行程:川湯温泉共同駐車場→川湯温泉駅→道の駅:パパスランドさっつる→道の駅:うとろシリエトク(泊)
今日も、7時過ぎに近くの足湯に入りに行く。Taさん達のツアーは7時50分に出発するというので、足湯の後に見送りに行く。今日は先ず摩周湖の見物から開始とのこと。雲が多いが青空も覗いている変化の多い天気だけど、山の上の方は晴れているかも。湖が見えることを祈りながら、出発するバスを見送る。
車に戻って朝食の後、さて今日はどうするか話し合う。今はお盆休みの最中で、各地とも帰省の人などが多く混んでおり、温泉も入りにくい。相棒がウトロの方へ行ってみたい様なので、そうすることにした。知床が世界自然遺産に登録されて以降、ご無沙汰の気持ちが強まって、何となく敬遠のムードがあるけど、魅力的な場所には変わりない。釣りもできるかも知れないなどという考えもある。ということで、9時半過ぎ出発。先ずはJR川湯温泉駅に寄り、水の補給とトイレの処理をした後、道の駅:パパスランドさっつるに向かう。途中道端にトリカブトの花を発見。車を止め写真を撮る。トリカブトは危ない植物だけど、花は豪華である。危険なものには、妖しい魅力がある。北海道には野生のトリカブトが散見される。多くの人はそれを知らないようだ。道の駅に着いて、野菜などを買う。その中に地元産のスモモがあったが、これは抜群の美味さだった。完熟に近いその実は、久しぶりに本物の果実の美味さを思い出させてくれた。
札弦の道の駅を出た後は、ひたすらウトロを目指す。途中かなり真っ直ぐな道路区間があり、あとで調べたら「天国への道」と呼ばれるR244の18kmに及ぶ直線道路だった。斜里の方からウトロに向かうと、遥か彼方が登り坂となっており、それがあたかも天国に通ずる道のようにイメージされるのである。北海道ならではの道の景観である。12時少し前、ウトロの道の駅に到着。その名を、うとろシリエトクという。意味は解らない。後で調べよう。
ウトロの道の駅に着く頃から天気は好転し出して、太陽が顔を出してかなり暑くなり出した。道の駅の駐車場はかなり広いのだが、満車近くに混んでいた。道外からの車も多くて、ここが人気スポットであることが判る。ウトロは世界自然遺産見聞の基地の一つでもある。今日はここに泊まることにして、錨を下ろす。勿論車に錨はなく、それは気持ちだけの話である。この道の駅に泊まるのは2度目だが、去年は夕方に来て朝早く立ったので、付近のことは良く判らなかった。今回は余裕がある。駅構内を一回りした後、昼食。カレーうどんを作り食す。暑い中、熱いものを食べれば、汗が噴き出すのだが、ここは湿気が少ないのか、それがないので助かった。腹が膨れれば、目の皮がが弛むというけど、その通りの身体現象が起こって、テレビの高校野球観戦はたちまちラジオに変わり、寝床の中に。それから後は白河夜船の世界へ。目覚めたら16時半になっていた。相棒はどこかへ消えていた。
起き出して、少し歩かなければと思い、付近の散策に出掛ける。ウトロ港の近くには、オロンコ岩とかゴジラ岩とか呼ばれる巨岩があり、その中のオロンコ岩というのに散策用の道が造られていたので登ってみることにした。オロンコ岩は高さが70mはあろうかと思われる巨大な石の塊で、直径は100mはあるのではなかろうか。高所恐怖症の気のある自分には、かなり厳しい所で普通だとそんなバカなことはしないのだけど、案内板に珍しい野草などがあると書かれていたので、登る気になったのである。急崖に造られた道は45度を超えるような傾斜であり、手すりを掴んでいても、下を見ると、思わず足がすくむほどである。下を見ないようにしながら、頂上まで15分くらいかけて登り終えると、絶景が広がっていた。ウトロの町が模型のように俯瞰できる。いつの間にか空の全てを覆った雲の広がるオホーツクの海が水平線を描いていた。それ以上感動し、興奮したのは野草たちの歓迎だった。何種類かの内地では滅多に見られない野草が生息していた。その中で一番目
立ったのは、何といってもトリカブトである。丁度今が開花の最盛期なのか、濃い紫色の花を咲かせて、散策路のあちこちに点在していた。こんなに多くのトリカブトの花を見たのは初めてのことである。狭い高所にいるのも忘れてカメラのシャッターを切った。その他初めて見る花も幾つかあった。こんな厳しい条件をものともせず、生命を輝かせている野草たちに、改めてその逞しさを感じた。登りよりも降りる時の方が恐怖心が募ったが、なんとか無事に着地したのだった。
車に戻ると、間もなく相棒も戻ってきた。駅構内に新しくできた博物館らしき所に行って来たとか。いろいろ勉強して、情報を仕入れて来たらしい。撮ってきた写真をパソコンに入れながら、話を聞かされた。外は涼しさを通り越して寒さのレベルに近づいたようである。Tシャツを長袖に着替えた。北国なのだ。
夕食には久しぶりに焼酎のお湯割りを飲む。暑かったのでこのところ水割りばかり飲んでいた。今日は長い午睡だったにもかかわらず、20時過ぎには寝床に潜り込む。そう言えば今日は終戦記念日だったなと、ちょっぴりあの嫌な記憶を引き出し、今の有り難さを思った。誰が何と言おうと戦争は反対だ。してはならない。それは戦争の洗礼を体験した者の社会的本能だと思っている。そして最も忌むべきは、表で平和を唱えながら、裏で争いを画策する輩である。今の世にはこの種の偽善が溢れているように思う。そんなことを想いながら、いつの間にか眠りに就く。
