山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

Ⅰさんのための北海道くるま旅ガイド(その9)

2011-05-31 02:01:54 | くるま旅くらしの話

【第10日】

 

川湯温泉駐車場(又は和琴半島キャンプ場)→阿寒湖(阿寒湖観光)→オンネトー湖散策→(足寄経由)→道の駅:しほろ温泉(泊)

 

 和琴半島キャンプ場に泊った場合は、翌朝時間があれば、半島の先端の周遊道を一回りしたらいいと思う。小一時間くらいかかるけど、小さな原生林に似た雰囲気がそこにはある。湖に突き出たその先端の丘の崖の下にはお湯が湧き出ている個所などがあって、ここは真冬でも何とかコオロギという名の昆虫たちが生き残っているという。北海道でミンミンゼミの鳴き声を聞けるのは、ここともう1カ所は函館の方しかないとか。ミンミンゼミは天然記念物に指定されている。運が良ければその鳴き声が聞けるかも知れない。

 川湯温泉の駐車場に泊った場合は、まずは朝一での足湯をお勧めしたい。その後で、駐車場というよりも公園といった雰囲気の木立の中を散策したり、或いは温泉街の裏道などを歩いてみてはどうか。小さな神社などに参詣して見るのも何かの発見につながるかもしれない。旅ではいつも表通りばかりを見るのではなく、時々裏通りを覗いて見るのも面白いと思う。長い歴史のある温泉街には、それなりの隠れた発見があるものだ。

 さて、今日は北海道観光の有名場所の一つである、阿寒湖の観光をしてみてはと考えている。その後、少し寄り道などをしながら十勝平野の北部にある士幌町の道の駅、その名もしほろ温泉に行って泊る予定である。山間部を中心のドライブと散策の一日となるだろう。

 まずは、屈斜路湖畔の散策から戻り、出発の準備をした後は、昨日来た道を戻ってR391(川湯温泉からの場合)又はR243(和琴半島の場合)に入って弟子屈町の道の駅:摩周温泉を目指すことにする。この道の駅には寄らないで、そのままR241を行くことにしたい。道は次第に登りが急になって、やがて登りきってから少し走るとそこが阿寒湖である。阿寒湖畔の観光街の少し先にキャンプ場があり、その傍に駐車場があるので、ここに車を置いて、湖畔の商店街などを歩くか、或いは遊覧船に乗って湖の景観を楽しむのも良いと思う。1時間に1本のペースで遊覧船が出ており、約85分の遊覧だ。マリモの自生する何とか言う小島などにも寄ったりして、神秘的な景観をたっぷり楽しむことができると思う。

 商店街を覗き歩くのも又旅の楽しみかもしれない。阿寒湖畔にもアイヌのコタン(集落)があって、その子孫の方も多くおられるようだ。熊の木彫りなどの実演を見ることができる。2時間ほどここで過ごしたら、次は足寄の方に向かうことにする。長い坂道を上ってR241の方に左折して少し行くと、オンネトー湖の方に行く道がある。時間があると思うので、この道を登って、ちょっとオンネトーを覗いてみてはどうか。オンネトー湖は小さな湖というよりも沼のようなものだけど、裏磐梯の五色沼のような神秘的な色の水を湛えた湖である。阿寒の主峰雌阿寒岳や雄阿寒岳の麓にあって、それらの雄姿を展望できる場所もある。又鄙びた温泉もある。一番奥には国設の野営場もあり、キャンプも可能だ。ここに泊る時は、更に山奥の方に30分ほど歩くと、小さな湯の滝があり、そこの滝つぼにはオショロコマというイワナに似た魚がたくさん居たのを思い出す。又、滝の上には少し温いけど天然の湯船がある。勿論無料である。着替えの小屋もあったと思う。立ち寄りでは、ここまでやってくるのは無理だと思うので、お勧めはしない。オンネトーの湖畔には何カ所か展望所があるので、そこに寄って景観を楽しみたい。

 オンネトーからは、再びR241に戻り、足寄の町を目指す。各地で平成の大合併が行われるまでは、足寄町は全国一の面積を誇ったのだが、現在は高山市などに抜かれてその座を明け渡している。オンネトーから出てR241の坂を下る辺りが、食用にされる大型の蕗で有名な螺湾エリアである。ラワン蕗といえば缶詰にされたりして有名だが、今頃の栽培状況がどうなっているかのかは良く判らない。

 足寄町には、R241沿いに二つの道の駅がある。一つはあしょろ銀河ホールというもので、これは町の中心街の方にある。足寄の有名人といえば、ここ出身の代議士鈴木宗男と歌手の松山千春であり、ここへ来るとあの疳高い松山千春の歌声がスピーカーから流れてくる。あれが好きな人にはいいのかもしれないが、そうでない者にはちょっぴり煩わしい。私の場合は、どちらかといえば静かな声の方が良い。というわけで私の場合は、もう一つの足寄湖の道の駅に寄ることの方が多い。道の駅:足寄湖は、その名の通り足寄湖という(ダム湖か?)湖の近くにあって、ここにはチーズ工房があり、上質の乳製品が有名のようだ。ようだなどと他人ごと風に書くのは、私はチーズなどを食べてはいけない健康状態だからである。健康に問題のない方は大いにそれらを楽しんだらよいと思う。結構人気のある場所で、道の駅の駐車場は混んでいることが多い。

さて、今日の予定の残りは道の駅:しほろ温泉に着くことだけだ。R241をそのまま行けば士幌町に入る。この町にも二つの道の駅があるが、今日の泊りはピア21しほろではなく、しほろ温泉の方だ。ピアしほろの方には温泉は無いし、又周辺の牧場辺りからの牛フンの臭いが漂ってくるので、それが好きな人以外は、宿泊には向いていないと思う。しほろ温泉の方は、R241を「協進」という交差点で左折して道道134号線を5~6km行った辺りの右側にある。ここは道の駅としては新しいけど、温泉施設の方はそれほど新しいものではないようだ。しかし清潔感のある施設である。この辺りはモール温泉というのが多いが、ここもその一つである。モール温泉というのは、古代の植物の堆積した層を潜って湧きでている温泉ということらしく、お湯が少し茶色っぽい色をしている。モール温泉といえば、十勝川温泉が有名だけど、その昔この辺一帯には大湿地帯が広がっていたのかもしれない。良く温まる優しいお湯である。温泉施設の脇が道の駅の駐車場となっており、公共トイレの傍には足湯も作られている。この道の駅も人気の場所なので、このシーズンはくるま旅の人が多く集まっていることと思う。ゆっくりとお湯に浸って、旅の疲れを取り除こう。

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Ⅰさんのための北海道くるま旅ガイド(その8)

2011-05-30 04:58:22 | くるま旅くらしの話

【第8日】

 

道の駅:うとろシリエトク→(知床観光~知床自然センターなど)→(知床峠経由)→道の駅:知床らうす→野付半島半島ネイチャーセンター→別海町ふれあいキャンプ場(泊)

 

 今日は知床観光と、その半島を横切って羅臼の町を通り、その後は少し欲張って野付半島まで足を延ばして、今回の旅では最後となるであろう原生花園を味わってみたい。そして泊りは別海町の中心部にあるふれあいキャンプ場にしたいと思う。

 まずは知床観光だけど、世界自然遺産に登録されて以降、私の場合は足が向かなくなったのはどうしようもない。どうしてかというと、来訪者がやたらに増えたことと、その一方で規制が厳しくなり、大自然をそのままの姿で観ることが難しくなり出したことである。例えば知床五湖というのがあるが、以前は車で近くまで行くことができたのだが、今はバスなどに乗り換えなければならず、その必要性は解るけど何だか面倒になってしまった。初めからネガティブな話ばかりではガイドにはならないか。まずは知床自然センターまで行って、そこで知床の自然に関する情報を調べるのがいいと思う。そのあとで、知床五湖の方へ行くのも良いし、ウトロから観光船に乗り、岬の方まで行って船上から世界自然遺産の景観を楽しむのも良いと思う。一昨年の来訪の時には、自然センターの脇の道をフレぺの滝まで往復した。途中エゾシカ君たちやキタキツネ君たちにも出会って、それなりに自然の中にいることを味わったのを覚えている。未だ観光船には乗ったことはない。私的には、本当に残すべき自然は、そっとしておいた方が良いように思う。

知床観光が済んだらR334を羅臼に向かうことにする。途中の知床峠の景観もなかなかのものだ。目前に羅臼岳が聳え立ち、恰も大自然を守ろうとする神の番人ような存在である。山を下り羅臼の町に入って、道の駅:知床らうすで一息入れることにしたい。港などを覗けば何か獲物があるかもしれない。旅では、どこへ行っても好奇心を大いに発揮して獲物を探すのが大事に思う。受け身では旅の獲物は少ないといえよう。羅臼にはキャンプ場や無料の温泉などもあるけど、今回は先があるのでパスすることにする。

羅臼からはR335を一路標津(しべつ)方面へ。標津からR244となった道を少し走ると、左手に野付半島に向かう道道950号線がある。フラワーロードと呼ばれるこの道は、花の季節はまるで天国の楽園に向かう感じがする。野付半島は、海にエビの髯のように突き出た日本最大の砂嘴(さし)であり、その長さは28kmにも及ぶ。砂嘴というのは、沿岸流によって運ばれた砂が静水域で堆積してつくられた嘴(くちばし)のような地形のことだとものの本に書いてある。かの有名な天橋立も同じ砂嘴であるが、こちらの方は4kmにも満たない。

