とも贅沢な時間だった。1時間半ほどその贅沢を味わって、その後はカップヌードルの昼食。厳しい現実に戻る。
14時頃開陽台に別れを告げ、標津町の中心街にあるトーヨーグランドホテルの温泉に向かう。ここの温泉には何度かお世話になっている。標津町には中標津空港があり、別海町よりは市街地が賑やかだ。ホテルも何軒かあるけど、トーヨーグランドホテルはその中心挌ではないか。温泉は無色透明のナトリウム単純泉でクセのない湯だ。1時間ほど温泉入浴を楽しむ。
その後は近くのショッピングモールを覗いて買い物などを済ます。別海町のキャンプ場に戻ったのは17時少し前だった。今日のキャンプには来訪者が多いようで、何だか賑やかさが増した雰囲気だった。急に暑くなったので、旅する人が集まって来たのかも知れない。
それから後はいつもの通りである。少し早めに寝て、夜中に起き出して明け方まで書き物などをしたのだった。
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'11北海道くるま旅( 第17日)

2011-06-29 03:39:08 | その他
《今日の予定》
終日別海町ふれあいキャンプ場に滞在


《昨日のレポート》
朝はかなりの雨降りで始まった。いつまで降るのか、何時になったら止むのか見当もつかない。起きても何もする事がないので、グータラの眠りを貪り続ける。しかし、7時を過ぎると寝過ぎてしまい、寝ていることがつらくなり起きだす。
この天気では今日一日グータラを決め込むしかないようだ。
雨が小降りに変わったので、水汲みやトイレの処理などを行う。そんなことをしている内に、いつの間にか雨は上がったようだ。しかし雲は全天を覆っており、いつ再び降り出すか判らない状況である。
それならばとパソコンを取り出し、溜まっていた旅の記録の整理に取り組む。今回は何種類かの記録を残そうと思っているので、その気になれば退屈するどころではないのだが、なかなか肝心のその気にならないのが問題なのだ。ま、こんな日は無理にもその気になるしかない。ということで午前中はパソコンでの作業に掛かりっぱなしだった。
昼食は一昨日と同じ焼きそば。余っていた野菜類を全部使っての特別野菜料理(?)である。その後は定番の昼寝。この頃はこの時間が一番好きというのは、天国が近づいているということかも知れない。
15時頃目覚めて、運動を兼ねて町の中心街まで買い物に歩いて出向く。勿論相棒にその気はなく、一人気ままの散策である。車道を離れ、木立の中の小径を歩いていると、道端にササエビネを見つけた。それがまあ、何と群生しているのだ。厚岸の愛冠岬やあやめケ原では僅かしか見られなかったのに、こんな所に無造作にたくさん生えているとは驚きだった。その外にも野付の原生花園では見つけられなかったヒメイズイ(アマドコロかも?)などがそこいら辺に点在していて、買い物の途中であることも忘れて写真を撮りまくった。やっぱり歩くことは大切だなと思った。
買い物のついでにスーパーの隣りにある別海神社に参詣する。北海道の神社は皆歴史が新しいけど、先人開拓者の思いが籠もっている感じがして、気がついた時にはお詣りするようにしている。別海神社は100年ほどの歴史があるようだ。社殿の前にフクロウの木彫りの置物が3体あるのが北海道らしくて印象的だった。帰り道は30分ほどかかり、往路・買い物時間と合わせて90分ほどの楽しい散策だった。
車に戻り、今日の夕食は相棒の担当なので、野菜スープが出来上がるまでに、早めに一杯やり出す。(野菜は新しいもの)ウイスキーに飽きてきたので、先ほど買ってきた焼酎を試し飲みしたというわけ。このところアルコール類が少し多くなり過ぎているかも知れない。僅かだけどコントロールする気は残っているのだが、……。解っちゃいるけど止められない。今日も無為の一日だったようだ。旅に出て早や半月が過ぎてしまった。
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'11北海道くるま旅( 第16日)

