【今日(6/11)の予定】
道の駅:下賀茂温泉湯の花 →(R136)→ 下田公園(アジサイ鑑賞)→ 未定
【昨日(6月10日)のレポート】
<行程>
道の駅:伊豆のへそ →(R136) → 伊豆の国市内・ホテル →(R136・R414)→ 道の駅:天城越え →(R414)→ 浄蓮の滝 →(R414・R136・K15)→ 道の駅:花の三聖苑松崎 →(K15・R414・R136)→ 道の駅:下賀茂温泉湯の花(泊)
<レポート>
昨夜は初めは静かでいい眠りだったのだが、深夜に一度眼を覚ました時にあいにく1台の冷凍車らしいトラックが近くに入って来て、夜明け近くまでエンジンを掛けっ放しで、その後の眠りは放棄せざるを得なかった。仕事とはいえ、何とかエンジンをかけないで済むようにして欲しいものだけど、冷凍車の場合はまだ技術的には難しいのかもしれない。自分の車の冷蔵庫はガスだけど、大型車の場合はどうなっているのだろうかなどと、半分迷惑に腹を立てながらも半分は同情するという複雑な心境だった。ま、前半の眠りで昨夜の蚊の攻撃の分は取り返しているので、特に支障はない。
この車の中で、一人で眠るのは久しぶりのことである。静かでいいものかと思っていたけど、静かすぎるというのもなんだか調子が狂ってしまうものだなと、改めて思った。この道の駅にはごみ処理も給水もなく、その分の仕事が無くなっているので、退屈を持て余すという感じだった。他に何もすることが無いので、朝食は5時半過ぎだった。お湯を沸かしてコーヒーを淹れ、パンに玉ねぎスライスを挟み、それにケチャップをなじませて食べる。これが普通の自分の朝食内容である。コーヒーの代わりに味噌汁とすることも多い。パンは基本的には8枚切りとしている。6枚だと1切れが2単位(=160Kcal)となり、2枚ではカロリーオーバーの食べ過ぎとなってしまうからである。8枚切りだと2枚食べても3単位程度に収めることができる。糖尿病というのは、カロリーのコントロールができないと自己管理は難しく、薬に依存しなければならなくなってしまう。自分の場合、もう20数年糖尿君と親しく厳しくお付き合いをさせて頂いており、現在もどうにか薬なしで対応している。Ha1cも薬を常用すればもっといいデータとなるのだろうけど、それは可能な限り避けたいと思っている。パン一切れが横道にそれて、とんだ話となりました。
8時半過ぎ相棒に何時に迎えに行けばよいかメールをする。当初は9時50分ということだったが、しばらくして電話があり、皆さんの出発が9時半に変更となったので、20分ごろに来て欲しいという。どうせ暇なのですぐに出発する。10分ほどで到着。ロビーで相棒の御世話になっている恩師の先生にご挨拶する。また一緒に集まりに参加された男性陣2名の方にも。驚いたことに昨日の集まりは女性陣が5名だったとか。女性陣に挨拶するのが恐ろしくなって外に逃げ出す。いつもは男性の参加者の方が多いと聞いていたのに、今回は例外だったとか。それにしても卒業以来50年近くを経過して、未だ恩師を囲んで集まれるとは真にうらやましい限りである。先生には初めてお目にかかったけれども、御歳87にして、矍鑠とされており、その求心力たるや素晴らしい方だなと畏敬の念を感じたのだった。相棒は良き師、良き友に恵まれて果報者だなと思った。ご一行は相棒を除いてホテルのバスに乗って駅の方に向かわれた。それを見送って我々の方も出発となる。
今日の予定も特に決めているわけではないのだが、今のところは先ずまだ行ったことが無い道の駅:天城越えという所に行き、ワサビの獲物を見て見ることにし、その後は西伊豆を回って、何処かで温泉に入り、泊りは下田にある道の駅にでもしようかなと思っている。伊豆に来るのは、かなり久しぶりで、もう5年以上経っているのは確実である。昨日ここまで来るにも、何回か通っているはずの道も随分と勝手が違う感じがして、人間(自分だけかも)の記憶などというものは儚いものだなと感じ入っていた次第なのである。
