山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

09北海道くるま旅くらし: 第32日

2009-08-12 04:56:27 | くるま旅くらしの話
行程:道の駅:おんねゆ温泉→チャチャワールド→ピノキオハウス→北見市内(給油・買い物)→美幌町内コインランドリー津別町21世紀の森→道の駅:メルヘンの丘めまんべつ(泊)


今日も快晴の夜明けである。4時過ぎ天井を歩き回るカラスの足音に眠りを破られる。北海道にはカラスが多い。牧場や農地にエサがたくさんあるからなのだろう。朝晩喧しいこと夥(おびただ)しい。4時半頃日の出となる。真っ赤な太陽が、つつじ山の裾野から昇るのをカメラに収めた。日の出はいつも感動的である。
5時半頃テレビを付けたら、静岡地方に大地震があったことが報道されていて驚いた。台風による雨が心配だったが、加えて大地震とは、何という自然界の脅威だろうか。このところ、その度が過ぎているようで、不気味である。相棒の妹夫婦と姪夫婦の家族が藤枝市に住んでおり、心配になり電話をしたが、最初は通じなかった。そのあとようやく通じて、どうやら皆無事ということで安堵したのだった。この後台風がやって来るとのことだが、被害がないことを願うばかりである。
今日はここに別れを告げ、川湯温泉の方に近づくつもりでいる。14日に知人と川湯温泉で会うことにしており、その日までは適当に周辺をうろつくつもりでいる。今日はパークゴルフは止め、相棒の兄さんが昨日話しておられた、木工クラフトの製作が出来る、生田原町の方にあるチャチャワールドという所やピノキオハウスというのを訪ねることにした。
9時丁度、果夢林鳩時計の妖精たちの奏でる曲を聴いた後出発。先ずは留辺蘂からR242に入り、チャチャワールドへ。森の中に瀟洒な洋風の建物が建っていた。中に入ると木工クラフトの博物館、売店、体験工房などがあった。相棒がピノキオのようにものを作りたいらしいので、何かキットの様なものがあるかと探したが、見当たらなかった。体験工房では、何人かの子供達が作品作りに励んでいた。自分としては、工作はダメと決めているので、只感心して見るだけである。相棒も諦めたので、次のピノキオハウスへ。
少し迷って探し当て20分ほど掛かって到着。ここは売店などなく、全くの工房だけだった。木工クラフトの機械や用具、材料などが用意され、指導員の方も置かれた本格的な体験実習施設だった。幾つかのモデル作品が展示されており、その中に大中小のピノキオもあった。キットなどは無く、全て部品も手作りで、自分で作らなければならないと聞いて、相棒は早々にギブアップした様である。Aさんがピノキオを作ったと聞き、自分もと思ったらしいが、それは初心者が1~2日で完成出来るほど甘いものではないことを悟った様だった。木ではなく、糸だったら何とかなるのに……、などと呟いていた。
木工クラフトは諦め、給油と買い物のため北見の市街地に向かう。暑い。猛烈な暑さで気温は35℃を超えているのではないか。わざわざ気象条件の悪いエリアばかりを選んで移動しているのではないかと、相棒はその責任が全て自分に在るかの如き口振りである。しかし今日などは、北海道のどこを探しても暑く無いエリアなど在るはずがない。呪いのことばを無視しながら北見市街に入り、給油と買い物を済ませる。ついでに昼食も済ませる。
その後は、連日のパークゴルフで汗まみれになった着衣を洗濯したいという相棒の要請で、先日お世話になった美幌町のコインランドリーへ。ギラつく太陽の下、冷房などない洗濯機と乾燥機ばかりの場所にジッとしているわけにはゆかず、隣りある100円ショップで過ごす。実に木目の細やかな商品の品揃えに感心する。以前この全国にチェーン店を展開する社長の話を聴いたことがあるが、駄洒落を愛する愉快な方だった。東南アジアなどに展開する商品の仕入れが勝負だというようなことを話されたのを覚えているが、相当のご苦労があるのだと思う。いろいろな物を見させて頂いている内に洗濯は終わりに近づいた様である。お礼のつもりで、晩酌用のガラス製コップと爪楊枝を買った。
洗濯が済んだあとは、どこか木陰のあるような場所はないかと地図を見ていて、津別町に21世紀の森というのが載っていたので、そこへ行って見ることにした。森の中なら、木陰のある駐車場があるだろうという見当である。これは大成功だった。まさに理想的な場所を見つけて、運が良ければここに泊まれるかなと管理者らしい方に訊いたら、あっさりそれはダメと言われてしまった。泊まるのは諦め、日差しが弱まるまで1時間ほど昼寝をさせて貰う。これで随分と助かり、楽になった。日本全国木陰のある駐車場は少ない。広い北海道と雖も実に少ないのである。これから暑い季節は、この様な「○○の森」と呼ばれている場所を探すことにしようと思った。少し元気を取り戻した後は、今夜の宿を女満別の道の駅にすることにして、出発。40分ほどで到着。
イャあ、それからが予想外の展開となった。なかなか会えなくて気になっていたKuさんが、先着されていたのである。そしてご一緒されていた、その知人のTさんは、何と守谷市近くの牛久市在住の方だという。再会と初対面の挨拶を交わした後、しばらくは虫の襲来を気にしながら、日が暮れるのも忘れて談笑する。その後吾に返って車に戻り、今度はKuさんの車にお邪魔して、3家族6人でのポットラックパーティーとなった。もしかしたらこの席におられた筈の守谷市在住のKoさんに、Kuさんが電話をされ、急遽遠方からの声の参加となった。くるま旅の醍醐味を皆で味わったのだった。その後は気がついたら22時を遥かに過ぎるまで、楽しい歓談が続いた。(その内容はここには書かない)
リタイア後の人生の過ごし方は様々で、皆それぞれに自分の気に入った道を選べは良いと思うけど、自分的にはくるま旅以上のものを探すのは難しいなと、改めて思ったのだった。23時近く車に戻り、あっという間に爆睡となる。思わぬ展開の嬉しい一日だった。終わり良ければ全て良しである。
コメント
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