2011-06-28 02:59:57 | その他
《今日の予定》
終日別海町ふれあいキャンプ場滞在

《昨日のレポート》
昨日に引き続いての上天気の朝だった。近くの樹木の上に隼(はやぶさ)が棲んでいるらしく、早朝から時々鋭い羽音が車の中まで届いてくる。何だか不気味な鳥だ。本当に隼なのか確信はないけど、あの羽音と舞い上がるスピードは他には考えられない。この鳥のせいなのか、昨年まではうるさかったカラスの鳴き声も今年は殆ど聞こえない。カラスはいない方がいいけど、他の小鳥たちがいないのは寂しい。ちょっぴり複雑である。小鳥たちにとっては、隼は悪魔なのであろう。このキャンプ場の自然環境も少しずつ変わってきているのかも知れない。
天気予報では、午後から下り坂になるというので、今日は少し早めに出て、野付半島の原生花園を見に行くことに決める。朝食のあと、あれこれやっている内に時間が過ぎて、出発は10時頃となった。
野付半島はその付け根は標津町だが、本体の大半は別海町に属している。日本で最大の砂嘴(さし)である。太平洋に長く延びた砂の大地は、先端が右に曲がって、野付湾を形成している。この野付湾には北海シマエビが生息していて、昨日までそのエビ祭りが行われていたが、今年は大地震や津波の影響などがあって不漁だと聞いている。その野付半島の先端近くに自然観察の基地のネイチャーセンターがあり、めざすのはそこなのだが、このキャンプ場からは50km以上もあるので遠い。途中オカヒジキはないかと砂浜を覗いたりしたので到着に1時間以上もかかってしまった。脱線するけど、オカヒジキというのは群馬県の山奥などで栽培されたりしているので、山に自生する植物と思っている人が多いのではないか。でも元々は海岸の砂浜に自生している植物のようだ。北海道に来て初めてそれを知り驚いたのだった。旅はするものである。その時以来、海の側を通る時は勘を働かせて、覗くことにしている。今日は外れだった。砂浜の環境も絶えず変化している様であ
る。
ネイチャーセンターに到着後は、まず現在花を咲かせている野草たちの情報を確認する。建物の隣りに原生花園への入口がある。トドワラと呼ばれるトドマツの朽ちて横たわる場所まで、野草たちの天国は3km以上も続いている。早速その天国にカメラを構えながら入り込む。いつもは8月に入ってからの来訪なので、今日はどんな花が見られるか楽しみだ。まず一番目につくのがセンダイハギの黄色い花である。これは通路の両端を中心に至る所に賑やかに花を咲かせていた。次に目立ったのはエゾゼンティカというキスゲの仲間である。この花はカンゾウと呼ばれる花とも同じで、関東辺りではニッコウキスゲが有名だ。やや橙色がかった花は、花園の至る所に点在して、これからの花園を我が色で染め上げようとしているかの感じがした。まだ咲き始めたばかりである。クロユリはもう花期が終わりかけていた。ユリといってもこの花はクルマユリと同じ仲間である。この花を見る時は余り近づかない方がいい。その悪臭を嗅いだら幻滅感を覚えるに違いないからである。一々花の
名を挙げても、写真無しでは一人よがりになってしまう。申し訳ないので、とにかく原生花園は大小様々な野草に溢れていて、花期を迎えた花たちの歓声が満ちていたとだけにさせて頂こう。2時間余りの散策だった。相棒が思ったより元気なのは、花たちの力のおかげなのかも知れない。
車に戻り軽く昼食を済ませた後は、別海町の尾岱沼港にある温泉施設浜の湯へ向かう。その前に港の店で北海シマエビの手頃のものはないかと探したが、相棒の話では超高値で、今年は断念したとのこと。良い判断だ。
浜の湯は気に入っている温泉の一つである。一見くたびれた銭湯風なのだが、温泉の方は本物だ。この湯には二つの源泉が引かれおり、それが熱い湯とぬるい湯なのである。これを交互に入っていると、時間が経つのを忘れてしまい、いつも長湯になってしまう。今日もやっぱりそうだった。
温泉に満足して、キャンプ場に戻ったのは16時頃だった。予報は外れて、西日がきつい。ま、雨降りよりはずっと良い。夕方が近づいて、暑さの方も収まってきたようだ。早めに夕食を済ませ、陽が沈むのと一緒に寝ることにする。相棒の生態は知らない。今日も終わりとなる。
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'11北海道くるま旅( 第15日)