野付半島ではまずはネイチャーセンターを目指す。ここに車を止めて、原生花園の中の道をトドワラの方まで歩いてみたい。往復1時間くらいかかるけど、疲れていれば馬車も通っているので、利用することができる。トドワラというのは、海の作用で元々そこに育っていたトドマツの木が枯れて白骨化している感じの不気味さを覚える原野の一部である。花園の向こうには枯死した樹木の残骸が残っているというのは、ちょっぴり気味がわるく、内田康夫先生の推理小説の場面に活用できるような感じのする場所でもある。しかし、私がお勧めしたいのは、小清水とは違った原生花園の散策の方である。花期を終えた野草ばかりかも知れないけど、ここは野草の天国であることに気づくはずである。原生花園の反対側の海の向こうには国後島が目前だ。これがソ連の領土だなんて、納得がゆかない。真に忌々しい話である。

花を楽しんだ後は、日本一の砂嘴のドライブを楽しみながら、再びR244に戻り、尾岱沼(おだいとう)方面へ向かうことにする。尾岱沼の港は、別海町の漁港でもある。野付湾ではホタテの養殖や北海シマエビが有名だ。これらをゲットするには時期の問題があるので、8月下旬では一寸無理かもしれない。特大の帆立て貝が1個100円程度で手に入るのには興奮する。もしあったならば、少し買い求めて、キャンプ場で焼いて食せば最高だと思う。とにかく、港にはちょいと顔を出してみたいものだ。

尾岱沼の後は、今日の宿泊予定の別海町のふれあいキャンプ場に向かうことにする。別海の中心街(役場のある所)に行くには、R244を根室方向に向かい、床丹という所で床丹橋を渡った先の信号を右折してそのまま直進し10kmほど走ると道道8号線に出るので、これを左折すれば直ぐに別海町の中心街に到着する。ふれあいキャンプ場は、中心街の十字路を右折して弟子屈の方に向かってR243を1kmほど行った先の道を左折すると、小高い丘の上に郊楽苑というホテル風の温泉施設があり、その麓がキャンプ場となっている。

このキャンプ場は有料だけど1泊800円ほどでAC電源も使えるようになっている。この時期は夏休みなので、子供連れのキャンパーも多い。水も美味いし、キャンプ場としての一通りの設備は揃っているので、安心して泊ることができると思う。尾岱沼の方にもキャンプ場があるけど、こちらは海のすぐそばでAC電源もない。釣りでもするのには好都合だけど、くるま旅の宿としてはふれあいキャンプ場の方が条件が良いように思う。入浴には200mほど丘を登ると郊楽苑がある。

 

 

【第9日】

 

別海町ふれあいキャンプ場→道の駅:摩周温泉→(摩周湖観光)→JR川湯温泉駅→硫黄山→川湯温泉駐車場(泊)又は和琴半島キャンプ場駐車場(泊)

 

 別海町は何といっても牧場の町といえると思う。人口が約1万6千人に対して飼育されている牛の数は11万頭というから、日本有数の牧畜の町といっていいと思う。山というようなものは殆どなく、なだらかな丘陵と平地が殆どの町である。面積は平成の合併が始まる前までは、全国で2番目の面積を誇る町でもあった。その広さは私の住んでいる守谷市の36倍もある。何しろ町を横切るには70kmも走らなければならない。守谷市の場合はたった7km足らずなのに。昨日の尾岱沼も別海町の一部であり、水産業も盛んである。別海町は又町の中にスポーツ施設が幾つもあり、夏場には実業団や学生たちの合宿なども盛んのようだ。立派なグランドや競技場やプールなどは、町の人たちだけではとても使い切れないということなのかもしれない。

 朝は、ほんの少し早く起きて、隣接するふるさとの森というのを歩いてみたい。ここは森の中に散策路が作られており、森林浴をしながら歩きを楽しむことができる。この季節にはサビタの花(=ノリウツギ)や赤い車ユリの花、それに淡いピンクのホサキシモツケの花などが目立つのではないか。ただ、気をつけないといけないのは、この頃は熊が出没するという話も聞いているので、管理人さんに予め確認しておいた方が良いと思う。熊は話しても解ってはもらえない動物なので、一発かまされたらたまったものではない。

 さて、今日は少し西の方へ行って、屈斜路湖畔の川湯温泉辺りに泊ることにしたい。それから天気が良ければ摩周湖も覗いてみたい。霧の摩周湖は歌の文句では有名だけど、実際霧の中では一寸先も見えないほどなので、摩周湖がどんなものかを知るのは不可能である。晴れていなくても、せめて曇りの天気であって欲しいものだ。

 キャンプ所に別れを告げた後では、まず弟子屈町を目指す。R243をどこまでも行けば弟子屈町で阿寒湖に向かうR241との交差点にぶつかる。もし天気が良ければ、弟子屈の10kmほど手前に多和平という展望の利く場所があるので、案内板に従って左折して行ってみたい。ここは360度のパノラマ展望が広がる、北海道の大地を実感できる有数な場所の一つである。是非立ち寄られることをお勧めしたい。

 弟子屈では左折してR241を少し行くと道の駅:摩周温泉がある。休憩するならここかあるいは釧路川を挟んだ向かい側にある親水公園がいいと思う。元気があれば、休憩なしでそのまま摩周湖へ直行するのも良いと思う。摩周湖へは、元に戻ってR243を少し行くと道道52号線の案内板がある。この道が摩周湖への道である。5kmほど急な坂道を登ってゆくと、摩周湖の畔に第1展望台がある。ここが一番人気の展望台で、観光客も多い。確か駐車料もとられたと思う。土産物店などもあって、賑やかだ。でも私的にはその先の第3展望台の方が気に入っている。こちらは店も何もないぶっきらぼうの展望所という感じだが、摩周湖の景観は第1展望所のそれに劣るものではない。摩周湖は水の入り口も出口もない神秘的な湖である。水辺にたどり着くなどという芸当は、普通の人にはできるものではない。恐る恐る蒼い湖を上から覗きこむだけである。

 摩周湖の見物が終わったら、そのまま道道を下れば川湯温泉近くに出ることができる。九十九(つづら)折りの急な坂道の脇には、巨大な葉の蕗(ふき)が群生している。以前これを採って来て調理して食べて見たら、結構美味かった。ラワン蕗で有名な足寄町の螺湾エリアはここからさほど遠くもないから、この辺りの蕗はラワン蕗と同じようなものなのかもしれない。尚、蕗を採るときは、茎が緑色したのを選んだほうが良い。赤紫っぽいのは固いので食べられないと思う。それから、蕗を採る時は車の通行の邪魔にならないような場所を選んで駐車するようにしたい。

 川湯温泉へ行く道へ出たら、まずはJRの川湯温泉駅に行くことにしたい。この駅にはしゃれたレストランがあり、ソフトクリームなども人気がある。足湯もあって疲れを取るにも好都合だ。それに摩周の伏流水を利用した水道の水もある。多少消毒をしているのだとは思うが、ここの水は美味しいので、私などはいつもお世話になっている。昼時なら、駅舎の中のレストランで、何か気に入ったメニューを探すのも楽しみとなるかもしれない。

 次は近くにある現役の活火山である硫黄岳に寄ることにしよう。その前に駅から出た道のR391の向かい側にホテルパークウエイというのがある。ここは名湯の誉れ高い温泉宿でもある。入らなくても記憶しておいた方が良いと思う。内風呂のほかに混浴の露天風呂もあり、入浴料はたったの300円である。機会があれば是非試されることをお勧めしたい。(別にここの経営者に歓待してもらっているわけではない。いい湯はいい湯なのである)

 硫黄山は川湯温泉街に行く途中の道を左折すれば直ぐである。その名の通り山麓から噴き上がる湯煙は硫黄の臭いがする。黄色い塊は硫黄の結晶なのであろう。不気味なのであまり近づきたい気にはなれないけど、一見しておくのも旅の楽しみであろう。何故かここのソフトクリームが有名だと聞き、以前それを食べて見たけど、普段あまりそのようなものを食べていない自分には、何の感動もなかった。どうせ甘いのならウイスキーのたっぷり入ったボンボンの方がよほどいい。

 次は屈斜路湖畔の入り口にある川湯温泉である。ここは昭和の名横綱の大鵬関の出身地としても有名だ。その記念館もある。(どうでもいいことだが、私は大鵬関と同い年である。私の記念館は永遠にない)川湯温泉も弟子屈町の一部である。北海道ではサロマ湖に次ぐ2番目の大きさのこの湖は、その全域が弟子屈町に属しているようだ。屈斜路湖の湖畔には砂を掘れば温泉ができるというような場所が幾つかある。冬でも生き残っているコオロギが居たり、夏にはミンミンゼミが鳴くというのもこの地ならではの地熱の力によるものなのであろう。不思議な場所の一つである。

 川湯温泉街には大型のホテルが幾つもあるが、その多くで立ち寄り湯がOKだと思う。しかし先ずお勧めしたいのは、温泉街の入り口近い場所にある、かけ流しの足湯である。JRの駅にも足湯があるけど、かけ流しではない。本物の足湯というのは、やはりかけ流しでなければならないのではないかと思っている。この川湯温泉の足湯は、足を入れるとピリッとするくらい熱いので、多くの人は直ぐに帰ってしまうのだけど、ほんの少し我慢して足を入れていると、やがて足だけではなく身体全体がホカホカと温まってくるのだ。身体全部をお湯に浸していなくても、温泉の効果を実感できる足湯なのである。

