山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

08北海道行: 第14日

2008-07-31 06:59:23 | くるま旅くらしの話
鶴居村のキャンプ場は無料なのだが、設備も整っていて、たいへんありがたい施設だなと思った。我々くるま旅の者は、このようなキャンプ場を大切に使わせて頂かなければならないと思う。くるま旅をしている者の中には、無料の有り難さを弁えず、思い上がった台詞を言う人をが時々いるけど、賛同はできない。無料が当たり前の世界など、元々特殊なことなのだ。感謝の念がない人は、無料の施設を使う資格は無いのではないか。一夜を過ごさせて頂いた鶴居のキャンプ場は、快適だった。我々の他にも数台のキャンカーがいたほか、テントを張っている家族連れの方も多かった。概ねマナーは守られていたようだった。
食事を終わらせ、出発の準備をした後、キャンプ場周辺を少し散策する。キャンプは茂雪裡川(もせつりがわ)の河川敷沿いに作られており、川に架かる橋を渡った向こう側の丘の上には公園遊園地のような緑の広場があり、その中心施設として、日帰り温泉を持つ大きな保養館のような建物が建っている。その周辺をぐるーっと回って車に戻る途中、見慣れぬ草花があったので、カメラに収めようとファインダーを覗いたら、何だかボヤッとしか映らないので、おかしいなとレンズを見たら、何かが着いたらしく少し汚れていた。適当な拭くものが無いため、シャツの袖の柔らかそうな部分でそっと拭いて汚れを取ろうとしたのだが、レンズエラーと言う赤い文字の警告が出てきて、そのまま動かなくなってしまった。何をやってもダメなのである。さあ、困った。自分のカメラはデジカメ日記なる記録用のもので、毎日その日の印象に残った場面を思いつくまま記録しておく大切なツールなのである。うっかり代わりのカメラを忘れて持って来なかったので、故障となると、相棒に頼
るか、新しいものを買うしかない。相棒のは画素数が大きい本格的なカメラなので、後の処理がたいへんだ。何とかならないかと、再度やってみたが全く動かずお手上げだった。散策が変なぶち壊し事件で終わり、新たな課題を抱えた出発となってしまった。
今日は帯広方面への移動を予定している。先ずは釧路市内のホームセンターに行き、カセットトイレの消臭剤を買わなければならない。ついでに安いデジカメがあれば買うことにした。キャンプ場を出たのは10じ少し前だった。
釧路市街に向かう途中に市の湿原展望台があり、折角なのでここの散策路を一周して行くことにした。ここの立派な施設は有料で、入館料が400円もするので、まだ一度も入ったことがない。何かそれほどの価値のある展示品があるのならば、一見の必要があると思うが、ただ屋上から景色を見せるだけなら、高すぎる料金ではないか。我々は妙なところでケチなこだわりがある。二人で800円も払って景色を見るだけなら、同じ料金で温泉に入った方がずっと賢い。湿原は無料でいくらでも見ることができる。
というわけで、展望台を無視して、無料の散策路を1時間ほど掛けて歩きを楽しむ。ここの散策路は、昨日の恩根内と違って、道の全てが森の中にある。従って植生も変化に乏しい。特に目立つ花もなく、時々クルマユリの赤を見いだすと、思わず声を上げてしまうほどである。それでも充分満足だった。
散策を終えた後は、一路ホームセンターを目指す。15分ほどで到着。消臭剤はすぐに手に入れたが、デジカメの方は手頃なものがあったものの、電池の仕様が異なり、後で後悔するのが嫌なので、買うのは止めにした。時計を見たら間もなく正午だった、今朝もバナナジュースだけだったので、腹がグーと鳴っている。
カメラを買わなかった分、少し贅沢をしようなどと、いい加減な理屈で話がまとまり、今日も昼食は白糠の道の駅の、この豚丼にすることにした。しばらく走って道の駅到着。昨日よりも混んでいたが、並ばずに座ることができた。今日も6枚をオーダーし、食べ切れない分はタッパーへ。
食事が終わって車に戻り、思い直してカメラをいじっていると、突然動き出して、何と正常に戻ったではないか。何度かON・OFFを繰り返してみたが大丈夫だった。レンズを防御する羽根のような所に何か問題があったようである。とにかく機嫌を直してくれて良かった。毎日酷使しているので、これからはもっと気をつけて付き合ってゆこうと反省した。
白糠の道の駅を出る前に、今日の泊まりは帯広経由で忠類の道の駅にしようと決める。そこへ行く前に帯広郊外の名湯、十勝川温泉に入って行くことにした。無料で入れる券を手に入れることができたので、その恩恵に預かろという魂胆。
十勝川温泉は雨宮館という老舗らしい立派な建物のホテルの日帰り入浴にお世話になった。幾つもの工夫を凝らした浴槽が設けられており、さすがに一流の温泉宿は違うなと思った。北海道の温泉旅行を考えている方には、お勧めの宿である。ホテルの従業員の方の対応もとても感じが好かった。
雨宮館を出た後は、帯広の宇佐美で給油をする。16リッターしか入らなかったが、215kmも走っており、リッター当たり10km以上となったのは初めてである。何しろ3トン以上もあるディーゼル車なのである。北海道の道は、信号も少なく走り易いということなのであろう。R236をひたすら走って、途中の中札内の道の駅で少々買い物を済ます。
ナウマン象の化石出土で有名な忠類の道の駅に着いたのは、17時40分だった。中札内を過ぎると急に今までの晴天が消え去り、やって来た忠類は薄い霧の中にあった。ここは比較的海に近く、海で発生した霧が風に乗って押し寄せてくるらしい。寒い。この地もまだ夏には遠いようである。
忠類にはパークゴルフ大好きキャンパーがたくさん滞在しておられる。我が親しき知人の伊東さんも、今年は都合で一緒にこれない奥さんを置いて、福島県からはるばる早々にやって来て、パークゴルフの修練に励んでおられる。今日は前触れ無しの突然の来訪なので、もしかしたら他の場所に行っておられるかも知れないとやって来たのだが、運良く滞在しておられた。仮眠中のところを起こしてしまって、誠に申し訳けなし。その他知り合いの森さんご夫妻、金子さんご夫妻も滞在されていて、再会を喜んだ。皆さんもう既に夕食を済まされているようだった。我々だけが食事をしながら、伊東さんと金子さんご夫妻に車に入って頂き、しばらく楽しい歓談の時を過ごした。お開きになって、外を見ると目の前のパークゴルフ場には、霧の中に夜間照明が灯り、何人かの愛好家の方が練習に励んでいた。さすがにパークゴルフ発祥の地幕別に合併した所ではある。明日はパークゴルフにチャレンジしなければなるまい。
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08北海道行: 第13日

2008-07-30 06:39:16 | くるま旅くらしの話
