山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

09北海道くるま旅くらし: 第40日

2009-08-20 00:34:03 | くるま旅くらしの話
行程:終日クッチャロ湖畔キャンプ場に滞在


昨夜はずっと小雨が降り続いていたようだが、朝方には天井を時々雨音が叩いたりして、今日も1日天気は悪いらしい。今年の北海道の旅もあと十日余と残り少なくなったというのに、天気の方はずっと不機嫌続きである。このまま別れの日が来てしまうのかも知れない。クッチャロ湖名物の夕陽もこれでは望むべくもない。今日はどこにも行かず、終日ここで静養することにする。というのは、旅に疲れたということではなく、昨夕食事の時不注意で手を滑らせてしまい、その際に横隔膜辺りの肋骨を箱に打ちつけてしまい、そこがかなり疼いていて、動くのが億劫なのである。医者に行くほどでもないので、じっとしているのが肝要だろうと思っている。老人性のドジが増えて来ており、要注意である。
一日中寝ていようかと思ったのだが、しょっちゅう昼寝をしているくせに、いざとなるとそれが難しい。空が少し明るくなると、もうじっとしているのが我慢出来ず、外に出て水汲みやらゴミ処理やら動いてしまう。どうも落ち着かない性分である。とにかく退屈だ。
ここのトイレに行くと、俄かに電気が点いて、同時に浜頓別町の観光案内のアナウンスが開始される。何度も同じことを繰り返すので、すっかり覚えてしまった。それによると、浜頓別町の観光の売りものは、①クッチャロ湖②ベニヤ原生花園③砂金掘りらしい。クッチャロ湖は周囲約27kmあり、平成元年に世界ラムサール条約に登録され、冬には1万数千羽の白鳥が飛来して過ごす、我が国最北の白鳥の湖だとか。又ベニヤ原生花園にはエゾカンゾウやアヤメ、スズランなど数十種の野草が咲き競うとか。そしてあなたも砂金掘りに挑戦してみませんか?というお誘いである。チャイコフスキーの白鳥の湖のメロディーに乗って流れ来るアナウンスは、皆魅力的な内容だが、まだどれも体験し味わったことがない。冬のこの地を訪れる機会はなく、夏の原生花園には野草たちの花の残骸しかない。そして砂金など端(はな)から採る気がない。しかしこの湖が好きだ。唱い文句には無いけど、湖全体を朱く染めあげる夕陽や刻々と表情を変える湖の情景は、他の湖には無い何とも
言えない穏やかな雰囲気があり、知らず心が癒されるのである。
打ち身に温泉は控えだが良かろうと、ついでにアルコールまで控えて、今日の一日が終わろとしている。ま、こんな日もあろうと言うことである。今日はもう書くこと無し。
コメント
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