 この足湯の脇の道を50mほど入ると川湯温泉の駐車場がある。満車の時は遠慮すべきと思うが、そのような時に出会ったことはまだない。木立の中なので、日中日差しを避けて休むには絶好の場所でもある。ここに泊っても良いのではないかと思う。ただし、夜間はトイレが閉鎖となってしまうので、トイレに問題のある車は泊るのは避けた方が良いかもしれない。

 ここに泊りたくないときは、少し遠くなるけど、屈斜路湖畔を走る道をR243まで走って、右折して少し行くと和琴半島へ行く道がある。これをまっすぐ行くと和琴半島の先端に着く。和琴半島は屈斜路湖に突き出た小さな半島である。そこにキャンプ場があるのだが、国設キャンプ場の方はルールなどがやかましそうなので未だ泊ったことはない。その手前にある大きな駐車場が大抵は空いているので、ここに錨を下ろせばよい。泊りの旅車も結構多い。トイレもあるので大丈夫である。半島の先には小高い山があって、周遊道が作られているが、その付け根の所に無料の温泉が湧いている。しかし、更衣所もなく、普通と同じような入浴は出来ないと思う。車でなら、近くに三香温泉というのがあるので、ここに入りに行くのが至当だと思う。

 二つの宿泊候補地を挙げたけど、どちらを利用するかはその時の状況によって決めればいいと思う。

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Ⅰさんのための北海道くるま旅ガイド(その7)

2011-05-29 01:43:27 | くるま旅くらしの話

【第6日】

 

クッチャロ湖畔キャンプ場→美深アイランドキャンプ場→道の駅:おこっぺ→道の駅:流氷街道網走→(網走観光~刑務所など)→道の駅:メルヘンの丘めまんべつ(泊)

 

<B案>

クッチャロ湖畔キャンプ場→道の駅:マリーンアイランド岡島→道の駅:おうむ→道の駅:流氷街道網走→(網走観光)→道の駅:メルヘンの丘めまんべつ(泊)

 

 この日は道東に向かう移動日を考えている。途中網走辺りの観光をして、泊りは女満別空港のある大空町の道の駅:メルヘンの丘めまんべつを予定している。実はこのコースについては2案があって、一つは内陸の美深を経由してオホーツク海側に抜けるのともう一つは最初からオホーツク海側を南下するというものである。内陸を通るコースは多分私自身がその頃美深アイランドに滞在していることになると思うので、ちょっと寄って頂いてお顔を拝見したいなどと思ったので、敢えてこれを表記したのである。しかし、このコースは海側と比べて50kmほど余計に走ることとなり、この日の総走行距離が300kmほどにもなってしまうので、あまりお勧めしたくはない。Iさんとは数日後室蘭で会えるし、或いはクッチャロ湖に泊られる日に私の方から出かけて行っても良いと思っている。というわけで、ここではB案に沿ってガイドしたい。

 クッチャロ湖を出たら、本当は猿払の方に少し戻ってベニヤ原生花園の散策をお勧めしたいのだが、時間的に無理かもしれない。この目立たない原生花園は、湿地帯よりも浜辺近くが魅力的である。厳しい寒さに耐えて健気に生きる野草たちの背の低い逞しい姿を見出すことができるからだ。ウンランとかハマボウフウ、オカヒジキなどが見られることだろう。でも野草に関心が無い方にはどうってことないただの草っ原であろう。

 浜頓別からは海側のR238を左手にオホーツクの海を見ながらひたすら南下を続けるだけである。途中カニで有名な枝幸(えさし)町のウスタイベ千畳岩などに寄りながら、道の駅:マリーンアイランド岡島など幾つかの道の駅に錨を下ろしながら、南下を続けることにしよう。夏のオホーツク海には冬を想像させるものが皆無だけど、短い夏を急いでつかい尽くそうとするかのような、エゾニューや蕗やイタドリなどの巨大な植物群に気がつくはずである。途中の雄武(おうむ)町の道の駅ではパソコンが利用できるようになっていると思うので、持参していない場合はネットで情報を集めるのも良いと思う。又この道の駅近くのLPガス屋さんは、北海道一良心的な価格でガスの充てんをしてくれる。ありがたいことである。北海道のLPガス屋は内地の倍近くの価格の所があったりするので要注意である。また、くるま旅では洗濯が課題の一つとなるが、キャンプ場で旧式の洗濯機で洗うよりもコインランドリーを利用するのが楽だと思う。ところが北海道では未だコインランドリーが普及していない場所が多いので、要注意である。かなりの都市(例えば旭川市や釧路市など)でも探すのに苦労するのだ。予めその所在を知っておくと便利である。紋別市郊外のショッピングモール近くにあるコインランドリーは、我々が時々活用させて頂いている店である。それから北海道のガソリンは内地と比べて高額な所が多い。その中で紋別エリアは比較的良識的な価格の店が多いので、燃料が未だ大丈夫な場合でも給油しておいた方が良いと思う。北海道のくるま旅では、早めの給油は必須条件と考えるべきだ。山の中の道などに入ると、途中50km走っても給油所が無い場所はざらにあるからである。

 サロマ湖、能取(のとろ)湖を過ぎれば、網走市街となる。ここに最近道の駅が開設されたのはありがたい。ここで一休みして、時間に余裕があれば網走観光に出かけたい。網走といえば地の果てのようなイメージがあり、中でも刑務所が有名だが、勿論その中に入って見るわけではなく、博物館の網走監獄を見ることになる。網走にはこの他にも道立北方民族博物館や天都山展望台などがあり、ちょっと寄って見ては如何だろうか。尚、私自身は北方民族博物館以外は行ってことがない。だからあれこれ語る資格はない。

 網走の後は、R39を少し内陸部に入って、女満別(今は合併して大空町となる)の道の駅:メルヘンの丘めまんべつに行って泊ることにする。歩いて行くには少し遠いけど、近くに温泉もあるので、必要に応じて利用したい。この道の駅はくるま旅の人に好意的であり、ありがたい。又北海道らしい風景を楽しむこともできる。近くを散歩して写真などを撮るのも良いのではないか。それからこれは老婆心ならぬ老爺心からだけど、何年か前この道の駅で雷に打たれて亡くなられた方がいたと聞いた。どこの場所にいても、天気が急変したなら急ぎ車に戻って、安全を確保するのが一番である。そのような時にはくれぐれもご留意頂きたい。

 

 

【第7日】

 

道の駅:メルヘンの丘めまんべつ→小清水原生花園→オシンコシンの滝→道の駅:うとろシリエトク(オロンコ岩散策)(泊)

 

今日も南下を続け、道東の一番の名所である知床半島に向かう予定である。そして、道の駅:うとろにシリエトクに錨を下ろし、羽を休めることにしたい。

 まずは昨日の道を戻って、網走からR244に入り少し行くとJR訓網線に沿って右手に濤沸(とうふつ)湖があり、訓網線の線路の向こう側(海岸)一帯に小清水原生花園が広がっている。駐車場に車を置いて、浜辺の散策をしてみてはどうか。八月中旬なので、花の方はあまり期待できないと思う。それでも何種類かの野草が花を咲かせていることだと思う。北海道には幾つもの原生花園と呼ばれる海辺の野草の花園があるけど、それぞれに特徴があって、楽しめるのは嬉しい。時々内地なら高山帯にしか見られない筈の野草などを見つけると自然環境というものの不思議さに改めて驚かされるのである。

 小清水原生花園の後は、更にR244を南下して行くと、斜里町で道はそのままR334に変わって、知床半島の方へ向かうことになる。20kmほど走ると、右手にオシンコシンの滝がある。この滝は北海道を代表する名瀑の一つである。一見に値すると思うので、是非見物したいものだ。駐車場が混み合っているかも知れないけど、ま、何とかなるでしょう。

 滝を見物した後は、今日の宿の道の駅:うとろシリエトクへ。シリエトクというのは、勿論アイヌ語であり、それは知床と同じ意味である。因みに地名辞典では、シレが土地を意味し、トコが出っ張ったという意味で、合わせて土地が出張った所、すなわち岬を意味するということである。ところが一般的には地の果てというような解釈がなされてきたそうで、これは正確ではないと書かれていた。アイヌの人たちにとって、この地は大きな岬と呼ばれていたのであろう。尚ウトロというのは、岩と岩の間の細道を通って浜に通う場所といった意味だとか。確かにウトロには巨石、巨岩が多くある。

 さて、ウトロの道の駅に着いたら、一息入れた後は、近くにある最大の巨岩のオロンコ岩を散策されることをお勧めする。急な岩場を登るのは少し厳しいが、小さな子供でも登っているのだから、ゆっくり行けば大丈夫だと思う。この岩の上には小さな周回路が作られているが、ここからの景観は何とも言えない。高所恐怖症の私でさえ、その怖さを忘れてしまうほどだ。近くのゴジラ岩や亀のような形をした岩も眼下であり、小さく見えてしまう。また周回路の周りには貴重な野草たちが生き残っており、かの有名なトリカブトなども無造作に妖しげな花を咲かせているのである。

 オロンコ岩を降りたら、浜や川の近くに群れている大勢の釣り人たちを覗き回って見るのも良いのではないか。この時期は鮭には少し早いけどカラフトマスを狙う太公望が溢れていると思う。

