【今日(11/30・月)の予定】
道の駅:くちくまの →(紀勢道)→ みなべIC →(R42)→ 切目王子参拝 →(R42)→ 塩屋王子参拝 →(R42・県道)→ 日の岬探訪 →(県道他)→ 道成寺参詣 →(県道)→ 道の駅:San Pin中津(泊)
【昨日(11/29・日)のレポート】
<行程>
道の駅:椿花の湯 →(R42・R311)→ 稲葉根王子参拝 →(R311他)→ 一の瀬王子参拝 →(R311他)→ 八上王子参拝 →(R311他)→ 道の駅:くちくまの → 田辺市・闘鶏神社参拝 →(R42・県道)→ 白浜町・とれとれ市場 →(県道)→ 白浜町内・コインランドリー →(県道・R42他)→ 南紀白浜IC →(紀勢道)→ 道の駅:くちくまの(泊) 走行97km
<レポート>
天気:晴時々曇り
道の駅:椿花の湯の一夜は快眠だった。昨日の夜とは違って、湯上りのビールは、格別美味かった。それにほんの少しウイスキーを追加して、身体をほど良く温めての睡眠は、非の打ちどころのないものだった。3時半過ぎもう眠りは十分に足りて起き出していつもの作業に取り掛かる。ここはネットも良くつながり、手間がかからなかった。
今日から少し熊野詣の跡を訪ねることにして、まずは幾つか王子社を訪ね、その後コインランドリーを探して洗濯を済ませ、その後田辺市にある闘鶏神社に参拝し、昨日不意にされた道の駅:くちくまのに泊ることにしている。 まずは上富田町にある稲葉根王子に向かう。ここは一応場所の下調べをしておいたので、見当をつけて近くまで行ったのだけど、あまりに傍だったので、却って見落としてしまい、少し手間取る。こぢんまりとした樹木の森に囲まれた静かなたたずまいの社だった。その後は、傍を流れる岩田川(=富田川)の対岸を少し行った所にある一の瀬王子社を目指す。ここは一本のクスノキの下にその跡地があって、石碑が建っていた。少し寂しい感じのする場所だった。次は再び来た道を戻り、橋を渡って反対側の岸を走るR311を走って、鮎川王子というのを探す。ところがその場所が見つからず少し先にある道の駅:ふれあいセンター大塔まで行ってしまった。何処で見落としたのかと、再び来た道を戻ったのだが、途中にそれらしき案内表示はあったのだが、駐車スペースが皆無なので、ここの参拝は止めることにした。その後は、もう一つ来る途中に八上王子という案内があったので、そこを訪ねることにして向かう。直ぐに着いたのだが、ここは神社となっていた。村社という表示があったので、ここの地元の人たちの守り神となっていたのであろう。小さな山裾の樹木に囲まれた静かな場所だった。これで今日予定していた王子社の参拝は終了する。
稲葉根王子社の景観。近年に手入れがなされたらしく、朱色の柵が鮮やかだった。この辺の樹木は照葉樹が多く落陽しないので、季節感が少ない。
一之瀬王子の様子。ここは楠の木の下に小さな祠があるだけの、まさに跡地といった景観だった。
八上王子社は村社となっていた。この鳥居を潜り、石段を登ると、右手に拝殿が設けられていた。
その後は、昨日振られた道の駅:くちくまのの所在と状況を確認するため向かう。昨夜相棒が道の駅の電話番号のある資料を見つけて、そこへ電話して訊いた話では、どうやら昨日行くのをためらった道を行けば良かったらしい。その細い道を行って見ると、坂の上の台地に新しい道の駅が造られていた。ここは高速道路の紀勢道からも利用できるようになっており、いわゆるハイウエイオアシスタイプの道の駅だった。R42には全く案内の表示が見つからなかったので、もう少し当局や当事者は事態を改善して欲しいなと思った。とにかく場所は確認できたので、今夜はここに泊ることにして、この後は田辺市の方に向かい、コインランドリーを探して洗濯を済ませることにして出発する。道々コインランドリーを探しながら行ったのだが、なかなか見つからない。とうとう闘鶏神社まで来てしまったので、先にここに参拝することにした。