2011-06-27 06:18:16 | その他
《今日の予定》
終日キャンプに滞在するも天気次第で野付半島原生花園探訪のつもり


《昨日のレポート》
朝は快晴だった。昨夜はかなり冷え込みがきつかった。晴れでも雨でもこの地のこの頃の朝夕は寒い。今日は雨は大丈夫だろう。日曜日なのでどこへも行かないことにしている。別海町の尾岱沼港では北海シマエビ祭りがあるのだが、これも遠慮することにしている。とにかく今日は終日グータラを決め込むつもりでいる。
10時頃、たまった洗濯物を処理に町中のコインランドリーへ。別海町にもコインランドリーができて便利になった。北海道のコインランドリーの普及もようやくこの地まで届いたかという印象である。この仕事は相棒の世界。2時間ほどかかってようやく終了。基地に戻ったのは12時半頃だった。
昼食は久しぶりの焼きそば。野菜中心である。暑さもかなりのものとなっている。ビールを一杯やって、そのあとは午睡の天国へ。
16時頃目覚めて水汲み作業などに取り組む。夕食の準備をしている内に次第に暮れて、間もなく今日の終わりが近づく。毎日このような暮らしぶりでは、相当に問題がある。夜の時間をもう少し工夫して使う必要がありそうだ。
というようなこの地での暮らしぶりである。とりあえず今日は終わり。
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'11北海道くるま旅( 第14日)

2011-06-26 04:31:15 | その他
《今日の予定》
終日別海町ふれあいキャンプ場に滞在


《昨日のレポート》
今日はどうやら少し天気は回復する感じだが、朝の寒さはかなりのものだ。15℃位だったろうか。
今日は釧路市街までテレビを買いに行くつもりでいる。昨日キャンプ場に着いてからパソコンでテレビを見ようと設定にチャレンジしたのだが、パソコンの具合が悪く思う様にならなかった。これでは改善は期待できないと考え、このあとずっとテレビなしではやはり問題ありと思った次第。旅の途中でテレビを買うなんて、愚策の骨頂だなと思うけど、知識も技術もない者には仕方ないことだ。
出発する前に雨は降らなさそうなので、テントを設営する。ところが場所が悪いとやり直しをしたため、出発は9時予定が10時近くになってしまった。
釧路に行くのはテレビだけでの用件はなく、帰りに一昨日見てきた愛冠岬のエゾオオサクラソウや散布(ちりっぷ)草原のハクサンチドリたちをじっくり再撮影をしたいと思っていることもある。
釧路までは片道1時間半ほどかかった。11時半頃市街のショッピングモールへ。目的の家電店は見つからなかったけど、大型の家電量販店で予算内の適当な物があったので、それを買うことにした。
買った後は、来た道を戻り厚岸のJR駅に向かい、牡蠣の駅弁をゲット。ついでに近くの店で温かい弁当もゲットする。これらは相棒の一人舞台。その後は愛冠岬の駐車場に行き昼食休憩。厚岸の牡蠣弁当はフロックに過ぎない。
その後は目的のエゾオオサクラソウの現場に直行する。誰の目にもつかなかったらしく、一昨日のままでたった一本艶やかに微笑んでいた。存分に写真を撮りまくった。さて、何枚気に入ったのが撮れたやら。
この頃から又天気が悪くなり出してきた。ということは、又寒くなり出したということ。あやめケ原に寄るのは止め、散布の草原に急ぐ。直ぐに到着。この辺りには驚くほどハクサンチドリが咲き乱れている。一昨日も驚いたけど、今日も又それ以上に驚く。北海道の原生花園にはまだ知らない不思議が無限にあるようだ。本当にこんなにたくさんのハクサンチドリを見たことはない。見事というほかない。近くには黄色い花のセンダイハギの集落もあって、今が最盛期なのだと改めて実感したのだった。やっぱり来てよかったと思った。
その後はひたすら別海のキャンプ場を目指す。基地に戻る前に高台の温泉施設の郊楽苑に直行し、今日の疲れをとる。
戻ったキャンプ場は、週末とあって家族連れの人たちがかなり来訪していた。
早速テレビの設定をしたが、予想以上のきれいな映像にびっくりした。旅車の中で今までこれほどきれいな映像を見たことはなかった。技術の進歩なのか、それとも前のテレビが不良品だったのか。とにかく、これでこれから先情報不足に悩まされることは少なくなるに違いない。先ずはよかった。
今夜も寒くなり出したので、ホタテの白菜鍋を作り温まったあと、久しぶりにテレビの長時間の事件もののドラマを見た。しかし途中までだった。相棒は既に夢の世界に入っていたようだ。自分も別の夢を追いかけることにした。
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'11北海道くるま旅( 第13日)