今日は、早くも別海に別れを告げる日である。今朝キャンプ場に残っている長期滞在者は6組ほど。その中で、遠藤さんも今日出発されるという。別れというのは、例えそれが短い出会いであっても、名残惜しいものである。別れ間際になって、急に親近感をます人もあって、人との関わり合いは、不思議なものである。和田さんの「より多くの人たちに見送られて別れるのが華だよ。私らは、いつも見送ったてくれるのは管理人さんだけだよ」との言葉には、実感がある。和田さんご夫妻は9月の涼しくなるまでここに滞在され、多くの知り合いを見送られるのである。出発の準備は誰しも思わず遅くなって、早い出発予定だった遠藤さんは別れ際の話が弾まれたらしく、9時半過ぎ、結局は我々が一番早い出発となった。
キャンプを出て、一路釧路湿原の塘路を目指す。今日は釧路湿原を歩きたいと思っている。いつも釧路市の湿原展望台のある鶴居村に向かう途中にあるビジターセンターの所しか歩いたことがないので、今日は塘路側の方も歩いてみたいと思っている。別海を出て標茶から釧路町に向かうのだが、途中の景観はいかにも北海道らしく牧歌的だ。広大な牧場が幾つもの連続して広がり、その中を緩いカーブを描きながら、なだらかな高低差の道がどこまでも続いている。この辺の牧場には圧倒的に牛が多く、馬を見かけるのは希である。別海町は日本一の乳牛の飼育を誇ると聞くけど、外国との競争で、この先大丈夫なのだろうか。この美しい景観が、荒れた風景になど決してならないように、農政当局をはじめ、関係者の皆さんには頑張って頂きたい。
11時過ぎ塘路駅に到着。小さいけど印象に残る駅舎である。何年か前、ノロッコ列車に乗りたいという相棒は、ここから釧路駅まで乗って、その間此方は観光バスの運転手よろしく、車を釧路駅まで運んだのだった。そのような恩恵に与るのは、運転をしない相棒だけである。
駅前の情報センターの店で、釧路湿原全体の様子がわかる地図を求めたのだが、在庫がないという。この辺で、木道などのある湿原の散策路はないかと尋ねたのだが、短いものしか無いらしい。どうやらこのエリアは、歩くよりもカヌーで行くのがフィットしているらしい。来年はチャレンジしてみたいなと思った。
この辺を歩くことは諦めて、近くにある達古武(たつこぶ)湖にあるキャンプ場を覗いて見ることにした。名前は知っているがまだ一度も行ったことがない、有料のキャンプ場である。時々は参考に訪ねることも大切である。行ってみると、なかなか立派なきれいな施設だった。AC電源無しで1500円近い料金は、内地なら別格の安さだと思うが、北海道では必ずしも安くはない。何しろ電源無しなら無料のキャンプ場が幾つもあるのだから。カヌーにトライする時には、ここに泊まるのがいいなと思った。来年の課題である。
もう12時近くになっている。朝、キャベツとバナナのジュースだけでは、昼間で持たせるには我慢がいる。お昼は白糠ね道の駅まで行って、名物の豚丼を食べることにする。その途中で若干の買い物と給油を済ます。油は一度の給油金額が一万円に迫って来た。今回はリッター当たり8km以上走ってくれているけど、これからは幾つかの山越えも待っており、先が思いやられる。
道の駅:白糠恋問に到着。既に13時半になっており、腹ぺこだ。早速豚丼を注文。「この豚丼」という妙な名のメニューには、豚肉の枚数によって価格が少し違うようになっているのだが、我々はいつも最大枚数の6枚をオーダーすることにしている。初めからとても全部一度に食べきれないのは分かっているので、その分を持参したタッパーに入れて持ち帰ることにしている。最初は恥ずかしがっていた相棒も、もう大丈夫になったようだ。自分は肉類にはあまり興味関心を持たないのだが、ここのこの豚丼だけは別で、近くを通る時には必ず寄るようになってしまった。今日も十二分に満足した。
14時半になっている。さてどうするか。中途半端な時刻である。少し早いけど今日の宿を阿寒町の道の駅:丹頂の里にして、ゆっくり過ごすかと、釧路空港方面に向かう。天気は次第に回復して、ソーラーも活躍出来る状況となり出した。ここで気が変わり、明日の天気は保証されてはいないのだから、今日の内にひとまず恩根内のビジターセンターの湿原観察木道コースを歩いておこう、ということにした。この種の突然の思いつきの変更は、我々の旅では、ごく日常的なことである。
15時半ビジターセンター到着。まだ光は天に充分である。駐車場には結構車があり、観光バスも1台停まっていた。早速カメラを手に木道の散策開始。その後は1時間半ほど湿原の散策を堪能した。概して目立つ花が少ない時期のようで、地味な花が多かった。草を雑草としか認識できない人には、湿原の草には何の興味も関心も起きないと思うけど、自分にとっては、久しぶりに懐かしい植物に会えて、感動の連続なのである。一番期待していたサワギキヨウは、ほんの少し開花期より早かったようで、殆どが蕾の状態だった。目立ったのは、ギボウシとツリフネソウ、それにホザキシモツケとくさふじくらいだった。去年見たエゾトリカブトはどうかなと、気をつけて見ていたら、一つだけ目につきにくい場所にひっそりとーしかし豪華な紫の花を咲かせていた。途中マタタビの実も採取出来て、相棒に国立公園内のものは採ってはいけないと注意されたが、実の数個くらいは良いだろうと無視した。触りも撫でもせず、遠くから眺めているだけでは、植物に対する本物の親近感は生まれないの
ではないかと思っている。
湿原の観察を終えた後は、鶴居村のキャンプ場にお世話になることにして、20分ほど走って到着。このキャンプ場に泊まるのは初めてである。以前お盆近い頃、ここに泊まりかけていたのだが、続々と押し寄せるキャンパーの車に恐れをなして、急ぎ移動したことがあった。今日はそれほどの混みようではなく、落ち着いた一夜が過ごせそうである。
その後、期待通りの夜を過ごす。と言っても、ただ良く眠っただけ。
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08北海道行: 第12日

2008-07-29 06:40:42 | くるま旅くらしの話
何故か真夜中の0時半に目覚めてしまった。眠れそうもないので、起き出してブログの原稿の作成をすることにした。携帯でのブログの投稿は、キーボードがないので時間がかかる。2時間ほどかかって、終わりに近づいた頃に、うっかりボタンを押し間違えてしまい、アッと思った時は既に手遅れで、それまでの文が消え去ってしまった。復元できるかとやってみたのだが、ダメ。復元できたのは、最初に書いて保存していた、書き出しの一節だけだった。2時間分5千字余りが、一瞬にして失われたのである。途方に暮れるというのは、このようなことを言うのかも知れない。もう今日は書くのを止めようかと思った。しかし続きを待って読んで下さっている方も居られるのである。気を取り直して書き始めるまでに少し時間がかかった。自業自得なのだから、携帯の機器を責めても仕方ないことである。真夜中の愚かな葛藤を乗り越えて、書き終えた時は4時半を過ぎて、外は明るくなり小鳥たちのさえずりが始まっていた。
今日も1日ここに滞在し、のんびり過ごすつもりでいる。昨夕食べ過ぎたので、朝ご飯は二人ともパス。その代わり(?)に、近くの森の中の遊歩道の散策に出掛ける。このキャンプ場に隣接して、別海町生活環境保全林、ふるさとの森というのがあり、その森の中に遊歩道が張り巡らせて作られている。毎年この森の遊歩道を歩くのを楽しみにしている。今日は花の写真を撮ることにした。