闘鶏神社の景観。この反対側に立派な社務所がある。広い境内の中には、さまざまな碑やモニュメントや樹木などが随所にあり、歴史の記憶を甦らせていた。
闘鶏神社は、平安のその昔源平の勢力が凌ぎあっていた頃、勢いを盛り返して来た源氏方が平氏を討たんとして建ち上がった時に、当時の田辺の別当だった湛増に対しては、両陣営から盛んに支援の要請があったのだが、湛増はいずれに味方すべきかを迷い、やがて紅白の鶏を闘わせて、その結果を見てどちらにつくかを決断したという。そして白の鶏が勝ち、源氏に味方した熊野水軍はその後大いに源氏のために働き戦果を上げたのだった。又、義経の従者として名高い弁慶は、湛増の子であったという話も伝わっている。その鶏を闘わせて決断した場所がこの神社であるとのこと。本当の話かどうかは解らないけど、歴史の真実と言うのは、存外そのような単純な占いで決まるものなのかもしれない。なかなか風格のある神社だった。ここにも七五三の親子連れがお祓いを受けている景色があった。境内には何本かのナギの木があり、もうすっかり名前と実物が一致するようになった。
さて、その後は当てもなく市内を流して、コインランドリーを探し回ったのだが、2、3軒見つけはわしたものの、駐車場が狭かったり、店内が混んでいて使える余地がなかったりして、とうとう見つけることができず、ついに田辺市内で探すのを諦める。それならば隣の白浜町に行けば見つかるかもしれないと、行って見ることにした。途中で早や昼飯時となってしまったので、道脇にとれとれ市場という巨大な駐車場持つスーパーの様なものがあったので、そこに車をとめ、昼食休憩とすることにした。相棒はコインランドリー探しで、かなり疲れたらしい。動いてくれそうもないので、とにかく市場の方へ行き弁当などを手に入れる。1時間ほど休憩して、再びコインランドリー探しに取り掛かる。半ば諦めかけて白浜の温泉街を通り、少し先に行ったら、何と道脇にコインランドリーを発見。駐車場が狭くて気になったが、もはや諦めるわけにはゆかない。それから2時間ほどかけてクリーニングに取り組むこととなった。これは相棒の担当で、自分はパソコンに向かう。
ようやく洗濯が終了して、あとは給油を済ませて、道の駅に行き寝るだけ。やれやれである。ここで思ったのだが、どうせ泊るのなら、道の駅:くちくまのは、一般道からのスペースではなく、高速道に入った方が駐車に余裕があるので、高速道を利用することにした。南紀白浜という紀勢道のICから入れば、直ぐに道の駅であり、明日はその高速道を利用してみなべまで行けば、グンと楽になる。そういう計算で、南紀白浜のICを目指す。
直ぐに道の駅に着いたのだが、大変な混みようで、駐車は出来るものの、思うような場所には次々と車が入れ替って入ってくるので、しばらく待つことにして夕食の用意などをする。17時を過ぎると、次第に立ち寄る車も少なくなり、思っていた場所に車を移動する。この道の駅は、良く見ると南紀白浜ICから田辺の方に向かう車線の側にあり、反対車線からは入れないようになっている。一般道の側は車線には関係ないけど、駐車場は狭く駐車可能台数も少ない。「くちくまの」という名称が気になっていたが、これはどうやら「口熊野」であり、熊野の入口という意味らしい。納得した。ここは地デジも何局か入り久しぶりにNHKを見る。19時を過ぎると高速道であることを忘れるほどに静かになった。今夜も安眠できそうだ。旅も後半に入り、明日からは熊野詣で跡の探訪の最終プロセスに入ることになる。