昨日入りそこなった大仁温泉の脇を通って、ひたすら天城湯ヶ島の方向を目指す。修善寺温泉、天城湯ヶ島温泉とR136やR414の道脇には伊豆の名だたる温泉が連なっている。昨日の長岡だって温泉地としては有名だ。この他にも伊豆には覚え切れないほどの温泉が点在している。自分たちはそれらのホンの一部を味わわせて貰っているにすぎない。そのようなことを考えながら進んでゆくと、間もなく天城湯ヶ島の温泉街に入り、少し行くと右手に浄蓮の滝の入口があった。ここも懐かしい場所である。帰りに寄ることにして少し先に造られている道の駅:天城越えへ。以前ここを通った時には無かった施設である。目的はワサビ関連の何かいい獲物は無いかということ。伊豆はワサビの一大生産地であり、この辺りはどこへ行ってもワサビを商う店などの看板が多い。また清流の脇にはワサビ田が随所にみられる。道の駅の販売所を覗いていたら、あった!ワサビの葉のついた茎が並んでいた。最も欲しかったのがこれだった。ワサビは加工品が多く販売されており、葉ワサビや茎そのものの類はいつでも売られているとは限らない。ワサビといえば普通は根を摩り下ろして刺身や蕎麦のタレなどに用いるのだろうけど、自分たちは根よりも葉や茎の方に関心を持っている。これがあれば三倍酢や醤油などに漬けて自家製の漬物を作れるし、酒粕を用意すればワサビ漬けだって作れるのである。多分今頃だと手に入れるのは無理だろうなと思っていただけに、うれしい発見と獲得だった。家に帰ってから作ることにしようと思っているけど、持たない場合は途中で作ることにしたい。
目的の物を手に入れたら後は用は無し。天城峠の方へ行くのは止め、引返して浄蓮の滝に寄ることにした。10分ほどで到着。ここに寄るのも久しぶりで、前回から10年くらいは経っているに違いない。それが証拠に、滝見の場所までの道の長かったこと。石段の多さにも記憶違いを実感したのだった。往路の方は下りばかりで、これがきつかった。復路は登りなので、筑波山のそれと比べたら大したことはない。比較するのも愚かという感じなのだが、相棒を始め多くの同世代の善男善女は息が上がって、フウフウ言っておられた。滝の放つマイナスイオンのパワーは強大で、一番下の滝見台に降りると別世界の様な清浄な空気が身を包んでくれるのが判った。何枚か写真を撮ったが、その中にはマイナスイオンも写っているに違いない。流れの脇に造られたワサビ田の葉の鮮やかな緑が印象的だった。30分くらいの時間だったけど、貴重な時間だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/79/baf871da0736e39d5d35817b2acdbf27.jpg)
浄連の滝の景観。落差はそれほど大きくないけど、滝つぼ周辺に溜まったマイナスイオンの規模の大きさには圧倒される。まさに浄連にふさわしい名瀑だと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/20/b5a6ac74d81da3151635f5c1dfe869c0.jpg)
浄連の滝の下の清流を取り込んでつくられているワサビ田。鮮やかなその緑の広がりには、心を洗われる思いがする。
浄蓮の滝の後は、更に今朝来た道を戻り、しばらく走って金山のあった土肥の町の方へ行く道であるR136へ左折して、西伊豆方面を目指す。次の目的地は松崎にある道の駅:花の三聖苑松崎である。ここは何回か訪れて泊ったこともある場所で、温泉もあっていい所なのだ。構内の花や樹木も心を落ち着かせてくれる。今日はちょっと寄って、お昼にしたいと考えている。土肥までは伊豆の山々を横断することになり、かなり厳しい道が続いた。東側からだと登りよりも下りの方が多くて、車への負担は軽いのだけど、その下りの道はカーブも多くて油断できない。以前松崎の道の駅に寄った時にも、思ったよりも行程が長くてなかなか目的地に届かなかったのを思い出したりした。ようやく海が見えてきて、土肥の町に入る。ここからは海岸沿いの道をしばらく走る。幾つものトンネルをくぐって、ようやく松崎の町に入る。途中、恋人岬など富士山の眺望の素晴らしい場所が幾つもあるのだけど、今日は曇りで富士山は全く見えない。松崎の港エリアから左折して県道をしばらく走ると道の駅に着いた。ここで昼食休憩とする。