野草に関心を持つようになったのは、糖尿病を宣告されて、運動療法として歩くことを余儀なくされてからである。どうせならただ歩くだけではなく、楽しみながら歩いてやろうと思ったのである。いろいろなことにチャレンジしたが、野草の観察もその一つである。普段見かけている全ての雑草の名を覚えることから始めたのだった。とても覚え切れるものではないが、忘れるよりも覚える方を多くしている内に、かなりの野草の名を覚えることができた。覚えるというのは、その対象に関心を持つことである。それ以来、野草に対する関心は途絶えることはなく、歩きの中で退屈することはない。
この森を初めて歩いた時、出迎えてくれたのは、熊笹の中の一輪のクルマユリの花だった。鮮やかな橙色の微笑みは、ようこそと心に伝わるものがあった。それ以来数回、ここへ来る度に同じ場所の同じ花の歓迎を受けている。今年も健在だった。そしてその傍に更に二つほど新しい花が見られたのは、新たな株が花を咲かせたのであろうか。あちこちにサビタ(ノリウツギ)の白い花が点在している。アジサイに良く似た楚々とした花である。北海道を代表する花の一つではないかと思っている。道の脇には、穂先シモツケ、鬼シモツケ、北アザミ、オトギリ草、オオマツヨイ草、アキカラマツなどが、それぞれに個性ある花を咲かせていた。クルマユリも笹薮の中では、ひときわ目立った存在である。1時間ほどの散策を楽しんで、車に戻る。
昨日の話では、今日は午前中パークゴルフをし、その後に別海町の海側にある尾岱沼の野付温泉に行き汗を流し、帰りに砂浜にオカヒジキを探し採って夕食に供する考えでいた(考えていることと言えば、この程度なのだ)のだが、今朝になって相棒が腰が痛いので、パークゴルフは止めるという。昨日のプレーが効いているらしい。あなた一人でやって来たらというけど、一人で入れ込むほど、今は関心がある訳ではない。パークゴルフは中止となった。
今日も晴れるかと思ったが、元の寒い曇天に戻ってしまったようである。特にする事も無く、遠藤さんに声を掛け我が車の中でお茶を飲みながら歓談する。ご主人は散歩に出掛けられたというので、奥さんと3人での話が弾んだ。何と言っても8年ぶりの不思議な再会なのである。男女の関係に係わらず、縁は異なもの、ではある。
野付温泉に行こうかと考えている頃、和田さんからお茶のお誘いを受ける。西村さんご夫妻も一緒に、まあ、それから随分と長い時間歓談が続いた。和田さんも西村さんも座談の名人で、話題は尽きることがない。専ら聞き役を勤める。気づいたら、もう12時をはるかに過ぎていた。お開きになり、我々は温泉に行くことにした。
野付温泉の浜の湯というのが目的地なのだが、このキャンプ場からは30kmほど離れている。別海町は広い。正確には判らないけど、我が家のある守谷市の100倍くらいの面積があるのではないか。
牧場に続く牧場の中の道を走って、海岸にでる。温泉に入る前にオカヒジキを採ろうと砂浜へ。至る所に緑の塊があり、オカヒジキが群生していた。去年と比べると何だか生長が悪い感じがした。止めようかとも思ったが、折角来たのだからと、ほんの少し採らせて頂く。その後は真っ直ぐ浜の湯へ。
浜の湯は、銭湯風の共同浴場だが、中に入ると、二つの源泉をもつ掛け流しの立派な温泉である。ナトリウム塩化物泉の方は42℃ほどで温かく、もう一つのアルカリ単純泉の方は28℃と低くて、真夏の今の季節は、それぞれの浴槽を交互に入ると、実に気分よく、何時間でもお湯を楽しめる温泉なのである。今日も心ゆくまで温泉を楽しんだ。
再びキャンプ場に戻る頃は、朝・昼の食事を抜いたものだから、腹がグーグー鳴ってどうにもならず、大急ぎで食事の用意に取り掛かる。ようやっと生き心地が戻ったのは、18時過ぎだった。
キャンプ場滞在時の内容と言えば、ま、ザッとこのような状況なのであります。退屈に任せて、しょうもない報告でありました。
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08北海道行: 第11日

2008-07-28 07:17:45 | くるま旅くらしの話
このキャンプ場には長期滞在することが多いのだが、今回は3日間の滞在なので、いつもの知り合いの皆さんにも会えず、少し寂しい気持ちがある。今日は天気は上々のようだ。朝の内は薄い雲が空を覆っていたが、やがて快晴の青空となった。
今日はのんびりと1日を過ごすつもりでいる。朝食の後、久しぶりに車の外回りの清掃をすることにした。昨日お隣の方が車をピカピカに拭かれているのに刺激された次第。我が車といえば、泥ハネとぶつかった虫で汚れ放題なのである。何度も水を取り替えて、丹念に壁を拭く。図体がでかいので、時間が掛かるけど、今日はカラッと良く晴れて、作業するのが気持ちよい。8割方進んだ頃、所沢ナンバーの車の方と話をしていた相棒が、手招きして呼ぶので行ってみると、車の助手席の話らしい。この方の車は新車で、この車では初めての北海道行とのことである。助手席の奥さんが腰を痛めて困っているという話だった。さもありなん。我が家でも長い間相棒がそれで悩まされている。知人のアドバイスを得て、6年目にして漸く僅かに改善をしたばかりなのである。座席のネジを外し、固めのウレタンのようなものを詰め込んで、座り具合のバランスを調整したのだった。ベースがトラックなので、助手席のシートは固定されて雑に出来ており、そのままでは、左側に体が傾くような作りと
なっているのだ。長時間座り続けると腰がおかしくなり出すことなどお構いなしの作り方である。キャンピングカー向けのシャーシーならば、もう少し人間に配慮すべきではないか。
美味しいコーヒーをご馳走になりながら、旅車のあれこれについて、しばらく話を交わした。最近の旅車は改善・改良が目覚ましく、問題点は少ないのではと思っていたが、お話を伺うと、電気関係や振動の問題などまだまだいろいろの問題点を抱えているようだ。
旅車に関しては、作り手と使い方の考え方の乖離が大きいように思う。その違いの要因は幾つか考えられるが、千差万別のわがままなユーザーの要請に応える為の基本は、作り手が実際のくるま旅をしっかり体験してみることではないか。ユーザーの声を聴くだけでは本当の現実は判らないのではないか。又使う側においては、完全なる満足を求めるのは、ほどほどにして、諦めてもいいのではないか。安全に関することを除いては、何かと同じように調教して付き合ってゆくしかない。たいへん消極的な考え方だけど、自分としては旅を台無しにするような車でないかぎり、車のことはあまり気にしないて、肝心の旅を楽しむ方が大切だと思っている。(機械オンチ、電気オンチのやせ我慢がかなり入っていることを告白しなければならないが)
話が一段落して、再び車の清掃に戻る。壁を拭きながら、先ほどの話の中で、遠藤さんという方なのをしって、もしかしたらこのご夫妻はあの遠藤さんなのではないかと気になり出した。8年ほど前バンコンに乗っていた頃、青森県の某道の駅で一夜をご一緒した遠藤さんが居て、それ以降一度もお会いしていないのだが、何故か年賀状のやり取りは続けているのである。相棒に名刺を持って行って尋ねて貰うことにした。
