山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

09北海道くるま旅くらし: 第26日

2009-08-07 03:50:49 | くるま旅くらしの話
行程:水郷公園→900草原パークゴルフ場駐車場→亀の湯→水郷公園(泊)

昨夜は隣に公園の駐車場をキャンプ場と考えているらしい車がいて、夜遅くまで、自分たちだけの時間を楽しんでいた。ジジババの孫連れ家族に注意するのは、必ずしも正義ではないような気がして、はしゃぐ孫君の可愛さに同感して、挫かれた眠り端(ばな)を我慢した。その家族は、夕餉の時の道具をそのままにして朝を迎えた様である。カラスが攻撃を避けてくれたのはラッキーだった。世の中にはいろんな人がいるけど、そもそも自分たちだけの世界以外が本当の世の中なのだということを解っていて欲しいなと思った。
予報では、今日も天気は良さそうだ。それならば、もう一日パークに打ち込もうと、6時過ぎ昨日の900草原パークゴルフ場に移動する。
着いた時は少しガスっていた天気は、間もなくすると雲が消え去って、一挙に晴天となった。芝の露が乾くのを待って練習を開始する。
8時半から11時まで、4ラウンド72ホールを回る。天気は快晴だが、練習の成果は渦巻く暗闇の中。昨日よりも何が何だか解らなくなってきている。たかがパークゴルフではないかという気持ちと、舐めんなヨというもう一つの声が、交互に囁き掛けて来る。同じ成功よりも、同じ失敗の方が遥かに多いのは、我が人生そのものだ。つべこべ己を罵倒しながら大汗をかく。一旦上がって体を拭いて、ビールで喉を潤す。この時だけは、悩みも不満も手違いもない。文句無しに満たされた時である。昼飯はご飯を炊いて、カレーライス。レトルトでも久しぶりのは美味かった。
その後は一眠り。昨日と全く同じような暮らしぶりだけど、まぁ、こんな時があっても良い。昨日よりも良く眠って目覚める。相棒は何をしていたのか、自分が目覚めたあとに午睡を貪ったようである。
再びパークに取り組んだのだが、依然として暗闇は深くなるばかりである。1時間ほど練習を続け、起き出した相棒と一緒にもう1ラウンドを回ったけど、スコアの方は相変わらずの混迷ぶりである。自分のパークゴルフは、どうしてもソフトに打つことができないのだ。かつて、ゴルフをやっていた時は、親友の師匠から「お前のは土方ショットだ」と呆れかえられて、力を抜くように言われたのだが、どうやらそれはパークでも同じらしい。ロングホールでも90mをオーバーしたりしている。パークでは、殆どのホールが50m以下なので、ホンの少し力を入れただけでオーバーしてしまう。力を抜くと気力も抜けてしまうようで、何だか手がけ萎えてしまい、ボールのコントロールが出来なくなってしまうのである。この繰り返しで、今日も暗闇の中だったが、暗闇は必ずしも嫌いではない。太陽がある限り、何時かは陽が差そうというものだ。16時近くなったので、今日の練習はこれで打ち切りとする。
売店は15時半には閉店となり、16時になるとパークをする人も少なくなる。北国の午後は、陽があっても暮れるのは早い。夜の寒さに馴れているからなのかも知れない。ザッと汗を拭い出発。今日の泊まりも水郷公園の予定。途中、亀の湯という温泉に入り汗を流す。亀の湯は初めてだったが、摩周温泉の中では最も素朴な湯ではないか。昔の銭湯のような風情あり、このような湯が好きである。
水郷公園に戻ったのは、昨日より少し早めだったにも拘わらず、かなりの混雑ぶりだった。諦めて道の駅に行こうかと思ったら、一つ空きスペースがあり、そこに車を入れる。ヒョイと隣の車を見たら、何と先日洞爺湖で別れたOさんだった。もしかしたらこの辺で再会が叶うかなと思っていたが、それが現実となり嬉しい。
Oさんはこの水郷公園には必ず寄られるとのことで、今日は何人かの知り合いの方が、ここにいらっしゃるとのことだった。その中で写真家のTさんを紹介して頂いた相棒は、摩周湖の日の出を撮った写真に魅せられたらしく、その美しい神秘的な作品を見て、かなり興奮していたようだった。Tさんは木彫りもされておられ、そう言えば一昨日の朝、我々が草刈りの騒音に逃げ出した時も、隣り近くで一心に何かの木片を削り磨いていた方だった。その時は声をかけなかった方が、Oさんを介して又一つ人の環が広がったのであった。
Oさんと水飲み場で話をしていると、馬骨さんと話かけられて驚いた。頂戴した名刺を見ると、沼津在住のWさんだった。900草原でのパークゴルフのこともご存知で、それどころか先日の野付の原生花園のこともご存知だった。どうやらご一緒だったらしい。そして何と自分の本もお買い上げ頂いており、ブログもお読み頂いているとのこと。益々驚いてしまった。同時に有り難くも嬉しく思った。しばらく旅のことなどの話を交わす。Wさんは奥さんとの二人旅で、全国の一本桜を追いかけておられるとのこと。北海道には今年の春も来ておられ、二度目だという。羨ましい限りである。又新しい知人が増えて嬉しい。それにしても、益々悪いことは出来ないなと思った。(変な反省?ではある)
20台を超える旅車の群れの向こうの樹の上に、満月と思しき月が輝いていた。明日も晴れてくれるらしい。どうやら北の大地にも本物の夏が到来したらしい。
コメント
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