2011-06-25 02:49:45 | その他
《今日の予定》
別海町キャンプ場→釧路市内へ買い物→霧多布湿原・原生花園探訪→別海町キャンプ場(泊)


《昨日のレポート》
終日キャンプ場に滞在。
夜来の雨が降り続いていて、朝も相変わらずの強い雨が降り続いていた。寒いので今日はじっとしているしかない。どうやら終日の雨らしい。
いい加減な朝食(寒いのでアルコール付)の後は、再び寝床の中へ。その後相棒が食事をしていたけど、何を食べたのかよく判らない。
目覚めたのは11時過ぎ、さすがに寝疲れて起き出す。まだ少し雨が降っていた。雨具を付けて、給水やトイレの処理などを行う。昼食の後は再び寝床の中。
次に目覚めたのは16時少し前だった。雨は止んで空が明るくなっていた。起き出して汚れた車のボディを清掃する。そんなことをしている内に夕食の時間となった。
今宵は知人のAさんから頂戴した、呼子のイカを炙り、長沼町産のドブロクを戴くことにした。両方共、超美味なり。相棒も少し賞味していたが、興奮してAさんに電話をしていた。酒飲みの共通反応なのかも。
夕方から青空も覗き見られ、どうやら明日は天気は回復するらしい。ニュースでは、関東では39℃にもなった所があるというのに、ここはまだ20℃以下で、寒さがかなり残っている。明日は普通に戻ってもらいたいものだ。無為の一日が終わった。
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'11北海道くるま旅( 第12日)