そうしたら、何とあの遠藤さんだったのである。イヤー驚いたぁー。こんな再会の出会いもあるのだ。たった一度の出会いは、年賀状でつながっていても、8年の歳月には、これほど風化されてしまうものなのかも知れない。お互い老境に向かう時期なので、それと気づかぬほど身体も顔つきなども変わってしまったのかも知れない。不思議な再会だった。もう遠藤さんご夫妻を忘れることは決してないであろう。
自転車を下ろし、街中のスーパーまで、お昼のそうめん用の薬味を買いに出掛けたのだが、行ってみると臨時休業だという。JA経営なので、何かあったのかも。最近は横領だの脱税だのと呆れ返るような事件が多いが、昔からJAに対する不信感のある自分には、この組織にも、怪しげな問題が内包されているような気がしてならない。日曜日の稼ぎ時を無にするなんて、普通ではない。
戻って来ると、隣りに懐かしい西村さんの車が入るところだった。一年ぶりの挨拶を交わす。西村さんご夫妻は、夏の北海道の釣りをこよなく愛する方で、毎年この季節になると、このキャンプ場を拠点にカラフト鱒にチャレンジされるのである。去年は奥さんの方が釣果の成績が良かったのかも。お二人の釣りに対するエネルギーの大きさには圧倒される。我々はいつも、そのおこぼれに預かって感謝している存在である。今日も早速尾岱沼で釣ったというカレイを3枚も頂戴してしまった。ありがとうございます。
2時期頃、運動不足の解消にパークゴルフに行く。天気が良すぎるせいなのか、プレーしている人は数組だった。広い立派なパークゴルフをほぼ借り切り状態で、存分に楽しむ。スコアは悪いけど、そのようなことはどうでもいい。36ホールを回って引き上げる。
車に戻ってキャンプ場の上にある郊楽苑という施設にある温泉に汗を流しに行く。1時間ほど温泉を楽しんで車に戻り、西村さんから頂いたカレイの煮付けを肴に一杯やって、今日は終わり。
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08北海道行: 第10日

2008-07-27 07:32:46 | くるま旅くらしの話
昨日の天気予報では、今日から天気が好転するとのことだったが、今朝の和琴半島は曇りどころか間断的に雨が降り続いていて、予報は噂どころか全くのインチキなデマの感じがした。北海道の今年の天気は、期待外ればかりで、もう10日にもなるのに一度も晴れの日がない。
それにしても何という寂しい夏だろう。屈斜路湖の湖畔まで歩いたのだが、今まで見たことがないほどの荒波が立っており、夏の湖水浴を楽しむにはほど遠い景観だった。本当に今が夏なのかと思うほどの寒さなのである。いつもは浜辺に並ぶ賑やかなテントも見られず、コテージに人影も見られない。何だかいつもと全く違う世界に迷い込んだ感じがした。
さて、今日はどうしょうか。天気が回復するなら、摩周湖にも寄りたいのだが、この分では、行って見ても道路すら見えないだろう。仕方ないので川湯温泉駅辺りを覗いて、雨が止んでいたらパークゴルフを、降り続いている時はホテルパークウェイの温泉に入ることにして出発。
屈斜路湖に沿って、川湯温泉に向かう途中に砂湯という所があり、ここは湖畔の砂浜を掘ると温泉が作れるという人気スポットで、今頃は大勢の人たちで混んでいるのだが、今年は今日から夏休みが始まったというのに、いつもの半分以下の車やテントしか見ることが出来なかった。川湯温泉街も人影は殆ど見られず、何だかゴーストタウンの様な雰囲気だった。その先の硫黄山は雨の中、いつもの通りに不気味な噴煙を上げていた。天然記念物のエゾイソツツジは、開花期はとうに過ぎていて、そこに何が生えているのかも判らない感じである。
川湯温泉駅近くのパークゴルフ場に行って見たけど、雨の中でプレーする気にはなれず、とにかく温泉に入ることにした。パークゴルフ場の直ぐ傍につつじの湯という温泉があるが、我々はいつもホテルパークウェイの温泉を利用させて頂いている。ここには露天風呂付き内風呂の他、名物になっている混浴の露天風呂がある。混浴の方には滅多に行かないけど、行っても期待しているようなことは、最近は皆無のようである。世の中に健康な大らかさが消え果て、興味本位の野次馬ばかりが蔓延る現代には、混浴は危険という環境となってしまったのであろう。
横路に逸れたが、早速300円也の料金を払って風呂場へ。ところが男風呂はOKだったが、女風呂は清掃中で入れない。構わず先に入っていると、清掃をしていた人が「奥さんが混浴の露天風呂に入るので、安心のため、一緒に入って欲しいとのことです。間もなく男湯の清掃に取り掛かりますから」 と、声を掛けて来た。仕方なく、大急ぎで着衣して、少し離れた露天風呂に行く。相棒と一緒に風呂に入るなんて、とんだハプニングであり、何かの間違いなのであろう。雨の中の湯にジジババが身を浸して、とんだ濡れ場(?)ではある。その後もう一度内風呂に入り直して、風呂から上がった時は11時半になっていた。相棒が戻って来たのはその15分後である。雨は依然降り続いている。
もう別海町のふれあいキャンプ場に入ってしまおうと決め、出発。お昼はキャンプ場に行ってからにすることにした。ここからは1時間ほどの距離である。それでも、もし途中で晴れの兆しが見えたら、弟子屈郊外にある900草原パークゴルフ場に行こうというのは、相棒の方である。しかしその淡い期待はあっさり裏切られて、別海に入ったのは1時頃だった。
キャンプ場に行く前に、町のスーパーで買い物を済ます。キャンプ場到着13時40分。懐かしい場所である。顔馴染みの管理人さん夫妻と挨拶を交わし、受付を済ませる。見渡すとここはテントも多くかなりの賑わいのようだ。キャンピングカーも数台留まっていた。知り合いは居ないかと探したが、愛媛県松山からの和田さんの車以外は初めての方ばかりだった。いつもご一緒する常連の皆さんは8月に入ってからの来訪となるのであろう。少し寂しい。所定の位置に車を入れ、諸作業を済ませた後、昼食準備。焼きそば作りは相棒の担当。3時少し前、遅い昼食を済ませる。やれやれ。この頃から雨雲は次第に消え去り、青空が覗き出した。久しぶりに見る青い空である。人間には青い空は不可欠の存在のようである。
その後、和田さんご夫妻に挨拶に参上する。今年はお身体の方はどうかと心配していたのだが、お二人ともお元気そうでひとまず安心した。でもお話を伺うと、ご主人(80歳)は脊髄に不具合があり、腰が曲がり出したとのこと。ご夫人(85歳)は以前からの膝の具合が一層悪化されたようで、車からの乗り降りは大変厳しいご様子で、我々のためにわざわざ外に設営されたテントにお越し頂いて、大変恐縮した。そんな厳しいハンディをものともせず、四国を出立されて名古屋港から苫小牧まで38時間の船旅に耐え、ここまで道北の美深などを経て来られているというから、驚きである。在宅でもどうせ同じことをするなら、夏は旅に出て涼しい北海道で過ごした方が元気になれるという、お二人の生き方には心打たれるもの大である。そう考えることは誰でも出来るけど、それを実現・実行出来る人は少ない。くるま旅の大先達として尊敬せずにはいられない。