今日も、7時過ぎに近くの足湯に入りに行く。Taさん達のツアーは7時50分に出発するというので、足湯の後に見送りに行く。今日は先ず摩周湖の見物から開始とのこと。雲が多いが青空も覗いている変化の多い天気だけど、山の上の方は晴れているかも。湖が見えることを祈りながら、出発するバスを見送る。
車に戻って朝食の後、さて今日はどうするか話し合う。今はお盆休みの最中で、各地とも帰省の人などが多く混んでおり、温泉も入りにくい。相棒がウトロの方へ行ってみたい様なので、そうすることにした。知床が世界自然遺産に登録されて以降、ご無沙汰の気持ちが強まって、何となく敬遠のムードがあるけど、魅力的な場所には変わりない。釣りもできるかも知れないなどという考えもある。ということで、9時半過ぎ出発。先ずはJR川湯温泉駅に寄り、水の補給とトイレの処理をした後、道の駅:パパスランドさっつるに向かう。途中道端にトリカブトの花を発見。車を止め写真を撮る。トリカブトは危ない植物だけど、花は豪華である。危険なものには、妖しい魅力がある。北海道には野生のトリカブトが散見される。多くの人はそれを知らないようだ。道の駅に着いて、野菜などを買う。その中に地元産のスモモがあったが、これは抜群の美味さだった。完熟に近いその実は、久しぶりに本物の果実の美味さを思い出させてくれた。
札弦の道の駅を出た後は、ひたすらウトロを目指す。途中かなり真っ直ぐな道路区間があり、あとで調べたら「天国への道」と呼ばれるR244の18kmに及ぶ直線道路だった。斜里の方からウトロに向かうと、遥か彼方が登り坂となっており、それがあたかも天国に通ずる道のようにイメージされるのである。北海道ならではの道の景観である。12時少し前、ウトロの道の駅に到着。その名を、うとろシリエトクという。意味は解らない。後で調べよう。
ウトロの道の駅に着く頃から天気は好転し出して、太陽が顔を出してかなり暑くなり出した。道の駅の駐車場はかなり広いのだが、満車近くに混んでいた。道外からの車も多くて、ここが人気スポットであることが判る。ウトロは世界自然遺産見聞の基地の一つでもある。今日はここに泊まることにして、錨を下ろす。勿論車に錨はなく、それは気持ちだけの話である。この道の駅に泊まるのは2度目だが、去年は夕方に来て朝早く立ったので、付近のことは良く判らなかった。今回は余裕がある。駅構内を一回りした後、昼食。カレーうどんを作り食す。暑い中、熱いものを食べれば、汗が噴き出すのだが、ここは湿気が少ないのか、それがないので助かった。腹が膨れれば、目の皮がが弛むというけど、その通りの身体現象が起こって、テレビの高校野球観戦はたちまちラジオに変わり、寝床の中に。それから後は白河夜船の世界へ。目覚めたら16時半になっていた。相棒はどこかへ消えていた。
起き出して、少し歩かなければと思い、付近の散策に出掛ける。ウトロ港の近くには、オロンコ岩とかゴジラ岩とか呼ばれる巨岩があり、その中のオロンコ岩というのに散策用の道が造られていたので登ってみることにした。オロンコ岩は高さが70mはあろうかと思われる巨大な石の塊で、直径は100mはあるのではなかろうか。高所恐怖症の気のある自分には、かなり厳しい所で普通だとそんなバカなことはしないのだけど、案内板に珍しい野草などがあると書かれていたので、登る気になったのである。急崖に造られた道は45度を超えるような傾斜であり、手すりを掴んでいても、下を見ると、思わず足がすくむほどである。下を見ないようにしながら、頂上まで15分くらいかけて登り終えると、絶景が広がっていた。ウトロの町が模型のように俯瞰できる。いつの間にか空の全てを覆った雲の広がるオホーツクの海が水平線を描いていた。それ以上感動し、興奮したのは野草たちの歓迎だった。何種類かの内地では滅多に見られない野草が生息していた。その中で一番目
立ったのは、何といってもトリカブトである。丁度今が開花の最盛期なのか、濃い紫色の花を咲かせて、散策路のあちこちに点在していた。こんなに多くのトリカブトの花を見たのは初めてのことである。狭い高所にいるのも忘れてカメラのシャッターを切った。その他初めて見る花も幾つかあった。こんな厳しい条件をものともせず、生命を輝かせている野草たちに、改めてその逞しさを感じた。登りよりも降りる時の方が恐怖心が募ったが、なんとか無事に着地したのだった。
車に戻ると、間もなく相棒も戻ってきた。駅構内に新しくできた博物館らしき所に行って来たとか。いろいろ勉強して、情報を仕入れて来たらしい。撮ってきた写真をパソコンに入れながら、話を聞かされた。外は涼しさを通り越して寒さのレベルに近づいたようである。Tシャツを長袖に着替えた。北国なのだ。
夕食には久しぶりに焼酎のお湯割りを飲む。暑かったのでこのところ水割りばかり飲んでいた。今日は長い午睡だったにもかかわらず、20時過ぎには寝床に潜り込む。そう言えば今日は終戦記念日だったなと、ちょっぴりあの嫌な記憶を引き出し、今の有り難さを思った。誰が何と言おうと戦争は反対だ。してはならない。それは戦争の洗礼を体験した者の社会的本能だと思っている。そして最も忌むべきは、表で平和を唱えながら、裏で争いを画策する輩である。今の世にはこの種の偽善が溢れているように思う。そんなことを想いながら、いつの間にか眠りに就く。