2011-06-24 05:30:09 | その他
《今日の予定》
別海町ふれあいキャンプ場に終日滞在。


《昨日のレポート》
朝のブログの投稿を終え、一眠りして起きようかと思っていたら、相棒の携帯の緊急地震警報が鳴り渡り、又空振りかなと思っていたら、グラッと大きな奴が車を揺り動かした。三陸沖が震源地で、震度5の所もあったと報道されていた。幸いその後は津波も大したことがなくて良かった。在宅時は毎日余震に悩まされており、旅に出てからは忘れかけていたのだが、今朝は改めて地震が終わっていないことを思い知らされたのだった。今日は天気は良くなさそうで、霧がかかった曇り空だ、予報では午後から明日の日中は雨となるとのこと。今日は霧多布の湿原の花を見たいと思っているのだが、さてどんなものだろうか。
9時少し前、士幌の道の駅を出発。本別町に向かい、R392に入って白糠町の道の駅をめざす。ここからのこの道は、登りが少なく下りが多くて経済的な道なのだ。車の通行量も少ない。1時間余りストレス無しのドライブを楽しむ。やがてR38に出て、釧路方向へ。道の駅:しらぬか恋問にて小休止。
この道の駅には必ず寄ることにしている。というのも、この道の駅には全国最初の道の駅の駅弁「この豚丼」というのがあり、これが超美味なのだ。我々はこのファンになってしまい、ここを通る時は、カロリーコントロールのことは無視して、それを味わうことにしている。今日もその決断を揺るがすことはできない。駅弁を頼んで出来上がるのを待つ間、野菜などの地産物をゲットする。今日は寒いので白菜鍋にでもしようかということになった。本当に寒い。昨日の帯広エリアは30℃を超えていたけど、今日の釧路エリアは15℃あるかないかの寒さなのである。北海道の気候は7月が過ぎるまで暑さが定まらないようだ。特に今頃は不安定の様である。
道の駅を出た後は釧路市街に向かう。いつもの以外のショッピングモールで買い物をしようと違う道から市内に入ったのだが、たちまち道に迷って買い物どころではなくなる。ようやく抜け出してR44に出て厚岸方面へ。途中比較的安いスタンドを見つけて給油をする。この辺も油の価格が高い。軽油がL当り134円レベルである。その中で126円で給油できたのはラッキーだった。道に迷ったおかげである。結局買い物の方はし損なって、釧路市街をパスする。
R44を行き、別保という所の公園の駐車場で、昼食休憩。先ほどゲットした駅弁を賞味する。一年ぶりの味だ。1個を二人で食べて十分である。外は雨が降り出し寒い。これじゃあ霧多布は無理かなと思いながらもとにかく下見のつもりで通ってみることにして出発。
厚岸から道道に入り、まだ行ったことのなかった愛冠岬へ。幸い雨が止んでおり、散策には好都合だった。岬の展望台迄は500mほどあるのだが、途中野生のエビネや見知らぬ花を見つけて興奮した。岬からの展望も素晴らしかった。断崖から見下ろす海はまさに摩周湖を思わせた。帰り道に博物館に寄ったがここには動物や昆虫などのコレクションの展示ばかりで、植物の展示や解説が一切なかったのが残念だった。
車に戻り次の目的地はあやめケ原。まもなくあやめ祭りが開催されるとポスターにあったので期待して行ったのだが、寒いばかりで肝心のあやめたちはまだほとんどが蕾のレベルだった。人間どもの思いという奴は、空回りすることが多い様だ。とにかく寒い。気温は10℃を切っているのではないか。
その後はざっと湿原を走り抜けて、別海町のキャンプ場入りをしょうと思いながら行ったら、途中に何やら車を止めて花を見ているらしい人たちがいたので、何だろうと我々も覗いて見た。草村の中に何やら野草が花を咲かせていた。降りて近づいて観ると、なんと、何とハクサンチドリではないか!!それが1本や2本ではない。至る所にあるのだ。こんなに群生しているのを観たのは初めてだった。寒いのも忘れ、存分に写真を撮りまくった。いやあ、興奮の時間だった。旅はするものである。
その後は出来事はなく、別海のキャンプ場到着16時50分。当分の間ここに錨を下ろすことにする。予定よりかなり早い別海入りとなった。雨が降っており、かなり寒い。この分だと暖房が必要かも。いやはや想定内とは言え、現実はやはり厳しいものだ。白菜鍋で暖を取り、雨の音を聴きながら早めの就寝となった。
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'11北海道くるま旅( 第11日)