 道の駅は開設されて未だ4年目くらいだろうか。でも、かなり人気があり広い駐車場も車で一杯となっていると思う。夜は少しうるさいかも知れないけど、よほど変な奴でもいない限りは安眠は確保できると思う。思いがけない知人に出会えるかもしれない。

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Ⅰさんのための北海道くるま旅ガイド(その6)

2011-05-28 04:49:10 | くるま旅くらしの話

【第5日】

 

稚内公園キャンプ場→百年記念塔→氷雪の門→市内観光→宗谷岬→道の駅:さるふつ公園→クッチャロ湖畔キャンプ場(泊)

        

今日の予定は、稚内市内観光と宗谷岬、それにオホーツク海側に入って猿払村の道の駅に寄り、終点はほんの少し先の浜頓別町にあるクッチャロ湖のキャンプ場としたい。移動距離が短い分、ゆっくり日本最北端の情景を味わったら良いと思う。

まずは公園のすぐ傍にある百年記念塔へ行くこととしたい。この飛びぬけて目立つタワーは、1879年に稚内エリアに宗谷村役場が置かれて以来100年が経った1978年に、記念事業として建てられたものということである。海抜170mの丘の上に80mの高さのあるこの塔は、稚内市街のどこから見てもまさに記念塔に相応しい存在感を示している。塔の中には北方記念館などもあり、歴史を垣間見る資料などが展示されている。晴れていれば、展望室からは最北端のパノラマが広がっているのを存分に楽しむことができると思う。

ここが終わったら、もう一つ同じ公園敷地内にある氷雪の門を訪ねたい。氷雪の門というのは、太平洋戦争が終わった直後に不可侵条約を破って侵攻したソ連軍による殺りくで、本土への帰還が叶わぬままに命を落とした多くの人たちの霊を慰めるためのモニュメントである。遥か彼方にはサハリンの島影が見えるというロケーションに立つこの慰霊碑は、往時の人たちのみならず今の世に生きる我々にも、戦争というものの厳しい現実を教えてくれるようだ。氷雪の門は1974年に作られた「樺太1945年夏氷雪の門」というタイトルの映画にも登場する。樺太真岡町郵便局の9名のうら若き乙女の自決直前までの、使命を果たしたその様子を描いたものだという。残念ながらあまり映画を見ない私にはそのストーリーの詳しいことは解らない。

ついでにいえば、私はソ連とかロシアとかいう国が大嫌いである。国の為政者のやり方が嫌いである。終戦後のしかも不可侵条約を結んでおきながら、突然に侵攻して来て、多くの市民を殺りくして領土を奪ったのみならず、日本古来の領土であった北方4島までも強奪したそのやり方は断じて許せないのだ。相手の弱みに付け込んで己の利を得ようとする政治根性は、グローバルな観点からは当たり前の手法ということになるのかもしれないけど、そういう連中が平和だの安全だのを云々するのはチャンチャラ可笑しい。北方4島はロシアには返還する意思などさらさらないのではないか。誰が何と言ったって、自分はロシアの政治は大嫌いである。皆慾と嘘の塊だ。尤もそれは為政者の根性に対してであって、ロシアの一般市民に対してとは別の話である。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いというようなことではない。(思わず興奮しかけてしまって失礼)

さて、稚内公園内の見どころが済んだら、丘から下界に降りて、まずは最北端の駅などを覗いたら如何だろうか。JR稚内駅の傍には市場などもあったと思う。あったと思うなどというのは、実は私はあまり稚内のそういう場所を歩いていないからである。予め調べておくのも良いし、又行き当たりばったりで車を止め、覗いてみるのも良いのではないか。

市内を抜けたら、宗谷岬に向かうことにする。宗谷岬も稚内市の一部である。因みに稚内というのはアイヌ語でワッカ(=飲み水)ナイ(=川)という意味だそうで、これを合わせると飲み水のある川ということになる。現在の稚内市街地辺りには綺麗な水が流れる川があったのであろう。ついでに宗谷というのは本来地名ではなく海の中にあった岩礁のことらしい。別の地名があったのだが、それがあまり良いイメージの言葉ではなかったので、いつの間にかソーヤというのが地名となったとか。とにかく北海道の地名はその殆どがアイヌ語から来ており、当て字の漢字では本来の地名の持つ意味が全くと言っていいほどわからない。アイヌ地名辞典は必携のように自分は思って持参している。

余談はさて措いて、宗谷岬は日本国の最北端である。岬の先端には遠く樺太を望む間宮林蔵の像が建っている。この像と桂浜にある坂本龍馬の像を比べ見て、私は個人的には坂本龍馬という人物よりも間宮林蔵という人をより多く尊敬したい。何故かといえば、坂本龍馬は世俗にまみれて時代を切り開いたのだが、間宮林蔵は世俗の恩恵など殆ど受けずに小舟を以て大冒険の末に間宮海峡を発見したのである。大自然の中で人知の限りを尽くしての生きざまだったに違いない。派手さはないけど、その卓越した勇気には感動せずにはいられない。原生林ばかりだった北の大地での大冒険は、現地のそこへ行ってみなければその偉大さというか凄さが解らないものであろう。間宮林蔵を尊敬するのは、もう一つ理由があって、この人の出身地が現在住んでいる守谷市の隣のつくばみらい市にあって、親近感を一層覚えるからでもある。その記念館には何度も足を運んでいる。

どうもガイドというより私的な感想ばかりを書いているようだ。宗谷岬にはその他に歌の「宗谷岬」の碑などもある。とにかくここは最北端が売りになっており、近くの給油スタンドで給油したら最北端の証明書つきの記念品を貰ったのを思い出す。間宮林蔵の小舟での船出を思いながら、心行くまで日本最北端の情緒を味わいたいものだ。

宗谷岬は宗谷海峡に面しているが、少し南下して走ると左手の海はオホーツク海となる。この辺りはさすがに夏でも涼しい。海霧が発生すると真夏でも寒さを覚えるほどだ。そんな目に逢わないことを願いたい。20kmほど走ると右手に道の駅:さるふつ公園がある。ここにはホテルなどもあって、観光客も多い。ちょっと寄って土産店などを覗くのも良いと思う。構内には小さいながらも温泉もある。又キャンプ場やバークゴルフ場なども隣接して設けられているので、散策するのも良いのではないか。猿払村はホタテの養殖でも有名だ。ここのホテルのレストランでは、ホタテなどを使った名物メニューがあるのかもしれない。(私はめったに外食をしないので判らないけど。~外食をしないのは健康上の理由からである)

その後は再び南下を続けて、浜頓別町に入りクッチャロ湖の方へ向かうことにする。目印は浜頓別温泉ウイングである。この温泉施設の下がクッチャロ湖であり、その湖畔がキャンプ場となっている。このキャンプ場は有料だが確か一人1泊200円だったと思う。AC電源はないけど、水もトイレもゴミ処理もOKで、キャンプ地は全てフリーサイトである。旅車の場合は、テントは不要なので、湖畔の道脇に車を止めてそこを宿にすればよい。ウイングも直ぐ近くなので、温泉にも入ることができる。

このキャンプ場は、何とも言えない穏やかさ、閑静さに満たされている。湖の波は騒がず、風が吹いてもよほどでない限りは穏やかだ。そして何といっても素晴らしいのは沈む夕日である。勿論晴れた日でないとだめなのだけど、雲があっても日が沈む方向の空に少しでも雲の切れ目があれば、湖の湖面が赤く染まるのを見ることができる。何年か前にここに泊った時には、年に1~2度しか見られないという夕陽の絶景を味わうことができた。それはまさに息をのむような美しさだった。沈む夕日と共に湖面が次第に赤く染まり出し、しばらくすると今度は空にあった雲までが真っ赤に染まり、やがては一体が全てあかね色に染め上げられて、まあ何とも言えない神秘的な世界を、感動に胸をドキドキさせながら味わったのだった。全国に夕日の名所は数多いけど、今まで体験した中では、このクッチャロ湖の夕陽を超えるものはまだない。ただ、お天気はまさに天に任せるしかないので、運が悪ければ、1カ月滞在しても見ることはできないのだと思う。是非とも幸運が巡ってくることを祈りたい。

 

  

2007年7月15日に見たクッチャロ湖の夕陽の景観。カメラの性能とそれに加えて撮影者の腕が悪いため、実際の感動のほんの一部しか伝えることができず残念だ。

 

湖畔であってもこの湖の水が溢れることはないように思うけど、先の大地震のような奴が北海道を襲うと、津波がやってくるかもしれない。30分もあればかなり遠くの高台へまで避難できると思うので、まさかの時の逃げ道だけは地図などで確認しておきたい。ま、大丈夫でしょう。

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Ⅰさんのための北海道くるま旅ガイド(その5)

2011-05-27 05:30:00 | くるま旅くらしの話

【第4日】

 

道の駅:ほっとはぼろ→天塩鏡沼海浜公園→(道道106号・道道444号線経由)→サロベツ原野・原生花園→(R40・道道84号線経由)→豊富温泉→稚内市ノシャップ岬→稚内公園キャンプ場駐車場(泊)

 

さあ、今日は日本の一番北のエリアに向かう日だ。昨日に引き続いてオロロンラインを北上する。途中に幾つか道の駅などがあるので、休憩しながらあわてずに進みたい。以前遠別町にある富士見という道の駅に寄ったことがある。富士見といえば、当然富士山の見える場所ということになるけど、ここの場合の富士山とは、利尻富士のことである。その時はあいにくと天気があまり良くなくて、利尻の島は全く見えなかった。晴れていても利尻富士は雲に包まれている時間が多いようである。