車に戻り、今日は何もすることなく過ごすことにした。となれば、眠るしかない。相棒など無視してー寝床の中へ。2時間ほどで目を覚まして外を見たら、何と雲一つ無い青空が広がっていた。明日はパークゴルフでも何でも出来るなと嬉しくなった。ここには、とりあえず3日間は滞在予定である。
今日はここまで。
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08北海道行: 第9日

2008-07-26 07:28:20 | くるま旅くらしの話
今年の北海道は寒い。涼しさを通り越している。ここ留辺蘂では毎年猛暑に悩まされていたのに、今年は寒さに悩まされている。今日の道の駅の朝も小雨模様で、気温は夏のそれではない。今日も天気は機嫌悪そうである。
この道の駅の名は、温根湯温泉となっているが、道の駅に温泉は無く、500mほど離れた所に昔からの立派な温泉ホテルが建っている。今は世の中に温泉が増え過ぎたせいか、かつての繁栄は影を潜めて、温泉街はシャッターを下ろした店が多いのが寂しい。温根湯という地名は、アイヌ語では、オンネが「大きな」でユが「湯=温泉」の意味ということで、つまり「大きな温泉」ということ、持参した地名辞典にあった。今は小さな湯となってしまったようである。
今日は、先日厚田港でお会いした塩田画伯が来られるというので、是非もう一度お会いしてから、次の場所に向かうことにしたいと思っている。画伯と多田さんは、ご近所で親しい友人の間柄である。午後になるというので、製作に励む多田さんを残して、渡辺さん、多田夫人、それに我々二人の計4人で、近くにある無料のパークゴルフ場で、パークゴルフを楽しむことになった。北海道には市町村が設けたパークゴルフ場がたくさんあり、誠に羨ましい。茨城県には全部で6ヶ所しかなく無料の所は1つしかない。
9時過ぎ渡辺さんの車でパークゴルフ場へ。スタートする頃に霧雨だったのが本降り模様になり、少しプレーするのをためらったが、思い切って始めることにした。その内にいつの間にか雨は止んで、結局36ホールプレーすることができて、ラッキーだった。
渡辺さんはパークゴルフの名人である。町の大会で優勝したほどの腕前は、今でもちゃんと備わっており、クラブの使い方が違う。無駄な力ばかりでボールをイジメてばかりいる自分とは大違いのきれいな球筋である。アプローチやパットも上手い。たいへん勉強になった。多田夫人もなかなかの腕前である。めったにプレーしないのに距離も出るしパットも上手い。元々パワーのある方なのだと思う。そして驚いたことに、我が相棒が今年初めてのプレーなのに、自分よりも時々前の順番で第1打を打っているのである。これには参った。今日は少し小さくなっていなければならない。11時過ぎまで、楽しい時間を過ごしたのだった。
又少し雨模様となった中を戻って、昼食の準備に取り掛かる。少し涼し過ぎる感はするけど、そうめんを茹で皆さんで一緒に食べて頂くことにした。そうめんの関係は全て自分の仕事。お湯を沸かしながら、薬味のネギや大葉を刻む。ミョウガも買っておけばよかったなどと反省している内にお湯が沸き、間もなくそうめん会食準備完了。アウトドアの芝生の中に作られたテントの下の木製のテーブルと椅子に一同揃ってのそうめん会食となった。寒いので今一盛り上がらないのは、致し方ない。でも年に一二度、こうして親しき仲間と一緒に歓談できる時間は最高で、生きている喜びを実感できるのである。この歳になると、この思いは決してオーバーではない。
昼食一段落のあと、渡辺さんは帰途に就かれた。岩手県三陸の地震では、恵山の渡辺さん宅でもかなりの揺れを感じたらしく、奥さんから電話を貰い、気掛かりのご様子だった。お気をつけて。
少なくなった水を補給していると、塩田画伯の車が入って来られるのが見えた。丁度その時道の駅のシンボルである果夢林と呼ばれている、カラクリ時計の演奏が始まったため、思わず見とれてしまった。ここのカラクリ時計は世界最大級だとか。正時になると、正面からは指揮棒を持った長い髭のおじさんが、そして左右の扉からは、笛などを手にした少年たちが静々と現れて一礼して演奏を始め、終わると一同が一礼して静かに元に戻って行き、今度は上の方から巨大な青色の鳩が顔を出し、羽を広げて時を告げるのである。なかなかの仕組みであり、音楽もメルヘンチックに相応しい。その後塩田画伯と再会の挨拶を交わす。今日は層雲峡から黒岳に登って来られたとか。お元気だ。
塩田画伯が多田さんのご案内で館内や製作の現場をご覧になったあと、我が車の中で、製作に取り掛かられた多田さんを除く5人でお茶の歓談を楽しむ。塩田画伯には、いつか童話のお話を伺ってみたいと思っている。とても魅力的な方だ。まだお仕事が残っており、今日からここで取り掛かかられるとのお話だった。
3時過ぎ多田さんご夫妻、塩田画伯に名残を惜しみながら、別海方面を目指して出発。まだどこに泊まるかも決めていない。北見市街に入って少々買い物をする。更に少し走って郊外のスーパーで食材を買う。もう5時近くになってしまっていた。今夜の泊まりは、女満別の道の駅にしようかとしばらく走っている内に気が変わり、美幌峠を越えて、屈斜路湖の和琴半島のキャンプ場の駐車場に泊まることにした。なるべく脇道には逸れないようにしないと、燃料費の無駄遣いになってしまう。途中美幌峠の道の駅に寄り流氷飴を買う。相棒の話では、この辺りではここで買わないと買いそびれるらしい。流氷飴は北見ハッカの入った、代表的北海道土産の一つで、相棒の母の好物である。峠には霧が掛かっていて、本物の寒さの中にあった。急ぎ道を下る。
和琴半島の駐車場到着18時丁度。ひっそりとしている。昨年と大違いの静けさに驚いた。車は数台しかいない。この寒さでは湖水浴も無理なのかもしれない。石油高も影響しているのかも知れない。真夏なのにこんな状況で良いのだろうか。何か黒い無気味な不安のようなものを感じた。
寒いのでビールは止めて、お湯を沸かして焼酎を流し込んだ。熱中症の恐怖に脅かされている内地の人たちには、嫌味に聞こえるに違いないと思うけど、これは本当の現実なのです。おやすみなさい。
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08北海道行: 第8日

2008-07-25 07:15:41 | くるま旅くらしの話
予報では、今日は晴れて、暑くなるとのことだったが、朝の富良野は雨が降らないのがおかしいほどの、雲立ち込めた暗い空だった。今日は富良野を出て、旭川市内のコインランドリーで溜まっている洗濯をし、そのあと留辺蘂町の道の駅:温根湯に向かうことにしている。富良野の花は最盛期を過ぎており、写真も撮ったので、今年はこれで充分と判断した次第。
早朝、日の出公園を散策。日の出公園は、普通の木立に囲まれたイメージの公園ではなく、高さ50mを超える丸みを帯びた巨大な花畑の丘が公園となっている。内地では見られない種類の公園である。急な斜面には、彩り鮮やかな何種類もの花が植えられ、遠くから見ても、近くから見ても直ぐにそれと判る上富良野町の名所の一つである。ここは又わが国のラベンダー発祥の地でもあり、丘の頂上近くにその碑が建っている。この丘に登る度に、開拓した先人の方たちのご苦労と今花を植え、管理に取り組まれている人たちのご苦労を思わずにはいられない。丘のメインの花はやはりラベンダーであるが、今年は何か映画の撮影があったとかで、花畑のかなりの部分がすでに花が刈り取られていて、残念だった。頂上まで行き上富良野の町を俯瞰しながらゆったりと散策を楽しむ。晴れていれば目の前に雄大な十勝岳連峰が見えるはずなのだが、全て雲の中である。
