山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

2022年(令和4年)の時代認識

2022-12-28 02:01:04 | 宵宵妄話

今年もあっという間に残りが少なくなって、あと三日で終りとなる。人生の晩期に入っている老人の年度末の感慨である。それを少し述べて見たい。

 昭和が終わり平成も終りに近づいたころから世の中がおかしくなり出したようである。そして令和に入ってからは、世の中に朗報と言うものが少なくなって来ている。明るい未来よりも暗さに覆われる未来がやって来ている予感がしてならない。

 今の世を見る中で未来を予測するに当って3つの大きな切り口があると考えている。それは、

①地球破壊という人類の行為

②コロナと言う感染症の人類攻撃

③プーチンと言う悪の指導者による人類愛の破壊行為

この3つは、人類が自我自賛しているあらゆる領域での科学技術の進歩・発展を無意味で価値のないものと化す働きをしている。これらは人類に対する絶大な脅威なのではないか。そう思えてならない。

 先ずは①環境破壊というテーマ。これは過去の人類が積み上げてきた負の遺産の総括的な地球への破滅行為と言えるのではないか。この地球と言う天体を破滅させるほどに生存のための負の遺産をつくり続けて顧みなかった生き物は、人類以外には存在しなかったのだと思う。それほどに人類はただ人類に対してのみ好都合の手段・方法を追求し実現して来た。それは特に20世紀以降急速に発展を遂げて、人類は死を遠ざけ生を伸ばし、仲間を増やして来た。増やすことによって、人類はより一層好都合な手段・方法を開発しなければならなかったし、それを実現して来た。その結果人類は益々繁栄したのだが、その反面それらの進歩がもたらした負の部分も積み上がって膨らみ続けたのだ。世に言う環境破壊の要因とされるものの殆どが、人類がもたらした負の遺産と言えるのではないか。その結果、温暖化が始まり、海洋は汚染され、自然災害が多発し、人類以外の動物は激減し、生態を捻じ曲げられ、植物も又地球での存在を危うくされつつある。

このように考えると、今この地球に生きている人間の全ては環境破壊者と言える。人間は、今は、地球環境を破壊しなければ生きては行けない存在なのだ。これを批判する資格は私自身にもない。もはや環境破壊の恵みを受けないで暮らすことなど不可能なのだ。人類が創り出したそのような世界に取り込まれてしまって、そこから抜け出すことは不可能なところまで来てしまっているのではないか。

対策は知らない。これは無責任を超えているレベルなのだ。

 次に②の新型コロナと呼ばれる感染症が人類に投げかける意味を考えなければならない。元々感染症と言う病は、人類のみならず動物と言う生き物の生を脅かす最大の敵なのだと思うが、この新型コロナと言う感染症は、人類に対して執拗な攻撃を続けている史上最強・最悪の敵ではないか。全ての生き物の戦いは、それが何であっても、相手の弱点を見出し、それを攻撃して破壊・消滅させるという目的を持つものだが、この感染症はその意味に於いて、全く人類の弱点を的確に突いて攻撃を続けている。変異という戦術を駆使して、人類のワクチンという防衛作戦を打破している感じがするのだが、この戦いに終りがあるのか、見当もつかない。

ただ、密かに思うのは、彼らの狙いは感染を拡大させるにあるのではなく、この地球においては余りに多くなり過ぎて身勝手な振る舞いをし続けている人類という生き物を減らすことにあるのではないか。その数値がどれくらいなのか見当もつかないが、過去のパンデミックをもたらした感染症が収まったのは、相当数の犠牲者が出てからだったのを思うと、現在の犠牲者レベルでは、この感染症の成果はまだまだ彼らが満足できるレベルに達しておらず、人類がどんな対策をしようとも、断じてその目標を変えようとはしない、そのような強い意志を感じてならないのだ。

 最後に③の人物の問題だが、この人物は、一国の指導者として、人類が長い時間を積み上げてつくってきた「人類愛」と言うものを破壊し続けて止まないでいる。ロシア国民の多くを誑(たぶら)かし、詭弁を弄して世界人類に己の悪行を正当化して嘯(うそぶ)き、200万年以上をかけてようやく確かになりつつあった「人類愛」という世界共通の遺産を、外道の斧で叩き壊そうとしている。この人物は、人類史上最悪・最低リーダーの一人として歴史に名を止めるに違いない。

 このような人物の存在を見ていると、人類と言うのは、精神世界に於いては逆戻りが多くて少しも進歩していないのをつくづく思い知らされるのである。

 これらについて、実例などを上げて論ずればまだまだ言いたいことは山ほどあるが、止めておこう。これら3つのことを考えれば考えるほど、未来は暗くなるのである。サッカーのワールドカップのような人類の楽しみの話題にも明るさはあるけど、今の世に潜む抜本的な問題は、未来の明るさを覆い隠してしまっている。子や孫の世代まで地球は持つのか、暮らしは成り立つのか。心配は、老人の愚痴で済むものなのか、‥‥‥。

コメント
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