その時ちょっと不愉快な思いをしたことがある。この道の駅の自動販売機で缶入りの飲み物を買い、飲み終わったので捨てようとしたら、それを回収する用具がどこにも無かったのである。販売機の近くにはお買い上げありがとうとか、ここまで来てくれてありがとうとかの感謝風のセリフを書いた紙が何枚か貼られていたが、買ってくれた者への後段の対応は、もう、さっさとゴミを持って帰れという感じで、商売のエゴむき出しの対応に無性に腹が立ったのを覚えている。このような売り方をする場所へは二度と寄らないことにしている。ゴミといったって、普通は缶ジュースであればその回収箱が備えてあるのは当たり前だと思うのだが、それすらも置いていないというのは、ここでは何やら悪さをする客の来訪が多いというのであろうか。それだったら、いっそのこと自動販売機など置いておかなければいいのにと思った。ゴミ処理は全国共通の悩ましい問題となっているが、この道の駅の自動販売機ほど身勝手な商売をしている所はないなと思った。

ついでにゴミのことを言わせてもらえば、旅をする者よりも近郊に住んでいて休日などに出かけて来ている人たちの方がはるかにゴミ処理のマナーに欠けているということを、商売をする人たちは心得ておく必要がある。キャンプ場の管理人さんなどに聞いた話では、夏休みや休日にやってくる近隣のお客さんの中には、たとえば新品のテントやバーベキューセットなどを購入して持参し、それを梱包していた大型の段ボールの箱や時にはバーベキューセットそのものまで使い捨てにして置き去りにする若者や家族連れなどが結構多いとのことだ。長期のくるま旅の者には、そのような贅沢はとてもできるものではない。懸命に省資源・省エネに努めて旅をしているのに、心ない身勝手な商売者や地元の固定観念者に出会うと、がっかりがやがて怒りに変わるのである。(身勝手な僻み根性の話であり、これはガイドとは無関係の話である~苦笑)

さて、最初の寄港地は天塩町の海の傍にある鏡沼海浜公園をお勧めしたい。天塩の道の駅の手前の交差点を左折して海の方に向かうと鏡沼というのがあり、その辺一体が公園となっていて、キャンプ場もある。この鏡沼では大きなシジミが採れることで有名だ。公園で一息入れるのも大切な休憩だと思う。余裕があれば、近くの天塩川の河口辺りに出かけて、束の間でもいいから、釣りを楽しむのも良いと思う。北海道は夏場でもカレイが釣れるのである。勿論誰にでも簡単というわけには行かないけど。

一息入れたら出発となるが、ここから先は今までのR232と別れて海側に一番近い道(道道106号線)を北上することにする。この道もオロロンラインと呼ばれているようだ。天塩川に架かる橋を通って10kmほど行くと、その右側に広がるのがサロベツ原野と呼ばれる広大な湿地帯である。途中から右折して道道444号線に入り、途中に確かネイチャーセンターのようなものがあったと思うので、そこに車を止め、原生花園を散策されたら良いと思う。この時期には派手な花を咲かせている野草は少ないと思うが、良く観察すれば、小さいながらも滅多に見られない野草を見つけることができるかもしれない。その昔の北海道は、大地の全てといっていいほどが原野と山林で覆われていたわけだが、今はその多くが開発し尽くされた感があり、その開発すらも困難だった場所が、今はこうして保護されて残っているということなのであろう。何だかにんげんの身勝手な皮肉めいた話のようにも思う。しかし、荒涼たる原野の風景の中に北海道の原点を思い浮かべることができるのだから、今では本当に貴重な場所といえるのかもしれない。ここはそのような北海道を味わう場所のような気がする。

次に、稚内に向かう前に、出来れば日本最北端の温泉街のある豊富温泉を訪ねて見たい。ネイチャーセンターから引き続き道道444号線を行き、R40を横切って進むと道道84号線に出る。これを右折してそのまま行けば、左側の温泉街案内の看板などに気づくはずである。温泉街では出来たら共同浴場に入られたら良いと思う。ここの温泉は一寸変わった泉質なのだ。というのもその昔石油が採れそうだというので油井で掘削をしていたのだが、結局石油は採れなくて、出て来たのは温泉だったということなのだそうだ。しかし多少は石油の成分もあるらしく、ここの温泉には石油の油膜のようなものがお湯に浮いているのである。最初入った時はびっくりしたが、心配していた臭いも油も身体に残るようなことはなく、意外とさっぱりした湯上がりだった。ここの温泉はアトピーや皮膚の疾患などに良く効くというので、全国からの湯治客が多いらしい。その人たちが入る浴槽は別となっているようなので、一般の人も心配しないで入ることができる。少し勇気がいりそうだけど、一度くらいは石油入りの温泉を試してみるのも面白いというものであろう。

豊富温泉を楽しんだ後は、今日の宿の稚内に向かうことにする。元の道に戻り、R40に入ってそのまま北上すれば、30kmほどで稚内市内に到達する。時間に余裕があれば、市街地を通り越してノシャップ岬までいって、最北端に近い北海の情景を味わうのも良いと思う。日本の最北端は宗谷岬だが、それは明日の楽しみである。

市内に戻り、今日の宿である稚内公園キャンプ場の駐車場に向かうことにする。ここは市街地からは少し離れた高台にある。目印は開基百年記念塔という高さが80mもある塔である。稚内の市街地のどこからでも見えるので気づかぬはずはない。確かベスト電器がある辺りに入り口があり、山の方へ坂道を登ってゆき、途中から左手の奥の方へ行けばそこにキャンプ場があったと思う。このシーズンは必ずどなたか利用者がいることと思う。新しい人との出会いがあるかもしれない。

キャンプ場は稚内の市街を俯瞰できる高台にあり、景色がいい。空気の澄んだ晴れた日ならば、かつて日本の領土だった樺太の島が見えることであろう。残念ながら私はまだ樺太を望見したことが無い。キャンプ場は林間にテントを張って利用するようになっており、無料である。駐車場からは少し遠いけどトイレも水もあるので、一夜を過ごすのに困ることはないと思う。最北端の町の夜を静かに味わいたいものである。

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Ⅰさんのための北海道くるま旅ガイド(その4)

2011-05-26 06:16:01 | くるま旅くらしの話

【第3日】

 

月形町皆楽公園駐車場→道の駅:田園の里うりゅう→道の駅:サンフラワー北竜→(留萌経由)→道の駅:おびら鰊番屋→道の駅:ほっとはぼろ(泊)

 

 今日はドライブがメインの行程である。北海道の雄大な海山や草原の風景などを左右に見ながら、混雑とは無関係の北に向かう道のドライブを堪能して頂きたい。留萌から稚内に向かうR232は、天塩町でR40とぶつかるまで「オロロンライン」と呼ばれる日本海側を走る道路である。オロロンとは勿論オロロン鳥(ウミガラス)のことであり、その鳴き声から来た名前である。如何にも北海道らしい響きのある道の愛称である。今日はこの道を走りながら心行くまで北の大地と海を味わい、楽しみたい。そして少し早めになる間も知れないけど、羽幌町にある道の駅辺りに泊って温泉に浸って、ゆっくり休むことにしてはどうかと考えている。

 その前にまず、留萌市に向かう途中にある北竜町の道の駅:サンフラワー北竜で、少し花の世界を味わいたい。というのもサンフラワーの文字通り、この道の駅の近くには広大なひまわり畑があり、そこを散策するのも気分転換になる。8月半ば過ぎの時期なので、花の最盛期は過ぎているかもしれないけど、まだ大丈夫だと思う。北海道の花といえば何と言ってもラベンダーに代表される富良野や美瑛エリアが有名だが、各地にあるその他の花畑もなかなかのものである。普段狭いエリアでしか暮らせていない者にとっては、何といってもスケールの大きさが大きな魅力である。北竜町のひまわりも北海道では名をあげている場所の一つである。

 本当は一つ手前の雨竜町にある暑寒別岳山麓の雨竜湿原も魅力的な場所なのだが、体力的に問題を抱える方にはお勧めしない方がよいのかもしれない。それに山道の方も結構厳しい個所があるようなので、体力が完全に回復してからチャレンジした方が良いと思う。

ひまわりを堪能した後は、北へ向かうことにしよう。北竜の道の駅を出て少し行くと碧水という所があり、ここでR275は終点となり、左折してR233に入る。そこから20kmほど行くと留萌市に入る。「元川町2丁目」の信号を右折するとR232に入る。ここからがオロロンラインである。この道をしばらく行くと小平(おびら)という町の道の駅:おびら鰊(にしん)番屋が右にある。鰊番屋というのは、鰊漁が盛んであった頃の、ヤン衆たちが寝泊まりして漁に出撃した小屋である。北海道ならでの名残だが、この辺りの海も往時は鰊漁一色に染まっていたのであろう。ちょいとその番屋跡を覗いて、その後に鰊そばなどを食べるのも良いかもしれない。

余談だけど、東京都下に小平市というのがある。こちらは「こだいら」と読むが、この地は「おびら」と読む。東京の小平市は我が人生とは深く係わった町だが、その小平市とこの小平町は姉妹都市の関係にある。以前ここを訪れた時(その時は私は小平市に住んでいた)姉妹都市の話をしたら、店の人が急に親近感を膨らませてくれたことを思い出す。これは私だけの勝手な話である。(失礼)