車に戻り出発の準備をしていると雨が降り出した。どうやら、このエリアの天気予報は外れらしい。旭川にそのまま向かうのではなく、美瑛の森の中にある延寿の水と言う名水を汲んで行くことにしている。この辺には十勝連峰の伏流水なのか、幾つかの名水があるようだが、我々はここが一番気に入っている。雨の中を走り間もなく水汲み場に到着。タンクとボトルを満たす。その後、昨日寄った白金インフォメーションセンターでトイレを済ませ、スッキリした気分で旭川市内へ。
旭川市街地を走る環状線に入り、永山方面へ。15分ほど走ってコインランドリーへ。Hanakoと言う名のこの店は、去年初めてお世話になった所で、まだ設備も新しい。洗濯は相棒に任せる。くるま旅の洗濯物は、少しお金がかかるけど、コインランドリーを利用するのが一番のように思う。かなりの量の洗濯物を、2時間足らずで乾燥まで終わらせてくれるのはありがたい。今日は1時間半ほどで完了。
洗濯が終わった後は、旭川ラーメン村のあるショッピングモールへ。先ずはラーメン村に行き塩ラーメンと餃子を食べる。普段ラーメンは食べない(食べてはいない)のだが、ここへ来た時は例外にしている。その後ホームセンターでカセットコンロをかい、さらに食材などの買い物をして、出発。
R39に入り、どこかで給油をしようと探していたら、オープン間もないスタンドかあり、そこに入ったら、何と140円で入れることができた。ラッキーである。この様な幸運は二度と無いに違いない。それにしても、去年は110円台だったのに。石油価格の高騰は止まることを忘れてしまったようだ。金に狂った思惑の投機は、この世の中がまっとうな人間で出来ていることを忘れている。思い上がりは、やがて破滅に向かうに違いない。そう願っている。
留辺蘂の道の駅到着、16時30分。途中石北峠近くで睡魔に襲われ、30分ほど眠ったので少し時間が掛かってしまった。又石北峠を下りる3合目と2合目の中間辺りで、相棒が熊を目撃するというハプニングなどもあって、刺激的な道中だった。
留辺蘂の道の駅:温根湯温泉には、木工の体験工房があり、そこで我が旅の知人の多田さんが大作に取り組まれているのである。多田さんが木工に本格的に取り組まれてから3ほどではないかと思うけど、お会いする度に腕を上げられ、その出来栄えの見事さに唸らされ続けている。今回はここの工房の指導員の方の支援を受けながら、機関車の製作に取り組んでいるという。5月半ばから開始されて、まだ完成には至っていないということだが、どんな作品なのかお目にかかるのが楽しみだ。
少し暗くなり始めた工房の中で、多田さんは今日の仕事の整理をされていたようだった。まだ未完成で、たくさんの精密な部品が作られ、置かれていた。傍に指導員の方が作られた見本が置かれていたが、実に見事な作品で、多田さんはそれを見ながら作られているという。図面が無いので、実測しながらの作業だということだ。驚きである。常人にはとてもできることではない、と思った。もしかしたら指導員の方を凌ぐ作品が出来上がるのではないかと思った。是非そのような作品が完成して欲しい。多田さんご夫妻は奥さんも手先の器用な方で、ぬいぐるみや人形などあらゆる領域の手芸作品を手掛けられている。お二人の夢は、それぞれが作られた作品を、自宅の展示室に並べ、興味を抱かれた、ご近所や通りがかりの方たちに、中に入って見て頂き、お茶など飲みながら話しをしたいということだとか。何とも素晴らしい生き方である。その夢の実現にさほど時間はかからないと思う。是非ともそこをお訪ねしたいと思っている。
その後は、恵山から渡辺さんもお出でになっており、多田さんの車にお邪魔して、遅くまで充実した歓談の時を過ごした。多田さんには、明日来訪のメールを送っていたのに、1日早く来てしまい、その上押し掛けてご馳走にまでなってしまい、特に奥さんにはご迷惑をお掛けしてしまい、誠に申し訳けなし。でも良かった。
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08北海道行: 第7日

2008-07-24 06:09:12 | くるま旅くらしの話
今日から再び下界へ。携帯が圏外なのは少し不便。昨夜来天気は不安定で、断続的に強い雨が降ったり止んだりしている。ニュースでは、道南の方では大雨で、列車の運行が止まっているとか。又全国的に猛暑だという。この自然の村は千メートル近い高さにあり、寒いほどだ。寒がりの相棒はダウンのジャンバーを着込んだりしている。雨の中を合羽を着て出発の準備をする。
9時管理人さんに見送っられながら出発。お世話になりました。北海道に来た時には必ずお邪魔します。森の中の大自然を味わえるのは、ここが一番だと思っています。来年までどうぞお元気で。
森のすぐ脇に広大な牧場があって、たくさんの牛たちが草を喰んでいた。10分ほどで、下のインフォメーションセンターに到着。小休止。それ程の高度差はないと思うけど、ここは少し明るくて寒さは感じない。さすがの相棒もジャンバーは脱いだようだ。しばらく下界の空気に慣れたあと、出発。今日は1日かけて、美瑛と富良野の花畑を巡るつもりでいる。雲の多い天気なので、写真を撮るには少し厳しいかも知れない。
最初の訪問先の四季彩の丘に到着。いつもより車が少ないようだ。話を見る前に朝食にと、ジャガイモコロッケを買って来て食べる。美味なり。ここへ来た時は必ずこの味を楽しむことになってしまっている。満足した後は、花畑へ。広大な花畑の向こうに雄大な十勝の連峰が俯瞰できるのだが、今日は山は見えず残念。花はどうやら最盛期を過ぎたらしく、ラベンダーも他の花も少し色褪せて、活力がない感じだった。半月遅れの出発だったのでやむを得ないなと思ったが、今年は開花期がいつもより早かったようだ。少しがっかりしたが、気を取り直してゆっくり散策しようと歩き始めると、雨が降り出した。かなりの強い雨なので、慌てて店の中に駆け込む。土産物の店は急に人で溢れ、大忙しとなったようである。お客の大半は中国系の人たちである。台湾なのか中国なのか或いは韓国の人なのか判別は難しい。話ことばも判らない。まるで自分たちの方が異邦人のような感じになってしまう。それ程夏の北海道には外国からの観光客が多い。皆さんお土産なのか、大量のラベンダー商品を
買い込んでおられた。自分も孫娘たちにと、小さなキタキツネの飾りの付いた携帯ストラップを買った。
ここの花は諦めて、次は国道沿いにある菅野ファームに行くことにした。その前に毎年写真を撮る為に必ず訪れる柳川押し花学園に行くことにして、車を動かそうと前をみたら、目前で乗用車とワンボックスの車がぶつかる事故が起こった。相棒は一部始終を見ていたようで、どうやら双方の不注意のようだけど、状況から見てワンボックスの運転に非が多いように思えた。双方ともレンタカーである。駐車している車の7割以上がレンタカーである。浮ついた気分て気を抜いた運転をすると、一瞬の事故で旅はめちゃめちゃになってしまう。事故の方には申し訳ないけど、改めて安全運転をしなければと自戒を強くした。