三聖苑というのには何か地元の偉人のどなたかの業績を残すという事業が関わっているらしいのだけど、よく解らない。花の方は、この辺りは今の季節アジサイが最盛期を迎えており、来る途中の道脇にも様々な色の花を見せてくれていた。構内ではタイザンボクの純白の大きな花が迎えてくれた。今日のお昼は外食にすることにして、構内にある食堂に入り、川のり丼というのを食した。この辺でも川のりが採れるのだという。しかし食べて見ると今一インパクトに欠けていたのは残念だった。この町は帯広と姉妹関係にあるとかで、豚丼がメニューに加えられていたが、どんな差があるのか、そちらを食べたほうが良かったのかもしれない。今度来た時は豚丼にしようと思った。
この先どうするか昼食時に話している内に、当初は西伊豆を花でも見ながらゆっくり南下し、南伊豆で温泉に入り、下田の道の駅に泊ろうかと思っていたのだったが、相棒がどうにも眠くてたまらない様子なので、眠り人を乗せてそのようなコースをドライブしても仕方ないので、先ずは下田の方に早く行って一眠りしてから温泉に行くことにしようということになった。下田に行くには、このまま県道を行った方がはるかに早い。30分もあれば着いてしまうのである。ということで、予想外の変更をして、下田の道の駅に向かう。
山を下り、下田の街に入り、間もなく道の駅近くという時に、相棒が言うには、自分は昨日温泉に入っているので、今日は入らなくてもいいから、眠るのであれば道の駅ではなく、あなたが温泉に入っている間にしたいとのこと。それならば、下田よりも少し先の南伊豆の下賀茂温泉に新しい道の駅ができており、その駅の近くに温泉博士に載っている無料入浴の湯もあるので、そこに行こうと信号を待つ間に変更する。下田の街中は何だか知らないけど妙に車が混んでおり、渋滞がひどかった。そのおかげで安易な変更が成り立ったのかもしれない。どうも、今回の伊豆の旅はかなりいい加減なものとなりそうである。昨夜で相棒のメインイベントが終わっているので、そろそろ帰心なるものが膨らみ出したのかもしれない。
下賀茂の道の駅:下賀茂温泉湯の花に着いたのは14時ごろだった。川の傍に幾筋かの湯煙の立つ、なかなかいい場所だった。温泉場というと細道が多くて駐車に悩まされることが多いのだけど、ここはそんな問題は全くなさそうで、道の駅の駐車場も平らで、広くゆとりがある。調べて見ると、温泉博士に載っている河内屋さんというホテルは、道の駅から歩いてゆける所だった。ラッキーである。これなら相棒が夜になるまで眠っていても車を動かす必要が無い。下田の道の駅泊りを急きょ変更してここに来たのは正解だったようである。勿論下田は止めて、今日はここに泊らせてもらおうと決めた。
その後相棒は待望の眠りを本格的に貪る。昨夜は11時くらいには就寝となったとのことだけど、興奮してそうそう眠れるはずもなく、また仲間の人たちは皆早起きで5時過ぎには起き出していたとのこと。朝の弱い相棒には蚊の群団の攻撃以降の眠り不足が積もったようだった。眠りたい時に眠るというのは熟睡の基本条件である。その後夕刻まで眠り続けていた。自分の方は、ブログの記事の半分ぐらいを書き終えて、その後歩いてホテル河内屋さんの温泉に入りに行く。ホテル河内屋さんは、下賀茂温泉の老舗の様で、源泉かけ流しのお湯を竹笹の様なもので冷まして作っておられるとか。その湯を内風呂と露天風呂とでたっぷりと味わわせて頂く。少し塩辛い感じの湯だったが、柔らかく温度もほどよく管理されていて、いい湯だった。無料で入らせて頂いて、なんだか申し訳ないなと思うのはいつも同じである。
風呂から戻って、近くのコンビニでビールと氷を仕入れて、相棒にも起きて貰い、夕食的な時間となる。少し早いけど、温泉に入るとこうなるのは我が家の場合は自然の流れなのである。相棒は、今日は温泉には入らないと決めたらしい。1時間足らずでいい気分になって、相棒のことは構わずに早々と寝床にもぐる。後のことはわからない。