さて、そこから先は海岸線に沿った道を心行くまでドライブを楽しめば良いと思う。邪魔をするような車も殆どいないだろうし、ゆるやかにアップダウンし左右に曲がる道の、左手の海の色も、又右手の山や原野や放牧場などの景色も十二分に北海道らしさを味わわせてくれるはずである。今日の泊り予定の道の駅:ほっと♡はぼろまでは約1時間ほどのドライブとなる。途中苫前町にも道の駅があるけど、気が向いたら立ち寄れば良い。ここはスポーツ施設のような感じがする道の駅で、温泉などもあるけど、私としては羽幌の道の駅に着いてからゆっくりした方がいいように思う。

羽幌町からはオロロン鳥で有名な天売島や焼尻島へのフェリーが出ている(羽幌沿海フェリー)。残念ながら私はまだ行ったことが無い。焼尻島までは1時間ほど、そして天売島へは1時間半ほどのコースとのこと。でも日帰り往復ではかなりの駆け足となってしまいそうだ。行く場合は予め地元でフェリーの時刻などをしっかり確認した方がいいと思う。どの道この日には無理だと思うが、どうしてもというのであれば翌日に行って見るのも面白い。

ま、少し早く着いたときは、道の駅に隣接するバラ園などを覗くのも良いのではないか。1時間くらいはゆっくり楽しめる大きさだったように思う。又この道の駅にはホテル「はぼろ温泉サンセットプラザ」があり、ここの湯に浸るのも良い。サンセットというように、天気が良ければ日本海に沈む夕日を見ることができる場所でもある。展望室からの眺望も印象に残るに違いない。そろそろ疲れが出始める頃なので、早めに休むのも大切かも知れない。

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Ⅰさんのための北海道くるま旅ガイド(その3)

2011-05-25 02:03:55 | くるま旅くらしの話

 昨日まで、アウトラインの説明もせずにいきなりガイドに入ってしいましたが、これはうっかりとはいえ、手落ちでした。反省して、まずは描いている22日間のコースの概要を紹介しておくことにします。Iさんは、実は8月26日から28日まで3日間に亘って開催される仲間の方たちとの記念イベントに参加されることを今回の北海道訪問の目的の一つにしておられます。

そのことを考えてイベント前と後とに大別して道南を除く北海道のほぼ全域を回るという構図でのコース立てを考えてみました。イベントの前段では主に道北から道東の旅を、そして後段では道央を中心としたコースを取り上げました。

中には1日に走る距離としては少しきつい日も入っています。これは34年ぶりの北海道なので、可能な限りより多くの場所を巡って見たいのでは、という勝手な思い込みからそうしています。旅の実際では、自分の体力や健康状態に合わせて、自由なコース取りをして頂きたいと思っています。ここに書いているのは、あくまでも一つの目安に過ぎないことは言うまでもないことです。

ということで、以下のような行程を組んでみました。3日目以降については、明日以降順次ガイドしてゆくことにします。

 

【Aコースの予定概要】 

 

【第1日:8月15日(月)】

舞鶴港→(フェリー)→小樽港→道の駅:アップルスペースよいち(余市町)(泊)

 

【第2日:8月16日()

道の駅:スペースアップルよいち→積丹半島・神威岬(積丹町)→(同じ道を戻って)→小樽運河等の散策(小樽市)→(銭函・当別町)経由→月形温泉&皆楽公園(月形町)又は道の駅:つるぬま(浦臼町)()

 

【第3日:8月17日()

皆楽公園駐車場→道の駅:田園の里うりゅう(雨竜町)→道の駅:サンフラワー北竜(北竜町)→(留萌市経由)→道の駅:おびら鰊番屋(小平町)→道の駅:ほっとはぼろ(羽幌町)(泊)

 

【第4日:8月18日()

道の駅:ほっとはぼろ→天塩鏡沼海浜公園(天塩町)→(道道106号・道道444号線経由)→サロベツ原野・原生花園(豊富町)→(R40・道道84号線経由)→豊富温泉(豊富町)→稚内公園駐車場(稚内市)(泊)

 

【第5日:8月19日()

稚内公園駐車場→稚内市内・付近の散策(百年記念塔・氷雪の門・JR稚内駅・市場・ノシャップ岬など)→宗谷岬(稚内市)→道の駅:さるふつ公園(猿払村)→クッチャロ湖キャンプ場(浜頓別町)(泊)

 

【第6日:8月20日()

 クッチャロ湖キャンプ場→美深アイランドキャンプ場(美深町)→(道道経由)→道の駅:おうむ(雄武町)→道の駅:オホーツク紋別(紋別市)→道の駅:流氷街道網走→(網走刑務所?見物)→道の駅:メルヘンの丘めまんべつ(大空町)(泊)

 

【第7日:8月21日()

道の駅:メルヘンの丘めまんべつ→(網走市経由)→小清水原生花園(小清水町)→オシンコシンの滝(斜里町)→道の駅:うとろシリエトク(斜里町)(泊)

 

【第8日:8月22日()

 道の駅:うとろシリエトク→(知床峠)→(知床観光?)→道の駅:知床らうす(羅臼町)→野付半島(別海町)→ふれあいキャンプ場(別海町)(泊)

 

【第9日:8月23日()

ふれあいキャンプ場→道の駅:摩周温泉(弟子屈町)→(摩周湖見物)→JR川湯温泉駅→(硫黄山見学)→川湯温泉駐車場又は和琴半島キャンプ場駐車場(いずれも弟子屈町)(泊)

 

【第10日:8月24日()

 川湯温泉駐車場→阿寒湖(阿寒町)→(阿寒湖観光?)→オンネトー湖(足寄町)→道の駅:しほろ温泉(士幌町)(泊)

 

【第11日:8月25日()

 道の駅:しほろ温泉→ナイタイ高原牧場(上士幌町)→池田ワイン城(池田町)→池田IC→(道東自動車道利用~無料)→占冠IC→夕張メロン城(夕張市)→道の駅:マオイの丘公園(長沼町)(泊)

 

【第12日:8月26日()

 道の駅:マオイの丘公園→道の駅:みたら室蘭(記念行事参加)

 

【第13日:8月27日()

 終日記念行事に参加

 

【第14日:8月28日()

 道の駅:みたら室蘭→洞爺湖温泉(洞爺湖町)→ふきだし公園(京極町)→道の駅:ニセコビュープラザ(ニセコ町)→真狩温泉(真狩村)(泊)

 

【第15日:8月29日()

 真狩温泉→真狩湧水(真狩村)→道の駅:230ルスツ→(美笛峠・支笏湖経由)→サーモンパーク千歳→(由仁町経由)→岩見沢IC→(道央自動車道利用~無料)→旭川北IC→旭川ラーメン村(旭川市内)→当間スポーツランド(当間町)(泊)

 

【第16日:8月30日()

 当間スポーツランド→(層雲峡方面観光又は旭山動物園見物又は天人峡観光)→道の駅:あさひかわ(旭川市)(泊)

 

【第17日:8月31日()

 道の駅:あさひかわ→(美瑛の丘巡り)→白銀荘(上富良野町)(泊)

 

【第18日:9月1日()

 白銀荘→(富良野の名所巡り)→道の駅:南ふらの(南富良野町)→狩勝峠→道の駅:しかおい(鹿追町)(泊)

 

【第19日:9月2日()

 道の駅:しかおい→(帯広市街経由)→道の駅:中札内(中札内村)→花畑牧場(中札内村)→(広尾町経由)→襟裳岬(えりも町)

→道の駅:みついし又は静内温泉(いずれも静内町)(泊)

 

【第20日:9月3日()

静内温泉→アイヌ文化博物館&二風谷アイヌ資料館(平取町)→道の駅:マオイの丘公園(長沼町)(泊)

 

【第21日:9月4日()

 道の駅:マオイの丘公園→小樽フェリー乗り場→(小樽市内観光)→フェリー乗船(23:30)

 

【第22日:9月5日()

 (フェリー)→舞鶴着(21:00)

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Ⅰさんのための北海道くるま旅ガイド(その2)

2011-05-24 05:09:41 | くるま旅くらしの話

【 第2日 】

 

道の駅:スペースアップルよいち→積丹半島・神威岬→(同じ道を戻って)→小樽運河等の散策→(銭函・当別町)経由→月形町・月形温泉&皆楽公園又は浦臼町の道の駅:つるぬま()

 

余市の道の駅の隣にはニッカウヰスキーの余市醸造所がある。ここはお酒を飲まない人にも一見の価値がある場所だと思う。時間があれば是非立ち寄ってその歴史などを垣間見、お土産売り場で何かを見つけたいものだ。なかなか洗練された雰囲気があるのは、ヨーロッパの本場で学んだ先駆者のセンスが伝統となって残っているからなのかもしれない。ただ、今日は開園時間を待つのが勿体ないので、一先ずパスして遅くとも9時頃までには出発することにしたい。

今日の最初の目的地は、積丹(しゃこたん)半島の神威岬(かむいみさき)である。北海道には幾つかの神威と呼ばれる場所があるけど、それらは皆アイヌの人たちがそこに神が住むのを感じた場所である。奇岩が連なったり、断崖絶壁が突き出ていたり、皆大自然の力に圧倒されるような場所なのだ。それらの中でも、積丹半島のここは特に印象深い場所のように思う。直ぐ手前にある積丹岬も有名だが、私的には神威岬の方が神の存在を実感できるような気がする。岬に着いたら、是非灯台のあるところまで歩いてみたいものだ。そうすれば確実に神を実感することができるはずである。勿論積丹岬の方も覗かれるのをお勧めしたい。キタキツネ君などにも会えるかもしれない。