2011-06-23 04:44:17 | その他
《今日の予定》
道の駅:士幌温泉→道の駅:しらぬか恋問→(釧路市街経由)→道の駅:厚岸→

《昨日のレポート》
昨夜はAさんとの再会を果たして満足して、早めの就寝だったせいか、早くも0時過ぎに目覚めて、もはや眠るのは無理と判断して起き出し、ブログ記事などを書き綴る。夜のこの時間帯は自分にとって至福の時である。2時過ぎまで起きていて、その後再び寝床の中へ。
朝方隣の車の犬どもの吠え声で目覚める。昨夜からやたらに吠えまくって甚だ迷惑だ。躾がなっていない。普段甘やかしているくせに、こんな時に犬に大声で注意などしているその声が、犬以上にうるさい。こんな犬連れの老人の旅人が最近目立つ。ここも隣の車以外にも何台か泊まっていた。いずれ問題化するに違いない。ペットが可愛いのは解るけど、世の中はペット中心ではないのだ。犬連れの人たちは、道の駅で通り掛かる人に見境もなく吠えかかるような犬を車に乗せて来るべきではない。注意をすれば不愉快が爆発するので、我慢するしかない。この様な連中とは絶対に交流しないことにしている。
9時過ぎ日高の道の駅に向かって出発。日高へはマオイの丘公園脇の道をどこまでも辿れば良い。石勝樹海ロードと呼ばれているR274である。夕張市の郊外辺りから次第に登り坂が厳しくなり出す。SUN号には長い登り坂は苦手である。登坂車線のない所は後続車をやり過ごすことにも、最近は慣れてきた。とにかく無理は禁物。10時半ごろ道の駅に到着。30分ほど休憩する。
再び長い登り坂を走り続けて、日勝峠を越え今度は長い下り坂が続く。この間前後に1台の車もなかったのはラッキーだった。清水町からR38に入り帯広市街方面へ。何とか本家の豚丼を食べてみたいと、帯広駅付近をうろついたけど、駐車場はなし、店の所在は判らず、とうとう諦めた。予めちゃんと調べておけば良かった。失敗である。給油をしょうと道を右折したら、目の前に蕎麦屋があり、そこに豚丼と書かれていたので、構わず飛び込むことにした。とにかく腹が減っていた。本物とは少し違う感じがしたが、まあまあの味だった。
その後は池田町のワイン城をめざす。帰りはここを通らないかも知れないので、先に土産にワインを何本かゲットした。
15時半近く、今日のゴール予定の道の駅:士幌温泉に向かって出発。30分足らずで到着。
温泉に入ってゆっくり休むことにする。ここの温泉はモール温泉という泉質で太古の植物の堆積層を潜って温泉が湧いているとのこと。淡い褐色のお湯は肌に優しくて、相棒のお気に入りなのである。
先に相棒が入り、その後自分が入って、夕食は18時過ぎとなった。今日は持参したタジン鍋で、呼子のイカの足を野菜の中に入れて、温野菜をたっぷりと賞味した。この道の駅はくるま旅の人気スポットになっており、この時期でも泊まりの車が多い。今夜も10台以上が留まっていた。こうなると、中に必ず不心得者が交ざることが多くなり、夜遅くまでエンジンをかけ続けている奴がいた。真に残念である。せっかくのいい湯とその後の一杯と安眠が妨害されて、イライラ感同伴の眠りとなった。
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'11北海道くるま旅(10 日)

2011-06-22 01:56:38 | その他
《今日の予定》
道の駅:マオイの丘公園→(夕張市経由)→道の駅:樹海ロード日高→道の駅:鹿追→道の駅:士幌温泉(泊)


《昨日のレポート》
昨夜はトラックの騒音もほとんどなく、快適な眠りを得ることができた。これは前川さんご夫妻との出会いがもたらしてくれたプレゼントに違いない。今日も天気は機嫌が良さそうで、予報では北見などは30℃もの暑さとか。なんぼ何でもムチャクチャ過ぎると思った。朝夕の冷え込みはまだかなりあるので、身体の調整が難しそうだ。
さて、今日は室蘭経由で千歳に行き、そこから長沼町の道の駅までの短い行程である。途中虎杖浜温泉に入ってゆくつもりでいる。
壮瞥の道の駅出発9時半。先ずは室蘭を目指す。でも今日は通過するだけ。8月下旬にここに来ることになっているので、道路状況などを確認しながらの走りとなった。とにかく温泉に入ることにしており、「温泉博士」にあやかって登別温泉の少し先にある虎杖浜温泉のホテル「ほくよう」を目指す。10時45分到着。
入浴には少し早い時間帯だけど、考え様によっては、却って良いのかも知れない。大体は空いているので、温泉を独り占めに出来るからである。虎杖浜温泉「ほくよう」もやはりそうだった。
ここは内風呂も露天風呂も素晴らしく、建物の造りにはやや疲労感が窺えるけど、お湯の方は抜群だった。柔らかい泉質で手足の先まで温泉の効能が行き渡るのを感じた。露天風呂もツツジの花と木々の緑に囲まれて、何とも言えないいい雰囲気である。1時間ほど温泉を楽しむ。相棒の方も満足した様だ。車に戻り軽く昼食を済ませた後は、何とも気分がいいので、少し午睡をとることにした。外は暑いのだが、窓開けると涼風が通って、実に気持ちがいいのである。急ぐこともないので、ついつい1時間半ほど眠ってしまった。目覚めはすっきりしていて、千金の眠りだった。
その後は一路千歳の道の駅を目指す。14時半頃着いて、ここで給水する。千歳市は水が自慢の町であり、支笏湖を源流とする千歳川の清流は市民に最高の幸せをもたらしているのではないか。公園脇の水汲み場から駐車場の車まで7往復して水槽を満たした。以前同じように往復100mほどの距離を水を運んでいたら、市の職員の方が来られて、車を水汲み場まで持ってきて汲むことを勧められたことがある。ほんの少し水飲み場から水を汲んでも文句をいわれたり、その様な設備は一切無い自治体が多い中で、千歳市の対応はまことにありがたいことだ。千歳市は空港くらいしか知らなかったけど、支笏湖は千歳市にあり、水のことを知ってから認識を新たにしたのだった。いい町だと思っている。
水を汲んだ後は、今日のゴールの道の駅:マオイの丘公園へ。30分足らずで到着。実はここで近くの恵庭市内にお住まいのAさんとお会いすることになっている。Aさんとは一昨年この近くにあるマオイ名水の水汲み場で知り合って以来のお付き合いなのだが、昨年はお宅や別荘にお邪魔して、数日もお世話になってしまっている。何だか親戚になってしまったような間柄なのだ。旅の不思議なご縁なのだと思う。
16時頃、再会を果たすことができた。ご主人は仕事で、奥さんがお見えになられた。お元気そうで何よりである。ご主人もお元気とのこと。今日はお会いできないけど、帰りにはもう一度寄ってお会いしたいと思っている。挨拶ももどかしく、まあそれからはお茶無しのままで、18時過ぎたのも忘れて歓談の時が流れた。それらを披瀝するのは無理というものだ。奥さんは九州は佐賀県呼子の出身で、わざわざ取り寄せられたという名物のイカの一夜干しやアオサのりを頂戴し、それに地元産のドブロクやアスパラなども頂戴するという細やかなお心遣いに恐縮した。本当に嬉しい再会だった。18時半近くになってお別れしたのだが、ご主人との夕食はかなり遅れることになったに違いない。申しわけありません。ありがとうございました。
我々の方は、奥さんがわざわざ作ってくださった、炊き込みご飯の寿司を頂き、早速イカを炙って一杯やって、まことに幸せ者だった。この地で呼子のイカの一夜干しが食べられるなんて、まさに夢にも思わなかったことである。しみじみとその有り難さを思った。
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'11北海道くるま旅( 第9日)