柳川押し花学園は、写真家前田真三の拓真館の少し先にある。赤いやねんの小さな洋館の建物の前にラベンダー畑が広がり、建物の裏手の小高い丘の畑には、麦やビートなどが植えられて、その景観が何とも言えない北海道らしい趣があるのである。自分は使っているパソコンの壁紙にここの写真を使っている。毎日見ていても飽きない景色である。今年も何枚かの絵をカメラに収めた。
その後は菅野ファームへ。国道沿いにあるこの農場も花で有名だ。広大なラベンダー畑と菜の花畑の紫と黄色の対比は見事である。この二つの大きな花畑を中心に何種類かの花が巧みな配色で植えられている。ここの花の方が元気に見えたのは、花期が少し遅いものが植えられているのかも知れない。広ーい花畑を一周して、存分に花を楽しんだ。
次はどうするか。千望峠に行こうかと考えたが、十勝岳などは見えないのでつまらない。それで、明日朝一番で訪ねる予定だったファーム富田を、繰り上げて今日にすることにした。まだ正午を少し過ぎた時刻である。少し天気が回復して来て暑くなり出したので、ファーム富田の駐車場でそうめんの昼食にすることにした。その前に中富良野のスーパーで買い物をする。
ファーム富田はラベンダーで超有名な所である。そしてその評判に違わない、良く手入れされた見事な花畑が広がっている。ラベンダーだけではなく、その他の花も見事で美しい。富良野では人気ナンバーワンの観光スポットである。駐車場はどうかなと、少し心配しながら行ったのだが、思ったより車は少なかった。
先ずはそうめんに取り掛かる。この仕事の殆どは自分の持ち分となっている。相棒はめんつゆの椀を用意するくらいで、茹でるのも薬味を刻むのもすべて自分の仕事に定着してしまった。それでいいと思っている。久しぶりのそうめんは美味かった。夏は何といってもそうめんだ。そうめん大好き人間の自分は、夏だけでなく冬も食べるのを止められない。そのため、そうめんは関西の旅に行った時に、奈良県の桜井市の三輪そうめんを、毎年一年分箱買いをしているほどなのだ。自慢するようなことではないけど、やっぱり自慢げにしている。
そうめんで満腹になった後は、腹ごなしに花を見に出掛ける。食後は二人は別行動である。16時を目途に自由に過ごすことにする。
自分と言えば、超有名地に来ているというのに、30分ほど花畑を巡って写真を撮った後は、車に戻って午睡を決め込む。勿体無い話なのかもしれない。相棒の方は午睡から目覚めた16時少し前に、満足顔で戻って来た。汗をかいたらしく、喉が渇いたのでビールを飲んで良いかと言う。反対する理由はない。運転者の宿命は甘んじて受けなければならない。
ファーム富田を後にして、今日の宿を予定している上富良野町の日の出公園の駐車場へ。
到着前にフラヌイ温泉というのがあるので、そこへ行こうと思っていたのだが、ビールを飲んだ相棒が、少しあとにして欲しいというので。ひとまず公園の方に。ところが着いた途端に雨が降り出し。あっという間に大豪雨となった。激しい降りで、公園の散策から戻れない人も居たようだった。驟雨だったようで、20分ほどで雨は上がった。十勝岳の方に虹が出ていた。慌ててカメラを構えたが、2、3回シャッターを押す内に消えてしまった。まさにあっという間の出来事だった。
相棒のO.K.が出たので、フラヌイ温泉へ。この温泉は31℃という源泉の浴槽があり、今頃の季節は、少しひんやりとして気持ちがいい。サウナもあり長時間の入浴を楽しむことができる。1時間ほどして車に戻ったが、相棒は今日も20分も遅く戻って来た。
再び公園の駐車場に戻り、夕食となる。今後は数台の泊まりの車があり、キャンピングカーも3台居た。例年より見かけるキャンピングカーがかなり少なくなったのは、石油の急騰が影響しているのかも知れない。寒くはない、涼しい夜を過ごせるのは、幸せなことだ。
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08北海道行: 第6日

2008-07-23 08:49:08 | くるま旅くらしの話
自然の村は大自然をそのままほんの少しお借りして、キャンプ場を作ったという感じのする、静けさの中に小鳥たちの鳴き声が飛び交う場所である。早朝からウグイスたちのさえずりが心地よく聞こえてくる。ブログの記事を書き終え、窓の外を見ると、すぐ前のトドマツの幹の上の方から、逆さに走って下りてくるものがいた。リスかなと思って良く見ると、何と小鳥だった。コゲラかなと思ったが、そうでもなさそうだった。飛ぶだけではなく、木の幹を自由自在に歩く鳥もいるのだということを知った。
美瑛町に幾つかキャンプ場があるのか知らないが、この自然の村と下の白金のキャンプ場は、森の中にあって心の洗濯をするには、これ以上はないほどの素晴らしい場所である。美瑛は丘の町として有名だが、十勝岳山麓の豊かな緑の世界を忘れてはならない。大都会に住む人たちには、是非ここに来て、本物の空気を味わって欲しいなと思う。
今日は十勝岳登山口の一つである白銀荘吹上温泉に入るだけの予定で、後はここで何もせずに過ごすつもりでいる。今日は天気が悪く雨降りのようなので、温泉には好都合のようだ。ブログの送信の為には下の白金まで行かなければならないので、温泉には少し早めに行くことにした。ここから白銀荘までは20分ほどである。9時過ぎ出発。雲が空を覆っているので山は見えないと思っていたが、十勝岳をはじめ、連峰の山々がくっきりと見えてラッキーだった。
途中十勝岳登山口の一つの望岳台に寄る。十勝岳の荒々しい雄大な景観が目の当たりに広がっている。美瑛や富良野の町は、遠く雲海の下に隠れて見えない。いつも楽しみにしている高山植物のイワブクロは咲いているかなと探したら、あったあった。ホタルブクロに似た薄紫の花を咲かせて点在していた。花期は終わりに近づいているようだった。いつもより半月も遅れての来訪なので、さもあらん。
白銀荘の日帰り入浴は、10時からで、10分ほど待って中へ。昨日まではかなり混んでいたらしいけど、今日は借り切り状態の感じである。ここの温泉は源泉掛け流しであり、特に露天風呂から煙りを上げて広がる十勝岳を眺めながら温泉に浸る気分はなんとも言えないほどだ。サウナにも入ってたっぷり汗を流す。1時間以上の長湯だったが、相棒はそれから15分以上も遅く戻ってきた。汗が収まるのを待っていると、急に霧が山を包み、それが下まで下りてきて、視界が悪くなり出した。我々も急ぎ戻ることにして出発。視界30mほどの霧の中を、慎重に走る。来るときの望岳台は全くの霧の中で何も見えない。先に写真を撮っておいて良かった。山の景色は、あとではダメ。急変は当たり前なのである。
自然の村に戻り、昼食の準備に取り掛かる。昨日厚田の市場で買ったホタテ貝の調理に取り組む。どうにか終わって一杯やったあとはベッドの中へ。グータラは老人の至宝。
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08北海道行: 第5日