また、この辺りはウニが名物となっている。どの店が魅力的なのか、あまりウニに関心のない私には特定のお店をお勧めできないのが残念だけど、お好きな方ならば近くの集落に行けばウニ丼などの海鮮類を扱う料理店を見つけるのは難しくないと思う。

積丹半島から先へ行くのは止め、ここからは来た道を戻ることにする。ウニ丼などにこだわらなければ、再度余市に戻って、ここで昼食にしたい。車は道の駅に留めて、5分ほどJR駅の方へ歩くことになる。お勧めは町のJR余市駅近くにある柿崎商店の食堂である。橙色(柿色)っぽい外壁の店が目印となる。この店の1Fは海産物や野菜類の他に一般食材を販売するなど、普通のスーパーの形をしているが、2Fが食堂になっており、ここでは安価で新鮮なメニューが用意され、旅の人には人気スポットとなっている。特段変わったメニューがあるわけではないけど、なぜか親近感を覚える食事処の雰囲気があるのは、地元の普通の家庭料理がほとんどだからなのかもしれない。因みに私のいつものオーダーは焼き魚(ホッケの干物)定食である。勿論ウニ丼なども並んでいる。

食事が終わったら、腹ごなしを兼ねて先ほどのニッカウヰスキーの工場を見学するのもよいと思う。勿論入場は無料だし、手入れの行き届いた場内の庭には木陰もたくさんあって、気分転換にはもってこいの場所だ。夏場は工場(といっても貯蔵所が多い)の中はひんやりとしているので、暑さを忘れるにはありがたい場所だと思う。

腹ごなしが済んだら、いよいよ旅の本番の始まりである。まずは昨日上陸した小樽をちょっと覗いてみたい。小樽市街の海側には、小樽運河とか、北一硝子だとか、石原裕次郎記念館だとかいろいろ観光名所があるけど、もし帰りも小樽から出港というのであれば、今日は下見程度にとどめて、最後の日にゆっくり散策した方が良いようにも思う。

もしそれができるのであれば、もう一つお勧めの場所として、小樽郊外の祝津の方にあるニシン御殿(青山別邸)の見学をお勧めしたい。これは余市から来る途中の道を左に入った海岸の方にある。その昔ニシンが豊漁だった頃のお大尽の屋敷を覗いておくのも、北海道の歴史の一端を知る上で参考になると思う。「石狩挽歌」というなかにし礼作詞の歌があるが、このニシン御殿やもう少し先にあるオタモイ海岸辺りに行って海を見ると、その昔の繁栄と現在の静けさとのギャップをしみじみと味わうことができると思う。諸行無常を実感するのである。青山別邸があるからには本邸もあるのだろうということになるが、本邸の方はお大尽の故郷の酒田市近く(遊佐町)にあり、見た感じではこちらの別邸の方がずっと豪華なように思った。

さて、小樽が終わったら、先に進むことにしたい。今日の宿は石狩市の北部にある月形町か浦臼町辺りにしたいと思う。月形町なら皆楽公園の駐車場、浦臼町なら道の駅:つるぬまが良いのではないか。どちらの場所にも直ぐ近くに温泉がある。月形町の場合は、月形温泉があり、その前の土手の向こうが公園で、そこにはキャンプ場もある。しかしキャンプ場内は少し道が狭いので、あまり車を入れたくない。泊るとすれば客車が置かれている、公園の土手側の傍の駐車場の方が良いと思う。ここは無料である。もしゴミの処理をしたいのなら、キャンプ場の受け付けで所定の料金を払えばOKだ。水道もあるので利用できる。

なお、くるま旅にはゴミ処理の悩みが常時付きまとう。北海道の多くの道の駅ではゴミ処理は出来ないと考えていた方が良い。だから普段からゴミを出さない工夫をする必要がある。例えばパックに入っている食材などは、買ったらすぐにタッパーウエアなどに移すようにして、包装材はその場で店に引き取ってもらうなどの対応をした方がいい。それから一時保管のためのゴミ箱を携行するのを忘れてはならないと思う。因みに私の場合は、40Lのゴミ箱をバイクキャリアの間に取り付けている。ゴミの処理はキャンプ場に泊った時とか、或いは処理OKの道の駅などで行うようにしている。ゴミが一杯になったからといって、間違っても山中に捨てたりしてはならない。エチケットやルールを守れない人は旅をしてはならない人だと思う。

さて、もう一つの浦臼町というのは月形町の一つ北隣の町である。ここの道の駅:つるぬまのすぐ近くにも、浦臼温泉保養センターという温泉がある。北海道は実に温泉に恵まれた大地でもある。温泉のない宿を探すのが難しいと言っても言い過ぎにはならないくらいだ。つるぬまの道の駅の名物は豆腐らしい。だが未だ一度も食べたことが無い。少し値段が高過ぎるのである。1丁200円を超すようでは、年金暮らしにはちょいと手を出しにくい価格設定である。量を半分にして半額で売ればいいと思うのだけど、地場の人たちの考えの中にはそのような発想は無いみたいだ。尚、近くの鶴沼湖畔には鶴沼公園キャンプ場というのもある。だが、私は未だ利用したことはない。有料で1泊2000円程度の料金だから内地と比べれば随分と格安だけど、ここにはAC電源はないので、水の補給とゴミ出しのために2000円も払うのはやはりためらってしまう。何しろすぐ傍の道の駅なら、多少騒がしいようなことはあっても無料なのだから。勿論、どこを選ぶかはご本人次第である。

いずれにしてもこの日は温泉に入って汗を流し、早めに寝て旅くらしのリズム作りに努めたいものである。 (明日へ続く)

 

※ 予めお断りをするのを忘れましたが、本当はこの案内には地図が不可欠です。添付できればいいのですが、私はその方法を知りません。それで、読まれる方には是非北海道の地図をご用意頂きたいと思います。ナビ主義の方でも、予め地図で確認されておくと、旅の実際はずっと楽しみが深まります。旅はただそこへ行くという目的を達成しさえすればよいというものではないという風にお考えいただき、是非とも地図を見る習慣を身につけられることをお勧めします。

 

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Ⅰさんのための北海道くるま旅ガイド(その1)

2011-05-23 03:41:35 | くるま旅くらしの話

先日京都に住むIさんからメールを頂戴した。それによると、昨年C型肝炎が重症化して、病床での闘病暮らしを余儀なくされていたのが、今回の1年検診で担当医師から完治宣言を頂いたという。真に嬉しくも喜ばしい便りだった。勿論油断は禁物で、この先も決して無理をしてはならないのは言うまでもない。一応旅に出かけても良いとの判断から、今夏は8月15日から半月ほどの日程で34年ぶりに北海道の旅に出かけることにしたとの内容だった。真にご同慶の至りである。34年というのは、真に長い年月である。Iさんの抱かれている北海道のイメージは、その殆どが34年前の北海道の姿だと思うけど、さて、現在の北海道はどれくらいその昔を残してくれているのだろうか。これはもう、今夏の旅を終えた後にIさんに感想を聞いてみなければわからない。

それで、少しおせっかい心を出して、Iさんのために15日間の北海道巡りのプランとそのガイドを提供したいと思った。勿論どこをどう旅しようとそれは旅をする人の決めることであり、本当は先入観となるような話は迷惑というべきに違いない。だから、ほんのちょっぴり参考にして頂ければ良いと思っているだけである。それにもしかしたら、Iさん以外の人でも、北海道を初めて車で旅をしようと考えている方には多少なりとも参考になるかもしれないと思ったこともある。

15日間という時間は、長いようだけど実に短いと言うに尽きる。もし15日という時間を長いと感じる人がいたなら、それは不幸な旅をしている人に違いないと思う。人には欲望や願望、或いは好奇心というものがある。活き活きと生きたいと思うのなら、旅はまさにその体現の場であり、そのための時間はいくらあっても余ることはない。それが私の実感である。

さて、その短い15日間をどう過ごすかということは結構悩ましい課題だ。北国の北海道とはいえ8月は猛暑の季節であり、病後の健康管理には相当に留意しての旅でなければならない。まずはそのことを第一に考えながら、あれこれとコースを思いめぐらしてみた。といっても、Iさんがどのような旅を考えておられるのか判らないので、勝手に想像するしかない。その想像というのは、34年ぶりということなので、

①まずは観光しながら北海道らしさを味わう

②時々は名物の美味いものにも出会いたい

③温泉を楽しんで身体を労わる、

などがメインとなるのではないか。そう思った次第である。

それからくるま旅の考え方としては、宿はキャンプ場または道の駅などの無料公共施設を利用する。高速道はなるべく使わない。ローコストハイクオリティの旅(?)を常に心がける。といったことを念頭におき、常に安全と健康に留意することを最重要視して行くことにしたい。