2011-06-21 05:12:04 | その他
《今日の予定》
道の駅:壮瞥→(室蘭市経由)→虎杖浜温泉→道の駅:サーモンパーク千歳→道の駅:マオイの丘公園(泊)


《昨日のレポート》
今日は北海道に渡る日だ。13日に家を出てから8日目である。短い時間だったけど中身は充実していた。時々行程を変更したが、突然の変更はくるま旅の常道であり特権だ。でも今回は今のところ割と真面目に計画行程を守ってきていると思う。大間の朝は少し雲が多かったけど、まずまずの天気だった。5時過ぎ車をフェリー乗り場迄移動させる。フェリー乗り場には既に何台かが並んでいた。トラックレーンは我々が一番のりだった。窓口が開くまでにお湯を沸かし、お茶など淹れて朝食を終える。6時過ぎ自動チェックイン機で手続きを済ます。出航は7時10分なのでそれまで岸壁などを散策した。20分前から乗船開始。いつもトップの乗船なので、今日もそうかなと思っていたら、なんと最後から2番目だった。残念。
函館迄は1時間40分の航路である。これからの大ざっぱな行程を考えようと、地図を眺めている内にたちまち函館山が近づいて来た。予定通りの時刻に到着。
今日はこれから市内の知人宅と郊外恵山の知人宅に挨拶に参上した後、東大沼のキャンプ場でゆっくりすることにしているのだが、もう少し先まで行っても良いのではないかと、心が揺れ動いている。
先ずは榎本町の知人宅へ。今日は奥さんが不在と聞いているので、ご主人のご尊顔を拝した後直ぐに発たせて頂くことにしている。直ぐに到着。一年振りにお元気な姿を見て安心する。
その後は恵山に向かってひたすら走り続けて、10じ少し過ぎ到着。こちらはアポなしの突然のお邪魔だったので、会えるかなと心配だったが、奥さんがご在宅でラッキーだった。ご主人は健康づくりの一環として、最近パークゴルフに力を入れているとかで不在だった。お二人ともお元気な様子で何よりのことである。少しおしゃべりの後、森町方面に向かって出発する。知人宅での時間が少なくて済んだので、東大沼キャンプへ行くのは止め、真狩村まで足をのばすことにした。途中、相棒がムズムズ怪しげな動きをし始めた。あまり調子が良くないらしい。今朝は5時前に起こされ、フェリー乗船以降座り続けてばかりいたので、腰の調子がおかしいという。とにかく今は我慢して貰うしかない。森町までは70kmほどあり、その後は神経を使う運転となった。ようやく森町に着いて、それでも駅に寄り名物のイカ飯弁当を買う。近くの道の駅迄行き、ここで昼食大休憩。相棒は直ぐに寝床に横たわり、間もなく寝入ってしまったようだった。こんな時にはそっとして置くに限る