2008-07-22 09:12:50 | くるま旅くらしの話
昨夜は北海道HMCC有志メンバーの皆さんとの充実した歓談の時間を過ごしたのだけと、終わりの頃は相棒の世界となったらしく、自分と言えば、酔って車に戻り、そのまま寝てしまい、気がついた時は3時過ぎだった。眠り足りて満足なのだが、少しアルコールは残っている感じ。起き出してブログに取り組む。6時過ぎ終了。
今日は美瑛方面に向かうつもりでいるが、この厚田港のお祭りで、船のパレードがあるというので、それを見物してから出発することにしたい。相棒はHMCCの皆さんと一緒に船に乗せて頂けるというので、張り切っている。自分といえば、船には弱く、酒に酔う以上に悪酔いの傾向があるので、あとの車の運転のことなども考え、船には乗らず、陸から見物することにした。
祭りは8時頃から始まるという。その間、早朝から開かれている市場の店で、ホタテを買う。ホタテはもう終わっているのかと思い込んで、殻を剥く用具を持参しなかったのは失敗だった。終わりというのは、別海の方の話であり、北海道は広いのだ。今度からは常備することにしよう。おまけとして、ホタテの稚貝を1袋頂いたが、かなりの量に驚いた。
嬉しいことが一つ増えた。塩田画伯お手製の北海道の地図とキタキツネをデザイン化したラベルを我がSUN号の壁面に貼るべくプレゼントして下さるという。そして画伯ご自身の手で貼って下さったのには、恐縮した。画伯は童話の絵もお描きになるとお聞きしているが、その作品には何とも言えない温かさ優しさがあって、思わず人の心を和ませてくれる力を秘めている。相棒は大ファンで、天にも昇る喜び様だった。ありがとうございました。
8時過ぎパレードが始まった。お囃しが流れる中、軽トラに乗ってやって来た神輿が船に載せられ、合図の花火が一発空に鳴り響いて、一番船が出発。船には国旗や大漁旗が何本も賑やかにはためき、お囃しと一緒に海の男の演歌が流れ、船には持ち主の親戚や知人たちが大勢乗り込んで、真に賑やかな雰囲気である。先頭の船の舳先には神主さんなのか、それらしい装束の人が、お清めなのか酒を撒いていた。神輿の載った船にも神主さんが付き添っていた。昔からのいろいろな決まりや伝えがあるのであろう。一体幾つの船が参加するのだろうと数えてみたら、丁度10隻だった。
港の中ではパレードの様子が判らないので、急いで外海の見える灯台の所まで行った。10隻の船は一列縦隊に並んで、厚田の海を、大きく8の字を描く様に航行して、やがて港に戻って来た。海の恵みに感謝し、豊漁と安全を祈る人々の気持ちが伝わってくる景観である。石油の急激な値上がりで、苦しい操業を余儀なくされている人たちに、一日も早く安心がもたらされることを、魚船の一人として、心から願わずには居られない。
8番目の船に乗った相棒も、メンバーの皆さんと満足顔で戻って来た。これで祭りは一区切りとなる。
北海道HMCCの皆さんは、毎月1回集まって、アウトドアライフを楽しんでおられるという。冬にはどうされるのですか?と訊いたら、何とスノーモービルで雪の上を駆けるのだという。十勝岳のてっぺんまで駆け上がるという様な話を伺って、そのスケールの大きさに驚かされた。やることだけではなく、その人生を楽しもうとする遊び心の大きさに圧倒されたのだった。今回は特に5人のメンバーの方々に親しく歓待して頂き、本当に嬉しく、ありがたく、来て良かったとしみじみ思った。
9時半過ぎ、名残を惜しみつつ、皆さんとお別れする。ありがとうございました。
先ずは深川の道の駅を目指すことにする。昨夜は酔いに任せてあまり腹にものを入れていないし、今朝も野菜ジュースしか飲んでいないので、本格的な空腹状態となっている。深川に行けば美味しいご飯にありつける。浜益からR451に入り滝川方面へ。山の中の道をしばらく走って滝川市街に出て、R12を旭川方面へしばらく走ると深川の道の駅に到着。かなりの混雑だった。連休の最後の日を楽しむ人たちで溢れていた。
ゆっくりすることにして、先ずは何か食べようと2階のレストランに行ったのだが、待っている人たちの列ができており、諦めて下で特製おにぎりを買う。深川のブランド米を使った大きなおにぎりは、ここの名物の一つでもある。2個ずつ4個を買い、車に戻ってお湯を沸かしお茶を淹れて、パクつく。梅干しもわさびノリも美味かった。しばらくメモなどの整理をしていると、相棒が眠り出している。お腹が満ち足りて、瞼が重くなったらしい。それならばと自分も午睡を決め込む。旅車ならではの特典である。30分ほど眠って、スッキリ目覚める。外は雲が割れて来て、強烈な夏の日差しが照りつけていた。ソーラー活躍の時である。
美瑛に向け出発。R12を旭川市街手前で環状路に入り、しばらく走ってR237に入り、まもなく美瑛町へ。入った途端に渋滞となる。30分もかかって、ようやく白金方面に行く道路の交差点に辿り着く。北西の丘展望台に行くかどうか迷ったが、混雑していて駐車出来ない時は、諦めて白金の先にある町営自然の村に直行して休むことにしよと決める。
行ってみると、混み合ってはいたけど、どうにか空きスペースに駐車することができた。この際に北九州から旅に来られている方が、親切に入庫のガイドをして下さり助かった。我が車は、図体が大きいので、狭い場所での取り回しには苦労が多い。ありがとうございました。
1年ぶりの美瑛の丘の景観は少し変わっているような気がした。今まであまり見られなかった蕎麦畑が増え、柔らかい淡い緑と白の景色を増やしていた。相棒はいつものガラス工芸の店に出掛けて行った。思い思いの時間を楽しんだ後、赤い色の麦畑を復活させた所があるというのが観光案内パンフにあったので、そこを見てみようと出発。
丘の畑の中の道をしばらく走ったが、それらしき畑は見当たらなかった。もう刈り入れが終わってしまったのかも知れない。丘を走りながら気づいたのは、休耕地なのか或いは耕作放棄の土地なのか、雑草の繁るに任せた荒れ地が増えているように思った。農業経営の難しさが影響していなければいいがと思う。
丘を一回りした後は、一路自然の村を目指す。自然の村は、昨年いろいろとお世話になった思い出の場所でもある。熊騒動などもあった。詳しいことは書けないけど、管理人さん親子には助けられたのだった。まずは、白金の方のキャンプ場の管理人をしている息子さんの方を訪ねて挨拶をする。元気で仕事に励んでおられるようで安心した。お父さんも自然の村の方で今年も管理人の仕事をされていると聞き、何故か安堵した。
自然の村に着くと、管理人の落合さんがお孫さんと一緒に迎えて下さった。お孫さんが大きくなられて、たくさん話をされているのに驚かされた。子供の成長は早い。おじいちゃんは、お孫さんと一緒の時間をとても嬉しそうに楽しんでおられるようだった。
受付を済ませ、車を置く場所まで案内して頂いた。誠に閑静な自然林に囲まれた山のキャンプ場である。今日と明日、ここでゆっくり、のんびり過ごすつもりでいる。ここさ携帯電話のつながらない圏外のエリアなので、ブログの発信は山を下りて白金まで行かなければならず、少し不便である。投稿は遅くなるかも知れない。
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