北海道は広い。夏の北海道といえば、多くのくるま旅の人たちが目指すのは、道北か道東ではないかと思う。道央や道南は通過点の感じがする。しかし、ここでは京都からの来道ということを考えて、特別な目的が無い限りは道南を除いては、どこも皆対象に入るのではないかと考え、二つのコースをガイドすることにした。というのも、京都から車で北海道を訪れる人ならば、恐らく舞鶴港からのフェリーを利用されるのではないかと思う。舞鶴からの航路を運営する新日本海フェリーには道内には2つの発着の港があり、その一つは小樽港であり、もう一つは苫小牧東港である。他に敦賀からの便もあるようだけど、これは小樽港到着となっている。札幌を挟んで小樽と苫小牧とでは、少しばかり旅のコース取りが違ってくるように思う。この二つのフェリーの港の位置のこと考えると、15日間という時間で道南を含めて回るのは相当に無理がある。ただ一回りするだけなら3日もあれば可能と思うけど、走り廻るだけの急ぎ旅となり、その分他のエリアを回れなくなり、ただの気休めとなるに違いない。だから道南は除外することにした。(道南がつまらないところだなどとは決して思ってはいないが、15日間という時間では無理が大き過ぎるということである)

ここで一つだけ申し上げておきたいのは、札幌のことである。札幌はご存知の通り北海道第一の大都市であり、著名な観光地も多いけど、私の場合は、あまりお勧めできないと思っている。その理由は、京都の市内観光と同じように、旅車の場合は、駐車できる場所を探すのが大変であり、せっかく行ってもラーメン一つ満足に食べるのが難しい。キャンピングカーが確実に駐車できるような施設は札幌の中心街では簡単には見つからないのである。もしどうしても札幌の中心部を訪ねたいというのであれば、1日くらい時間を割いて、旅車で行くのを諦めてどこか郊外の駐車場に車を置き、そこからバスや地下鉄を利用するということにした方が良い。しかしIさんの場合は、健康管理のことを考えると相当にくたびれることだと思うので、最初から札幌は避けた方がベターだと思う。そういうわけで札幌市街エリアの観光ガイドは除外することにしたい。

ということで、今日から思いつくままに二つのコースについて案内してゆきたい。まずは、「Aコース:小樽を起点」、次に「Bコース:苫小牧を起点」を思いつくままにガイドすることにしたい。最初にAの方から始めることにしよう。

ところで、念のためにお断りしておきたいのは、実のところ私自身の旅の出発が6月11日となっており、もしそれまでに記載が完了しない時には、Aコースの紹介だけで終わらせて頂くつもりでいる。予めご承知置きをお願いしたい)

 

<Aコース:小樽を起点としたコースプランとそのガイド> 

【第1日】

 舞鶴港→(フェリー)→小樽港→道の駅:アップルスペースよいち(余市町)(泊)

 

フェリーの小樽到着は20時45分というから、かなり遅い到着となる。この日の宿をどこにするかが最初の仕事となると思うが、最も手っ取り早いのは、降りた港の駐車場で1泊することだが、これは何だか情緒が無い感じがする。長時間の船旅で少し運転感覚に支障があるかもしれないけど、30分ほどかけて隣の余市町の道の駅まで行って、そこの道の駅:アップルスペースよいちに錨を降ろしてはどうか。馴れない夜の道は緊張を余儀なくされると思うけどゆっくり眠るには道の駅の方がベターだと思う。

余市の道の駅は国道に面した駐車場と、横裏に第2駐車場があるのだが、第2駐車場をお勧めしたい。第1の方はトイレには近いけど、やはり騒音がうるさい。特にトラックなどが入ってくると、エンジンを掛けっ放しという不届き者がいたりするので要注意である。尤も第2駐車場の方にもこの頃はそんな車が時々入ってくることがあるので何とも言えないけど、確率的には少ないように思う。

この道の駅から国道を左方向に200mほど歩くと、川を渡った左手に余市川温泉というのがある。ここは銭湯のような温泉なので、ゆったり感はないけど、どうしても汗を流したいのであれば利用されたら良いと思う。但し22時近くになっているので、営業が終わってしまっているかも。この温泉では、以前入浴中に浴場の中に若い女性が入って来て、サービスに氷のボールを配ってくれたのに驚いたことがある。仕事となれば、女性の勇気というのはすごいものだなと思った。今もそのサービスがあるのかどうかは分からない。(ちょっと脱線して失礼)何と言っても上陸初夜なので、早めに眠りに就くことが一番だと思う。

 (以下は明日以降に掲載します)

 

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安曇野の魅力

2011-05-21 05:05:40 | くるま旅くらしの話

 昨日に引き続き、NHKの朝ドラ「おひさま」の影響で思い出した安曇野の景観をほんの少し紹介したいと思います。これはくるま旅をする者の特権のようなものかも知れません。以下に何枚かの写真を紹介しますが、これは2009年の4月上旬に親友と二人で安曇野の旧穂高町にあるもう一人の知人の別荘を訪ねた時の安曇野の印象の一部です。 

信州安曇野へはもう何度も出かけているのですが、実のところは腰を落ち着けてというのではなく、途中下車という感じでせいぜい1~2泊程度の探訪ですから、まだまだ安曇野の本当の魅力を知っていないし、又堪能しているともいえないと思っています。今度行く時には、もう少し腰を据えて安曇野を歩いてみたいと思っています。

 安曇野といえば、真っ先に思い浮かぶのは、そのスケールの大きな景観です。松本盆地の東西には高山の連なる巨大な壁があり、特に西方の日本アルプス(北アルプス)の穂高や槍あるいは常念岳などの聳え立つ景観は、日本有数のものだと思います。これらの山々は四季を通じてそれぞれの持つ魅力を感じさせますが、安曇野といえば、やはり常念岳が一番身近な山ということになるのでしょうか。穂高も槍も少し遠くて見上げるのは無理ということなのかもしれません。私の場合は、いつも「アルプス安曇野ほりがねの里」という長い名称の道の駅にお世話になることが多く、ここからの山の景観といえば常念岳が一番ということになります。特に4月ごろの冠雪の山の姿に一際(ひときわ)神々しさを感ずるのは、私だけではないのではないかと思います。

  

道の駅:アルプス安曇野ほりがねの里の裏にある公園から常念岳の方を見る。桜の花とこぶしの花が眠りから覚めようとしている春の山を際立たせているかのようだった。

 

 次に安曇野で思い浮かぶのは清流のイメージです。アルプスの山々の雪解け水は梓川をはじめ幾つかの河川を流れ下って早春の松本盆地を犀川に向かうのだと思いますが、これらの中で清流として一番印象に残っているのは、大王わさび園に引き込まれた流れです。これは人工的に作られたのだと思いますが、ここの流れは普段上澄みの清流を錯覚して見ているような暮らしをしている者には、息をのむほどの澄んだ清らかさです。川の中には水藻が揺れて、バイカモ(=梅花藻)の花が揺れる様は、なぜか日本という国の原点の一つがそこにあるような気持ちとなって、自分の心も澄んでくる感じがするのです。安曇野の水の流れといえば、私の場合は今のところこのわさび園の清流が一番です。

 

  

 

  

安曇野市御法田にある大王わさび園の景観。上は清流を力に廻っている水車小屋。下は日本一といわれるわさび田の広がる様子。ここのわさびは、辛さの前に甘さが目立つ。

 

 それから信州といえば塩の道が有名です。塩の道というのは、山国の信州まで塩を運んだ街道の総称みたいな呼び方で、日本海側からは千国(ちくに)街道、太平洋側からは三州街道があり、この二本の道が合流したのが塩尻という所だったといわれています。安曇野は新潟県側からの千国街道の通るエリアにあって、この街道を通る人たちの旅の安全やそこに住む人たちの幸せを祈る道祖神信仰が盛んであり、今でも数多くの道祖神を見ることができます。TVの「ひまわり」にも何度か道祖神が出て来ていましたが、これを訪ね歩くのも旅のテーマの一つとして良いなと今思っています。次第に心を惹かれて来ており、ついに今年は我家の玄関にも道祖神に来てもらっています。

 

  

塩の道の道祖神の一つ。これは千国街道沿いにあったものを幾つか集めて穂高神社の境内に展示してあるのを撮ったもの。道祖神の多くは男女の睦まじい姿が刻まれており、真に暮らしの原点を示している感じがする。

 

 TVの「ひまわり」では、有明小学校というのが出てきますが、私の知人のNさん夫人は、旧穂高町の有明山神社近くに実家があり、そこに御厄介になったことがあります。もしかしたら彼女のお母さんは陽子先生とは知り合いだったのかも知れないな、などと思いながらTVを見ています。北アルプスは一列に高山が並んでいるのではなく、幾重にも山並みが走っていますので、平地に住む人からは全体を展望することはできません。一番手前の側の山を見上げることとなります。その山の一つに有明山があり、これは富士山をより直線的に描いたような山容をしている2000mを超える高山です。この山を祀ったのが有明山神社で、これは現存しています。有明小学校というのは、ですから、この近くにあったに違いなく、もしかしたらまだ残っているのかも知れません。そう思ってネットで調べて見ましたら、そのような校名の小学校はなく、旧穂高町エリアには、穂高南と穂高北の二つの小学校があるとのことですから、このどちらかが前身だったのかもしれません。ま、TVのドラマのことを真に受けて調べるなどというのは何か見当違いの行為のようにも思えますが、偶には暇にまかせてやって見るのも面白いものです。いろいろなことが見えてくるものです。

 

  

有明山神社の山門。今は訪れる人も少ないようだったけど、往時は在所の人たちの信仰の中心となっていたに違いないなと思った。立派な彫刻が見られた。

 

 今頃信州へ行ったら、新緑が眩しいだろうなと、旅ごころが疼きます。北海道行を来月に控えていますので、信州へは秋にはと思っています。安曇野の野菜類は抜群です。実りの秋の恵みを頂きながら、素朴な道祖神様たちを探し訪ねたいなと思っています。

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