こちとらは早速イカ飯に手を出して声を出さずにうめぇ~、という。今日のイカ飯はまあまあだった。この頃は当たり外れが大きいことがある。
今日の泊まりを真狩温泉に入るのを前提に考えたのだが、もしかしたら休みなのかもしれないと気になり、調べてみたらやはり月曜は定休日だった。さてどうするかと思いながら、気分転換に車を出て、近くの公園の中をしばらく散策する。1時間ほどして相棒がようやく起きだした。少し回復したようだった。真狩温泉の話をすると、今日はこの体調ではとこの温泉にも入りたくないという。それならば真狩の方に行くのは止め、噴火湾沿いの道を洞爺湖町まで行って、壮瞥町の道の駅で泊まることにしようと、再度の変更となった。壮瞥町には昨年お世話になった方がおり、明日お礼に参上したいと元々考えていたので好都合なのだ。
相棒の昼食が済み一息入れた後出発。
八雲町で給油の後、途中の道の駅などに寄りながら、壮瞥の道の駅に着いたのは17時少し前だった。まだ日は高い。産直品売り場を覗くと巨大なウドと葉ワサビが目についた。ワサビの方を買う。醤油漬けを作るつもり。
この売り場で去年も黒餅トウキビに感動して、その生産者の方に種を分けて頂けないかとお願いしたのだった。秋の半ばになる頃種と一緒にジャガイモやカボチャが送られて来た時は本当に嬉しかったし、感激した。その種は今スクスクと畑で育っている。旅に出てしまったので、後の面倒は信頼する知人にお願いしてある。その代わり実ったら存分に食べて頂くことにしている。自分が帰る頃には完食となっているに違いない。
ま、その様なことは措くとして、明日はその黒餅トウキビの種を送って頂いた前川農園の前川さんを訪ねて、是非ともお礼を申し上げたいと思っている。その様なことを考えながら売り場を眺めていると、いつの間にか相棒が店の方と話をしており、それがどうやら前川さんのことらしい。行ってみると、何とその店員の方が前川さんに電話をされて連絡をとってくれているとのこと。突然の急展開に驚くばかりである。その結果、これからご主人が道の駅までお出でになるとのこと。驚くやら嬉しいやら。実はご主人とは初対面なのだ。奥さんには昨年声をかけて、いろいろご面倒をお願いしてしまっている。やがて間もなく軽トラでご主人がやって来られた。店員さんの紹介を受ける前に、もう挨拶を交わしていたのだった。前川さんは私より1年先輩の同世代の方だった。現在奥さんが膝を悪くされ2カ月以上入院されて、今日はリハビリに行っておられるとお聞きし、びっくりした。農作業の厳しさは自分も多少知っているつもりでいる。亡き母も腰や膝の故障では散々苦労して
いたのを思いだす。特に女性は目に見えにくい細かなご苦労が多いのだと思う。やがてその奥さんも病院からの帰りに道の駅に寄って下さり、4人でしばしの歓談となった。地元の方と知り合えて本当に良かったと思った。何よりも前川ご夫妻のお人柄に尊敬の念を抱いたのだった。立ち話で申しわけなさで一杯だったけど、次に会う時は車の中ででも、ゆっくりお話を伺いたいと思っている。夕暮れ時で少し慌ただしかったけどとても嬉しい時間だった。前川さんご夫妻、本当にありがとうございました。
良い出会いの後は、良い眠りに恵まれるのは、これはもう決まっていることです。
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